2015年のJ1リーグ
この項目では、2015年シーズンのJ1リーグ (J1) について述べる。 概要J1として23年目のシーズン。 このシーズンから明治安田生命保険相互会社とJリーグ全体のタイトルスポンサーとしての契約(Jリーグタイトルパートナー契約)を締結し[3]、リーグ戦の名称を「2015明治安田生命J1リーグ(2015 MEIJI YASUDA J1 LEAGUE)」とすることとなった[4]。規約上の名称もこれまでの「Jリーグ ディビジョン1」から変更された。ただし、Jリーグ公式の用語集(ターミノロジー)上は「明治安田生命J1/Jリーグディビジョン1」の形で併記されている[5]。 また、このシーズンは2004年シーズン以来11年ぶりに2ステージ制が導入され、Jリーグチャンピオンシップにより年間チャンピオンを争う形式となった[6](詳細後述)。 スケジュール2014年12月16日に大まかなスケジュールについて発表された[7]。
このため、チャンピオンシップ1回戦から戦うクラブは、 2015年シーズンのJ1のクラブクラブ数は前年同様の18。湘南ベルマーレは2013年シーズン以来、2年ぶりのJ1昇格、松本山雅FCは初のJ1昇格[8]。J1昇格プレーオフに勝利したモンテディオ山形は2011年シーズン以来、4年ぶりのJ1昇格。
監督交代特記なき場合、監督代行はトップチームのヘッドコーチが務めた。
2015年シーズンのJ1クラブのキットサプライヤー・スポンサー
レギュレーションの変更点→「Jリーグチャンピオンシップ § 2015年以降」も参照
詳細なレギュレーションについては2014年12月16日に正式発表された[7]。最大の変更点としては、前年までホーム・アンド・アウェー2回戦総当たり(全34節)だったものを、1回戦総当たり(17節)×2ステージ(年間ではホーム・アンド・アウェー2回戦総当たり)とした上で、プレーオフにより年間チャンピオンを決めるというものである[注 2]。このため、節の表し方も通年での通番ではなく「1st (2nd) ステージ第○節」、もしくは「第1 (第2) ステージ第○節」のような表し方になる。したがって、2ndステージの17節分は従前の通年表記では第18-34節に相当する。 プレーオフは大きく2段階に分かれることが明らかになっている[6]。2ステージ制導入発表当初は「スーパーステージ」「チャンピオンシップ」(いずれも仮称)と名称が分けられていた[6] が、名称については「明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ」で統一され、[7] 当初の仮称とされていた「スーパーステージ第1ラウンド」「同第2ラウンド」「チャンピオンシップ」としていたものを、正式に「チャンピオンシップ1回戦」「同準決勝」「同決勝」に定めることにした[30]。
なお、3位以下の年間順位についてはチャンピオンシップ決勝に出場しなかった16チームの通年での勝ち点→得失点差→総得点で決まり、通年で下位3チームがJ2に自動降格となる。同勝ち点の場合は、「当該チームの得失点差→同総得点→当該チーム間の直接対決の成績(勝ち点→得失点差→総得点)→抽選(ただし、J2降格チーム決定で必要な場合に限り実施。AFCチャンピオンズリーグ2016に進出するチームの決定については理事会の審議による)の順番にて決定する[6][30]。 賞金・賞品チームに対する表彰は、Jリーグ表彰規定[32] に定めがある。2ステージ制導入に伴い前年までとは大きく変更されている。ただし3位以下で同じ順位が複数発生した場合は当該の賞金額を合算し、それを対象となるクラブに均等分けで配分する。
対象クラブが重複する場合はそれぞれの賞金額の合算して授与される。そのため1クラブが獲得できる最高額は、両ステージで優勝し年間勝ち点1位となり、さらにチャンピオンシップも勝利して年間優勝を決めた場合で、この時の賞金額は5000万+5000万+8000万+1億で2億8000万円となり前年までの優勝賞金2億円を上回る。賞金総額は3億6000万円で前年までと比べ1億5000万円減少している。 リーグ概要11年振りの2ステージ制となった今シーズン、戦前の予想では前年度のリーグ戦・ヤマザキナビスコカップ・天皇杯の3冠を達成し、開幕直前のゼロックス杯を制したG大阪が充実期を迎えて連覇を果たすのではないかという声が多く、他に前年度善戦した鹿島やAFCチャンピオンズリーグ2015 (ACL) の影響を受けない川崎などが上位に食い込むと言う声が大きい一方、開幕前の公式戦(ACL・ゼロックス杯)で3連敗した浦和の前評判は決して高くなかった[34]。 しかし、ふたを開けてみると、開幕戦となった湘南戦を逆転で制したように、どんな局面、展開になっても平静さを保ったままゲームを進めて少ないチャンスをものにする戦いぶり[35] で、前年までの「試合終盤での勝負弱さ」を克服した浦和が快進撃を続ける[36]。監督のミハイロ・ペトロヴィッチがACLよりもリーグ戦を重視する戦い方を選択したこともあり[35]、第16節の神戸戦で引き分けたことで開幕節から首位を一度も譲ることなくシーズン無敗で1stステージ優勝を決めた[36]。 2ndステージに入って、第3節で浦和はそれまで9戦全勝だったホームで1stステージ3位の広島に敗れて開幕からの無敗記録が19でストップ[37]。逆にこの試合の勝利で2ndステージ開幕3連勝となった広島はそのまま連勝を5まで伸ばす。その後の連敗もあり一時はトニーニョ・セレーゾを解任後に石井正忠の下でかつての強さが復活した鹿島[38] にステージ首位の座を明け渡すものの、期限付き加入したFWドウグラスがシャドーポジションとしてチームにフィットする[39] など得点パターンが増加[40]。鹿島との競り合いを制し最終節で2ndステージ優勝と年間勝ち点1位の座を獲得した。広島の年間勝ち点74は、18チームによるリーグ戦(シーズン34試合)となった2005年以降でのJ1最多記録であった[41]。浦和は2ndステージ序盤の4戦未勝利が響いてか、年間勝ち点で広島に及ばなかった。 チャンピオンシップ出場権のかかった年間勝ち点3位争いは、最終節を前に3位FC東京・4位G大阪の2チームに絞られたが、最終節でG大阪は山形に勝利した一方で、FC東京は鳥栖にスコアレスドロー[41]。この結果、勝ち点で両チームが並んだものの、得失点差でG大阪が逆転で3位に滑り込み、チャンピオンシップに駒を進めた。FC東京はこの時点で年間4位が確定。第95回天皇杯に浦和とG大阪が決勝進出を決めたため、繰り上げでAFCチャンピオンズリーグ2016 (ACL) プレーオフ出場が決まった[2]。 一方の残留争いは、J1昇格組の松本・山形に、前シーズン終盤から引き続き戦術の徹底が図られなかった清水[42]、けが人が続出しベストメンバーがなかなか組めない新潟[43] らが絡む状況となるが、2ndステージ第5節以降は松本・山形・清水の3チームが自動降格圏の16位以下に定着する状況となる。シーズン終盤に下位クラブ同士の直接対決を残すなど波乱の可能性もあったが[44]、2nd第14節で清水が仙台に敗れて16位以下が確定[45]、続いて第15節で山形が神戸に[46]、第16節で松本が神戸に敗れそれぞれ16位以下が確定[47]。清水はクラブ史上初の、松本と山形は1年でのJ2降格となった。 結果1stステージ順位表 (1st)
出典: J.LEAGUE Data Site
順位の決定基準: 1) 勝点、2) 得失点差、3) 総得点、4)直接対決の勝点、5) 直接対決の得失点差、6) 直接対決の得点数、7) 反則ポイント、8)抽選 (Q) 出場権獲得. 順位推移表 (1st)戦績表 (1st)2ndステージ順位表 (2nd)
出典: J.LEAGUE Data Site
順位の決定基準: 1) 勝点、2) 得失点差、3) 総得点、4)直接対決の勝点、5) 直接対決の得失点差、6) 直接対決の得点数、7) 反則ポイント、8)抽選 (Q) 出場権獲得. 順位推移表 (2nd)戦績表 (2nd)チャンピオンシップ→詳細は「2015年のJリーグチャンピオンシップ」を参照
明治安田生命保険が冠スポンサーとして特別協賛し「明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップ」(明治安田生命 2015 J.League Championship , MEIJI YASUDA 2015 J.LEAGUE CHAMPIONSHIP)として開催された[48]。
準決勝決勝年間成績年間順位表
出典: J.LEAGUE Data Site
順位の決定基準: 1) チャンピオンシップの勝敗 2) 勝点、3) 得失点差、4) 総得点、5)直接対決の勝点、6) 直接対決の得失点差、7) 直接対決の得点数、8) 反則ポイント、9) 抽選 (C) 優勝; (Q) 出場権獲得; (R) 降格. 年間順位推移表(勝ち点基準)
得点ランキング
最終更新は2015年11月22日の試合終了時 表彰月間MVP
月間ベストゴール
観客動員
最終更新:2015年11月22日 脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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