CBCテレビ
株式会社CBCテレビ(シービーシーテレビ、英: CBC TELEVISION CO.,LTD.)は、中部日本放送(CBC)のテレビジョン放送部門で、中京広域圏を放送対象地域として、テレビジョン放送を行う特定地上基幹放送事業者。愛知県名古屋市中区に本社を置く在名テレビジョン放送局。 概要元々、「CBCテレビ」の名は1951年(昭和26年)9月1日にラジオ放送を開始した日本初の民間放送局・中部日本放送(CBC)[6]が1956年(昭和31年)12月1日にテレビ放送を開始し、ラテ兼営化(その後2013年(平成25年)4月1日にラジオ分社化で逆にテレビ単営化)以来、CBCのテレビ放送部門の通称として使われてきた。 2014年(平成26年)4月1日には、認定放送持株会社に移行するCBC本体からテレビ放送事業を分割・承継する形で現在の「株式会社CBCテレビ」が発足、同時に日本民間放送連盟(民放連)にも加盟した(同時にCBC本社は民放連から退会)。 本社はCBC本社内に置いており、CBCの略称も本社・当社・ラジオで共用している。 TBSテレビをキー局とするJNNの基幹局(5社連盟)で、その例に漏れず中京広域圏のGガイドホスト局でもある(論理Ch.258)。GCNコードは1029。 呼出符号はJOGX-DTV[注釈 1](名古屋 18ch / 3 kW)、リモコンキーIDはTBSテレビ系列で唯一の「5」。 沿革全体の沿革は中部日本放送#沿革を参照。
テレビネットワークの移り変わり
テレビチャンネル地上デジタル放送リモコンキーID東海3県では「CBC=5チャンネル」が浸透しているため、アナログ放送親局が5chのTBSテレビ系列局の中では唯一、デジタル放送のリモコンキーIDにも「5」を引き継いでいる[注釈 3]。テレビ中継車のナンバーも「5」を取得している。 この影響でテレビ朝日合わせの「5」を希望していた同系列の名古屋テレビ放送(愛称・メ〜テレ)には朝日放送テレビ(ABCテレビ)や北海道テレビ放送(HTB)と同じ「6」が割り当てられた[注釈 4]。「5」は、テレビ朝日とその系列局が使う例が多く、テレビ朝日系列[注釈 5]以外でリモコンキーID「5」を使うのはCBCテレビのほかには、日本テレビ系列の札幌テレビ放送(STV)と福岡放送(FBS)[注釈 6]、独立局の京都放送(呼称・KBS京都)とテレビ和歌山(WTV)[注釈 7]がある。STVもCBCテレビ同様アナログ放送の札幌本社は5chで、HTBはこれが原因でIDが「6」になった[注釈 8]。 なおTBSテレビ系列のリモコンキーIDは他には、北海道放送(HBC)、東北放送(TBC)、南日本放送(MBC)が「1」、中国放送(RCC)、テレビ山口(tys)、長崎放送(NBC)、熊本放送 (RKK)、大分放送(OBS)、琉球放送(RBC)が「3」、毎日放送(MBS)、RKB毎日放送(RKB)が「4」、アナログ6chだったキー局TBSテレビをはじめ、IBC岩手放送(IBC)、北陸放送(MRO)など系列16局が「6」となっている。 同じ理由でGガイドの論理チャンネルも全ホスト局で唯一の「258」[注釈 9]である。 親局
中継局
地上アナログ放送2011年7月24日停波時点 親局
※国内で最初に5chが使用された送信所である。 中継局
区域外再放送現在では長野県の泰阜村コミュニケーションネットワークで区域外再放送をしている。
新聞ラテ欄における局名表記全国紙・地方紙問わず、中京広域圏で購読されている全ての新聞ラテ欄では「中部日本放送」ではなく「CBCラジオ」および「CBCテレビ」という表記である。 読売新聞の京都府版、奈良県版、和歌山県版の統合版のラジオ欄では「CBC 中日」、朝日新聞大阪本社版のラジオ欄では「(上段)CBC(下段)ラジオ CBC」、毎日新聞大阪本社版では1997年(平成9年)頃まで「中日テレビ」(ラジオについては「CBC 中部日本」)と表記されている。京都新聞も「中日テレビ」と表記している。その他、静岡新聞と信濃毎日新聞にもCBCラジオの番組欄を極小サイズで掲載している。またテレビ・ラジオとも単に「CBC」と表記される新聞もある。 中日新聞における表記元々、中部日本新聞ではテレビ開局時から1960年(昭和35年)頃までは「CBCテレビ」、その後は「中部日本テレビ」と表記していた。1965年(昭和40年)、中部日本新聞が中日新聞に改題された際、同時に「中日テレビ」に変更された。CBCの事実上の創業者である小嶋源作(社長・会長を歴任)は古巣の中日新聞社へ乗り込み異を唱え、遂には与良ヱ社長へ「CBC」に表記を改めるべく直談判に及んだが、「電波媒体を持たない新聞は翼のない鳥のようなもの」を口癖にしていた与良と、JNN基幹局として「新聞と放送は別個の物」をモットーに経営していた小嶋との溝は埋まらず、与良は一蹴して物別れに終わった。このとき小嶋は「将来当社は『CBC』に商号変更することもあり得る。」と詰め寄ったという。以降平行線のまま推移し、1969年にようやく「CBC 中日」に改められた。しかし、地上デジタル放送開局を控えた2003年(平成15年)、テレビ開局時の「CBCテレビ」に再び表記が改められ、現在に至っている。なお、中日スポーツは従来通り「CBC中日」(ラジオは「中日 CBCラジオ」)として表記されていたが、2014年(平成26年)4月1日付から「CBCテレビ」(ラジオは変わらず)の表記に変更された。 スタジオCBC放送センターCBC会館の裏にある敷地で1998年(平成10年)に竣工した。主調整室もこちらに置かれている[12]。隣接地の買収が行われ2016年(平成28年)に増築し完成した。なお、放送センターのスタジオ群は基本的に生放送中心の運用となっており、収録系の番組はCBC会館のスタジオを使用している。
CBC会館CBC会館にあったスタジオはCBC放送センターの稼働以降、主に収録用として使用されている。
以前稼動していたスタジオ
情報カメラ設置ポイント
万博期間中のみ設置番組編成の特色
タレントの起用について
ドラマ
テレビアニメ・特撮
ドラゴンズ戦中継
→詳細は「岐阜放送 § 野球中継(主に中日ドラゴンズ戦)について」、および「岐阜新聞 § 岐阜放送(ぎふチャン)」を参照
現在放送中の番組放送時間は日本標準時。 全国ネット番組TV・ラジオ共に在名局の中では(JNN・JRN)全国ネット送出番組を最も多く製作している。なおテレビ全国ネット番組ではこれまで製作著作クレジットで「中部日本放送」と表記していたが、2011年4月改編から「CBC」に、さらに2014年4月の分社化に伴い「CBCテレビ」に改められた。
特別番組
一部地域でネットされる番組
中京広域圏のローカル番組
TBSテレビ系列局製作・時差ネット番組特に補足のない番組はTBSテレビ製作番組
その他の番組
配信中の動画番組
放送終了したテレビ番組全国ネット番組
正月特番
など。 1月下旬特番
中京広域圏のローカル番組報道・情報番組
深夜番組
料理番組
PR番組
その他
東海テレビ開局前の日本テレビ系の番組→「東海テレビ放送 § その他のネット番組」、および「日本テレビ放送網」も参照
中京テレビおよび名古屋テレビ開局前の日本テレビ系の番組→詳細は「中京テレビ放送 § NET系列局の番組」、および「名古屋テレビ放送 § クロスネット時代の名古屋テレビで放送した日本テレビ系列の番組」を参照
NET(現:テレビ朝日)系の番組(一部、メ〜テレ・中京テレビ開局後も含む)→「テレビ朝日」も参照
ほか 腸捻転時代に放送された朝日放送テレビ制作の番組☆=名古屋テレビへ移行。
腸捻転解消で名古屋テレビ・東海テレビから移行したMBSテレビ制作の番組★=東海テレビから移行、それ以外は名古屋テレビから移行。
テレビ愛知開局前のテレビ東京系(東京12チャンネルを含む)の番組→詳細は「東海テレビ放送 § テレビ愛知開局前に東海テレビで放送されたテレビ東京の番組」、および「中京テレビ放送 § テレビ東京系列局の番組」を参照
独立局制作の番組
テレビドラマ→「東北新社 § 日本語版製作作品」も参照
ドラマ30→ひるドラ枠→「ドラマ30」および「ひるドラ (テレビドラマ)」も参照
アニメ→「TBS系アニメ」および「Category:CBCテレビのアニメ」も参照
2021年の『やくならマグカップも』までは、同局で製作したアニメは全てラテ兼営時代のもの、かつ放送持株会社移行前の「中部日本放送株式会社」としての製作で、「株式会社CBCテレビ」(当社)としては製作実績がなかった。 自社製作
深夜アニメ
UHFアニメ※ ここでは「独立放送局」(独立局)を主体として放送しているテレビアニメ作品を歴史的経緯に則り「UHFアニメ」と称している。
特撮
マスコットキャラクター
1995年(平成7年)にキャッチコピーを「ハートにオン・エア CBC」に制定した際に登場したキャラクター。 丸い顔に羽のようなものが生えており上部に電波塔を模した線が生えている。 なお中京テレビでも開局当時、同名の「宇宙坊や」というキャラクターが存在した。
歴代キャッチフレーズ
中日ドラゴンズとの関係中日ドラゴンズの応援歌『燃えよドラゴンズ!』は、実は中日ドラゴンズの球団歌でも公式応援歌でも無い、単なる歌謡曲である。正確にはCBCラジオの企画物で、1974年(昭和49年)当時愛知県安城市出身・東京都在住の駒沢大学学生・山本正之(現・作曲家)が作った『月光仮面』の替え歌を、平日昼のワイド番組『ばつぐんジョッキー』内で中日ドラゴンズ応援バージョンに仕立て上げたもの。月曜担当のパーソナリティであった板東英二が歌ったこの歌は与那嶺中日の躍進と共に人気が上昇[注釈 38]。 →詳細は「燃えよドラゴンズ! § 経緯」を参照
2024年には、名古屋大学から2020年(令和2年)にドラゴンズへ投手(育成選手)として入団していた松田亘哲が、CBCテレビに中途採用扱いで入社している。松田は名古屋大学の出身者としては初めてのプロ野球選手であったが、2023年のレギュラーシーズン終盤に球団から戦力外通告を受けたことを機に、現役を引退したうえで同年の11月に中途採用試験を受けていた。入社後は、2024年7月から『チャント!』のリポーターを担当。 地域ニュースの動画配信アナウンサー2014年4月1日をもって、中部日本放送所属のアナウンサー(報道・制作センターアナウンス部)はCBCテレビへ全員が自動転籍(報道・制作センターアナウンス部)したが、認定放送持株会社の移行に伴ってグループ会社(兄弟会社)となるCBCラジオの番組にも同社へ番組ごとに出向する形で従来通り出演することになっている[30]。 気象予報士の資格を持っているアナウンサーが多数在籍しており、他局にはない特徴であると言える。 ※はアナウンス部長経験者。 現在入社順[31]。 男性
女性
夜勤・早朝勤担当アナウンサー異動・退職したアナウンサー(在職中に死去した人物も含む)●は故人。 男性
女性
備考
不祥事・批判
脚注注釈
出典
外部リンク
過去 |
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