国鉄タキ2500形貨車 (初代)
国鉄タキ2500形貨車(こくてつタキ2500がたかしゃ)は、鉄道省に在籍した私有貨車(タンク車)である。 ここではタキ2500形の改造によって誕生したタ1800形についても記述する。 タキ2500形タキ2500形は、濃硫酸専用の25t 積タンク車として1930年(昭和5年)2月20日 に、1ロット2両(タキ2500、タキ2501)が川崎車輛にて製作された。 所有者は、大日本人造肥料(現・日産化学工業)で、常備駅は飛越線(現・高山本線)の速星駅であった。 タンク体は普通鋼(一般構造用圧延鋼材)製のリベット組立構造であり、荷役方式はタンク上部の液入管からの上入れ、液出管と空気管使用による上出し方式で、液出管と空気管はS字管で車体両側に伸びていた。 車体色は黒色、寸法関係は全長は8,200mm、全幅は2,114mm、全高は3,455mm、軸距は2,250mm、自重は13.4 - 13.7t、換算両数は積車3.8、空車1.4であり、走り装置は一段リンク式の三軸車である。 落成から8か月後の1930年(昭和5年)10月3日 に専用種別変更が行われ「アンモニア水」専用となり、形式は新形式であるタ1800形(タ1800、タ1801)とされ同時に本形式は形式消滅となった。 タ1800形
1930年(昭和5年)10月3日にタキ2500形(タキ2500、タキ2501)から改造され、専用種別をアンモニア水に変更し形式をタ1800形(タ1800、タ1801)に改めたものである。 車体構造などはほとんど変更されていない。 専用種別の変更に伴い荷重が13t、積車換算が2.6に変更されている。 落成時の所有者および常備駅は、前形式から引き続き大日本人造肥料(社名はその後「日産化学工業」、「日本鉱業」、再び「日産化学工業」と変遷した)・飛越線(現・高山本線)の速星駅であった。 1968年(昭和43年)9月30日 に全車一斉に廃車となり同時に形式消滅となった。 参考文献
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