国鉄タキ26000形貨車
国鉄タキ26000形貨車(こくてつタキ26000がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。 概要本形式は、亜硫酸ソーダ液専用の35t 積タンク車として1975年(昭和50年)4月14日に1ロット9両(コタキ26000 - コタキ26008)が、富士重工業の1社のみで製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 所有者は、全車日本石油輸送でありその常備駅は日豊本線の鶴崎駅である。その後常備駅は、名古屋南港駅を経て郡山駅へ移動になった。 本形式の他に亜硫酸ソーダ液を専用種別とする形式はタキ18200形(9両)、タキ20100形(30両)の2形式がある。タキ18200形は全車日本石油輸送所有車であり、1975年(昭和50年)4月より7月にかけて廃車になり形式消滅した。本形式はタキ18200形の次級に当たる。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「毒61」(毒性の物質、毒性物質、危険性度合2(中))が標記された。 1980年(昭和55年)3月31日に専用種別がニトロベンゼンに変更され、更に1995年(平成7年)6月に5両(コタキ26000 - コタキ26002、コタキ26004、 コタキ26005)が、青化ソーダ液へと変更した。 タンク体材質は、ステンレス鋼製であり、荷役方式は、マンホールからの上入れ、液出管と空気管使用による上出し方式である。液出管と空気管はS字管を装備している。 全長は11,400mm、全幅は2,560mm、全高は3,841mm、台車中心間距離は7,300mm、容積は29.4m3、自重は16.9t、換算両数は積車5.0、空車1.6である。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車(9両)の車籍がJR貨物に継承されたが、2008年(平成20年)度に最後まで在籍した2両(コタキ26007、 コタキ26008)が廃車となり同時に形式消滅となった。 参考文献
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