国鉄タキ20000形貨車
国鉄タキ20000形貨車(こくてつタキ20000がたかしゃ)は、1964年(昭和39年)から製作された、石油類(除ガソリン)専用の 35 t 積 貨車(タンク車)である。 私有貨車として製作され、日本国有鉄道(国鉄)に車籍編入された。1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に車籍を承継された。 概要タキ20000形は1964年(昭和39年)から1968年(昭和43年)にかけて9ロット33両(タキ20000 - タキ20032)が、汽車製造、川崎車輛、富士重工業にて製作された。 落成当時の所有者は昭和石油、モービル石油の2社のみであった。その後モービル石油所有車のうち5両(タキ20018 - タキ20022)が1977年(昭和52年)1月19日に、内外輸送へ名義変更された。また同日に1両(タキ20027)が日本陸運産業へ名義変更された。 1978年(昭和53年)6月30日に、3両(タキ20028 - タキ20030)がカロナイト化学へ名義変更された。1982年(昭和57年)6月30日にカロナイト化学所有車1両(タキ20028)は川重商事へ名義変更された。 昭和石油所有車は、当時既に廃車になっていた2両(タキ20003・タキ20023)を除いた8両が1984年(昭和59年)8月9日に、日本石油輸送へ名義変更された。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。 所有者は2社のみであったため、形態の種類の少ない形式である。積荷はC重油など高粘度の油種のため蒸気加熱管、保温のための断熱材、キセ(外板)を設けたドーム付きタンク車であり、荷役方式はマンホールによる上入れ、吐出管による下出し式である。 塗色は、黒であり、全長は12,800 mm、全幅は2,710 mm、全高は3,885 mm、台車中心間距離は8,700 mm、自重は17.7 t - 18.0 t、換算両数は積車5.5、空車1.8、最高運転速度は75 km/h、台車は12 t車軸を使用したTR41Cである。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には12両がJR貨物に継承され、1995年(平成7年)度末時点では3両(タキ20016、タキ20024、タキ20025)が現存していたが、2001年(平成13年)12月に最後まで在籍した1両(タキ20016)が廃車となり同時に形式消滅となった。 年度別製造数各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
参考文献
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