第64期王位戦 (だい64き おういせん、スポンサー名義を含めた棋戦名は「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦」)は、2023年度(2022年8月1日 - 2023年8月23日)の王位戦である。新聞三社連合(中日新聞・東京新聞、北海道新聞、西日本新聞)、神戸新聞、徳島新聞の新聞5社および日本将棋連盟が主催。また、第62期から続けて株式会社伊藤園が特別協賛しているが、第64期から冠名が変更されている[1]。
挑戦者決定リーグの前期からの残留者は、豊島将之九段、池永天志五段、佐々木大地七段、羽生善治九段の4名。
挑戦者決定リーグでは紅組からは羽生善治九段、白組からは佐々木大地七段が挑戦者決定戦に勝ち進み、挑戦者決定戦では佐々木大地七段が羽生善治九段を下し、挑戦を決めた。
王位戦七番勝負は、藤井聡太王位が4勝1敗で佐々木大地七段を制しタイトル防衛に成功した(4期連続、通算4期目の王位獲得)。藤井王位は登場タイトル棋戦通算17期のうち通算17期連続タイトル獲得(敗退なし)を達成した。
七番勝負
開催:2023年7月7日 - 2023年8月23日
- 先:先手番 / 封 :1日目(18時) 封じ手の手番 / 各局いずれも2日制で、持ち時間は両対局者とも各局8時間(昼食休憩12:30)。
- 第1局と第7局では手番の先後を振り駒で決定。一方が4勝した時点で決着、以降の対局(※)は実施されない。
- 就位式
藤井聡太第64期王位の就位式は、2023年11月7日にイイノホール(東京都千代田区)で行なわれた[11]。
挑戦者決定リーグ
(日程:2023年1月31日 - 2023年5月18日)
- 前期七番勝負 敗者(1名)
- 豊島将之 九段 (第63期挑戦者/紅組1位/リーグ4勝)
- 前期リーグ残留(3名)
- 池永天志 五段 (前期 白組1位/リーグ4勝)
- 佐々木大地 七段 (前期 紅組2位/リーグ3勝)
- 羽生善治 九段 (前期 白組2位/リーグ3勝)
- 予選各組勝ち上がり(8名)
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- 渡辺明 名人 (前期 予選1勝)
- 永瀬拓矢 王座 (前期 予選1勝)
- 増田康宏 六段 (前期 予選1勝)
- 石井健太郎 六段 (前期 予選0勝)
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- 冨田誠也 四段 (前期 予選0勝)
- 服部慎一郎 五段 (前期 予選0勝)
- 岡部怜央 四段 (前期 未参加)
- 徳田拳士 四段 (前期 未参加)
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(下線の側が先手 / ○:先手勝ち / ○:後手勝ち / ●:先手負け / ●:後手負け)
挑戦者決定戦
対局日:2023年5月18日
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挑戦者決定戦 決勝
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0王位戦七番勝負 挑戦者0
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紅組 |
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羽生善治 九段 |
● |
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(棋譜) |
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挑戦者
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0 佐々木大地 七段 0
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白組 |
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佐々木大地 七段 |
○ |
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- 挑戦者決定リーグ(紅組/白組)で同星で並んだ場合
以下の順位決定方式により リーグ優勝者/残留者を決定
- (1) 4勝1敗で2-3名が並んだ場合 - プレーオフ
- ※ 該当者が3名の場合は、プレーオフ1回戦は残留決定戦を兼ねる。
※※ 前期成績(前期リーグ勝星 > 前期予選勝星) でシード者を決定。
- (2) 3勝2敗で3-5名が並んだ場合
- 該当者が3名の場合は、該当者間リーグ直接対決 > 前期成績(成績順、前期リーグ勝星 > 前期予選勝星)
- 該当者が4名の場合は、該当者間リーグ直接対決(※直接対決「2勝1敗」2名のリーグ対局勝者が上位)
- 該当者が5名の場合は、前期成績(前期リーグ勝星 > 前期予選勝星)
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紅組
挑決1名・陥落4名(リーグの表記は前期成績順、先は先手番、[対局順])
白組
挑決1名・陥落4名(リーグの表記は前期成績順、先は先手番、[対局順])
予選
(日程:2022年8月1日 - 2022年12月28日)
- (☆ 前期リーグ参加者:8名 = 第1シード / 各組に1名ずつ配置)
(★ 前期予選決勝進出者:8名 = 第2シード / 各組に1名ずつ配置)
予選1組
- 挑戦者決定リーグ進出者:
予選2組
- 挑戦者決定リーグ進出者:
予選3組
- 挑戦者決定リーグ進出者:
予選4組
- 挑戦者決定リーグ進出者:
予選5組
- 挑戦者決定リーグ進出者:
予選6組
- 挑戦者決定リーグ進出者:
予選7組
- 挑戦者決定リーグ進出者:
予選8組
- 挑戦者決定リーグ進出者:
脚注
関連項目
外部リンク
- ( 挑戦者決定リーグ / 予選 )