株式会社山陰放送 (さんいんほうそう、Broadcasting System of San-in Inc. )は、鳥取県 米子市 に本社を置き[ 注 1] 、鳥取県と島根県 (山陰地方 )を放送対象地域 とするラテ兼営 の特定地上基幹放送事業者 。略称はBSS で、ホームページやテレビの制作クレジット等ではBSS山陰放送 と記載されている。
AMラジオ はJRN とNRN に加盟しているクロスネット局 で、それとは別に火曜会 にも加盟。
テレビ はJNN に所属しているシングルネット局で、山陰両県のGガイド ホスト局。それとは別に民教協 にも加盟。リモコンキーID はキー局のTBSテレビ と同じ「6 」[ 1] 。
コールサイン は、ラテ共通でJOHF(-DTV) (AM:900kHz / 5k W 、DTV:45ch / 1kW。ラジオのコールサインは他3通り)であるが、後述の理由 で、ラジオの親局は米子 本社送信所、テレビの親局は松江 本社送信所と、同じコールサインで別の送信所名を名乗る国内唯一の兼営局でもある。
概要
筆頭株主が長らく朝日新聞社 と毎日新聞社 [ 注 2] であったため、ラジオでは『朝日新聞ニュース 』と『毎日新聞ニュース 』が交互に放送されていた[ 注 3] 。また大阪支社(およびかつての広島支社や鳥取支社)は朝日新聞社系列のビルに入居しており、TBS-毎日系列と朝日系列双方と関係が深いといえる。その一方、地元紙の山陰中央新報 (旧:島根新聞)や日本海新聞 との関係は資本面では希薄である[ 注 4] 。
1980年代から「あいらぶ山陰BSS」 のキャッチコピーが使われているが2004年(平成16年)に開局50周年を迎え、新たに「スイッチ!BSS」 のキャッチコピーが登場した。それに伴い、イメージキャラクター「ラッテちゃん 」 も登場している。なお、近年はラジオ用のキャッチコピーも用意されており、2008年(平成20年) - 2020年9月は「つながろっ!BSSラジオ」 が使われていた。2020年10月からは「ラジオっていいね!BSSラジオ」 に変わっている。
ラジオ・テレビともNHK鳥取放送局 ・NHK松江放送局 のように県別の地域放送は一切実施していない(同じエリアの民放各局も同様)。ラジオの場合、鳥取県にある米子 本社送信所と島根県にある松江 FM補完中継局 だけで鳥取県西部と島根県東部を2県またいでカバーしているため、京都放送 (KBS京都・KBS滋賀 )[ 注 5] や2021年9月までの長崎放送 (NBCラジオ・NBCラジオ佐賀 )[ 6] のような県別の地域放送を実施するのは無理があり、テレビもかつてのアナログ放送 、現在のデジタル放送 とも島根県にある松江 本社送信所でラジオと同じく鳥取県西部と島根県東部を2県またいでカバーしているためである(原因は後述)。ただし、CMは差し替えることがあり、またかつて実施していたラジオの高校入試合格者速報では、鳥取県の日は鳥取県の放送局・中継局で、島根県の日は島根県の放送局・中継局と本局とで放送していたことがある。
米子市に本社、親局を置く唯一の民放(コミュニティFM局のDARAZ FM は除く)でもある。
事業所所在地
本社
〒 683-8670 鳥取県 米子市 西福原 1丁目1番71号
鳥取支社
〒680-0031 鳥取県鳥取市 本町3丁目201番地 鳥取産業会館・鳥取商工会議所 ビル5階
かつては朝日新聞系列のビルに入居していたが、建物の老朽化に伴い移転。なお現ビルについては、建て替え前には日本海テレビ の本社が入っていた。
松江支社
〒690-0887 島根県松江市 殿町111番地 松江センチュリービル8階
出雲支社
〒693-0002 島根県出雲市 今市町 北本町 1丁目1番3号 セントラルビル4階
石見支局(島根報道部)
〒697-0026 島根県浜田市 田町1655番地 第2オリンピアビル2階
2016年7月に西部支社から改称。
東京支社
〒104-0061 東京都 港区赤坂2丁目5番8号 ヒューリックJP赤坂ビル SPACES赤坂4F
2021年3月から系列の東北放送 、テレビ山梨 、チューリップテレビ 、大分放送 なども入居するビルに移転。
大阪支社
〒530-0005 大阪府 大阪市 北区 中之島 2丁目3番18号 中之島フェスティバルタワー東地区 17階[ 注 6] 大阪支社が入居する中之島フェスティバルタワー東地区
広島支社
〒730-0032 広島県 広島市 中区 立町 1番23号 ごうぎん 広島ビル5階
出典[ 1]
沿革
開局当時のラジオ山陰本社(1954年)。
前身である株式会社ラジオ山陰 (ラジオさんいん、略称 RSB :R adio S an-in B roadcasting Co., Ltd.)は、戦前から無線 を専攻し、戦後に境海上保安部 通信所長をしていた野坂一郎 と、無線技師で弟の陞三(前米子市長野坂康夫 の父)が1950年 (昭和25年)4月の放送法・電波法の改正を受けてそれまで検討中だったラジオ局開局を本格的に決心したことに始まる。2人の父(すなわち康夫の祖父)で、戦前から米子市会議員を務めるなど地元の有力者であった野坂康久 は2人の構想に賛同し、3人で設立申請書を作成、地元財界 への働きかけ[ 7] を行い、康久のよき理解者であった米子信用金庫 青砥喜三郎 理事長(当時)の協力で、坂口平兵衛 (2代) をはじめ田部長右衛門 (23代) 、米原章三 ら各氏が発起人に参加、三好英之 が代表となって1952年 (昭和27年)12月に申請書を提出。翌1953年 (昭和28年)9月に予備免許 が下りた。
右から野坂康久 、坂口平兵衛 (2代) 、青砥喜三郎 、高松宮宣仁親王 、青砥昇 、織田収 、野坂一郎 、伊坂定吉、野坂寛治 (1954年 (昭和29年)、ラジオ山陰開局)
康夫の回想[ 7] にもあるように、開局当時の社屋は米子市東倉吉町 の小安ビルの2階に入居していたが、そのビルの1階にはパチンコ店 が入居していた。入口もパチンコ店との共用で、社員や出演者は営業中のパチンコ台の間を抜けて行く必要があった。スタジオはパチンコの騒音を防ぐための防音工事に苦慮したという。このため開局当時は「パチンコ放送局」と呼ばれていた。また、送信所も電電公社 (後のNTT 、両県では現在のNTT西日本 )の施設を間借りしていた[ 8] 。
その後、1959年 (昭和34年)12月15日 にテレビ放送を始め、1961年 (昭和36年)6月1日 に社名を株式会社山陰放送 (略称 BSS :B roadcasting S ystem of S an-in Inc.[ 注 7] )に改める。
年表
先代ロゴ(1961年 - 1990年)
ラテ同時放送自社制作番組
放送終了した番組
なまラテ (火曜・水曜 15:50 - 16:50)※放送当時(2020年 - 2021年)、民放では唯一のラジオ・テレビ同時放送だった。
ラジオ
放送時間
平日 毎朝5時を起点に24時間
土曜日 5:00 - 27:00(深夜3:00)
日曜日 5:00 - 24:00(深夜0:00)
2021年2月現在ラジオ放送は、5:00を起点とした24時間放送である。1985年 3月までは早朝6時開始 - 深夜1時までに放送を終了していたが、1985年 4月より『オールナイトニッポン (第1部)』のネットを開始したことにより、深夜放送を3時まで延長、さらに1988年 4月から『三菱ふそう全国縦断・榎さんのおはようさん〜! 』のネット開始に伴い、早朝放送を5:30開始に繰り上げる。さらに1990年 4月から『いすゞ歌うヘッドライト〜コックピットのあなたへ〜 』のネットを開始したため、月 -
金曜付けの放送は終日24時間放送の体制となった。
日曜日(土曜深夜)3:00 - 5:00と月曜日(日曜深夜)0:00 - 5:00は放送設備の点検・修繕工事のため放送を休止している。2004年4月4日 - 2013年3月31日までは4:00からだったが、『あなたへモーニングコール 』の終了に伴い、同4月7日から9年ぶりに日曜日の朝の放送開始が5時に繰り下げられた。月曜日の放送は2003年4月7日 - 2015年3月30日までは4:00からだったが、『ラジオ・パープル 』の終了に伴い、同4月6日からの12年ぶりに月曜日の朝の放送開始が5時に繰り下げられた。2024年4月より、日曜日の夜は、24時で放送終了。
送信所・中継局
出典[ 13]
現在放送中の番組
2024年4月現在。詳細は、公式サイトのラジオ番組表 を参照。
自社制作番組は太字 。
随時放送
平日
週末
特別番組
放送終了した番組
平日午前
BSSモーニング・パートナー(7:00 - 9:00)
ホームレディダイヤル
ホットにモーニングおはよう渡部晃治です
Sun Sun Morning(1991年9月30日 - 1997年3月28日)
ときめき朝ちゃん (1997年3月31日 - 2000年3月31日)
ご近所わいど今日もハレルヤ! (2000年4月3日 - 2016年3月24日)
早出し一番! (2003年3月31日 - 2014年9月25日)
平日昼
平日午後
平日夕方
なまラテ (2020年1月14日 - 2021年3月24日)
金曜日
土曜日
日曜日
その他
ほか
補足
かつては自社制作の番組でリスナーから電話によるメッセージ・リクエストを受付けていたが、現在はメール・FAXのみの受付に変更された。
全国高等学校野球選手権大会 の地方大会では、BSSラジオで鳥取大会 の試合(一部)を中継する(BSSテレビでは島根大会 の試合(一部)を中継)。
2022年、『森谷佳奈のはきださNIGHT! 』でパーソナリティの森谷佳奈 が第59回ギャラクシー賞 ラジオ部門DJパーソナリティー賞を受賞した[ 15] 。これを記念して同局のテレビで『森谷佳奈のはきださ Night!(裏)』を同年6月13日0:58 - 1:28に放送し、ラジオでは6月6日から6月10日までお祝いWEEKとして様々な企画やプレゼントを用意した。更に本社社屋に受賞記念横断幕を6月1日から7月4日まで掲出した。
2023年12月15日、鳥取県 は同局が契約していたラジオCMを放送していなかったとして、県の競争入札で当局を2カ月間指名停止にすると発表した。県と同局は10月に開催された「とっとり郷土芸能まつり2023」の20秒のラジオCMを合計14回放送する内容で契約していた。同局に放送実績を確認した際に「鳥取支社と本社間で連携ミスがあり、放送できていなかった」と報告があり判明した。契約金16万5千円は放送終了後の支払いとなっていたため支払われていない[ 16] 。
テレビ
テレビネットワークの移り変わり
送信所・中継局
デジタル放送
JNN系列のリモコンキーID 地図
島根県
松江 本社送信所 JOHF-DTV「BSSまつえデジタルテレビジョン」 45ch 1kW 松江市島根町 加賀(澄水山)[ 17]
大田 27ch 10W 大田市 大田町大田(法蔵寺山)
仁摩 27ch 10W 大田市仁摩町 馬路(高山)
江津 32ch 30W 江津市 島の星町(島星山)
浜田基幹中継所 23ch 100W 浜田市 三隅町 室谷(大麻山 )
益田 44ch 30W 益田市 中垣内町(大道山)
西ノ島 28ch 30W 隠岐郡西ノ島町美田(焼火山)
西郷 51ch 3W 隠岐郡隠岐の島町飯田(金峯山)
アナログ放送
2011年 (平成23年)7月24日 停波時点。
島根県(以下順不同・山陰放送公式HPアーカイブより)
松江本社送信所 JOHF-TV 10ch 1kW 松江市枕木町(枕木山)
木次 8ch 1W 雲南市木次町下熊谷(穴地蔵)
大東 3ch 3W 雲南市大東町中湯石(畑谷山)
赤来 7ch 100mW 飯石郡飯南町
大田 1ch 10W 大田市大田町大田(法蔵寺山)
仁摩 39ch 10W 大田市仁摩町馬路(高山)
江津 44ch 30W 江津市島の星町(島星山)
桜江 57ch 10W 江津市桜江
浜田基幹中継所 5ch 500W 浜田市三隅町室谷(大麻山)
益田 26ch 30W 益田市中垣内町(大道山)
津和野 6ch 3W 鹿足郡津和野町
西ノ島 57ch 300W 隠岐郡西ノ島町美田(焼火山)
西郷 39ch 30W 隠岐郡隠岐の島町飯田(金峯山)
出雲八雲 36ch 3W
日登 50ch 1W
山代 56ch 10W
川本三原 29ch 1W
掛合吉田 11ch 10W
玉造 56ch 0.5W
石見大和 45ch 10W
仁多 1ch 10W
旭和田 33ch 3W
横田 11ch 10W
大社 38ch 10W
有福 57ch ミニサテ
石見 55ch 30W
益田乙吉 36ch 3W
横田大市 45ch ミニサテ
川本 10ch 3W
宍道湖 41ch 30W
美保関 57ch ミニサテ
来島 1ch 1W
浜田浅井 45ch 3W
美保関北浦 43ch ミニサテ
頓原 7ch 0.1W
美保関菅浦 44ch ミニサテ
赤名 7ch 0.1W
美保関片江 58ch ミニサテ
柿木 53ch 10W
大田大浦 50ch ミニサテ
大東 3ch 3W
六日市 42ch 3W
江津波積 57ch ミニサテ
加茂 8ch 1W
七日市 41ch 3W
江津都治 57ch ミニサテ
六日市蔵木 53ch 1W
江津市村 57ch ミニサテ
邑智 11ch 10W
西郷中村 56ch 3W
三隅 46ch ミニサテ
広瀬 9ch 1W
六日市久保田 58ch ミニサテ
瑞穂 5ch 3W
日原 55ch 10W
三隅下古和 46ch ミニサテ
鳥取県
鳥取基幹中継所 22ch 1kW 鳥取市矢矯(毛無山)
倉吉 56ch 500W 東伯郡湯梨浜町羽衣石(栗尾山)
智頭 34ch 10W 八頭郡智頭町智頭字会下山(会下山)
現在放送中の番組
2024年4月現在。詳細は公式サイトのテレビ番組表 を参照。
自社制作番組
テレポート山陰 (月曜 - 金曜 18:15 - 19:00)
生たまごJOY! (水曜 19:00 - 19:54)
山陰ぐっジョブ(土曜 16:54 - 17:00)[ 注 13]
BSSニュース (土曜 18:50 - 19:00)
#キニナルとっとり (土曜 21:56 - 22:00) - 鳥取県広報番組。
みっけ!さんいんSDGs(日曜 11:24 - 11:30)
ロックオンBSS(随時放送)
キャッチアップ(定時番組終了前に放送、鳥取・島根両県内主要都市の天気予報と番組案内)
ネット番組
民教協番組
TBS系列遅れネット番組
制作局の表記のないものはTBSテレビ 制作。
テレビ朝日系列
制作局の表記のないものはテレビ朝日 制作。
テレビ東京系列
制作局の表記のないものはテレビ東京 制作。
その他
放送終了した番組
自社制作番組
ほか
ネット番組
★印は、番組自体は継続中。
民教協
ブロックネット番組(BSSも制作に参加)
TBS系ローカルセールス
腸捻転解消で日本海テレビから放映権が移行・1本化された毎日放送製作番組
テレビ朝日系
特記がないものはテレビ朝日 制作。日本海テレビから移行・1本化された番組は後述。
情報系
バラエティ(スペシャルに含む)
トーク
ドラマ、時代劇(スペシャルに含む)
アニメ、特撮
ミニ
スポーツ
日本海テレビから放映権が移行・1本化された番組
いずれも1989年10月に実施。☆は日本海テレビでは同時ネットで放送され、山陰放送へ移行後は遅れネット化された番組。
情報系
テレビ朝日系平日朝のワイドショー (山陰放送は1966年4月4日から『モーニングショー』の放送開始。1989年9月まで日本海テレビと2局同時放送後、1989年10月から山陰放送単独で放送されてきたが、2009年3月27日に打ち切り)
テレビ朝日平日正午枠 (山陰放送は日本海テレビよりも早く1968年4月から放送開始。1989年9月まで日本海テレビと同時、または時差ネットで2局同時放送後、『お昼のマイテレビ』から山陰放送単独で放送。1993年3月31日打ち切り[ 19] )
バラエティ(スペシャルに含む)
ドラマ・時代劇(スペシャルに含む)
アニメ・特撮
単発
ウィークエンドシアター(「日曜洋画劇場 」の遅れネットとして放送、2009年3月26日打ち切り)☆
テレビ東京系
情報
スポーツ(スペシャルを含む)
バラエティ(スペシャルを含む)
音楽
アニメ
ドラマ、時代劇(スペシャルを含む)
独立局
その他の深夜アニメ の放送履歴については「森谷佳奈のアニ物語 」を参照。
山陰中央テレビ開局まで放送されていたフジテレビ系の番組
日本海テレビ相互乗り入れ開始まで放送されていた日本テレビ系の番組
購入番組
主な受賞歴
『未来をつくる島ホテル』が第31回JNN企画大賞 を受賞した。内容は、隠岐諸島 の一つ島根県隠岐郡 海士町 に新しく開業するホテル「Ento(エントウ)」が誕生するまでのストーリーを追ったもので旅人に松本潤 、ナレーションにTBSアナウンサーの江藤愛 が務めた[ 20] 。この番組は2022年1月15日に全国ネットで放送された。
『たたらの國 奥出雲』が第34回JNN企画大賞 を受賞した。内容は、奥出雲地方は、森にある素材のみを使い人の力によって鉄を生み出す日本古来の製鉄法「たたら」を現在も続けている続けている唯一の場所である。旅人の岡田准一 がたたら製法のほか奥出雲の歴史や文化にも触れ1000年受け継がれるものづくりのルーツに迫る[ 21] 。ナレーションは近藤サト が務めた。この番組は2025年1月18日に全国ネットで放送された。
その他
かつてはローカルニュースの動画配信も行っていたが、現在は行っていない。
全国高校野球選手権大会の地方大会では、テレビで島根大会の試合(一部)を中継する(ラジオでは鳥取大会(一部)を中継する)。また、全国高校野球選手権大会の全国大会では、決勝戦についてのみ『全国高校野球選手権大会中継』のネットに加わり放送がなされる。
テレビ放送開始とエリア拡大
テレビ放送を開始した1959年当時、VHF波のテレビ局への割り当ては1県1波(東京・大阪・愛知など大都市圏は除く)が原則だったため、既に日本海テレビが1958年に開局していた鳥取県では開局ができず、まだテレビ局が設けられていなかった島根県でまず開局する形となった。このため、同じ「JOHF」のサインにもかかわらず親局がテレビとラジオで異なる結果となり、デジタルテレビ放送開始からアナログテレビ放送終了を経た現在もその名残が残っている。なお、日本海テレビとはテレビ開局直前まで合併交渉が行われていた。
その後も、越境送信でない正式な形での鳥取県へのテレビ波進出を熱望したが、日本海テレビの同意が得られないまま時間が経過し、1972年には日本海テレビが折れる形でBSSの鳥取県への進出がようやく認められ、同時に山陰中央テレビを含めた形で、島根・鳥取双方のテレビ局3系列が相互に乗り入れることとなった。
民間放送教育協会におけるテレビ部門は、相互乗り入れ後も山陰準広域圏から島根県のみを担当する当局と鳥取県のみを担当する日本海テレビの2局がエリア別に加盟して番組の制作に携わっている。先述一覧の通り、過去にテレビ朝日系のワイドショーの番組が同一地区で2局並列放送(同時、または同じものを時差ネット)したこともあった。
山陰地区民放テレビ3局共同キャンペーン
2016年から日本海テレビ(NKT)及び山陰中央テレビ(TSK)と3局合同で「山陰地区民放テレビ3局共同キャンペーン」を実施しており、2019年6月に総務省 中国総合通信局 長から日本海テレビ及び山陰中央テレビとともに「「電波の日」中国総合通信局長表彰」を受けた[ 22] 。
2016年 秋、日本海テレビ・山陰放送・山陰中央テレビの3局合同で山陰地区民放テレビ3局共同キャンペーン「テレビってザワザワキャンペーン」を実施[ 23] 。
2016年9月24日、山陰放送主催の「秋のBSSまつり」に山陰中央テレビの坂西美香アナと日本海テレビの前田彩野アナが出演。
2016年10月1日、日本海テレビの情報番組「スパイス」に山陰放送を代表して丸山聡美アナが出演。
2016年10月1日、山陰中央テレビの情報番組「ヤッホー」に山陰放送を代表して山根伸志アナが出演。
2018年1月15日から2月24日にかけて日本海テレビ・山陰放送・山陰中央テレビの3局合同で山陰地区民放テレビ3局共同キャンペーン「3局アナ対抗!ザワザワ総選挙」が実施され、山陰放送からは山根伸志、丸山聡美、秦まりな、森谷佳奈、山田弥希寿の5名のアナウンサーが参加[ 24] 。
2019年2月8日から2月28日にかけて日本海テレビ・山陰放送・山陰中央テレビの3局合同で山陰地区民放テレビ3局共同キャンペーン「3局対抗ザワザワCMグランプリ」を実施[ 25] 。
2019年3月2日に結果発表を3局の同時中継で行う「3局一斉!ザワザワ生放送〜視聴者に感謝をこめて〜」を放送。山陰放送制作分の番組MCは宇田川修一、秦まりな、山田弥希寿、小林健和。ゲストは中尾真亜理(日本海テレビ)、岡部楓子(山陰中央テレビ)。
2020年2月17日から2月23日にかけて日本海テレビ・山陰放送・山陰中央テレビの3局合同で「山陰3局防災キャンペーン」を実施[ 26] 。
ウェブサイト
ウェブサイトでは2000年秋まで番組スポンサーを掲載していた。
ドメイン名 は、当初「bsscom.co.jp」、現在は「bss.jp」を使用している。
資本構成
企業・団体は当時の名称。出典:[ 27] [ 28] [ 29] [ 30]
2021年3月31日
資本金
発行済株式総数
株主数
1億3000万円
260,000株
403
過去の資本構成
1978年3月31日 - 2003年3月31日
資本金
授権資本
1株
発行済株式総数
1億3000万円
1億7000万円
500円
260,000株
アナウンサー
現職者
出典[ 31]
責任者
在籍者
男性
1980年 板井文昭 (嘱託再雇用)
1988年 谷口篤史 (一時期、報道部。現所属は制作部)
1991年 桑本充悦
1997年 山根伸志 (テレビ制作部長)
1998年 大田祐樹
2018年 小林健和 (所属は報道部)
2021年 松原佑基(所属は報道部。2024年3月までは制作部)
女性
元アナウンサー
●は故人。
男性
1954年
1973年
角谷敏朗 (通称“角兵衛”。東京支社長。2009年6月よりラジオ総局局長。2013年からフリー)
1974年
渡部晃治 (定年退職後、再雇用により放送運行監視部)
1996年
小椋英之 (1999年に報道部へ異動。その後大阪支社営業部)
2010年
2016年
2019年
木嶋雄大(2024年3月退職。入社初期は記者、その後報道部)
伊木順一
井本智博●(子会社BSS企画の役員となるが、死去)
栗原康郎(BSS企画 取締役相談役)
成瀬経男
酒井抱一(1991年に報道部に異動。後に営業職に転じ、事業部長)
宮本忠明(報道記者を経て、現・テレビ編成業務部)
女性
1967年
浜田妙子( - 1997年まで在籍。現鳥取県議会 議員)
1972年
坂口育子(退職後も、2020年12月まで日曜日の「音楽の風車 」(事前収録)を担当していた)
1976年
荒井由岐子 ●(専属のアナウンサー、ラジオディレクターだったが、2013年5月に死去)
中村緑 ( - 2005年退職。現在でもラジオ放送のオープニングや時報の声で登場。2012年4月より「歌のない歌謡曲」を16年ぶりに担当していた)
1986年
1997年
木次真紀 ( - 2001年退職。現在フリーアナウンサー)
1998年
田中亜矢 (2000年に他部署に異動したが、2003年にアナウンス部に復帰。2016年に報道部に異動)
2002年
2007年
2011年
2013年
2018年
2019年
2022年
薄井靖代( - 2023年3月退職。元NHK松江放送局契約キャスター。所属は報道部)
松浦美代
松村佳代子
大谷典子
佐藤千恵
長谷川洋子(現在フリーアナウンサー)
鷲見康子(岡山県内でフリーアナウンサーとして活動後、岡山市内で英国風紅茶の店を経営)
八幡牧子
清水律子
田中友香理 (契約社員として入社。その後はフリーアナウンサーとして活動)
吉村珠佳(昭和プロダクション 所属のフリーアナウンサー。2017年度のみ、ラジオ限定の契約アナウンサーとして在籍)
アナウンサー以外の主な出演者
現在
過去
杉原美香
阿部樹里
谷口和美 (元は正社員であったが、後に寿退社。その後、BSS企画(子会社)の派遣社員として復帰した)
アナウンサー以外の著名社員・所属契約者
脚注
注釈
^ 米子支社も併設。
^ 毎日は、2006年 (平成18年)3月までに東京放送ホールディングス(現・TBSホールディングス )に全株式を譲渡したとみられる。
^ その後朝日新聞 一社提供 の時代を経て、2017年(平成29年)現在は時事通信社 から提供を受けている。
^ JNN結成前の開局であるため、地元新聞社の後援が必ずしも必須でなく、新聞社以外の地元資本と全国紙2紙による開局という形態となっていた。ただし、発起人には島根新聞の社主であった第23代田部長右衛門も名を連ねていたため、地元紙と全く関係がないわけではなかった。
^ 県別の地域放送による生ワイド番組は、2009年にいったん終了し2012年から2年間だけ復活した。KBS滋賀制作の番組は現在もKBS京都と同時に放送している。2021年をもって滋賀からの生ワイド番組が終了した。
^ テレビ朝日 関西支社も同ビルに入居。同じTBS系列 局ではIBC岩手放送 、信越放送 、中国放送 、南日本放送 も入居する。
^ 同様の英文社名と略称は、山陰放送以外ではこの3か月前にラジオ新潟(RNK)から社名変更した新潟放送 (BSN:〜 of N iigata Inc.)のみである。
^ 周波数が9でも10でも割り切れるため、1978年 (昭和53年)11月23日 の国際電気通信連合 の周波数単位変更(10kHz→9kHz間隔)の際にも周波数は変更されなかった。
^ 1989年 (平成元年)6月30日 までは南吉方の送信所から周波数1485kHz、出力100Wで送信されていたが、現在地の里仁に移転後、現在の周波数に変更と同時に出力を増力した。
^ 1993年 (平成5年)に「民放中波ラジオ放送受信障害解消事業」によって設置された局で、他の放送所に比べて規模が小さい。
^ 以前は、浜田市熱田町に設置されていたが、浜田市沿岸部しか受信できなかったため1983年 (昭和58年)11月に浜田港沖の瀬戸ヶ島町にある馬島に灯台の設備の一部払い下げを受けて設置された。 これにより、受信エリアが江津市沿岸部まで広がったと同時に、周波数1116kHzから現在の周波数に変更された。馬島灯台
^ 1983年 (昭和58年)11月までは親局と同じ900kHzで送信されていた。
^ 編成によっては放送時間が変更になる場合がある。
^ 日本海テレビ でも放送。
^ 制作局と同時刻ではあるが遅れネット。
^ NETテレビ系列時代の鳥取・島根相互乗り入れ前は、日本海テレビでも放送。
^ 当局は企画者にして幹事局 扱い。
^ 2010年のドラマ版 は日本海テレビで放送。
^ 2014年度のドラマ版 は日本海テレビにて放映。
^ 当アニメは制作委員会方式での山陰放送以外のTBS系列局は委員会参加している静岡放送・毎日放送のほかRKB毎日放送でも放送された。
^ この作品より製作局が毎日放送となる。ただし、『ガンダム Gのレコンギスタ 』および『機動戦士ガンダムUC RE:0096 』(メ~テレ 制作)は未放送。
^ ドラマ版 も当局で放送。
^ 2011年のドラマ版 は日本海テレビで放送。
^ 第2作は山陰地区の放送局では未放送。
^ 第2作は日本海テレビ、第3作は山陰中央テレビで放送。
出典
関連項目
外部リンク
関連項目 地上波 28局BSデジタル CSチャンネル 1 旧加盟局 関連新聞・スポーツ新聞社9 関連項目
脚注
1 加盟局が運営・出資する衛星放送 (CSチャンネル)2 旧TBSは2009年に現TBSに放送免許を譲渡。3 旧CBCは2014年に現CBCに放送免許を譲渡。4 OTV大阪テレビ放送は後にABCに吸収。OTV閉局当時はJNNが未発足であったが便宜的に記述。5 旧RKBは2016年に現RKBに放送免許を譲渡。6 旧MBSは2017年に現MBSに放送免許を譲渡。7 旧RSKは2019年に現RSKに放送免許を譲渡。8 旧BSNは2023年に現BSNに放送免許を譲渡。9 母体新聞社及び加盟局と友好関係のある新聞社。10 JNN系列局はないが、友好関係がある新聞社(過去に系列局を置く計画があったが、断念した)。11 TBSラジオ などが加盟するラジオネットワーク。12 旧称・TBSカンガルー災害募金。
加盟局 旧加盟局 関連項目
注釈
1 2005年に札幌テレビ放送(STV)はSTVラジオにラジオ放送事業と放送免許を譲渡・継承。2 2006年に旧ニッポン放送(フジメディアHD)は現ニッポン放送(LF)にラジオ放送事業と放送免許を譲渡・継承。3 2017年に第1次MBS(MBSメディアHD)は第2次MBSに放送免許を譲渡・継承。4 2018年に旧ABC(朝日放送グループHD)は朝日放送ラジオにラジオ放送事業と放送免許を譲渡・継承。5 2019年に旧RSK(RSK HD)はRSK山陽放送に放送免許を譲渡・継承。6 2021年に第2次MBSはMBSラジオに放送免許を譲渡・継承。7 2023年に旧BSN(BSNメディアHD)は現BSNに放送免許を譲渡・継承。8 2023年に旧KBC(KBCグループHD)は現KBCに放送免許を譲渡・継承。
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