2006年のJリーグ ディビジョン2
この項目では、2006年シーズンのJリーグ ディビジョン2(J2)について述べる。 2006年シーズンのJ2のクラブ2006年シーズンのJ2リーグのクラブは以下の13クラブである。この内柏レイソル、東京ヴェルディ1969、ヴィッセル神戸が前シーズンのJ1リーグからの降格クラブ。また、愛媛FCが日本フットボールリーグから昇格。新しくJリーグに参加した。
レギュレーション前シーズンと変わらず、4回戦総当たり(各チーム48試合)の勝ち点により順位を争う。上位2クラブがJ1自動昇格となり、3位がJ1の16位とJ1・J2入れ替え戦に臨む。 スケジュール3月4日から12月2日まで行われた。チーム数が13と奇数になったため、毎節1チームずつ試合のないチームが生じることとなり、全52節の長丁場となった。J1と違い、ドイツW杯の大会期間中も中断することなく開催された。 リーグ概要この年は初めてJ1から3チームが降格。降格チームがなく「史上最低レベルのJ2」とまで言われた前年と打って変わり、ハイレベルな混戦になると見られていた。その中でも柏・東京V・神戸の降格組に、ブラジルの名将・ジョエル・サンタナにこれもブラジルの選手3人が加入した仙台、柳下正明体制3年目となってチームの成熟度の高さが期待された札幌の5チームが中心の争いになると見られていた。 しかし、東京V・札幌は失点の多さが響いて開幕から思うように勝ち点を伸ばせず、早々と優勝争いから脱落。一方、第1節で監督交代という思い切った策に打って出た横浜FCの新監督・高木琢也が監督就任から15試合連続負けなしの新記録を作ったこともあり、前年まで下位の常連だったチームが嘘のように一変して昇格争いに食い込む。前半戦が終わって優勝争いは柏・神戸・仙台・横浜FCの4チームにほぼ絞られた。 第3クールに入るとブラジルトリオの個人技頼みの戦術で戦ってきた仙台が、下位チームには大勝するが上位チームには勝ちきれないというこの手のチームにありがちな悪循環に陥って失速。結局得失点差は最後まで最高だったが最終順位は5位と、得失点差1位のチームとしてはJ2史上ワーストの順位になってしまった。一方で残った3チームの争いは第4クールに入っても膠着状態が続いた。10月に入ってそれまで首位を保ち続けてきた柏が調子を崩し、8・9月と調子を上げてきていた神戸が首位に立つ。ところが神戸は第48節からの4試合で2敗2分けと失速。柏も第50・51節と連敗。柏・神戸が調子を落とす一方で、ダントツの失点の少なさで終始安定した戦いを続けてきた横浜FCが最終節を残して優勝とJ1昇格を決める。 迎えた最終節。自動昇格の残り1枠は神戸が柏に勝ち点差1を付けており、最終節で勝てば昇格が決まっていたが、最後にホームで意地を見せた仙台の前に敗北。柏がアウェーで湘南を一蹴したことで柏の逆転昇格が決まり、神戸は福岡との入れ替え戦に回ることになった。なお、柏監督の石崎信弘は過去3回勝ち点差1でJ1昇格を逃した経験があり、柏と神戸の最終戦が同じ勝敗だったら4回目の悲劇(過去3回と違って入れ替え戦の望みはあるが)を味わっていたところだったが、4回目の正直で昇格を決めた(第51節・最終節に関しては2006年J2第51節・最終節も参照されたい)。 中位以下では鳥栖が第3クール以降では横浜FCと並んで最高の14勝を挙げて5位争いから抜け出し、終盤で仙台を抜いて4位に食い込んだ。また、この年からJ2に参入した愛媛FCは選手の質量差に苦しんだところはあったが、それでも後半戦ではほぼ五分の成績を挙げ、最終的には9位と1年目としては上々の成績を収めた。その一方で、前年同じ昇格1年目で9位だった徳島は最下位に沈んだ。 順位表
最終更新は2006年12月2日の試合終了時 得点ランキング出典:[1]
出典
|
Portal di Ensiklopedia Dunia