王位戦 (将棋)

王位戦
棋戦の分類 タイトル戦
正式名称 伊藤園お〜いお茶杯王位戦
旧イベント名 早指し王位戦(前身)
開催概要
開催時期 予選:7月 - 翌年1月
本戦:1月 - 6月
タイトル戦:7月 - 9月
初回開催 1960年度(第1期)
持ち時間 予選・本戦:4時間
タイトル戦:8時間(2日制)
番勝負 七番勝負
主催 新聞三社連合日本将棋連盟
協賛 伊藤園(特別協賛)
公式サイト 王位戦:日本将棋連盟
記録
現王位 藤井聡太第65期
永世資格者 大山康晴(永世王位)
中原誠(永世王位)
羽生善治(永世王位資格)
藤井聡太(永世王位資格)
最多優勝 羽生善治(18期)
最長連覇 大山康晴(12連覇)
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王位戦(おういせん)は、新聞3社連合(北海道新聞社中日新聞社神戸新聞社徳島新聞社西日本新聞社[注 1]及び日本将棋連盟[注 2]が主催する将棋棋戦で、タイトル戦のひとつ。七番勝負の勝者は王位のタイトル称号を得る。2024年7月時点でのタイトル棋戦序列は第4位[1]

1954年産経新聞社主催の一般棋戦「産経杯」が準タイトル戦「早指し王位戦」(早指し王位決定戦)に発展的に解消されて始まった[2]1960年には、ブロック紙3社連合(北海道新聞社、中日新聞社、西日本新聞社)が主催に加わり、正式にタイトル戦に格上げとなった。それまで、ブロック紙3社連合は、名人・A級棋士を対象にした名人A級勝抜戦とB級棋士を対象にしたB級選抜トーナメント戦という2つの一般棋戦を主催していたが、これらは全て王位戦に統合された。

1962年、産経新聞社は新たに「棋聖戦」を創設することになり、王位戦の主催から離脱[2]した。その後、1967年に東京新聞社が中日新聞社に営業譲渡されたのに伴って、東京新聞社主催の東京新聞社杯高松宮賞争奪将棋選手権戦も統合され、東京新聞にも王位戦が掲載されることになった。さらに、1973年には神戸新聞社が、1984年には徳島新聞社が主催に加わり、現在は北海道新聞・中日新聞(東京新聞を含む)・神戸新聞・徳島新聞・西日本新聞の5紙主催となっている。

2021年、緑茶飲料「お〜いお茶」を製造販売している伊藤園が特別協賛を発表。これにより、第62期と63期では棋戦表記が「お〜いお茶杯王位戦」となった[3]。第64期以降は協賛企業と商品名を冠した「伊藤園お〜いお茶杯王位戦」となっている[4]

方式

予選・挑戦者決定リーグ・挑戦者決定戦によって挑戦者を決定する。王位と挑戦者は王位戦七番勝負を戦う。

持ち時間は、予選・挑戦者決定リーグ・挑戦者決定戦が各4時間。七番勝負は持ち時間8時間の2日制で、1日目の終わりには封じ手を行う。

予選

  • 王位在位者および前期リーグ残留者(シード)4名を除く全棋士女流棋士2名(女流王位在位者・女流王位戦挑戦者)が参加するトーナメント戦である。
  • トーナメント表は8つの組に分かれ、それぞれの組を勝ち抜いた計8名が挑戦者決定リーグに進出する。
  • 前期挑戦者決定リーグ参加者の8名(リーグ陥落者=成績3-6位)は第1シード扱い、前期予選決勝敗退者の8名は第2シード扱いとなり、予選では別の組に1名ずつ振り分けられる。第1シード者と第2シード者はトーナメントの両端に配置され、予選決勝までは当たらない。

他の棋戦では、タイトルホルダーやA級棋士は下位予選が免除される場合が多いが、王位戦ではこのような上位棋士シードが一切無く[注 3]、前年度からのシード4名(および王位在位者)以外のすべての棋士が、予選2回戦までには登場する。そのため、予選段階での番狂わせが他棋戦より起こり易いという特徴がある。

2021年2月より、女流棋士が挑戦者決定リーグ入りを果たした場合に、棋士編入試験の受験資格を与えられることとなった[5]

挑戦者決定リーグ

  • シード4名(前期七番勝負の敗者、挑戦者決定リーグの成績が2位以上の者)と、当期予選を勝ち抜いた8名(計12名)が、紅白2つのリーグ(各6名)に分かれ、総当たり戦を行う。
    1. 前期七番勝負の敗者は紅組、前期挑戦者決定戦の敗者は白組に入る。
    2. 前期2位でシード権を得たリーグ残留者について、前期挑戦者決定戦敗者の組にいた者は紅組、前期挑戦者決定戦勝者の組にいた者は白組に入る。
  • 紅組・白組それぞれのリーグ1位が挑戦者決定戦に進む。挑戦者決定リーグの1位と2位はリーグ残留として次期のシード権を得る。成績が3~6位の者は次期、予選からの出場となる。
  • リーグ各組内で、1位または2位の成績が複数名となった場合、以下の規定によって上位2名を決定する(第56期より)。
    1. 4勝1敗で並んだ場合、該当者数に関わらずプレーオフを行う。3名の場合は、前期成績(前期リーグ勝星>前期予選勝星)でシード者を決め、1回戦は残留決定戦を兼ねる。
    2. 3勝2敗で並んだ場合、該当する直接対決の成績>前期成績(前期リーグ勝星>前期予選勝星)で優勝者・残留者を決定する。それでも差のつかなかった場合には決定戦を行う。[注 4]
在籍期限を満了したフリークラス編入棋士の特例参加
挑戦者決定リーグを残留した者が、フリークラス規定の在籍期限を満了したフリークラス編入棋士である場合[注 5]、その在籍期限満了者は他棋戦については出場資格がなくなるが、王位戦については次年度の棋戦に参加が可能となり、引退とはならない(2010年7月9日以降)[6][注 6]

挑戦者決定戦

紅白それぞれのリーグの優勝者同士で1局だけ指し、その勝者が挑戦者となる。 次期王位戦の組と順位は、挑戦者決定戦の敗者は白組1位、挑戦者決定戦敗者と同じ組の2位は紅組2位、挑戦者決定戦勝者と同じ組の2位は白組2位となる。

王位戦七番勝負

王位と挑戦者決定戦の勝者が七番勝負を行う。七番勝負は全国各地(おもに主催各紙の掲載エリア)の旅館や料亭などで行われる。 敗者は次期王位戦紅組1位となる。

方式の遍歴

王位戦
七番勝負
(2日制)
王位戦リーグ 予選トーナメント
持ち
時間
挑戦者
決定戦
挑戦者決定リーグ 通過
人数
出場条件
持ち時間 方式 出場人数 組順位 シード条件 組優勝決定方法 残留者決定方法
1 10時間 7時間 - 10名
A組5名
B組5名
定めず - 成績首位全員の
トーナメントで決定
[注 7]
残留ライン上全員の
トーナメントで決定
[注 7]
10名 棋士全員
2 紅白の
優勝者
で決勝
3名
・前期七番勝負敗者
・前期リーグ2位
7名 棋士全員
(シード者以外)
3 10名
組5名
組5名
4名
・前期七番勝負敗者
・前期リーグ2位以上
6名
4~8 6時間
9~17 9時間
18~26 12名
組6名
組6名
8名
27~29 1位:残留者2名
2位:予選突破者4名
成績首位全員の
トーナメントで決定
(詳細は後述)
勝利数が並んだ場合
順位が上の者が残留
[注 8]
30~36 8時間 5時間
37~44 紅1位:七番勝負敗者
白1位:挑戦者決定戦敗者
2位:前期リーグ2位
3位:予選突破者4名
棋士全員
(シード者以外)

女流2名
(女流王位戦七番勝負出場者)[注 9]
45~55 4時間
56~ 定めないが
前期成績上位者が優先
4勝1敗で並んだ場合、プレーオフ[注 10]
3勝2敗で並んだ場合、
0直接対決の成績>前期成績[注 11]
  • 第55期までは以下の規定によって順位が定められていた。
    • シード4名は、各リーグ表の1位、2位とする。紅組リーグ表の1位は前期七番勝負の敗者とし、白組リーグ表1位は前期挑戦者決定戦の敗者とする[注 12]
    • リーグ表順位が違う者同士であるか否かを問わず、また、何名が並んだかにかかわらず、トップの成績で並んだ者全員によるプレーオフを行う[注 13]
    • リーグからの陥落については、同じ勝敗数であってもリーグ表で上位の者が優先的に残留する。リーグ表3位同士が陥落のボーダーラインに並んだ場合は、残留決定戦が行われる。
    • 例外として、リーグ表3位の者が1位・2位の者と勝敗数トップで並び、かつプレーオフで勝ち残って挑戦者決定戦に進んだ場合は、リーグ表の順位に関わらず残留となり、(七番勝負で敗れた場合)次期リーグ表で1位と扱われる[注 14]
  • 組優勝決定の為のプレーオフでは、順位(=前期成績)の取り扱いが、期によって異なっていた
    • 第28期紅組では、1位(前期番勝負敗者)米長・1位(前期リーグ2位)東・2位森・西川が並び、森・西川の勝者が東と対戦し、その勝者が米長と対戦し組優勝を決定した。(1位同士に差がある、パラマストーナメント
    • 第33期白組では、1位(前期リーグ2位)郷田・2位中原・加藤一・富岡が並び、四者が同列として組優勝を決定した(序列2位の3名は残留決定戦を兼ねた)。(四者同列の、普通のトーナメント)
    • 第36期白組では、1位(前期挑決敗者)高橋・1位(前期リーグ2位)中原・2位谷川が並び、高橋・谷川の勝者が中原と対戦した。(1位同士ではあるが、前年の成績が下の者が有利なシード)
    • 第46期紅組では、1位谷川・2位屋敷・3位先崎・渡辺が並び、第33期白組と同じく四者が同列として組優勝を決定した(尚1回戦は、1位谷川vs3位先崎、2位屋敷vs3位渡辺)。尚、残留決定戦も兼ねており、3位の先崎と渡辺はプレーオフ優勝が残留条件となっていた。先崎が紅組優勝となったため、2位屋敷・もう一人の3位渡辺がリーグ陥落した。

永世王位

永世称号である永世王位は、王位を通算10期もしくは連続5期以上保持した棋士に与えられる。永世王位の資格は1997年に制定された[7]。2024年8月現在、永世王位は大山康晴中原誠、永世王位の資格を持つ棋士は羽生善治藤井聡太である。この4名はいずれも連続5期により永世王位の資格を得た。なお、中原は60歳になった年度から現役のまま永世王位の称号を用いるようになった。

  • 永世王位
  1. 大山康晴 - 1964年9月29日 資格獲得(連続5期〈第1-5期〉、当時41歳、四段昇段後24年7か月=制定前)。1992年現役死去、1997年「永世王位」制定。
  2. 中原誠_ - 1977年10月5日 資格獲得(連続5期〈第14-18期〉、当時30歳、四段昇段後12年0か月=制定前)。1997年「永世王位」制定、2008年4月現役就位。
  • 永世王位資格者
  1. 羽生善治 - 1997年8月29日 資格獲得(連続5期〈第34-38期〉、当時26歳、四段昇段後11年8か月。引退後の就位予定)
  2. 藤井聡太 - 2024年8月28日 資格獲得(連続5期〈第61-65期〉、当時22歳、四段昇段後7年10か月。引退後の就位予定)
(以上4名、永世王位 資格獲得順)
※上記記録のうち、
__藤井の「四段昇段後7年10か月」は永世王位および永世二冠獲得の最速記録、
__藤井の「22歳11か月」は永世王位および永世二冠獲得の最年少記録。

歴代七番勝負・挑戦者決定リーグ

番勝負勝敗(王位側から見た勝敗)
○:勝ち / ●:負け / 千:千日手 / 持:持将棋
王位戦七番勝負
太字 :王位獲得者(七番勝負 勝者) 太字 :永世資格獲得者(七番勝負 勝者)
挑戦者決定リーグ(各組成績上位1-2位は次期シード)
  :王位挑戦者(太字は全勝挑戦者   :組1位(挑決敗者/リーグ残留) :組2位(リーグ残留)
年度 王位戦七番勝負 挑戦者決定リーグ
A組優勝 勝敗 B組優勝 A組 B組
1 1960 大山康晴

○●○--
塚田正夫 大山 丸田 二上 坂口 関根茂 塚田正 大野源 松浦卓 熊谷 本間爽
年度 王位 勝敗 挑戦者 A組 B組
前期残留 予選通過者 前期残留 予選通過者
2 1961 大山康晴
○○●○○--
丸田祐三 塚田正 丸田 高島一 富沢 大村 二上 大野源 高柳 山田 伊達
年度 王位 勝敗 挑戦者  0紅組0   0白組0 
前期残留 予選通過者 前期残留 予選通過者
3 1962 大山康晴
○○○○---
花村元司 丸田 大野源 花村 内藤 二上 大村 升田 加藤一 下平
4 1963 大山康晴
●○●○○○-
加藤一二三 花村 加藤一 加藤博 下平 板谷進 升田 二上 佐藤大 神田鎮
5 1964 大山康晴
○○●●○○-
二上達也 加藤一 二上 丸田 広津 板谷進 佐藤大 花村 升田 佐瀬 角田
6 1965 大山康晴
○○○○---
佐藤大五郎 二上 佐瀬 北村昌 佐藤大 板谷進 升田 加藤一 山田 内藤 佐藤庄
7 1966 大山康晴
○○○●○--
有吉道夫 佐藤大 加藤一 加藤博 有吉 西村 内藤 佐瀬 山田 関根茂 本間爽
8 1967 大山康晴
●○○○○--
大内延介 有吉 関根茂 内藤 熊谷 大内 山田 加藤博 花村 佐藤大 広津
9 1968 大山康晴
○○●○●○-
有吉道夫 大内 花村 二上 佐藤大 中原 山田 有吉 大野源 升田 本間爽
10 1969 大山康晴
○●
●○○-
西村一義 有吉 二上 本間爽 大内 西村 花村 山田 内藤 板谷進 長谷久
11 1970 大山康晴
○○○●○--
米長邦雄 西村 山田
[注 15]
大野源 中原 関屋 内藤 有吉 松田茂 二上 米長
12 1971 大山康晴
○●○○●●○
中原誠 米長 西村 有吉 大内 田中正 中原 松田茂 加藤一 関根茂 板谷進
13 1972 大山康晴
●○●●●--
内藤國雄 中原 西村 有吉 佐藤大 池田 米長 関根茂 小堀 内藤◎ 板谷進
14 1973 内藤國雄
●●●●---
中原誠 大山 有吉 花村 西村 坪内 中原 米長 関根茂 田中正 石田和
15 1974 中原誠
○●○●○○-
米長邦雄 内藤 大山 米長 板谷進 富沢 有吉 田中正 熊谷 北村昌 関根茂
16 1975 中原誠
○●○●○○-
内藤國雄 米長 熊谷 勝浦 森雞 小阪 有吉 大山 内藤 広津 西村
17 1976 中原誠
●○○○●○-
勝浦修 内藤 勝浦 花村 西村 米長 有吉 加藤一 大野源 森安秀
18 1977 中原誠
●○○○●○-
米長邦雄 勝浦 加藤一 大山 二上 米長 田中正 有吉 西村 花村 森雞 小林健 酒井
19 1978 中原誠
○●○○○--
大山康晴 米長 森雞 大内 高島弘 宮坂 若松 小林健 加藤一 大山 花村 森安秀 青野
20 1979 中原誠
○●●○●○
米長邦雄 大山 大内 米長 二上 木村徳 土佐 森雞 加藤一 有吉 勝浦 森信 田中寅
21 1980 米長邦雄
●●●●---
中原誠 中原 有吉 勝浦 長谷久 谷川 松浦隆 加藤一 大山 二上 北村昌 小林健 伊藤果
22 1981 中原誠
○●○○●●○
大山康晴 米長 加藤一 二上 森安秀 土佐 大山 谷川 佐藤大 石田和 武者野 中村修
23 1982 中原誠
●○○●●●-
内藤國雄 大山 加藤一 北村昌 勝浦 谷川 池田 二上 石田和 内藤 森雞 森安秀 西村
24 1983 内藤國雄
●○●●○●-
高橋道雄 中原 加藤一 二上 関根茂 桐山 谷川 森安秀 大山 青野 田中寅 高橋道
25 1984 高橋道雄
●○○●○●●
加藤一二三 内藤 中原 大山 森雞 森安秀 山口千 桐山 青野 谷川 米長 加藤一 淡路
26 1985 加藤一二三
●●●●---
高橋道雄 高橋道 内藤 田中寅 小林健 福崎 小野敦 中原 谷川 石田和 青野 森下
年度 王位 勝敗 挑戦者  0紅組0   0白組0 
順位1位 順位2位 (予選通過者) 順位1位 順位2位 (予選通過者)
27 1986 高橋道雄
○○○○---
米長邦雄 加藤一 中原 二上 大内 勝浦 谷川 田中寅 米長 森安秀 佐藤義 田丸
28 1987 高橋道雄
●●○●●--
谷川浩司 米長 大山 森雞 土佐 西川慶 中原 森安秀 谷川 真部 小野敦
29 1988 谷川浩司
●○○●●○●
森雞二 高橋道 森雞 伊藤果 所司 佐藤康 米長 真部 森安秀 福崎 森下 櫛田
30 1989 森雞二
●○●●●--
谷川浩司 谷川 米長 中原 勝浦 田中寅 森下 佐藤康 大山 二上 森安秀
31 1990 谷川浩司
●○○●○●○
佐藤康光 森雞 佐藤康 加藤一 淡路 中田功 森下 中原 高橋道 青野 福崎 阿部隆
32 1991 谷川浩司
●●○○○○-
中田宏樹 佐藤康 中原 有吉 小林健 大島 丸山 福崎 加藤一 米長 中田宏 安西 郷田
33 1992 谷川浩司
●●●○○●-
郷田真隆 中田宏 佐藤康 米長 田中寅 森下 村山聖 小林健 郷田 中原 加藤一 富岡 杉本昌
34 1993 郷田真隆
●●●●---
羽生善治 谷川 森下 羽生 加藤一 小野修 神崎 佐藤康 中原 内藤 高橋道 浦野 森内
35 1994 羽生善治
○○●●●○○
郷田真隆 郷田 中原 谷川 福崎 先崎 深浦 高橋道 神崎 佐藤康 森下 飯塚祐
36 1995 羽生善治
●●○○○○-
郷田真隆 郷田 佐藤康 米長 森内 佐藤秀 高橋道 中原 谷川 森雞 神崎 小倉
年度 王位 勝敗 挑戦者  0紅組0   0白組0 
順位1位 順位2位 順位3位 (予選通過者) 順位1位 順位2位 順位3位 (予選通過者)
37 1996 羽生善治
○○●○○--
深浦康市 郷田 高橋道 村山聖 神崎 深浦 谷川 佐藤康 森下 阿部隆 丸山 行方
38 1997 羽生善治
○●○○○--
佐藤康光 深浦 佐藤康 中村修 阿部隆 藤井猛 岡崎洋 丸山 郷田 森下 佐藤義 小野修 畠山成
39 1998 羽生善治
○○●○●○-
佐藤康光 佐藤康 森下 高橋道 北島 矢倉 郷田 阿部隆 屋敷 村山聖
[注 16]
日浦 木村一
40 1999 羽生善治
○○○○---
谷川浩司 佐藤康 阿部隆 谷川 杉本昌 行方 郷田 高橋道 藤井猛 屋敷 矢倉 北島
41 2000 羽生善治
○●○●○●○
谷川浩司 谷川 郷田 丸山 中川 中田功 屋敷 行方 森下 井上 深浦 鈴木大
42 2001 羽生善治
○○○○---
屋敷伸之 谷川 森下 森内 中村修 長沼 山崎 屋敷 郷田 佐藤康 畠山成 深浦 金沢
43 2002 羽生善治
●●●○
--
谷川浩司 屋敷 谷川 丸山 中村修 木村一 松尾 森内 深浦 佐藤康 淡路 金沢
44 2003 谷川浩司
○○○●○--
羽生善治 羽生 森内 小倉 平藤 真田 渡辺明 佐藤康 屋敷 淡路 中川 石川陽 大平
45 2004 谷川浩司
○●●●●--
羽生善治 羽生 中川 深浦 中原 中田功 岡崎洋 屋敷 森内 丸山 先崎 畠山鎮 山崎
46 2005 羽生善治
●●○○●○○
佐藤康光 谷川 屋敷 渡辺明 先崎 北浜 阿久津 山崎 中川 佐藤康 深浦 富岡 畠山鎮
47 2006 羽生善治
○○●●○○-
佐藤康光 佐藤康 谷川 渡辺明 中川 佐藤紳 阿久津 先崎 深浦 森内 藤原 小林裕
48 2007 羽生善治
●●○●○○●
深浦康市 佐藤康 深浦 丸山 鈴木大 千葉 阿久津 渡辺明 森内 山崎 神谷 橋本崇
49 2008 深浦康市
●○○○●●○
羽生善治 羽生 山崎 井上 木村一 松尾 阿久津 渡辺明 丸山 久保 中座 橋本崇
50 2009 深浦康市

●●○○○○
木村一基 羽生 丸山 渡辺明 郷田 木村一 先崎 橋本崇 阿久津 佐藤康 三浦 久保 井上
51 2010 深浦康市
●○●○

広瀬章人 木村一 佐藤康 渡辺明 松尾 広瀬 大石 橋本崇 羽生 丸山 三浦 戸辺 高崎
52 2011 広瀬章人
○○●●○●●
羽生善治 深浦 戸辺 谷川 藤井猛 豊島 遠山 羽生 佐藤康 三浦 窪田 村山慈 吉田正
53 2012 羽生善治

●○○○--
藤井猛 広瀬 戸辺 渡辺明 中村修 豊島 船江 藤井猛 村山慈 高橋道 丸山 日浦 牧野
54 2013 羽生善治
○○●○○--
行方尚史 藤井猛 広瀬 行方 松尾 宮田敦 大石 渡辺明 丸山 佐藤康 村山慈 佐々慎 澤田
55 2014 羽生善治 ●○持○○●○- 木村一基 行方 澤田 森内 広瀬 豊島 千田 佐藤康 藤井猛 渡辺明 木村一 森下 及川
年度 王位 勝敗 挑戦者  0紅組0 
(数字はリーグ勝数)
(左側が上位者)__
 0白組0 
(数字はリーグ勝数)
(左側が上位者)__
前期残留 予選通過者 前期残留 予選通過者
56 2015 羽生善治
○○●○○--
広瀬章人 木村一
3
広瀬
3
山崎
3
田村
1
佐々勇
2
阿部光
3
千田
2
佐藤康
4
松尾
3
伊奈
0
横山泰
2
菅井
4
57 2016 羽生善治
●○○●●○○
木村一基 広瀬
3
佐藤康
3
行方
3
豊島
4
佐藤紳
0
八代
2
菅井
4
山崎
2
木村一
5
瀬川
0
2
森内
2
58 2017 羽生善治
●●○●●--
菅井竜也 木村一
3
広瀬
2
山崎
2
阿部隆
1
澤田
5
阿久津
2
豊島
3
菅井
4
佐藤天
3
渡辺明
1
佐々勇
3
丸山
1
59 2018 菅井竜也
○●○●○●●
豊島将之 羽生
4
木村一
3
谷川
2
松尾
2
近藤誠
1
村山慈
3
澤田
4
豊島
4
阿久津
3
野月
0
千田
3
佐々大
1
60 2019 豊島将之
○○●●○●●
木村一基 菅井
4
木村一
4
阿久津
2
佐々大
3
稲葉
1
長谷浩
1
羽生
4
澤田
1
千田
2
谷川
1
中村太
3
永瀬
4
61 2020 木村一基
●●●●---
藤井聡太 豊島
4
永瀬
5
佐々大
3
鈴木大
2
佐藤秀
0
本田
1
羽生
4
菅井
3
稲葉
1
上村
2
阿部健
0
藤井聡
5
62 2021 藤井聡太
●○○○○--
豊島将之 木村一
3
豊島
4
斎藤慎
3
佐藤天
2
澤田
3
片上
0
永瀬
3
羽生
4
佐々大
3
長谷浩
0
池永
2
近藤誠
3
63 2022 藤井聡太
●○○○○--
豊島将之 豊島
4
佐々大
3
近藤誠
3
西尾
0
黒沢
2
伊藤匠
3
羽生
3
澤田
3
池永
4
糸谷
2
千葉
1
久保
2
64 2023 藤井聡太 ○○○●○-- 佐々木大地 豊島
3
羽生
4
永瀬
2
石井
2
服部
2
徳田
2
池永
2
佐々大
5
渡辺明
4
増田康
2
冨田
1
岡部
1
65 2024 藤井聡太

●○○○--
渡辺明 佐々大
3
豊島
1
石井
1
佐藤天
3
斎藤慎
4
藤本
3
羽生
3
渡辺明
4
木村一
3
森内
3
飯島
1
西川和
1
66 2025 藤井聡太 渡辺明 佐々大 斎藤慎 羽生

記録

第65期終了時点(「*」は継続中の記録)

獲得 番勝負出場 挑戦 リーグ参加
(王位在位を含む)
最多記録 羽生善治
通算18期
羽生善治
通算23期
米長邦雄
谷川浩司
佐藤康光
羽生善治
通算 5期
羽生善治
通算32期

連続記録

大山康晴
12連覇
羽生善治
連続16期
郷田真隆
佐藤康光
谷川浩司
羽生善治
豊島将之
連続 2期
羽生善治
連続32期*
最年少記録 藤井聡太
第61期
18歳32日
藤井聡太
第61期
17歳347日[注 17]
同左 藤井聡太
第61期
17歳214日[注 18]
最年長記録 大山康晴
第12期
48歳209日[注 19]
大山康晴
第22期
58歳131日[注 20]
同左 大山康晴
第30期
65歳345日[注 21]
  • 記載は番勝負出場・組優勝または挑戦者決定リーグ参加5期以上に限る。
  • 太字は永世王位獲得者または最多記録。王位在位者は*で注記。
王位戦七番勝負・挑戦者決定リーグ記録
氏名 王位在位 七番勝負出場 リーグ参加
(王位在位を含む)
参加 挑戦 組優勝 残留
通算 連続 通算 連続 通算 連続 通算 通算 通算 通算
羽生善治 18 9 23 16 32 32 14 5 10 14
大山康晴 12 12 15 13 26 16 14 3 4 7
中原誠 8 6 11 10 27 18 19 3 7 14
谷川浩司 6 3 11 6 28 17 22 5 8 12
藤井聡太* 5 5 5 5 5 5 1 1 1 1
深浦康市 3 3 5 4 14 8 11 2 2 5
高橋道雄 3 2 5 5 14 6 11 2 4 6
内藤國雄 2 1 5 2 16 5 14 3 5 6
米長邦雄 1 1 6 2 20 12 19 5 8 10
木村一基 1 1 5 2 14 8 13 4 4 6
郷田真隆 1 1 4 4 12 11 11 3 5 9
豊島将之 1 1 4 2 12 9 12 3 5 7
加藤一二三 1 1 3 2 21 11 20 2 3 13
広瀬章人 1 1 3 2 8 8 7 2 2 5
菅井竜也 1 1 2 2 6 6 5 1 2 4
森雞二 1 1 2 2 11 4 10 1 2 3
佐藤康光 0 0 5 2 25 12 25 5 8 18
有吉道夫 0 0 2 1 15 12 15 2 5 10
二上達也 0 0 1 1 17 6 17 1 3 6
藤井猛 0 0 1 1 6 4 6 1 2 3
花村元司 0 0 1 1 10 3 10 1 2 4
佐藤大五郎 0 0 1 1 8 6 8 1 2 2
西村一義 0 0 1 1 10 5 10 1 1 4
勝浦修 0 0 1 1 8 3 8 1 1 2
大内延介 0 0 1 1 7 3 7 1 1 2
行方尚史 0 0 1 1 6 2 6 1 1 2
丸田祐三 0 0 1 1 4 3 4 1 1 1
中田宏樹 0 0 1 1 2 2 2 1 1 1
塚田正夫 0 0 1 1 2 2 2 1 1 1
屋敷伸之 0 0 1 1 8 8 8 1 4 6
佐々木大地 0 0 1 1 7 7 7 1 1 4
渡辺明 0 0 1 1 12 6 12 1 3 5
森下卓 0 0 0 0 13 3 13 0 2 5
山田道美 0 0 0 0 7 6 7 0 2 4
橋本崇載 0 0 0 0 4 4 4 0 2 2
小林健二 0 0 0 0 6 2 6 0 2 2
升田幸三 0 0 0 0 5 4 5 0 2 2
丸山忠久 0 0 0 0 13 4 13 0 1 4
澤田真吾 0 0 0 0 7 3 7 0 1 4
森内俊之 0 0 0 0 11 4 11 0 1 3
山崎隆之 0 0 0 0 8 3 8 0 1 3
永瀬拓矢 0 0 0 0 3 3 4 0 1 2
島朗 0 0 0 0 10 3 10 0 1 1
先崎学 0 0 0 0 5 3 5 0 1 1
福崎文吾 0 0 0 0 5 2 5 0 1 1
千田翔太 0 0 0 0 4 2 4 0 1 1
池永天志 0 0 0 0 2 2 2 0 1 1
桐山清澄 0 0 0 0 2 2 2 0 1 1
斎藤慎太郎 0 0 0 0 2 1 2 0 1 1
阿部隆 0 0 0 0 6 4 6 0 0 2
大野源一 0 0 0 0 6 3 6 0 0 2
中川大輔 0 0 0 0 5 4 5 0 0 2
森安秀光 0 0 0 0 10 4 10 0 0 2
関根茂 0 0 0 0 8 4 8 0 0 2
阿久津主税 0 0 0 0 8 5 8 0 0 1
田中寅彦 0 0 0 0 6 2 6 0 0 1
青野照市 0 0 0 0 5 3 5 0 0 1
板谷進 0 0 0 0 7 3 7 0 0 0
松尾歩 0 0 0 0 6 2 6 0 0 0
中村修 0 0 0 0 5 2 5 0 0 0
女流推薦出場
氏名 通算 連続 最高成績
清水市代 21 18 37-54,56-58 予選1勝(予選2回戦進出 第40,41,43,46期)
福間香奈 7 7 60-66 予選2勝(予選ベスト8進出 第63期)
甲斐智美 6 6 52-57 予選2勝(予選ベスト8進出 第55期)
石橋幸緒 6 4 38,44,48-51 予選0勝
中井広恵 4 1 43,45,47,55 予選1勝(予選2回戦進出 第43期)
渡部愛 2 2 60-61 予選1勝(予選2回戦進出 第60期)
矢内理絵子 2 1 37,46 予選2勝(予選ベスト8進出 第46期)
伊藤沙恵 2 1 59,65 予選0勝
加藤桃子 2 1 62,66 予選0勝
岩根忍 1 1 58 予選0勝
本田小百合 1 1 59 予選0勝
山根ことみ 1 1 63 予選0勝
西山朋佳 1 1 64 予選0勝

エピソード

  • 第7期は大山康晴有吉道夫による将棋タイトル戦初の師弟対局となり、師の大山が勝利した。以後の二人のタイトル戦は第9期王位戦第28期名人戦第21期王将戦と続いたが、いずれも師の大山が勝利した。大山・有吉以外で師弟タイトル戦は実現していない[8]
  • 第3期と第7期では、それぞれ前期(第2期と第6期)におけるリーグ残留以上の成績を収めた4名(=七番勝負敗退者・挑決敗退者・各組2位)が、全員リーグから陥落した。第7期以降、同様の事態は2023年現在まで起こっていない。
  • 第14期では前期七番勝負で敗れた大山康晴が第1期以来となる王位リーグに参加したが、同じ紅組に弟子の有吉道夫と有吉の弟子の坪内利幸が参加しており、師匠・弟子・孫弟子の三代が同一のリーグに参加する珍しい事態が発生した。
  • 第33期にて郷田真隆が最年少(当時)で王位を獲得。郷田の順位戦C級2組在籍・四段でタイトル獲得は、いずれも史上初となった。なお、その後に四段の棋士はタイトル挑戦で五段(竜王挑戦は七段)、タイトル獲得で七段(竜王獲得は八段)に昇段規定が改定されており、四段のタイトル保持者は郷田が史上唯一となった。
  • 第34期にて羽生善治が王位リーグに初参戦すると挑戦者決定戦を突破し、郷田真隆を相手に4連勝でタイトルを奪取した。以降、羽生は王位リーグから一度も陥落していない(最低でも王位リーグで2位による残留をしている、第65期(2024年)終了時点)。
  • 第60期にて木村一基が王位を獲得。46歳3か月での初タイトル獲得は、有吉道夫九段が持っていた記録(37歳6か月、1973年の第21期棋聖戦にて)を8歳以上更新する初タイトル獲得の最年長記録となった。また木村にとって、7度目のタイトル挑戦であったが初タイトル獲得では史上最多の挑戦数である[注 22]
  • 第61期にて藤井聡太が王位戦史上最年少で挑戦権を獲得。3週間ほど前に棋聖戦第91期)にて史上最年少でタイトル挑戦して以来2つ目のタイトル挑戦で、初挑戦中に同時進行のタイトル戦に臨む例は、第33期の郷田真隆が同じ棋聖(第60期)・王位で谷川浩司に挑戦して以来となった。王位在位者の木村一基とは29歳0か月差で、29歳0か月差のタイトル戦は棋王戦南芳一に大山康晴が挑戦した際の40歳2か月差、王将戦で藤井聡太に羽生善治が挑戦した際の31歳9か月差に次ぐ史上3番目(当時、史上2番目)の年齢差となった[注 23]。なお、藤井は棋聖戦で史上最年少のタイトルを獲得、王位戦でも最年少でタイトルを獲得した。18歳1か月のタイトル二冠八段昇段は、いずれも最年少記録を更新した。さらに藤井は史上初の予選から全勝(14連勝)で王位を奪取した[9]。また、木村の提案により、第2・3・4局の封じ手は通常より1通多い3通作られ、封じ手各1通をインターネットオークションに出品し、経費を除いた収益をこの年の7月に九州を襲った豪雨の被災地に送ることになった。落札額は、藤井がプロ棋士として初めて封じた第2局が550万1,000円、木村が封じた第3局が200万1,000円、藤井が王位獲得を決めた第4局が1,500万円だった[10]
  • 第62期第2局の立会人は広瀬章人(34歳)、副立会人は高見泰地(27歳)で両立会人の年齢を足した61歳は棋戦の立会人として史上最年少となった[注 24]
  • 第62期第4局では当初佐賀県嬉野市和多屋別荘西日本新聞主管)で開催する予定だったが、直前の記録的大雨による被害を受け[11][12][13]、急遽関西将棋会館で開催されることとなった[12]。嬉野市の対局は翌第63期七番勝負の第4局として日程が組まれることになった[13][14]
  • 第63期第4局は、挑戦者の豊島将之の体調不良(新型コロナウイルス感染症の陽性判定)により中止とし、予定していた第5-7局を各々第4-6局として実施されることになった[15]。第63期第4局として予定していた嬉野市の和多屋別荘での対局は、第62期に続き2年連続中止となり、翌第64期七番勝負の第4局として日程が組まれ[16][17]、第64期第4局は無事対局が行なわれ、嬉野市での王位戦タイトル番勝負の対局が3年越しで実施された。

インターネット配信

インターネット黎明期である1996年には、いち早く将棋棋戦のネット上での棋譜中継を王位戦(第37期)で行なっていた[19][20][21]

主催者側の意向で、長らくテレビ中継は現時点で行われなかったが、2017年になってからインターネット配信が行われている。2016年までは、将棋のタイトル戦の中では唯一対局場の映像のインターネット配信が行われていなかった。代わりに1分ごとに両対局者の様子を自動撮影したスチル写真の自動配信が他棋戦に先んじて行われていた。また、大盤解説会の中継が行われたことはある[22]

2017年からはAbemaTVが七番勝負を生中継している。2018年・2019年はニコニコ生放送でも生中継が行われた。

脚注

注釈

  1. ^ 後述の通りかつては「ブロック紙3社連合」主催。2021年現在は(5社ではあるが)「新聞3社連合」と呼称している。王位戦中継サイト「新聞三社連合とは?」など参照。
  2. ^ 2021年現在、王位戦中継サイトのトップでは主催は新聞3社連合と将棋連盟が併記されており、日本将棋連盟のサイトでも「日本将棋連盟主催棋戦一覧」のページに王位戦を載せている。
  3. ^ 厳密に言えば、1回戦から指すのが、フリークラス、新四段などの下位の棋士や女流棋士だということはある。
  4. ^ 「直接対決の成績」で差がついた場合、上位の者同士で再び「直接対決の成績」により順位を決定する。「前期リーグ勝星」には、挑戦者決定戦の成績を含む。以上を踏まえた4名または5名が並んだケースの説明。お~いお茶杯王位戦中継Blog : 各組の優勝、残留について”. kifulog.shogi.or.jp. 2024年5月16日閲覧。
  5. ^ 順位戦C級2組からの降級・棋士編入試験の合格・奨励会三段リーグで次点(リーグ3位)2回獲得によりフリークラスに編入した棋士が対象となる。60歳以上で順位戦C級2組から降級した棋士を含む。ただし「フリークラス宣言」による転出者については含まれない。
  6. ^ 他棋戦においても同様の規定があるが、2022年時点での適用例は竜王戦のみとなっている。
  7. ^ a b 奇数の際のシード者に、前年の成績は考慮されない
  8. ^ 順位も同じ場合は残留決定戦
  9. ^ 第54期と第55期では、奨励会員であり(男性)棋戦への参加資格がなかった里見香奈(第23期、第24期女流王位)に代わって、挑戦者決定戦の敗者(清水市代中井広恵)がそれぞれ出場した。
  10. ^ 3名の場合は、前期成績でシード者を決め1回戦は残留決定戦を兼ねる
  11. ^ 優勝者・残留者を決定。それでも差のつかなかった場合には決定戦を行う
  12. ^ シードと予選通過者に順位差がついたのは第27期より。挑戦者決定戦進出者ともう1人の残留者に順位差がついたのは第37期より。
  13. ^ 3人以上の場合のプレーオフは、トーナメント形式となる。たとえば、3勝2敗が5名、0勝5敗が1名の場合、5人によるトーナメント戦になる。
  14. ^ 第46期リーグの結果および第47期リーグの編成を参照。第46期の挑戦者決定リーグ紅組においては、リーグ表1位・2位および3位の2名が3勝2敗で並んでおり、4人でのプレーオフが組まれた。このときプレーオフで勝ち残った先崎学(リーグ表3位)は次期リーグ残留・次期リーグ表1位となった。ただしもう一人の残留者は、プレーオフ1回戦で勝って2回戦で負けた渡辺明ではなく、今期リーグ表1位の谷川浩司(次期はリーグ表2位)となった。
  15. ^ 山田道美はリーグ戦最中の1970年6月18日に急逝した。(不戦局2)
  16. ^ 村山聖はリーグ戦を病気入院により途中休場。1998年8月8日に逝去した。(不戦敗2)
  17. ^ 番勝負1局目1日目時点。挑戦者決定戦時点では17歳340日。
  18. ^ リーグ1回戦時点。予選決勝時点では17歳161日。
  19. ^ 在位は49歳193日まで。
  20. ^ 番勝負1局目1日目時点。挑戦者決定戦時点では58歳109日。最終局2日目時点では58歳203日
  21. ^ リーグ1回戦時点。予選決勝時点では65歳306日。リーグ最終局時点では66歳85日
  22. ^ 女流棋士では伊藤沙恵が9度目のタイトル戦挑戦で初タイトルの女流名人となった。“46歳悲願の初タイトル、木村一基九段が刻んだ新たな歴史。王位戦第7局観戦記”. 日本将棋連盟. (2019年9月28日). https://www.shogi.or.jp/column/2019/09/60oui-7_kansen.html 2022年3月14日閲覧。 
  23. ^ 南-大山戦と藤井-羽生戦は挑戦者が年上のため、木村-藤井戦は挑戦者が年下の最大年齢差である。
  24. ^ 従来の立会人最年少記録は、62歳(第24期王位戦第4局の62歳(立会人は中原誠(36歳)、副立会人は田中寅彦(26歳))と第6期竜王戦第2局の62歳(立会人は谷川浩司(31歳)、副立会人は中村修(31歳)))であった。先手・豊島将之挑戦者(31)角換わりを選択 後手・藤井聡太王位(18)早繰り銀で先攻 王位戦第2局(2021年7月13日)

出典

  1. ^ 2020年から2024年6月までは序列3位。
  2. ^ a b 『将棋八大棋戦秘話』(河出書房新社)P.104
  3. ^ どうなる藤井2冠の「初手・お茶」、王位戦を伊藤園が特別協賛も…スポンサーはサントリー - スポニチ Sponichi Annex 芸能”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年8月28日閲覧。
  4. ^ 王位戦の冠名 第64期から「伊藤園お~いお茶杯」に変更|将棋ニュース|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2024年8月28日閲覧。
  5. ^ 女流棋士・奨励会員・アマチュアにおける 棋戦優秀者への対応について|将棋ニュース|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2021年2月7日閲覧。
  6. ^ フリークラス棋士の引退について|将棋ニュース|日本将棋連盟” (2010年7月14日). 2010年7月14日閲覧。
  7. ^ 38期王位戦index」『徳島新聞社』1997年8月29日。1997年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  8. ^ 将棋界の「師弟戦」はなぜ尊いのか、そのドラマを振り返る”. 文春オンライン (2020年2月29日). 2021年12月7日閲覧。
  9. ^ 藤井王位が誕生 最年少二冠に”. 2020年8月20日閲覧。
  10. ^ “藤井二冠記入、第4局1500万円 王位戦封じ手、入札締め切り”. 中日新聞. (2020年9月21日). https://www.chunichi.co.jp/article/124345 
  11. ^ <佐賀2021大雨>嬉野の和多屋別荘、大浴場浸水 別浴場で営業継続”. 佐賀新聞LiVE (2021年8月17日). 2022年4月21日閲覧。
  12. ^ a b “お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負第4局対局場変更のお知らせ”. 日本将棋連盟. (2021年8月16日). https://www.shogi.or.jp/news/2021/08/624.html 
  13. ^ a b “王位戦第4局は8月、佐賀県嬉野市で 昨年予定も豪雨で変更”. 西日本新聞. (2022年2月22日). https://www.nishinippon.co.jp/item/n/880585/ 
  14. ^ 「藤井新王将祝賀会」ダイジェスト(佐賀県上峰町「吉野ヶ里温泉ホテル卑弥呼の湯」)スポニチチャンネル2022年3月3日配信
  15. ^ お~いお茶杯第63期王位戦七番勝負第4局延期のお知らせ”. 日本将棋連盟 (2022年8月13日). 2022年8月13日閲覧。
  16. ^ “王位戦8月嬉野開催 過去2年は直前に見送り”. 西日本新聞. (2023年2月21日). https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1057162/ 
  17. ^ 村上 大祐(佐賀県嬉野市長)2023年2月21日
  18. ^
  19. ^ 1996年当時に行なわれていた「第37期王位戦」の棋譜中継の様子が、西日本新聞社(第4局)や徳島新聞社(第5局)のウェブサイト上でネットアーカイブとして確認できる[18]
  20. ^ 将棋と文学研究会『将棋と文学スタディーズ』将棋と文学研究会、2019年1月18日、1-145頁。hdl:10110/00019190https://toyama.repo.nii.ac.jp/records/16742 
  21. ^ 第37期王位戦インターネット速報(4号,1997.3.3)(かけはしアーカイブズ - 将棋を世界に広める会)” (1997年3月3日). 2014年11月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月8日閲覧。
  22. ^ 将棋配信はニコ生だけ?王位戦のUSTREAM中継から可能性を考えてみる - BMBB.JP・2014年7月9日

関連項目

  • 日本将棋連盟
  • 女流王位戦 - 同主催者による女流棋士の棋戦。王位戦同様6人×2組のリーグ戦によって挑戦者を決定する。女流王位・女流王位挑戦者は王位戦予選への出場資格を得る(上述)ほか、毎年年末には女流王位と王位によるお好み対局が行われる。
  • 天元戦 - 同主催者による囲碁棋戦

外部リンク