東日本大震災復興支援 2012Jリーグスペシャルマッチ(ひがしにほんだいしんさいふっこうしえん 2012Jリーグスペシャルマッチ)は、2012年(平成24年)7月21日に開催された東日本大震災復興支援 Jリーグスペシャルマッチの2012年大会である。
概要
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)では、東日本大震災発生直後から『チカラをひとつに。- TEAM AS ONE』をスローガンに、震災被災地の復興支援活動を続けており、その一環としてJリーグ主催のチャリティー活動の一環として開催された慈善試合である[1]。慈善試合としては2011年3月29日に行われた『東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!』に続くものであるが、この試合と異なり今回の試合には「日本代表の強化試合」という側面はなく[注 1]、かつて行われていたJリーグオールスターサッカーと類似した形式で行われる。
当大会は『Jリーグ TEAM AS ONE』対『Jリーグ選抜』のカードで行われる。『Jリーグ TEAM AS ONE』は前回日本代表と対戦したJリーグ選抜と同じチーム名だが、当大会は被災地選抜チーム(クラブ施設およびホームスタジアムが被災したベガルタ仙台・鹿島アントラーズと両チーム以外の東北地方出身選手および海外招待選手からの選抜メンバー)のチーム名とされ、対戦するJリーグ選抜は仙台・鹿島以外のJリーグクラブ所属選手(東北出身以外)の選抜メンバーで構成される。
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参加選手・スタッフ
選考要領
両チームの選手は、サポーター投票および選考委員会の推薦により以下の要領で決定された。
- サポーター投票は2012年6月11日18時-6月29日14時までの間に行い[注 2]、GKの最多得票1名、DF・MF・FWの得票上位3名、DF・MF・FWのポジション別次点のうち最多得票1名の計11名[注 3] を「サポーター投票選手」として選出し、『Jリーグ TEAM AS ONE』『Jリーグ選抜』のそれぞれに振り分ける。
- その他の選手については選考委員会の推薦により、J1リーグ18クラブから最低1名以上(クラブごとの上限なし)が選出されるように選考する。
- ロンドンオリンピック日本代表選手は出場対象としない[注 4]。
以上の選考結果に基づき、7月6日に出場選手46名(うちサポーター投票選手11名)が発表された。なお、サポーター投票でDF部門2位の酒井宏樹(柏レイソル)はロンドンオリンピック日本代表に選ばれたため今回の選出対象とならず[注 4]、DF部門4位の今野泰幸(ガンバ大阪)が繰り上げで「サポーター投票選手」として選出された。
このほか、ゲストプレイヤー(海外招待選手)として、元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロが「Jリーグ TEAM AS ONE」に加わることが2012年7月16日に発表された[4]。また、その他の一部の選手は負傷のため出場を辞退し、追加メンバーが選出された[5]。
なお、両チームの監督と「Jリーグ TEAM AS ONE」のコーチについては2012年6月11日の記者発表時に公表された。
以下の選手一覧において、得票数欄の括弧はポジション別得票順位、得票数が空白のものは得票数の公表対象外(GKは11位以下、その他は21位以下)だったことを示す[6]。
試合開始前の開会式に、佐藤寿人(Jリーグ選抜)、小笠原満男(TEAM AS ONE)による、選手宣誓「復興支援宣言」のスピーチが行われた。
Jリーグ TEAM AS ONE
Pos. |
No. |
選手名 |
所属 |
得票数 |
備考
|
GK
|
1 |
曽ヶ端準 |
鹿島アントラーズ |
085,639 (04) |
|
1 |
飯倉大樹 |
横浜F・マリノス |
027,413 (09) |
青森県出身
|
16 |
林卓人 |
ベガルタ仙台 |
073,448 (06) |
|
DF
|
2 |
西大伍 |
鹿島アントラーズ |
033,580 (17) |
|
3 |
岩政大樹 |
鹿島アントラーズ |
101,897 (08) |
|
4 |
渡辺広大 |
ベガルタ仙台 |
|
|
5 |
角田誠 |
ベガルタ仙台 |
041,900 (13) |
|
7 |
新井場徹 |
鹿島アントラーズ |
068,440 (09) |
|
15 |
今野泰幸 |
ガンバ大阪 |
160,982 (04) |
宮城県出身
|
MF
|
6 |
中田浩二 |
鹿島アントラーズ |
068,817 (13) |
|
8 |
遠藤康 |
鹿島アントラーズ |
061,628 (16) |
宮城県出身
|
11 |
関口訓充 |
ベガルタ仙台 |
059,966 (18) |
|
11 |
太田吉彰 |
ベガルタ仙台 |
|
|
14 |
本山雅志 |
鹿島アントラーズ |
063,670 (15) |
|
20 |
柴崎岳 |
鹿島アントラーズ |
115,638 (07) |
青森県出身
|
25 |
菅井直樹 |
ベガルタ仙台 |
|
山形県出身
|
30[注 5] |
梁勇基 |
ベガルタ仙台 |
063,691 (14) |
|
35 |
髙萩洋次郎 |
サンフレッチェ広島 |
|
福島県出身
|
40 |
小笠原満男 |
鹿島アントラーズ |
190,380 (04) |
岩手県出身
|
FW
|
9 |
大迫勇也 |
鹿島アントラーズ |
079,928 (07) |
|
13 |
柳沢敦 |
ベガルタ仙台 |
066,082 (09) |
|
18 |
興梠慎三 |
鹿島アントラーズ |
070,092 (08) |
|
21 |
茂木弘人 |
ヴィッセル神戸 |
|
福島県出身
|
24 |
赤嶺真吾 |
ベガルタ仙台 |
053,512 (12) |
|
10 |
デル・ピエロ |
ユヴェントスFC[注 6] |
|
ゲストプレーヤー
|
|
Jリーグ選抜
Pos. |
No. |
選手名 |
所属 |
得票数 |
備考
|
GK
|
1 |
楢﨑正剛 |
名古屋グランパス |
144,362 (01) |
|
21 |
東口順昭 |
アルビレックス新潟 |
|
|
33 |
菅野孝憲 |
柏レイソル |
047,818 (07) |
|
DF
|
2 |
栗原勇蔵 |
横浜F・マリノス |
124,443 (07) |
|
4 |
田中マルクス闘莉王 |
名古屋グランパス |
244,934 (01) |
|
5 |
駒野友一 |
ジュビロ磐田 |
157,888 (05) |
|
14 |
井川祐輔 |
川崎フロンターレ |
|
|
17 |
橋本和 |
柏レイソル |
|
|
20 |
槙野智章 |
浦和レッドダイヤモンズ |
131,581 (06) |
|
22 |
中澤佑二 |
横浜F・マリノス |
172,148 (03) |
|
32 |
田中隼磨 |
名古屋グランパス |
|
|
MF
|
3 |
高橋秀人 |
FC東京 |
060,363 (17) |
|
6 |
柏木陽介 |
浦和レッドダイヤモンズ |
125,156 (06) |
|
7 |
遠藤保仁 |
ガンバ大阪 |
320,709 (01) |
最多得票選手
|
8 |
小野伸二 |
清水エスパルス |
111,625 (08) |
|
10 |
レアンドロ・ドミンゲス |
柏レイソル |
111,238 (09) |
|
13 |
柿谷曜一朗 |
セレッソ大阪 |
|
|
14 |
中村憲剛 |
川崎フロンターレ |
236,681 (03) |
|
15 |
カルリーニョス |
大宮アルディージャ |
|
|
25 |
中村俊輔 |
横浜F・マリノス |
241,635 (02) |
|
FW
|
9 |
中山雅史 |
コンサドーレ札幌 |
131,311 (03) |
|
11 |
佐藤寿人 |
サンフレッチェ広島 |
177,553 (02) |
|
18 |
前田遼一 |
ジュビロ磐田 |
180,873 (01) |
|
19 |
田中順也 |
柏レイソル |
056,838 (10) |
|
23 |
豊田陽平 |
サガン鳥栖 |
040,437 (19) |
|
24 |
原口元気 |
浦和レッドダイヤモンズ |
118,839 (04) |
|
|
試合概要
Jリーグ TEAM AS ONE v Jリーグ選抜
放送
- テレビ
- ラジオ
脚注
- 注釈
- ^ 前回の試合は、東日本大震災のために中止されたキリンチャレンジカップ(vsモンテネグロ戦、vsニュージーランド戦)の代替強化試合という位置づけが強かった。当該項参照。
- ^ 公式投票サイトおよびコナミのソーシャルゲーム(GREEアプリ)「Jリーグドリームイレブン」からの投票受付[2] のみで、郵送やメールでの投票は受け付けなかった。
- ^ ただし、同一チームから4名以上の「サポーター投票選手」選手は選ばれないことになっており、これに該当する場合は繰り上げて選出された。
- ^ a b ロンドンオリンピック日本代表メンバーはサポーター投票締切後の2012年7月2日に発表された[3]。
- ^ 当初、「10」と発表されていたが、デル・ピエロに番号を譲る形で背番号を変更している。
- ^ 2011-12シーズン。参加時点ではユヴェントスを退団しており、移籍先が決まっていない状態であった。後にシドニーFCへの移籍が決まる。
- 出典
関連項目
外部リンク
2012年の日本のサッカー |
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ナショナルチーム |
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国内リーグ |
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国内カップ |
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大学・育成年代 |
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国際大会 |
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関連項目 | |
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