2019年のJリーグ

2019年のJリーグ
J1
期間 2019年2月22日 - 12月7日
優勝 横浜F・マリノス
J2降格 松本山雅FC
ジュビロ磐田
J2
期間 2019年2月24日 - 11月24日
J1昇格 柏レイソル
横浜FC
J3降格 鹿児島ユナイテッドFC
FC岐阜
J3
期間 2019年3月9日 - 12月8日
J2昇格 ギラヴァンツ北九州
ザスパクサツ群馬
YBCルヴァンカップ
2018
2020

この項目では、2019年シーズンの日本プロサッカーリーグ (Jリーグ)について述べる。

概要

Jリーグ発足から27年目のシーズン。明治安田生命保険相互会社をタイトルパートナー (冠スポンサー)として、「2019明治安田生命Jリーグ」(: 2019 MEIJI YASUDA J.LEAGUE) の名称で行われた。2018年12月14日に明治安田生命保険との4年契約を更新し、タイトルマークデザインが変更された[1]

この年からクラブ編成に関して大きな変更が2点あった。一つは12歳から21歳の間、3シーズンまたは36か月以上、自クラブで登録していた選手の保有を義務づける「ホームグロウン制度」の導入 (J1では2019年シーズンから[注釈 1]、J2・J3では2022年シーズンから)、もう一つは外国籍選手枠について、選手登録数の上限を廃止するとともに、試合エントリー (ベンチ入り)上限と試合出場上限をともにJ1で5人、J2とJ3で4人に増加するというものである[2]。後者については、Jリーグ提携国[注釈 2]については外国籍選手枠の対象外とされており、従前の「アジア枠」が廃止されている。

できごと

1月11日
各クラブのホーム開幕カードが発表される[3]。J1は前年同様1試合 (セレッソ大阪 vs ヴィッセル神戸)が2月22日金曜日開幕となり、その他のカードは翌23日土曜日開幕。またJ2のモンテディオ山形ヴァンフォーレ甲府ツエーゲン金沢とJ3のブラウブリッツ秋田は第4節がホーム開幕となる。
1月23日
J1・J2・J3の全日程およびJ1第25節まで・J2第31節まで・J3第22節までのキックオフ時刻を発表[4]ラグビーワールドカップ2019の関係でFC東京が8月から11月にかけてアウェイ8連戦が、ギラヴァンツ北九州が9月にアウェイ4連戦が、ロアッソ熊本が9月から10月にかけてアウェイ4連戦がそれぞれ設定されたほか、横浜F・マリノスニッパツ三ツ沢球技場で、大分トリニータ大分市営陸上競技場で、アビスパ福岡東平尾公園博多の森陸上競技場で、それぞれ開催される日程が組まれた[5][6]
1月25日
2019JリーグYBCルヴァンカッププライムステージとJ1参入プレーオフ決定戦に於いてビデオ・アシスタント・レフェリー (VAR) を試験的に導入することを発表[7]
2月1日
同日付での試合運営管理規程の改訂を発表[8]。同規程の対象を「日本サッカー協会が主催するすべての試合」 (天皇杯など)まで広げるのが主な目的。
2月19日
この日行われた理事会で、Jリーグの月間表彰について、J3リーグの「月間MVP」、J2・J3リーグの「月間ベストゴール」およびJ1・J2・J3リーグの「月間優秀監督賞」を新設することを決定[9]。J2の月間ベストゴールに関しては、2016年シーズン以来3年ぶりの復活となる。
また、同日行われた理事会で日本フットボールリーグ (JFL) 所属のラインメール青森テゲバジャーロ宮崎の2チームをJリーグ百年構想クラブとして承認[10]
3月10日
この日行われたJ3開幕節・Y.S.C.C.横浜 vs ガイナーレ鳥取ニッパツ三ツ沢球技場)に41歳1ヶ月9日の安彦考真がJリーグ初出場し、ジーコの持っていたJリーグ最年長初出場記録(40歳2ヶ月13日)を更新[11]
3月14日
Jリーグ・Jリーグメディアプロモーション・NTTグループの3社により、Jリーグの試合映像やスタッツデータを一元管理・編集し、メディアへの提供や映像配信に活用するデジタルアセットマネジメントハブ、通称「Jリーグ FUROSHIKI」を構築することを発表[12][13]
5月17日
この日行われたJ1第12節・浦和レッズ vs 湘南ベルマーレ (埼玉スタジアム2002)の前半31分、湘南MF杉岡大暉のシュートがネットを揺らしたにもかかわらず主審の山本雄大がノーゴールの判定で試合を続行したことにより試合が7分間中断するなど混乱を生じる[14]。この判定について、日本サッカー協会審判委員会は5月20日、主審の山本と副審の川崎秋仁に試合割り当て停止2週間、もう一人の副審である中野卓と第4審の熊谷幸剛に試合割り当て停止1週間の処分を発表[15]
6月11日
この日から、楽天が展開するOTT/インターネット動画配信サービス「Rakuten Sports」で、J1リーグ毎節3試合を配信することを発表[16]。対象地域はこれまでJリーグの放送・配信を行ってこなかった世界約140の国と地域で、DAZNでの配信を行っている日本などは対象外。
6月22日
この日、開催予定だったJ3 第13節のいわてグルージャ盛岡 vs 福島ユナイテッドFC (いわぎんスタジアム)の試合が雷雨のため中止となった[17]。同試合の代替開催日は8月18日に開催予定とされた[18]
6月27日
Jリーグでもプレーしたジーコ (鹿島テクニカルディレクター、元日本代表監督)、ギド・ブッフバルト (元浦和、元ドイツ代表)、ドゥンガ (元磐田、元ブラジル代表監督)、洪明甫 (元平塚、元韓国代表監督)の4名が「Jリーググローバルアンバサダー」に就任することを発表[19]
7月13日
この日行われたJ1第19節・横浜F・マリノス vs 浦和レッズ (日産スタジアム)の後半14分のゴールについて、副審の相樂亨と第4審の大坪博和が運営担当者からの情報を元に「 (オフサイドポジションにいた)横浜FM・FW仲川輝人の得点」と主審の松尾一に伝えたことで判定が二転三転し、試合が約9分間中断するなど混乱を生じる。この判定について、日本サッカー協会審判委員会は7月17日、「外部の情報をもとに判定を下した」として相樂と大坪に1ヶ月の審判資格停止処分、松尾に1ヶ月の試合割り当て停止処分、もう一人の副審であった田尻智計に1試合の試合割り当て停止処分とすることを発表[20]
また、同じ試合の試合開始前には浦和サポーターが横浜FMの定めた横断幕禁止エリアに横断幕を掲出したことを契機として両クラブのサポーターの間で緩衝エリアフェンス越しの揉み合いが生じ、負傷者も出る事態となったことから、8月22日に行われたJリーグの裁定委員会において両クラブに対しサポーターに対する監督責任義務違反により譴責処分と制裁金200万円を課すことを決定[21]
7月20日
この日、開催予定だったJ2 第23節の鹿児島ユナイテッドFC vs FC岐阜 (白波スタジアム)の試合が雷雨のため中止となった[22]。同試合の代替開催日は10月30日に開催予定とされた[23]
7月30日
この日行われた理事会で、アルビレックス新潟のホームタウンを「新潟市・聖篭町・阿賀野市・阿賀町・粟島浦村・出雲崎町・糸魚川市・魚沼市・小千谷市・柏崎市・刈羽村・加茂市・五泉市・佐渡市・三条市・新発田市・上越市・関川村・胎内市・田上町・津南町・燕市・十日町市・長岡市・見附市・南魚沼市・妙高市・村上市・弥彦村・湯沢町」に変更 (新潟市・聖籠町以外の28市町村を追加)することを承認[24]
また、同日行われた理事会で、tonan前橋 (関東リーグ2部)のJリーグ百年構想クラブからの脱退を承認[25]
8月9日
J1第26節以降・J2第32節以降・J3第23節以降のキックオフ時刻を発表[26]
8月17日
この日行われたJ1第23節・清水エスパルス vs 北海道コンサドーレ札幌 (IAIスタジアム日本平)で、札幌が0-8で勝利。札幌の8点差での勝利は1998年のJリーグ1stステージ第6節・セレッソ大阪 vs ジュビロ磐田 (1998年4月15日、C大阪1-9磐田)、2003年J1 1stステージ第14節・ヴィッセル神戸 vs 大分トリニータ (2003年7月26日、神戸0-8大分)、2015年J3第2節・レノファ山口FC vs Jリーグ・アンダー22選抜 (2015年3月21日・山口8-0J-22)、2016年J2第15節・清水エスパルス vs ザスパクサツ群馬(2016年5月28日、清水8-0群馬)と並ぶJリーグタイ記録[27]
9月21日
この日開催予定だったJ2 第33節のFC琉球 vs モンテディオ山形 (タピック県総ひやごんスタジアム)の試合が台風17号の影響により中止となり、9月23日に代替開催予定とされた[28]
9月24日
この日開催した理事会で、京都サンガF.C.のホームタウンを「京都市・宇治市・城陽市・向日市・長岡京市・京田辺市・木津川市・亀岡市・南丹市・京丹波町・福知山市・舞鶴市・綾部市」に変更 (福知山市・舞鶴市・綾部市を追加)することを承認[29]
また、同じ理事会で、J1上位クラブに配分される「理念強化配分金」について、1位及び2位のクラブに配分される額の年配分額を2019年シーズン分 (2020年以降配分)から見直すことを決定[30]。各年度の配分額を均等に近づけるのが目的で、初年度の配分額が1位で4.5億円、2位で1.5億円減る一方、その分が2年目・3年目に配分され、3年間の総額は変わらない。
9月27日
2020シーズンのクラブライセンスの審査結果を公表[31]
10月4日
この日行われたJリーグの裁定委員会に、7月2日・10日付での日本サッカー協会暴力根絶相談窓口への匿名通報をもとにして行われた、曺貴裁 (湘南ベルマーレ監督)の行動に関する調査報告書[32] が諮問され、クラブ内で曺によるクラブ職員・選手へのパワーハラスメント行為があったと認定されたとして、Jリーグ規約違反 (Jリーグの目的達成を妨げる行為および公序良俗に反する行為)により、曺監督に譴責処分と出場停止5試合、クラブに対して譴責処分と制裁金200万円を課すことを決定[33]。ただし、曺は8月13日からベンチ入りを含むクラブでの活動を自粛しており、Jリーグではこの期間を出場停止期間に算入し「すでに自粛している5試合をもって、本制裁を科したものとする」との見解を示している。
10月10日-12日
令和元年東日本台風(台風19号)の影響により、10月12日・13日に行われる予定だった以下のJ2・J3計9試合の中止・日程変更を発表。
11月16日
この日行われたJ2 第41節第1日の結果により、柏レイソルのJ2優勝 (9年ぶり2回目)およびJ1昇格が決定[45]
11月18日
2019年度から創設された、Jリーグ規約第30条「理想のスタジアム」に合致させるための抜本的なスタジアム整備事業に対して支給される「スタジアム整備補助金」を以下の4クラブに対して交付することを決定[46]
また、この日行われた理事会で、松本山雅FCのホームタウンを「松本市・塩尻市・山形村・安曇野市・大町市・池田町・生坂村・箕輪町・朝日村」に変更 (箕輪町・朝日村を追加)することを承認[47]
また、この日行われた理事会で、FC今治のJ3入会を承認[48]
11月24日
この日行われたJ2第42節・柏レイソル vs 京都サンガF.C. (三協フロンテア柏スタジアム) で、柏が13-1で勝利(詳細)。柏の13得点・12点差、両チーム合計14得点、柏FWオルンガの1試合8得点はいずれもJリーグの最多記録を更新。
11月30日
この日発生したDAZNの配信トラブルに伴いJ1第33節の全9試合が試合開始から視聴不可能な状態に(後半に入って復旧)[49]。原因は、ウェブサイト及びアプリ上で各試合が表示されるタイル画像(サムネイル)と、ライブ映像のデータを紐付けるメタデータ(属性情報)生成ソフトの不具合にあったことが後日明らかになっている[50]
12月1日
この日行われたJ3第33節の結果により、ギラヴァンツ北九州のJ3優勝 (初優勝)が決定[51]。リーグ最下位の翌年に優勝するのはJリーグ史上初[52]
12月7日
この日行われたJ1第34節の結果により、横浜F・マリノスのJ1優勝 (15年ぶり4回目) が決定[53]。また、「優勝決定戦」となった横浜F・マリノス vs FC東京の一戦(日産スタジアム)の観客動員数が 63,854人 となり、2013年11月30日のJ1第33節・横浜F・マリノス vs アルビレックス新潟(日産スタジアム) で記録した 62,632人を上回り、1試合のJ1最多観客動員を記録[54]

J1

チーム 出場権または降格
1 横浜F・マリノス (C) 34 22 4 8 68 38 +30 70 ACL2020 グループステージ出場
2 FC東京 34 19 7 8 46 29 +17 64 ACL2020 プレーオフステージ出場
3 鹿島アントラーズ 34 18 9 7 54 30 +24 63
4 川崎フロンターレ 34 16 12 6 57 34 +23 60 J1残留
5 セレッソ大阪 34 18 5 11 39 25 +14 59
6 サンフレッチェ広島 34 15 10 9 45 29 +16 55
7 ガンバ大阪 34 12 11 11 54 48 +6 47
8 ヴィッセル神戸 34 14 5 15 61 59 +2 47 ACL2020 グループステージ出場[注 1]
9 大分トリニータ 34 12 11 11 35 35 0 47 J1残留
10 北海道コンサドーレ札幌 34 13 7 14 54 49 +5 46
11 ベガルタ仙台 34 12 5 17 38 45 −7 41
12 清水エスパルス 34 11 6 17 45 69 −24 39
13 名古屋グランパス 34 9 10 15 45 50 −5 37
14 浦和レッズ 34 9 10 15 34 50 −16 37
15 サガン鳥栖 34 10 6 18 32 53 −21 36
16 湘南ベルマーレ (O) 34 10 6 18 40 63 −23 36 J1参入プレーオフ出場(残留)
17 松本山雅FC (R) 34 6 13 15 21 40 −19 31 J2リーグ 2020へ降格
18 ジュビロ磐田 (R) 34 8 7 19 29 51 −22 31
出典: J.LEAGUE Data Site
順位の決定基準: 1) 勝点、2) 得失点差、3) 総得点、4)直接対決の勝点、5) 直接対決の得失点差、6) 直接対決の得点数、7) 反則ポイント、8)抽選
(C) 優勝; (O) プレーオフ勝者; (R) 降格.
注釈:
  1. ^ 第99回天皇杯優勝クラブとして出場

J2

チーム 昇格または降格
1 柏レイソル (C, P) 42 25 9 8 85 33 +52 84 J1昇格
2 横浜FC (P) 42 23 10 9 66 40 +26 79
3 大宮アルディージャ 42 20 15 7 62 40 +22 75 J1参入プレーオフ進出
4 徳島ヴォルティス 42 21 10 11 67 45 +22 73
5 ヴァンフォーレ甲府 42 20 11 11 64 40 +24 71
6 モンテディオ山形 42 20 10 12 59 40 +19 70
7 水戸ホーリーホック 42 19 13 10 56 37 +19 70
8 京都サンガF.C. 42 19 11 12 59 56 +3 68
9 ファジアーノ岡山 42 18 11 13 49 47 +2 65
10 アルビレックス新潟 42 17 11 14 71 52 +19 62
11 ツエーゲン金沢 42 15 16 11 58 46 +12 61
12 V・ファーレン長崎 42 17 5 20 57 61 −4 56
13 東京ヴェルディ 42 14 13 15 59 59 0 55
14 FC琉球 42 13 10 19 57 80 −23 49
15 レノファ山口FC 42 13 8 21 54 70 −16 47
16 アビスパ福岡 42 12 8 22 39 62 −23 44
17 ジェフユナイテッド千葉 42 10 13 19 46 64 −18 43
18 FC町田ゼルビア 42 9 16 17 36 59 −23 43
19 愛媛FC 42 12 6 24 46 62 −16 42
20 栃木SC 42 8 16 18 33 53 −20 40
21 鹿児島ユナイテッドFC (R) 42 11 7 24 41 73 −32 40 J3降格
22 FC岐阜 (R) 42 7 9 26 33 78 −45 30
出典: J.LEAGUE Data Site
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数
(C) 優勝; (P) 昇格; (R) 降格.

J3

チーム 昇格または降格
1 ギラヴァンツ北九州 (C, P) 34 19 9 6 51 27 +24 66 J2昇格
2 ザスパクサツ群馬 (P) 34 18 9 7 59 34 +25 63
3 藤枝MYFC 34 18 9 7 42 31 +11 63
4 カターレ富山 34 16 10 8 54 31 +23 58
5 ロアッソ熊本 34 16 9 9 45 39 +6 57
6 セレッソ大阪U-23 34 16 4 14 49 56 −7 52
7 ガイナーレ鳥取 34 14 8 12 49 59 −10 50
8 ブラウブリッツ秋田 34 13 10 11 45 35 +10 49
9 AC長野パルセイロ 34 13 10 11 35 34 +1 49
10 ヴァンラーレ八戸 34 14 6 14 49 42 +7 48
11 福島ユナイテッドFC 34 13 4 17 45 53 −8 43
12 アスルクラロ沼津 34 11 6 17 35 43 −8 39
13 Y.S.C.C.横浜 34 12 3 19 53 65 −12 39
14 カマタマーレ讃岐 34 10 9 15 33 49 −16 39
15 SC相模原 34 10 8 16 36 45 −9 38
16 FC東京U-23 (Z) 34 9 9 16 43 52 −9 36 活動終了
17 ガンバ大阪U-23 34 9 8 17 54 55 −1 35
18 いわてグルージャ盛岡 34 7 5 22 36 63 −27 26
出典: J.LEAGUE Data Site
順位の決定基準: 1) 勝点、2) 得失点差、3) 総得点、4)直接対決の勝点、5) 直接対決の得失点差、6) 直接対決の得点数、7) 反則ポイント、8)抽選
(C) 優勝; (P) 昇格; (Z) 活動終了.

昇格・降格

J1からJ2への降格
  • J1 第33節 (11月30日) の結果により、ジュビロ磐田と松本山雅FCの17位以下が確定し、J2降格が確定[55]
J2からJ1への昇格
  • J2 第41節 (11月16日) の結果により柏レイソルの優勝が確定し、J1昇格が決定[45][56]
  • J2 第42節 (11月24日) の結果により横浜FCの2位が確定し、J1昇格が決定[56][57]
J2からJ3への降格
  • J2 第41節 (11月16日) の結果によりFC岐阜の22位が確定し、J3降格が確定[58]
  • J2 第42節 (11月24日) の結果により鹿児島ユナイテッドFCの21位が確定し、J3 第34節 (12月8日) の結果によりJ3降格が確定[59]
J3からJ2への昇格
  • J3 第32節第2日 (11月24日) の結果によりギラヴァンツ北九州の2位以上が確定し、J2昇格が決定[60]
  • J3 第34節 (12月8日) の結果によりザスパクサツ群馬の2位が確定し、J2昇格が決定[59]
JFLからJ3への参入
  • JFL 第27節 (11月10日) の結果によりFC今治のJ3参入のための成績条件 (JFLで年間4位以内およびJリーグ百年構想クラブ内での上位2クラブ) を満たすことが確定[61]。11月18日のJリーグ理事会で今治のJリーグ入会 (J3参入) を承認[48]
  • なお、東京武蔵野シティFCもJFLでの成績要件を満たしたものの、平均観客動員数基準(1試合2,000人以上)を充足できないため、Jリーグ入会を断念している[62]

J1参入プレーオフ

2019 J1参入プレーオフ2019 J.League J1/J2 Play-Offs

  1回戦 (12月1日・鳴門大塚 / NACK)     2回戦 (12月8日・鳴門大塚)     決定戦 (12月14日・BMWス)
                           
  J2 4位 徳島ヴォルティス 1  
  J2 5位 ヴァンフォーレ甲府 1         J1 16位 湘南ベルマーレ 1
        J2 4位 徳島ヴォルティス 1     J2 4位 徳島ヴォルティス 1
        J2 6位 モンテディオ山形 0  
  J2 3位 大宮アルディージャ 0    
  J2 6位 モンテディオ山形 2  

1回戦



引き分けのため、シーズン成績上位の徳島が2回戦進出。


2回戦

徳島ヴォルティス
(J2・4位)
1 - 0モンテディオ山形
(J2・6位)
河田篤秀 53分にゴール 53分 公式記録
試合経過
鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム (鳴門市)
観客数: 10,376人
主審: 村上伸次

決定戦

決定戦に挑むのは、J1からは最終節試合終了直前の失点で松本と引き分け、鳥栖と勝ち点で並びながら得失点差で16位から抜け出せなかった湘南[63] と、J2からは5位甲府と引き分け、6位山形をFW河田篤秀の挙げた虎の子の一点を守り切って下した4位徳島[64] の2チーム。徳島には湘南在籍経験がある者が5人 (GK梶川裕嗣、MF岩尾憲、DF福岡将太、MF藤田征也、FW表原玄太)おり、因縁の対決となった[65]

試合は序盤から6年ぶりのJ1昇格を目指す徳島が攻勢に出て、前半20分、徳島が左コーナーキックのチャンスを得ると、MF野村直輝の放ったボールをファーサイドで待っていたDF石井秀典が頭で中央に折り返し、これをゴール正面でMF鈴木徳真がボレーシュートを叩き込み、徳島が先制する[66]。前半はこのまま終了し、徳島の1点リードで折り返す。

後のなくなった湘南は、後半開始からFWクリスランを投入。すると徐々に敵陣に押し込む回数が増え、徳島が引いて守る時間帯が増えてくる。そして後半19分、左サイドで粘った湘南MF鈴木冬一が左サイドのスペースにボールを送ると、これを湘南FW山﨑凌吾がつないでセンタリング。中央に走り込んだクリスランがスルーすると後方から相手DF陣の間に割って入ったMF松田天馬が左足でゴールに流し込み、1-1に追いつく[67]。形勢を逆転された徳島はDFヨルディ・バイスを前線に上げてパワープレーを試みるが、湘南の必死のディフェンスに阻まれゴールを奪えず、後半45分のFW河田篤秀のヘディングシュートや終了間際のMF鈴木徳真のミドルシュートもわずかに枠の右に逸れ、1-1のまま試合終了[67]。レギュレーションにより、J1・16位の湘南がJ1残留を果たした[66]

湘南ベルマーレ
(J1・16位)
1 - 1徳島ヴォルティス
(J2・4位)
松田天馬 64分にゴール 64分 公式記録
試合経過
鈴木徳真 20分にゴール 20分
湘南ベルマーレ
GK 21 日本の旗 富居大樹
DF 13 日本の旗 山根視来
DF 04 日本の旗 坂圭祐
DF 08 日本の旗 大野和成 キャプテン
MF 06 日本の旗 岡本拓也 90+2分に交代退場 90+2分
MF 16 日本の旗 齊藤未月
MF 19 日本の旗 金子大毅
MF 28 日本の旗 鈴木冬一 87分に交代退場 87分
FW 14 日本の旗 中川寛斗 46分に交代退場 46分
FW 11 日本の旗 山﨑凌吾
FW 18 日本の旗 松田天馬
控え
GK 01 日本の旗 秋元陽太
DF 05 日本の旗 杉岡大暉 87分に交代出場 87分
DF 23 日本の旗 小野田将人 90+2分に交代出場 90+2分
MF 30 日本の旗 柴田壮介
FW 09 日本の旗 指宿洋史
FW 15 日本の旗 野田隆之介
FW 20 ブラジルの旗 クリスラン 46分に交代出場 46分
   
監督
日本の旗 浮嶋敏
徳島ヴォルティス
GK 21 日本の旗 梶川裕嗣
DF 02 日本の旗 田向泰輝
DF 03 オランダの旗 ヨルディ・バイス
DF 05 日本の旗 石井秀典
DF 07 日本の旗 内田裕斗
MF 08 日本の旗 岩尾憲 キャプテン
MF 23 日本の旗 鈴木徳真
MF 30 日本の旗 小西雄大 62分に交代退場 62分
FW 09 日本の旗 河田篤秀 90+2分に交代退場 90+2分
FW 11 日本の旗 野村直輝
FW 44 日本の旗 島屋八徳 70分に交代退場 70分
控え
GK 31 日本の旗 長谷川徹
DF 20 日本の旗 福岡将太
MF 13 日本の旗 清武功暉 90+2分に交代出場 90+2分
MF 14 日本の旗 杉本竜士 70分に交代出場 70分
MF 16 日本の旗 渡井理己 62分に交代出場 62分
MF 22 日本の旗 藤田征也
FW 47 日本の旗 押谷祐樹
   
監督
スペインの旗 リカルド・ロドリゲス

表彰

Jリーグアウォーズ2019年12月8日に開催された[68]

2019 Jリーグアウォーズ受賞者[69]
受賞者
最優秀選手賞 日本の旗 仲川輝人 (横浜F・マリノス)
得点王 日本の旗 仲川輝人 (横浜F・マリノス)
ブラジルの旗 マルコス・ジュニオール (横浜F・マリノス)
ベストヤングプレーヤー賞 日本の旗 田中碧 (川崎フロンターレ)
優勝監督賞 (J1) オーストラリアの旗 アンジェ・ポステコグルー (横浜F・マリノス)
優勝監督賞 (J2) ブラジルの旗 ネルシーニョ (柏レイソル)
優勝監督賞 (J3) 日本の旗 小林伸二 (ギラヴァンツ北九州)
優秀監督賞 (J1) 日本の旗 片野坂知宏 (大分トリニータ)
優秀監督賞 (J2) 日本の旗 下平隆宏 (横浜FC)
優秀監督賞 (J3) 日本の旗 石崎信弘 (藤枝MYFC)
最優秀主審賞 日本の旗 西村雄一
最優秀副審賞 日本の旗 越智新次
フェアプレー賞 高円宮杯 FC東京
フェアプレー賞 (J1) サンフレッチェ広島大分トリニータセレッソ大阪ベガルタ仙台名古屋グランパスガンバ大阪松本山雅FC鹿島アントラーズ川崎フロンターレ清水エスパルスヴィッセル神戸浦和レッズ
フェアプレー賞 (J2) ファジアーノ岡山愛媛FC東京ヴェルディ栃木SCヴァンフォーレ甲府大宮アルディージャ京都サンガF.C.アルビレックス新潟FC琉球モンテディオ山形V・ファーレン長崎FC岐阜横浜FC
フェアプレー賞 (J3) セレッソ大阪U-23ブラウブリッツ秋田アスルクラロ沼津AC長野パルセイロガイナーレ鳥取ロアッソ熊本ザスパクサツ群馬カターレ富山カマタマーレ讃岐ギラヴァンツ北九州ガンバ大阪U-23FC東京U-23ヴァンラーレ八戸
フェアプレー個人賞 該当者なし
功労選手賞 日本の旗 小笠原満男日本の旗 川口能活日本の旗 中澤佑二日本の旗 楢﨑正剛日本の旗 播戸竜二日本の旗 巻誠一郎日本の旗 森崎和幸ブラジルの旗 アレックス
最優秀育成クラブ賞 京都サンガF.C.
最優秀ゴール賞 スペインの旗 ダビド・ビジャ (ヴィッセル神戸) 第17節 vs名古屋戦 27分 (ノエスタ)

ベストイレブン

ポジション 選手名 受賞回数 所属クラブ
GK 日本の旗 林彰洋 FC東京
DF 日本の旗 室屋成
日本の旗 森重真人 5
ブラジルの旗 チアゴ・マルチンス 横浜F・マリノス
MF 日本の旗 橋本拳人 FC東京
日本の旗 喜田拓也 横浜F・マリノス
スペインの旗 アンドレス・イニエスタ ヴィッセル神戸
FW ブラジルの旗 ディエゴ・オリヴェイラ FC東京
日本の旗 永井謙佑
日本の旗 仲川輝人 横浜F・マリノス
ブラジルの旗 マルコス・ジュニオール

月間MVP

J1 J2 J3
選手 所属 出典 選手 所属 出典 選手 所属 出典
2月・3月 藤本憲明 大分トリニータ [70] 鈴木孝司 FC琉球 [71] 山田寛人 セレッソ大阪U-23 [72]
4月 ディエゴ・オリヴェイラ FC東京 [73] イ・ヨンジェ ファジアーノ岡山 [74] 森島康仁 藤枝MYFC [75]
5月 喜田拓也 横浜F・マリノス [76] 仙頭啓矢 京都サンガF.C. [77] 髙木彰人 ガンバ大阪U-23 [78]
6月 シマオ・マテ ベガルタ仙台 [79] 岩尾憲 徳島ヴォルティス [80] 北村知也 ロアッソ熊本 [81]
7月 セルジーニョ 鹿島アントラーズ [82] クリスティアーノ 柏レイソル [83] フェルナンジーニョ ガイナーレ鳥取 [84]
8月 柏好文 サンフレッチェ広島 [85] オルンガ [86] 髙澤優也 ザスパクサツ群馬 [87]
9月 西澤健太 清水エスパルス [88] レオナルド アルビレックス新潟 [89] 中村亮太 ブラウブリッツ秋田 [90]
10月 仲川輝人 横浜F・マリノス [91] [92] 林誠道 ガイナーレ鳥取 [93]
11月・12月 宇佐美貴史 ガンバ大阪 [94] 曽根田穣 ヴァンフォーレ甲府 [95] 加藤弘堅 ギラヴァンツ北九州 [96]

月間ベストゴール

J1 月間ベストゴール
選手 所属 対戦相手 (試合会場) 得点時間 出典
2月・3月 伊藤翔 鹿島アントラーズ 2節 川崎 (等々力) 21分 [97]
4月 レオ・シルバ 6節 名古屋 (カシマ) 81分 [98]
5月 山根視来 湘南ベルマーレ 12節 浦和 (埼玉) 90+4分 [99]
6月 ダビド・ビジャ ヴィッセル神戸 17節 名古屋 (ノエスタ) 27分 [100]
7月 小池裕太 鹿島アントラーズ 18節 磐田 (カシマ) 40分 [101]
8月 田中順也 ヴィッセル神戸 24節 鳥栖 (駅スタ) 22分 [102]
9月 田中亜土夢 セレッソ大阪 26節 浦和 (埼玉) 84分 [103]
10月 柿谷曜一朗 29節 札幌 (札幌ド) 6分 [104]
11月・12月 ドウグラス 清水エスパルス 34節 鳥栖 (アイスタ) 68分 [105]
J2 月間ベストゴール
選手 所属 対戦相手 (試合会場) 得点時間 出典
2月・3月 清武功暉 徳島ヴォルティス 2節 岐阜 (鳴門大塚) 90+5分 [106]
4月 仲間隼斗 ファジアーノ岡山 10節 徳島 (Cスタ) 75分 [107]
5月 小屋松知哉 京都サンガF.C. 15節 山口 (西京極) 85分 [108]
6月 ロメロ・フランク FC町田ゼルビア 20節 千葉 (フクアリ) 87分 [109]
7月 松井大輔 横浜FC 24節 千葉 (フクアリ) 65分 [110]
8月 クリスティアーノ 柏レイソル 29節 岐阜 (長良川) 7分 [111]
9月 神谷優太 愛媛FC 34節 栃木 (ニンスタ) 90+1分 [112]
10月 中村俊輔 横浜FC 38節 東京V (ニッパツ) 26分 [113]
11月 クリスティアーノ 柏レイソル 42節 京都 (三協F柏) 60分 [114]
J3 月間ベストゴール
選手 所属 対戦相手 (試合会場) 得点時間 出典
2月・3月 福家勇輝 カマタマーレ讃岐 1節 岩手 (ピカスタ) 27分 [115]
4月 高瀬優孝 ロアッソ熊本 7節 沼津 (愛鷹) 3分 [116]
5月 黒木晃平 9節 鳥取 (えがおS) 57分 [117]
6月 我那覇和樹 カマタマーレ讃岐 12節 YS横浜 (ピカスタ) 34分 [118]
7月 池谷友喜 17節 F東23 (味フィ西) 30分 [119]
8月 林誠道 ガイナーレ鳥取 19節 49分 [120]
9月 濱託巳 アスルクラロ沼津 24節 群馬 (正田スタ) 83分 [121]
10月 髙橋大悟 ギラヴァンツ北九州 26節 岩手 (ミクスタ) 2分 [122]
11月・12月 32節 群馬 (正田スタ) 36分 [123]

月間最優秀監督賞

J1 J2 J3
監督 所属 出典 監督 所属 出典 監督 所属 出典
2月・3月 風間八宏 名古屋グランパス [124] 樋口靖洋 FC琉球 [125] 小林伸二 ギラヴァンツ北九州 [126]
4月 長谷川健太 FC東京 [127] 高木琢也 大宮アルディージャ [128] 石﨑信弘 藤枝MYFC [129]
5月 アンジェ・ポステコグルー 横浜F・マリノス [130] 中田一三 京都サンガF.C. [131] 渋谷洋樹 ロアッソ熊本 [132]
6月 渡邉晋 ベガルタ仙台 [133] リカルド・ロドリゲス 徳島ヴォルティス [134] 小林伸二 ギラヴァンツ北九州 [135]
7月 大岩剛 鹿島アントラーズ [136] 下平隆宏 横浜FC [137] 髙木理己 ガイナーレ鳥取 [138]
8月 城福浩 サンフレッチェ広島 [139] ネルシーニョ 柏レイソル [140] 布啓一郎 ザスパクサツ群馬 [141]
9月 篠田善之 清水エスパルス [142] 有馬賢二 ファジアーノ岡山 [143] 安達亮 カターレ富山 [144]
10月 アンジェ・ポステコグルー 横浜F・マリノス [145] リカルド・ロドリゲス 徳島ヴォルティス [146] 髙木理己 ガイナーレ鳥取 [147]
11・12月 [148] 下平隆宏 横浜FC [149] 横山雄次 AC長野パルセイロ [150]

協賛団体

2019年 Jリーグパートナー (協賛団体)一覧[151][152][153]
協賛カテゴリー種別 協賛団体名 契約開始年度
Jリーグタイトルパートナー 明治安田生命保険 2015年
Jリーグトップパートナー キヤノン
キヤノンマーケティングジャパン
1996年
アイデム 2005年
明治安田生命保険 2014年
ルートインジャパン 2015年
イオンリテール
エレクトロニック・アーツ (EAスポーツ) 2016年
マスターカード・ジャパン 2017年
NTTドコモ
コナミデジタルエンタテインメント 2018年
いちご 2019年
Jリーグ百年構想パートナー 朝日新聞社 2003年
リーグカップ戦スポンサー ヤマザキビスケット 1992年
スーパーカップスポンサー 富士ゼロックス 1994年
Jリーグオフィシャルエクイップメントパートナー モルテン 1993年
アディダス ジャパン 2005年
Jリーグオフィシャルブロードキャスティングパートナー Perform Investment Limited (DAZN) 2017年
Jリーグスポーツ振興パートナー 日本スポーツ振興センター (スポーツ振興くじ <toto>) 2003年
JリーグオフィシャルECプラットフォームパートナー 楽天 2017年
Jリーグオフィシャルテクノロジーパートナー NTTグループ
Jリーグオフィシャルタイムキーパー TAG HEUER, Branch of LVMH Swiss Manufactures SA 2019年[注釈 3]
Jリーグサポーティングカンパニー ヤフー (Yahoo! JAPAN) 2015年
デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー
デロイトトーマツコンサルティング
2017年
Jリーグマーケティングパートナー 電通 2015年

Jリーグ百年構想クラブ

特記なしはいずれも日本フットボールリーグ (JFL)所属

前年度からの継続
2019年2月承認[10]
2019年7月脱退[25]

2020年度クラブライセンス審査結果

2019年9月27日、Jリーグは2020シーズンのクラブライセンスのうち、J1・J2のライセンスについて、クラブライセンス交付第一審機関 (FIB)による審査結果を発表した[31]。J2ライセンス以上についてはJ1・J2の40クラブ、J3の8クラブ (秋田・群馬・富山・長野・鳥取・讃岐・北九州・熊本)の計48クラブから申請があり、申請した48クラブ全てにライセンスが交付された。水戸は前年に続き解除条件付きのJ1ライセンスとなったほか、町田・鹿児島・琉球は2018年改定で新たに加わった「施設基準の例外規定 (5年以内のスタジアムの新設)」適用申請が認められ、初のJ1ライセンスを交付された。なお、水戸は最終順位が7位となりJ1昇格の可能性がなくなったことから、スタジアムの短期改修工事を行わないため、J2ライセンスとすることが確定した[154]

なお水戸以外のJ2ライセンス交付となった4クラブについては、いづれもトレーニング施設がJ1基準を充足していないこと、鳥取は加えてホームスタジアムの入場可能人数がJ1基準を満たしていないことを理由としてJ2ライセンスの発給となった。[155]

一方、J3クラブライセンスについては、まず2019年9月24日に「J3入会を希望するクラブ」に対するJ3クラブライセンス申請の審査結果が公表され[156]、申請のあった4クラブに対してJ3ライセンス交付の判定となったことを発表した。青森と武蔵野は初のJ3ライセンス交付となり、武蔵野については2018年改定で新たに加わった「施設基準の例外規定 (5年以内のスタジアムの新設)」適用申請が認められた形となった。(なお武蔵野は上記の通りJ3入会の案件である「J3ライセンス」「JFL4位以内、かつ百年構想クラブ上位2番目まで」をクリアしているが、当時のもう一つの入会案件であった「1試合平均2000人以上」の条件を満たせなかったため、昇格を見送っている。)

2019年10月24日には、J2以上のライセンスを取得していない、J3リーグに参加している7クラブ (八戸・盛岡・福島・YS横浜・相模原・藤枝・沼津)に対するライセンス申請の審査結果が公表され、すべてのクラブにJ3ライセンス交付の判定の結果となった[157]。なお、Jリーグ百年構想クラブのうち、JFLに所属するテゲバジャーロ宮崎は一旦申請したものの、2020年シーズン開幕までに完成予定だった新ホームスタジアムの完成が遅れる見通しとなり申請を取り下げた[158] ほか、地域リーグ・関東サッカーリーグ1部に所属する栃木シティフットボールクラブと、関東サッカーリーグ2部のtonan前橋(7月31日付で百年構想クラブ資格返上)はJ3ライセンス申請を行っていない。

クラブ名の後ろに「」が付いたクラブは当該ライセンスを初めて交付されたクラブ。「(例外)」はスタジアムや練習場の上位ライセンス基準を充足するための改修・改築、ないしは新設計画があることによる例外規定を適用した特例で上位ライセンスを取得したクラブ。

  • J1ライセンス (44クラブ→43クラブ) - 札幌、仙台、山形、鹿島、栃木、群馬、浦和、大宮、千葉、柏、FC東京、東京V、町田(例外)、川崎、横浜FM、横浜FC、湘南、甲府、松本、新潟、富山、金沢、清水、磐田、名古屋、岐阜、京都、G大阪、C大阪、神戸、岡山、広島、山口、徳島、愛媛、福岡、北九州、鳥栖、長崎、熊本、大分、鹿児島(例外)、琉球(例外)
  • J2ライセンス (4クラブ→5クラブ) - 秋田、水戸 (条件付きJ1ライセンス→J2ライセンスに変更)、長野、鳥取、讃岐
  • J3ライセンス (11クラブ) - 青森、八戸、盛岡、福島、武蔵野(例外)、YS横浜、相模原、藤枝、沼津、奈良、今治

脚注

注釈

  1. ^ 今年度と2020年シーズンは1クラブにつき1名以上のHG選手の登録を義務付ける。
  2. ^ 2018年11月20日現在でタイベトナムミャンマーカンボジアシンガポールインドネシアマレーシアカタールの8か国[2]
  3. ^ 2017年・2018年は「Jリーグトップパートナー」

出典

  1. ^ サッカー「Jリーグ」との「Jリーグタイトルパートナー契約」を更新 ~地域社会の活性化へのさらなる貢献に向け、Jリーグと「新しい価値」を共創~』(PDF)(プレスリリース)明治安田生命保険、2018年12月14日https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2018/pdf/20181214_01.pdf2018年12月14日閲覧 
  2. ^ a b 「ホームグロウン制度」の導入と「外国籍選手枠」の変更について』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2018年11月20日https://www.jleague.jp/release/post-56861/2018年12月14日閲覧 
  3. ^ 2019明治安田生命Jリーグ ホーム開幕カード決定! ~ 2019年も平日金曜開幕! ~』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年1月11日https://www.jleague.jp/release/post-57633/2019年1月12日閲覧 
  4. ^ 2019シーズン 試合日程発表!”. 日本プロサッカーリーグ (2019年1月23日). 2019年1月23日閲覧。
  5. ^ “【Jリーグ】3月に川崎対鹿島 ラグビーW杯の影響で会場変更も”. 産経新聞. (2019年1月23日). https://www.sankei.com/article/20190123-4GZLNSZAVZPGFDNDCMSKD7MVGI/ 2019年1月23日閲覧。 
  6. ^ 2019明治安田生命J2リーグ 開幕カード決定!!』(プレスリリース)アビスパ福岡、2019年1月11日https://www.avispa.co.jp/news/post-219292019年1月12日閲覧 
  7. ^ ビデオ・アシスタント・レフェリー導入について』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年1月24日https://www.jleague.jp/release/post-57674/2019年1月25日閲覧 
  8. ^ 試合運営管理規程改訂のお知らせ』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年2月1日https://www.jleague.jp/release/post-57709/2019年2月3日閲覧 
  9. ^ 2019シーズンの月間表彰について ~J3の月間MVP、J2・J3の月間ベストゴール、月間優秀監督賞を新設~』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年2月19日https://www.jleague.jp/release/post-57830/2019年2月19日閲覧 
  10. ^ a b Jリーグ百年構想クラブ 審査結果について』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年2月19日https://www.jleague.jp/release/post-57826/2019年2月19日閲覧 
  11. ^ “【YS横浜】41歳・FW安彦、ジーコ上回ったJリーグ最年長デビュー”. スポーツ報知. (2019年3月11日). https://hochi.news/articles/20190311-OHT1T50058.html 2020年9月25日閲覧。 
  12. ^ Jリーグ 新たなスポーツ映像体験の提供と映像関連ビジネスの更なる成長をめざし日本初の本格的スポーツデジタルアセットハブ、“Jリーグ FUROSHIKI” (Jリーグふろしき)の構築を推進』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年3月14日https://www.jleague.jp/release/post-58031/2019年6月13日閲覧 
  13. ^ “JリーグやNTTなど、デジタルアセットハブ「Jリーグ FUROSHIKI」”. マイナビニュース. (2019年3月15日). https://news.mynavi.jp/techplus/article/20190315-789414/ 2019年6月13日閲覧。 
  14. ^ “【湘南】明らかな大誤審! 杉岡のシュートがネット揺らすも審判は得点認めず”. スポーツ報知. (2019年5月17日). https://hochi.news/articles/20190517-OHT1T50204.html 2019年7月20日閲覧。 
  15. ^ “湘南戦の誤審で2週間停止=追加副審導入も-J1”. 時事通信. (2019年5月20日). https://web.archive.org/web/20190530235219/https://www.jiji.com/jc/article?k=2019052001060&g=spo 2019年5月20日閲覧。 
  16. ^ 2019明治安田生命Jリーグ 「Rakuten Sports」にて世界約140の国と地域で配信開始!』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年6月11日https://www.jleague.jp/release/post-59009/2019年6月13日閲覧 
  17. ^ 2019明治安田生命J3リーグ 第13節 いわてグルージャ盛岡 vs 福島ユナイテッドFC 開催中止のお知らせ』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年6月22日https://www.jleague.jp/release/post-59158/2019年6月22日閲覧 
  18. ^ 2019明治安田生命J3リーグ 第13節 いわてグルージャ盛岡 vs 福島ユナイテッドFC代替開催日決定のお知らせ』(プレスリリース)2019年6月22日https://www.jleague.jp/release/post-59174/2019年6月22日閲覧 
  19. ^ Jリーググローバルアンバサダーの就任について』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年6月27日https://www.jleague.jp/release/post-59009/2019年7月9日閲覧 
  20. ^ “J横浜-浦和の不適切対応問題 協会が審判団を処分”. 日刊スポーツ. (2019年7月17日). https://www.nikkansports.com/soccer/news/201907170000655.html 2019年7月20日閲覧。 
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  22. ^ 2019明治安田生命J2リーグ 第23節 鹿児島ユナイテッドFC vs FC岐阜開催中止のお知らせ』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年7月20日https://www.jleague.jp/release/post-59577/2019年7月20日閲覧 
  23. ^ 2019明治安田生命J2リーグ 第23節 鹿児島ユナイテッドFC vs FC岐阜代替開催日決定のお知らせ』(プレスリリース)2019年8月13日https://www.jleague.jp/release/post-59834/2019年8月13日閲覧 
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  27. ^ “札幌史上2位の8発! 8点差は史上最大得点差!!”. 日刊スポーツ. (2019年8月18日). https://www.nikkansports.com/soccer/news/201908180000114.html 2019年8月20日閲覧。 
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  30. ^ 2019シーズンの順位に基づく理念強化配分金の各年支給基準額について』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年9月24日https://www.jleague.jp/release/post-60603/2019年9月24日閲覧 
  31. ^ a b クラブライセンス交付第一審機関 (FIB) 決定による 2020シーズン Jリーグクラブライセンス判定について』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年9月27日https://www.jleague.jp/release/post-60687/2019年9月27日閲覧 
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  35. ^ a b c 2019明治安田生命J3リーグ 第26節 沼津vsF東23、藤枝vs讃岐、C大23vs福島 開催中止および代替開催日決定のお知らせ』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年10月10日https://www.jleague.jp/release/post-60945/2019年10月10日閲覧 
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  157. ^ 2020シーズン J3クラブライセンス判定結果について (現J3クラブ)』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年10月24日https://www.jleague.jp/release/post-61241/2019年10月24日閲覧 
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関連項目

外部リンク