国鉄タム300形貨車
国鉄タム300形貨車(こくてつタム300がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した私有貨車(タンク車)である。 概要本形式は、1928年(昭和3年)の車両称号規程改正によりリ2466形(リ2466 - リ2468→タム300 - タム302)、リ2479形(リ2479→タム303)、リ2469形(リ2469→タム304)、リ2470形(リ2470 - リ2478→タム305 - タム313)、ア2520形(ア2520→タム314)、ア2530形(ア2530 - ア2531、ア2533→タム315 - タム317)、ア2540形(ア2540 - ア2541→タム318 - タム319)、ア2550形(ア2550 - ア2553→タム320 - タム323)の合計24両(タム300 - タム323)を改番し誕生した形式である。改番以降も製造は行われ、1930年(昭和5年)10月14日までに12両(タム324 - タム335)が落成した。 本形式の他に「濃硫酸」又は「濃硫酸及び発煙硫酸」を専用種別とする貨車は、タム400形(418両)、タキ300形(483両)、タキ4000形(351両)、タキ5750形(500両)、タキ46000形(71両)等実に21形式が存在した。 車体色は黒色、寸法関係は種車形式が多数のため様々であるが一例として全長は5,969mm、全幅は1,816mm、全高は3,277mm、軸距は2,743mm、実容積は8.4m3、自重は7.5t - 7.6t、換算両数は積車2.2、空車1.0で、走り装置はシュー式または(一段)リンク式の二軸車で最高運転速度は65km/hであった。 1968年(昭和43年)9月30日に最後まで在籍した2両(タム316, タム317)が廃車となり、同時に形式消滅となった。 参考文献
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