中之島フェスティバルタワー
中之島フェスティバルタワー(なかのしまフェスティバルタワー)は、大阪府大阪市北区中之島2丁目にある超高層ビルである。朝日新聞大阪本社の本社ビルであり、朝日新聞社の登記上の本店所在地でもある。総事業費1000億円[2]。 概要朝日新聞社と朝日ビルディングが進めている「大阪・中之島プロジェクト」(四つ橋筋を挟んで相対する、東地区の新朝日ビルディング・フェスティバルホールと西地区の大阪朝日ビル・朝日新聞ビルを高さ200メートルの2棟のツインタワーへ建て替える計画)の一環として、まず、東地区の中之島フェスティバルタワーが2010年1月9日に着工、2012年11月6日に完成した。フェスティバルホールは2013年4月3日に開業記念式典を開き、4月10日開業[3]。翌年に第34回大阪都市景観建築賞奨励賞を受賞[4]。中之島フェスティバルタワー・ウエスト(西地区)は2014年6月25日に着工し、2017年4月17日開業[5][6][7]。同施設内のコンラッド大阪(ヒルトングループ)は2017年6月9日、中之島香雪美術館は2018年3月21日にそれぞれ開業した[5]。なお、東西両地区を中之島フェスティバルシティと総称する。2019年には第60回BCS賞を受賞した。
東地区は、低層階にフェスティバルホール、西地区街区から朝日新聞大阪本社が移転し、中高層階はテナントオフィスとなる。また、低層階から地下にかけてはフェスティバルプラザ(商業施設)が展開される。低層階に大空間のホールが入り、その上に高層のオフィスビルを配置する構成のため、低層階は、16本の外周柱(大臣柱)を、高層部は中央部のセンターコアと外周部のアウトチューブフレームを配した構造となっている[8]。工事期間中、解体されたフェスティバルホールのレリーフ「牧神、音楽を楽しむの図」を再現したイルミネーションが、取り付けられていた錦橋側の工事用足場に取り付けられ、2010年12月11日から2011年1月8日までの夜間に点灯された[9]。2015年5月には朝日放送テレビ(ABCテレビ)の予備送信所が設置された[10]。
ウエスト(西地区)は4階に[7]香雪美術館の分館および多目的ホール、6階から31階がオフィス、33階から40階の高層階にはヒルトングループのホテル「コンラッド大阪」が入居する。 ホテルは当初、ロイヤルホテル(東地区の新朝日ビルディング内でリーガグランドホテルを運営していた)が新ブランドのラグジュアリーホテルをオープンさせる計画で、2016年7月まで優先交渉権を持っていた。しかし、交渉が不調に終わり、結果的にコンラッド・ホテルの進出が決まった[11][12]。 旧フェスティバルホール壁面のレリーフ「牧神、音楽を楽しむの図」は、当時と同じ信楽焼によって再制作されて新ビル外壁に引き続き設置される[13]。
ウエストの33〜40階に2017年6月9日に開業。日本ではコンラッド東京(東京都港区東新橋)に次いで2軒目のコンラッドとなる[12]。「次世代型スマート・ラグジュアリーホテル」と位置づけられ、コンセプトは「Your Address in the Sky 雲をつきぬけて―」[14]。 客室は164室で、広さは50平方メートル以上。殆どの客室が33〜37階に設けられているが、最大の「コンラッド・スイート」(220平方メートル)のみ39階に位置する。38階にはスパ「コンラッド・スパ」とフィットネス施設、プール、宴会場2室、ウエディングサロン、39階にはチャペル、エグゼクティブラウンジ、会議室2室が設けられ、フロントやレストランは最上階(40階)に位置する[15][16]。 レストランは「アトモス・ダイニング」(オールデイダイニング)、「蔵-鉄板焼&寿司」(日本料理レストラン)、「C:GRILL」(シーフードグリルレストラン)の3箇所の他、ロビー横に「40スカイバー&ラウンジ」が設けられる[14]。2018年7月24日には40階に「AERIA」(スイーツショップ)が新設される[17]。 正式オープンに先立ち、ウエスト地下1階にウェディングサロンが2017年2月14日に先行開業した[15]。 フロア構成(東地区)
フロア構成(ウエスト)
主なテナント東地区
医療フロア(15階/プロデュース・運営管理:グッドライフデザイン)
ウエスト
沿革交通機関
近隣の施設
脚注出典
関連項目外部リンク |
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