ザ・カセットテープ・ミュージック
『ザ・カセットテープ・ミュージック』は、BS12 トゥエルビにて2017年10月7日から定期的に放送されている音楽・バラエティ番組。 キャッチコピーは「音楽ずきおじさんの解放区」。お笑い芸人のマキタスポーツと音楽評論家のスージー鈴木が、思い出の80年代歌謡曲についてトークを繰り広げる[1]。 概要毎回決まったテーマや歌手に沿って、MCのマキタスポーツとスージー鈴木がカセットテープのA面とB面に入れたい名曲を選曲する。A面には定番曲、B面には埋もれているが名曲と感じる曲が選ばれる。番組公式サイトでは「80年代歌謡曲」と謳っているが、取り上げる対象は1970年代から1980年代を中心に洋邦問わず、ロック・ニューミュージック・シティポップ・J-POP・アイドルソングなど幅広い。 MCのふたりは音楽的含蓄の中から紹介したい曲を用意し、互いの選曲を知らない状態で番組収録を行う。それぞれ曲をかけたあと、選んだ理由を説明し、アーティストの音楽性やコード進行などの理論的解説や、流行当時の思い出話を語り合う。「音楽好きおじさん」ふたりがディープな音楽トークを繰り広げたり、ギターやキーボードで即興演奏を楽しんだりと女性アシスタントやスタッフを置き去りにして盛り上がることもある。毎年年末には日本レコード大賞にちなんだ「輝く!日本カセットテープ大賞」を放送し、独自の基準で制定した部門賞や大賞受賞曲を発表している。 毎月第1・第2週に新作回を放送し、それ以外の週は過去回を再放送するというルーティーンで続いている[注釈 1]。第24回までは金曜深夜の30分番組として放送され、2018年秋の番組改編で日曜午後9時のゴールデンタイムへ移動し、1時間番組に拡大した。また、再放送が金曜深夜30分枠のほか、CS専門チャンネルや各地域の地上波ローカル局でも行われている(#ネット局節を参照)。 放送初期はラジオDJ風に録音スタジオで収録していたが、もっぱらBS12 トゥエルビ本社が入居しているオフィスビルの会議室・休憩室・ベランダ・エレベーターホールなどを転々としながら収録している。番組収録中、窓外にビルの窓拭きの清掃員が映り込むという珍事も起きている(第48回[2])。フリーアナウンサーの松尾英里子がゲストMCをする回では、松尾が担当する株式情報番組「マーケット・アナライズplus+」のセットを間借りする。 テーマ曲として使用されているのは大瀧詠一、1981年3月21日発売、7枚目のシングル「君は天然色」を短く編集したもの。 JFN系列30局のFMラジオ放送で、毎週火曜4時(月曜28時)台に放送されている『Memories & Discoveries』内のコーナーでも、ラジオ番組版「ザ・カセットテープ・ミュージック」のプレイリストが聴取できる。ウェブの日経トレンディネットでは「80年代歌謡曲は悩めるオヤジの処方箋」と題した記事が連載された。 2018年6月[3]と2020年10月[4]には放送内容をまとめた書籍が出版され、2019年6月には番組内で取り上げた曲を収録したコンピレーションCDが発売された[5]。 番組内で新規スポンサーを募集したり、番組グッズを宣伝したりしながら地道に放送を重ねてきたが、営業・編成上の理由により、2017年秋の番組開始から4年目となる2021年9月12日の放送をもって「一時閉店」することになった[6][7]。スージーは番組初期に「第100回目に大瀧詠一特集をしたい[8]」と抱負を述べていたが、第96回目での終了となった。それ以降は、本放送が行われていた枠で特番の放送や不定期で再放送が行われている[9]。 2022年11月6日、番組開始5周年を記念し、「ザ・カセットテープ・ミュージック シーズン2」と称して放送を再開[7][10]。今回は「期間限定復活」[11]として、11月と12月に計4本の新作を放送した。「今後も放送外収入に応じて新作を作り続けたい(高橋プロデューサー)」という方針である[12](後述)。また、BS放送視聴環境がなくとも、インターネット配信のGYAO!とTVerでの視聴が可能になった(見逃し配信も行う)[13]。なお、TVerでの配信に関しては日本テレビが運営している無料動画配信サービス「日テレ無料TADA!」に本番組を供給しており、TVerでは更にその供給を受ける形で配信されている[14]。 2023年10月、「ザ・カセットテープ・ミュージック シーズン2.1」と称して2年ぶりにレギュラー放送を再開[15]。今回は金曜深夜枠以来の30分番組に戻り、初期のような単独のアーティストを特集する内容になっている。 本放送後にはTverでの見逃し配信を行うほか、アフタートークを収録したポッドキャストをAuDee、Spotify、Amazon Music他で2023年10月8日から2024年3月31まで配信を行った[16]。 2024年9月29日にシーズン2.1の最終回を迎えた。その後、12月15日・12月22日に第8回 輝く!日本カセットテープ大賞(シーズン2.2)を放送。 反響
放送日時→以下はレギュラー放送の日時。特番も含めた各回の放送日については「§ 放送リスト」を参照
出演者
放送リスト2017年(平成29年)2017年(第1回-特番1)
2018年(平成30年)2018年(第7回-第30回)
2019年(平成31年 / 令和元年)2019年(第31回-第54回)
2020年(令和2年)2020年(第55回-第78回)
2021年(令和3年)2021年(第79回-特番7)
2022年(令和4年)2022年(特番8-シーズン2)
2023年(令和5年)2023年(シーズン2.1 第1回-第6回)
2024年(令和6年)
ネット局シーズン1(日曜ゴールデン枠)
シーズン2
スタッフ
番組イベント
関連商品書籍
CD
脚注注釈
出典
関連項目
外部リンク
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