国鉄タキ21600形貨車
国鉄タキ21600形貨車(こくてつタキ21600がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。 概要本形式は、塩素酸ソーダ専用の35 t 積タンク車として1971年(昭和46年)6月18日から1978年(昭和53年)5月15日にかけて3ロット16両(コタキ21600 - コタキ21615)が、富士重工業1社で製作された。 系列的にはタキ35000形からの派生車5両(コタキ21600 - コタキ21604)、タキ17000形からの派生車2両(コタキ21605 - コタキ21606)、タキ38000形からの派生車9両(コタキ21607 - コタキ21615)の3つに大別できる。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 落成時の所有者は、保土谷化学工業1社のみであり、その常備駅は、東北本線の郡山駅である。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「化51」(酸化性の物質、酸化性物質、危険性度合2(中))が標記された。 1987年(昭和62年)に5両(コタキ21611 - コタキ21615)が、タキ21350形(コタキ21370 - コタキ21374)へ改造された。 タンク体材質は、ステンレス鋼 (SUS304) 製であり缶体補強環を4本巻いている。 荷役方式は、マンホールからの上入れ、吐出管を用いた下出し方式である。 全長は11,100 mm、全幅は2,512 mm、全高は3,715 mm、台車中心間距離は7,000 mm、実容積は22.1 m3、自重は14.3 t、換算両数は積車5.0、空車1.4である。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には16両全車がJR貨物に継承されたが、2007年(平成19年)10月に最後まで在籍した6両(コタキ21605 - コタキ21610)が除籍され、形式消滅した[1]。 年度別製造数各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。
脚注
参考文献
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