Jリーグ ディビジョン1シーズン |
2012 |
---|
優勝 |
サンフレッチェ広島 |
---|
降格 |
ヴィッセル神戸 ガンバ大阪 コンサドーレ札幌 |
---|
ACL 2013出場 |
サンフレッチェ広島 ベガルタ仙台 浦和レッズ |
---|
CWC 2012出場 |
サンフレッチェ広島 |
---|
試合数 |
306 |
---|
ゴール数 |
855 (1試合平均2.79) |
---|
得点王 |
佐藤寿人(広島・22得点) |
---|
最大差勝利ホーム試合 |
---|
鹿島 7-0 札幌(第12節・5月19日) |
最大差勝利アウェー試合 |
---|
新潟 1-6 磐田(第12節・5月19日) 名古屋 0-5 G大阪(第22節・8月18日) 札幌 0-5 大宮(第26節・9月22日) 浦和 0-5 G大阪(第26節・9月22日) |
最多得点試合 |
---|
G大阪 7-2 札幌(第23節・8月25日) |
最多連勝記録 |
---|
4 - 仙台(第1節-第4節) 柏(第10節-第13節) 横浜FM(第8節-第11節) 鳥栖(第30節-第33節) |
最多連続負け無し記録 |
---|
15 - 横浜FM(第8節-第22節) |
最多連続勝ち無し記録 |
---|
9 - 札幌(第10節-第18節) 清水(第11節-第19節) 神戸(第23節-第31節) |
最多連敗記録 |
---|
9 - 札幌(第10節-第18節) |
最多観客動員 |
---|
51,879人 - 浦和 vs 名古屋(第34節・12月1日) |
最少観客動員 |
---|
5,432人 - 鳥栖 vs 新潟(第7節・4月21日) |
平均観客動員 |
17,566人 |
---|
|
この項目では、2012年シーズンのJリーグ ディビジョン1(J1)について述べる。
2012年シーズンのJ1のクラブ
2012年シーズンにJ1で戦うクラブは以下のクラブである。2011年12月12日に、昨年のJ2の上位3チームの昇格がJリーグ理事会で承認された[1]。サガン鳥栖は初昇格、FC東京は1シーズンでのJ1復帰、コンサドーレ札幌は3シーズンでのJ1復帰となった。
監督交代
特記なき場合、監督代行はトップチームのヘッドコーチが務めている。
レギュレーションの変更点
特に大きな変更点は無い。
2012年シーズンのJ1のスケジュール
3月10日に開幕し、12月1日閉幕の全34節で行われた。2014 FIFAワールドカップ・アジア地区最終予選日程確保のため、第13節(5月26日)終了後の3週間をはじめとする中断期間が設けられたが、ロンドンオリンピックに伴う中断期間は設けられなかった。ほぼ毎週土曜日に試合が行われるが、これまでどおりAFCチャンピオンズリーグ2012に参加する4クラブ(柏・FC東京・名古屋・G大阪)は、ACLの試合で主にアウェー戦が組まれる場合、日曜日、あるいは別の平日に代替を行った。
リーグ概要
まず最初に抜け出したのは、前年にクラブ史上最高の4位へ躍進した仙台だった。開幕3連敗でいきなりセホーン新監督の解任に至ったG大阪をはじめ、柏、名古屋、横浜FM、鹿島といった他の前年の上位勢が軒並み出遅れる波乱模様の展開の中、仙台は開幕4連勝、9戦無敗とスタートダッシュに成功。第2節で首位に立った後、折り返しとなる第17節までその座を守り続けた。前半戦はこの仙台を中心に、広島、浦和、磐田、さらに立て直しに成功した名古屋や柏などが上位争いを展開した。
後半戦開始早々の第18節に、12節以降2位をキープして首位を追走し続けていた広島が仙台をかわし、第1節を除けば1994年以来18年ぶり[13] の首位に浮上した。その後第20節、第24節に仙台が2回首位を奪い返すが、第25節で迎えた直接対決に広島が勝利し、首位を奪還。以後は首位広島と2位仙台、さらに開幕から好調を維持していた浦和が4位以下をやや引き離し、終盤戦を前に優勝争いはこの3クラブに絞られた。
終盤戦に入り、まずは浦和が第28節から31節まで1分け3敗と失速し、優勝争いから脱落した。第25節以降常に首位を維持し続けていた広島は、2位仙台と勝ち点1差で迎えた第33節でC大阪に勝利。仙台が新潟に敗れたため、1試合を残して初の年間優勝が決定した。この広島の優勝により、オリジナル10は全クラブが国内三大タイトルのいずれかを所持することになった。
優勝の広島、2位の仙台に次ぐ最後のACL出場権を賭けた3位争いは浦和の失速により最後までもつれ、最終節に鳥栖、柏、浦和、名古屋、横浜FMの5チームが可能性を残した。迎えた最終節、最も出場権に近い3位の鳥栖は7位横浜FMとの直接対決に敗れ、4位につけていた柏も鹿島に敗戦。名古屋に勝利した浦和が3位を奪還し、5年ぶりのACL出場を決めた。開幕から7戦勝ちなし(4分3敗)と序盤に大きく躓いた横浜FMは、初勝利となった第8節から逆に15戦負けなしと尻上がりに調子を上げ、最終的に得失点差で鳥栖をかわし、わずかながらACL出場の可能性を残す4位[注 2] に食い込んだ。鳥栖はACL出場権こそ逃したものの、J1初昇格のチームとしては史上最高の5位となり、クラブの規模・戦力から降格候補と揶揄された下馬評を覆す躍進を果たした。
一方の下位戦線では、4年ぶりのJ1復帰となった札幌が開幕9戦未勝利(1分け8敗)、前半戦17試合でわずか1勝と、大きく低迷した。第6節で最下位に転落して以降は一度も抜け出すことができず、第27節に史上最速となる7試合を残しての16位以下が確定。総勝ち点14、年間28敗、88失点、得失点差-63、アウェー13連敗、アウェーでの獲得勝ち点3、連勝0はいずれもJ1史上ワーストを更新した。また13連敗を含む年間アウェー16敗は18チーム総当たり全34節となった2005年以降のJ1ワーストを更新した。
札幌を除いた残留争いは2節を残す第32節終了時点で7チームが降格の可能性を残す混戦となる。第33節で鹿島・大宮・磐田が残留を確定させ、16位と17位がいずれも未確定のまま、C大阪、神戸、G大阪、新潟の4チームが最終節に可能性を残した。迎えた最終節、敗戦のみが降格の条件だった14位C大阪は引き分けて自力残留を達成。15位の神戸、16位のG大阪が共に敗れ、最も厳しい立場である17位の新潟が勝利して逆転で残留、神戸は7年ぶり2回目、G大阪は初のJ2降格が確定した。G大阪は優勝した広島をも上回るリーグ最多の67得点を挙げながら、リーグワースト2位の65失点を喫する不安定な戦いで、前年の3位から一転して大きく低迷。リーグ最多得点チームの降格、得失点差がプラスでの降格は、いずれもJリーグ史上初の珍事である。
なおこのシーズンは、先述のとおりわずか3節で監督を解任したG大阪や、1年に2回の監督交代を行なった神戸など、6クラブで延べ7人の監督がシーズン途中で解任・辞任により交代。これは2017年まで史上最多の人数であった。
スタジアムの関連では、名古屋グランパスがホームタウン拡大に伴い、これまで準本拠地として扱われた「豊田スタジアム」を正式な本拠地(名古屋市瑞穂公園陸上競技場と併用)とすることになった。
結果
順位表
最終更新は2013年12月1日の試合終了時
出典: J. League Data Site
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.
1 第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会優勝クラブにもAFCチャンピオンズリーグ2013参加資格が与えられるが、同大会優勝クラブがJ1リーグ戦上位に入った場合は、リーグ戦次点のクラブに参加資格が与えられる。
戦績表
ホーム / アウェー[1]
|
ALB
|
ANT
|
ARD |
CER |
CON |
YFM |
FRO |
GAM |
GRA |
JÚB |
URA |
REY |
SAG |
SFR |
SSP |
TOK |
VEG |
VIS
|
アルビレックス新潟
|
|
1–1
|
1–2
|
0–1
|
4–1
|
0–0
|
0–1
|
1–1
|
5–0
|
1–6
|
0–0
|
1–1
|
0–2
|
0–2
|
1–0
|
0–2
|
0–1
|
0–0
|
鹿島アントラーズ
|
0–1
|
|
1–0
|
3–2
|
7–0
|
1–2
|
0–1
|
5–0
|
2–3
|
2–1
|
1–3
|
2–0
|
0–0
|
2–2
|
1–2
|
5–1
|
3–3
|
1–0
|
大宮アルディージャ
|
1–1
|
0–0
|
|
0–3
|
2–1
|
0–0
|
0–2
|
1–0
|
1–1
|
2–0
|
2–0
|
2–4
|
1–0
|
1–2
|
1–0
|
0–1
|
1–3
|
2–2
|
セレッソ大阪
|
0–1
|
0–1
|
1–3
|
|
4–0
|
2–0
|
2–2
|
2–1
|
0–2
|
3–2
|
1–1
|
1–2
|
3–2
|
1–4
|
3–2
|
1–1
|
1–2
|
1–2
|
コンサドーレ札幌
|
0–1
|
0–0
|
0–5
|
1–0
|
|
0–2
|
2–3
|
0–4
|
2–1
|
0–0
|
1–2
|
0–2
|
2–3
|
1–3
|
0–2
|
0–1
|
2–1
|
2–4
|
横浜F・マリノス
|
3–2
|
0–0
|
1–1
|
1–1
|
2–1
|
|
2–2
|
0–0
|
1–1
|
4–0
|
1–2
|
1–2
|
1–0
|
0–0
|
3–0
|
1–0
|
0–2
|
3–1
|
川崎フロンターレ
|
1–0
|
2–2
|
4–1
|
0–1
|
1–0
|
0–0
|
|
2–3
|
0–1
|
4–3
|
4–2
|
0–2
|
1–2
|
1–4
|
2–1
|
0–1
|
3–2
|
0–1
|
ガンバ大阪
|
1–1
|
2–2
|
3–1
|
2–2
|
7–2
|
1–2
|
3–2
|
|
2–2
|
1–2
|
1–2
|
2–6
|
2–3
|
1–1
|
3–1
|
2–2
|
1–1
|
2–3
|
名古屋グランパス
|
2–1
|
1–2
|
0–0
|
0–1
|
3–1
|
1–1
|
2–3
|
0–5
|
|
2–0
|
1–2
|
1–0
|
1–0
|
1–2
|
1–0
|
1–0
|
0–0
|
5–1
|
ジュビロ磐田
|
0–0
|
3–0
|
4–0
|
4–3
|
4–1
|
1–0
|
2–2
|
2–1
|
0–2
|
|
2–2
|
1–0
|
2–1
|
1–1
|
0–1
|
3–1
|
1–1
|
1–3
|
浦和レッズ
|
1–1
|
2–1
|
1–1
|
0–0
|
1–2
|
1–2
|
1–1
|
0–5
|
2–0
|
2–0
|
|
1–0
|
4–3
|
2–0
|
1–0
|
2–2
|
0–0
|
2–0
|
柏レイソル
|
2–0
|
1–1
|
1–4
|
4–1
|
3–1
|
3–3
|
1–0
|
2–2
|
1–2
|
0–3
|
1–2
|
|
1–1
|
2–5
|
2–1
|
1–1
|
2–3
|
1–0
|
サガン鳥栖
|
1–0
|
2–0
|
1–1
|
0–0
|
1–0
|
1–0
|
0–1
|
4–1
|
1–3
|
3–2
|
3–1
|
3–1
|
|
1–0
|
0–1
|
1–0
|
1–1
|
3–0
|
サンフレッチェ広島
|
0–1
|
2–0
|
0–0
|
4–1
|
3–0
|
1–3
|
3–0
|
4–1
|
1–1
|
2–0
|
1–0
|
1–2
|
4–1
|
|
1–2
|
0–1
|
2–1
|
3–2
|
清水エスパルス
|
0–1
|
3–0
|
0–0
|
1–1
|
1–0
|
0–0
|
0–0
|
1–3
|
3–2
|
3–2
|
0–2
|
3–5
|
1–1
|
2–1
|
|
1–1
|
3–1
|
1–1
|
FC東京
|
0–2
|
1–2
|
0–1
|
2–0
|
5–0
|
3–1
|
1–2
|
3–2
|
3–2
|
2–1
|
1–1
|
0–1
|
3–2
|
0–1
|
0–1
|
|
6–2
|
0–1
|
ベガルタ仙台
|
0–1
|
1–0
|
4–1
|
1–1
|
4–1
|
2–2
|
2–1
|
2–1
|
4–0
|
2–2
|
3–2
|
0–0
|
1–1
|
2–2
|
0–1
|
4–0
|
|
2–1
|
ヴィッセル神戸
|
1–0
|
1–2
|
3–0
|
2–3
|
2–1
|
1–2
|
3–3
|
1–1
|
0–1
|
1–2
|
1–0
|
3–1
|
0–0
|
0–1
|
0–1
|
0–2
|
0–1
|
|
最終更新は2012年12月1日の試合終了時
出典: J. League Division 1
1左縦列のチームがホーム側。
色: 青 = ホームチームが勝ち; 黄 = 引き分け; 赤 = アウェーチームが勝利。
得点ランキング
最終更新は2012年12月1日の試合終了時
出典: J. League Data
観客動員
順
|
チーム
|
合計
|
最多
|
最小
|
平均
|
推移
|
1
|
浦和レッズ
|
622,772
|
51,879
|
25,743
|
36,634 |
0.080330286051312+8.0%†
|
2
|
アルビレックス新潟
|
425,309
|
35,506
|
15,854
|
25,018 |
-0.96042074551806−3.9%†
|
3
|
FC東京
|
407,243
|
34,822
|
16,229
|
23,955 |
0.36402459856508+36.4%†
|
4
|
横浜F・マリノス
|
390,078
|
36,412
|
7,101
|
22,946 |
0.090693031657002+9.0%†
|
5
|
川崎フロンターレ
|
302,719
|
20,996
|
12,509
|
17,807 |
0.026931949250288+2.6%†
|
6
|
サンフレッチェ広島
|
301,249
|
32,724
|
11,123
|
17,721 |
0.34219495569189+34.2%†
|
7
|
名古屋グランパス
|
291,632
|
30,354
|
7,959
|
17,155 |
0.02472970551341+2.4%†
|
8
|
セレッソ大阪
|
287,524
|
36,723
|
8,226
|
16,913 |
0.19568752209261+19.5%†
|
9
|
ベガルタ仙台
|
282,200
|
18,722
|
11,831
|
16,600 |
0.060296371997956+6.0%†
|
10
|
鹿島アントラーズ
|
261,484
|
23,507
|
10,626
|
15,381 |
-0.95203020549641−4.7%†
|
11
|
清水エスパルス
|
257,054
|
23,188
|
8,710
|
15,121 |
-0.95696474906651−4.3%†
|
12
|
ガンバ大阪
|
251,232
|
19,393
|
8,218
|
14,778 |
-0.90049357138505−9.9%†
|
13
|
ヴィッセル神戸
|
248,853
|
22,766
|
8,755
|
14,638 |
0.10617395904179+10.6%†
|
14
|
柏レイソル
|
234,064
|
26,106
|
10,351
|
13,768 |
0.15532432659226+15.5%†
|
15
|
ジュビロ磐田
|
223,071
|
28,745
|
8,978
|
13,122 |
0.11241098677518+11.2%†
|
16
|
コンサドーレ札幌
|
204,141
|
25,353
|
6,870
|
12,008 |
0.14558290402595+14.5%†
|
17
|
サガン鳥栖
|
203,844
|
22,116
|
5,432
|
11,991 |
0.55102832751261+55.1%†
|
18
|
大宮アルディージャ
|
180,831
|
12,709
|
7,936
|
10,637 |
0.16902956368832+16.9%†
|
|
リーグ合計
|
5,375,300
|
51,879
|
5,432
|
17,566 |
+11.1%†
|
最終更新:2012年12月1日
出典: J. League Division 1
註記:
† 前シーズンはJ2。
出典・脚注
脚注
- ^ 上野の本来の役職はユースチームの監督だが、ヘッドコーチの西ヶ谷隆之も同時に解任されたため、監督代行を務めるにあたって臨時的にトップチームのヘッドコーチに就き、柳下の監督就任と同時にユース監督に復した。
- ^ 閉幕時点ではACL出場権のかかる第92回天皇杯に浦和が勝ち残っており、浦和が天皇杯で優勝した場合は繰り上げで4位がACL出場となる可能性があった。
出典
|
---|
|
ナショナルチーム |
|
---|
国内リーグ |
|
---|
国内カップ |
|
---|
大学・育成年代 |
|
---|
国際大会 |
|
---|
関連項目 | |
---|