国鉄タキ14400形貨車
国鉄タキ14400形貨車(こくてつタキ14400がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。 概要本形式は、ベンゾール専用の35t 積タンク車として1968年(昭和43年)12月23日から1970年(昭和45年)7月20日にかけて3ロット11両(コタキ14400 - コタキ14410)が日本車輌製造1社のみにて製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 本形式の他にベンゾール専用種別とする形式は、タ1000形、タム3200形、タム3250形、タム23250形、タサ1000形、タサ1050形、タサ1100形、タサ4400形、タキ200形(初代)、タキ850形、タキ900形、タキ950形、タキ1800形、タキ4150形、タキ6450形の15形式が存在した。 所有者は石油荷役(現在のニヤクコーポレーション)1社のみでありその常備駅は塩釜線の塩釜埠頭駅であった。 35系に属するタンク体は耐候性高張力鋼製であり、蒸気加熱管を装備している。 荷役方式はタンク上部にある液入れ管からの上入れ、液出管からの下出し式である。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。 塗装は黒色、寸法関係は全長は11,000mm、全幅は2,720mm、全高は3,825mm、台車中心間距離は7,200mm、実容積は39.7m3、自重は15.7t、換算両数は積車5.0、空車1.6であり台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。台車はその後改造されTR41DS-13となった 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には3両(コタキ14408 - コタキ14410)の車籍がJR貨物に継承されたが、1996年(平成8年)1月に最後まで在籍した1両(コタキ14408)が廃車となり同時に形式消滅となった。 年度別製造数各年度による製造会社と両数は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
参考文献
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