アフリカネイションズカップ2019
アフリカネイションズカップ2019(阿: كأس الأمم الأفريقية 2019、英語: 2019 Africa Cup of Nations、フランス語: Coupe d'Afrique des nations de football 2019)は、第32回目のアフリカネイションズカップである。開催国はエジプトで[2]、2019年6月21日から7月19日に実施した。 元々、カメルーンで開催される予定であったが[2]、2018年11月30日、カメルーンは準備の遅れと治安の悪さ(ボコ・ハラム反乱及びアンバゾニア紛争)を理由に開催権をはく奪された[3][4]。 2019年1月8日、CAF理事会において代替開催地としてエジプトが選定された[5]。イスラム圏であるエジプトが開催国に選ばれたことから、競技日程が6月15日から7月13日のところ、1週繰り下げて6月21日から7月19日とした。6月3日に終了するラマダーンから17日間の休息を置くことによって、よりレベルの高い大会にしたいというのが理由である[6]。 開催国選定2014年1月24日のCAF理事会終了後、2019年大会に立候補した国が以下の6ヶ国であることを明らかにした[7]。
2013年11月にCAFが発表した2019年大会及び2021年大会候補国リストには、カメルーンの代わりにガボンが入っていた[8]。公式に立候補した6ヶ国のうちアルジェリア、ギニア、コートジボワールの3ヶ国については、2021年大会にも名乗り出た。 コンゴ民主共和国も立候補したが、2014年7月に自ら取り下げた[9]。コンゴ東部の武装勢力に対する警備上の懸念及び脅威が理由である[10]。ギニアは、ギニアビサウ、シエラレオネ、リベリアとの4ヶ国共同開催を、同じくザンビアはマラウイ、ジンバブエとの3ヶ国共同開催を模索していた。立候補には至らなかったものの、2013年大会優勝国のナイジェリア、セネガル、ケニアとウガンダが興味を示した[11][12][13][14]。 開催国については、当初2014年の早い時期の決定を予定していたが、各立候補国への視察に十分な時間が必要なため、延期された[7]。 2014年9月20日に行われたCAF理事会による投票の結果、2019年はカメルーン、2021年はコートジボワール、そして2023年はギニアが開催国となることが発表された[15]。 再選定2019年の開催国として選定されていたカメルーンだが、準備の遅れと治安の悪化を理由に開催権をはく奪された[16]。それに伴い、2018年12月14日までにエジプトと南アフリカ共和国が代替開催地へ立候補した。 2019年1月8日、CAF理事会がセネガル・ダカールで行われ、モロッコのスポーツ大臣が同国での開催に立候補しないことを確認[17]。エジプトと南アフリカ共和国の2か国による決選投票の結果、エジプトが13年ぶり5回目の開催国となった。
予選→詳細は「アフリカネイションズカップ2019予選」を参照
モロッコは、2015年大会の開催国になりながら途中で返上したため、CAFから前回および今回の参加を禁じられていた[18]。しかし、スポーツ仲裁裁判所によってCAFの決定が覆されたため、参加できることになった[19]。 チャドは、前回大会の予選を途中で棄権したため、今大会の参加が認められていない[20]。 出場国![]() 本大会出場 予選敗退 不参加 CAF非会員
競技会場エジプトでに代替開催が決まったことを受け、本大会で使用する以下会場をノミネート、カイロのカイロ国際スタジアムとアッ=サラーム・スタジアム、アレクサンドリアのアレクサンドリア・スタジアムとハラス・アル=ホドゥード・スタジアム、スエズのムバーラク国際スタジアムとスエズ・スタジアム、イスマイリアのイスマイリア・スタジアム、ポートサイドのポートサイド・スタジアムの8つ。のちにアッ=サラーム・スタジアムは、6月30日スタジアムに代わった。 アレクサンドリアのボルグ・エル・アラブ・スタジアムや、カイロのオスマーン・アハマド・オスマーン・スタジアムも候補に挙がっていたが選定されなかった。 2019年2月17日、最終的に5都市6会場で実施することを確認した。その6会場とは、カイロのカイロ国際スタジアムと6月30日スタジアム、アレクサンドリアのアレクサンドリア・スタジアム、スエズのスエズ・スタジアム、イスマイリアのイスマイリア・スタジアム、ポートサイドのポートサイド・スタジアムである[21]。 2019年3月13日、ポートサイドのポートサイド・スタジムのメインスタンドに問題があることがわかり、カイロのアッ=サラーム・スタジアムに変更した[22]。 CAFはスタジアムに関して以下の要件を定めている[23][24]。
フォーマット24チームが参加。開催国は予選を免除、残り23の枠を予選で絞り込む。本大会は、24チームを6つのグループに分ける。そして1回戦総当たり方式のグループステージを行い、各組成績上位2チームが決勝トーナメント1回戦に進出。また各組3位のうち、成績上位4チームが決勝トーナメント1回戦に進出。決勝トーナメント1回戦の勝者が準々決勝に進出。準々決勝の勝者が準決勝に進出。準決勝の敗者が3位決定戦に進出、勝者は決勝に進出する。 元々16チームが参加予定であった。しかし、2017年7月20日のCAF理事会において、本大会に出場するチームを24へと増やすことを決定した[25]。 組み合わせ抽選組み合わせ抽選会は、中央アフリカ時間2019年4月12日20時(UTC+2)にエジプト・ギザの三大ピラミッドで実施した[26][27]。 参加24チームを、4チームづつ6組に振り分ける。 2019年4月11日、CAF理事会によって承認された抽選の手順は以下のとおりである。 2019年4月発表のFIFAランキングを基準に4つのポットに振り分けた。開催国のエジプトはA1に割り当てられ[28]、前回優勝国のカメルーンは自動的にポット1へ割り当てられた[29]。
グループステージタイブレーク順位は勝ち点制(勝ち:3点、引き分け:1点、負け:0点)を採用。 勝ち点が同点のチームが2つ以上ある場合は、以下の順に比較して順位を決定する。[28]
グループA
グループB
出典: CAF
#26
グループC
出典: CAF
グループD
出典: CAF
グループE
出典: CAF
グループF
出典: CAF
3位チーム同士の比較
出典: CAF
順位の決定基準: 1) 勝ち点; 2) 得失点差; 3) 総得点; 4) ペナルティーポイント; 5) 抽選 決勝トーナメント決勝トーナメントは、前後半45分の計90分で決着しない場合は延長戦を行い、それでも決着がつかない場合PK戦を行う。ただし3位決定戦は、延長戦を行わずに PK戦を行う(Regulations Article 75)[30]。 3位チーム同士の比較により、グループステージを通過する4チームの組み合わせ次第で、決勝トーナメント1回戦の対戦相手が以下のように決まる。[30] グループステージ通過した組み合わせ
トーナメント表
1回戦#37
#44
準々決勝#47
準決勝3位決定戦決勝
優勝国
個人表彰大会終了後、以下の者が表彰された。
ベストイレブン[33]
脚注
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