新潟日報
新潟日報(にいがたにっぽう)は、新潟日報社が編集・発行する新潟県の地方新聞である。 1942年の新聞統制によって、新潟日日新聞・新潟県中央新聞・上越新聞を統合し創刊された。 1949年から使用されている題字は新潟市出身の歌人で書家の会津八一の揮毫による[2]。 発行部数は朝刊が377,562部、夕刊は2016年にOtona+に刷新後、2024年2月末で休刊[3]。 沿革
誌面の構成総合・国際面は共同通信社提供が中心、県外記事は大手紙・中日新聞(東京新聞)や北海道新聞(北海道)・河北新報(宮城)・神戸新聞(兵庫)・中国新聞(広島)・西日本新聞(福岡)との連携が強い。 地域面は、かつては各地域ごとに差し替えられていたが、2010年3月30日より全地域一括掲載となった。2023年現在、火曜日から土曜日に「新潟」、「佐渡」、「下越」、「県央」、「長岡」(見附・小千谷含む)、「柏崎」(出雲崎・刈羽含む)、「魚沼」(魚沼・南魚沼・十日町・湯沢・津南)、「上越」の8面で構成される。 また、スポーツ面はアルビレックス新潟や新潟アルビレックスBBなど、新潟のチームの試合の翌発行日朝刊に、他会場の結果よりスペースが取られて試合結果が掲載されることが多い。さらに柏崎刈羽原発問題について通年企画を組んでいる。 読者投稿欄毎日、「窓」と題した投稿欄に読者の投稿記事を掲載しており、その中に若者対象の投稿欄を「キラキラきらり」として日に一名分設けている。これには県外読者からの投稿もある。読者の投稿に対し返答がきた場合、「お答えします」の欄で答えとして掲載される。類似投稿欄として「私も一言」、長文の投稿を掲載する「私の視点」もある。 週一回の読者文芸欄は、短歌・俳句・詩・川柳の他に全国でも唯一と思われるコントの投稿欄がある(選者は宮原昭夫)。ただし、お笑いのコントではなく本来のフランス語の原義であるショートショートの意味のコントである。 夕刊の大刷新新潟日報は現行の夕刊を2016年11月1日から大幅に刷新し、「新潟で暮らす大人の可能性を広げ、大人を楽しみ、大人のあしたを考える」ことを最大のテーマとして、「Otona+」(おとなプラス)と題したタブロイド判の夕刊紙として新装刊させた[4]。 「Otona+」では、都市部で発行する夕刊専売新聞と同じ要領で、紙面はタブロイドサイズとし、カラー写真などに適した白身の強い「高白紙」を採用。なるべく朝刊配達地域でも古くなりにくいテーマを紙面に掲載させ、大人の知的好奇心あふれるテーマを連日カラーで特集するコーナーを含め、「速報性のあるものはコンパクトに、じっくりと読んでもらいたいテーマにはワイド編集で」という紙面体裁を目指す[7]。 夕刊の大刷新に際しては、読者の意見を2016年5月にアンケートとして取りまとめ、約12,000人から回答が集まり、さらに読者のモニターリングにより同6月に試験版を発行、それを購読したモニターを対象にした「カンカンガクガク会議」と称した座談会で「コンパクトで手に取りやすい紙面だ」という意見があり、概ね好評だったという[8]。 月極め定期購読は、朝刊本紙とのセットのほか、「Otona+」単独での申し込みも可能であった。当日(夕刊)配達区域は、新潟市・新発田市・五泉市・阿賀野市・三条市・加茂市・燕市・見附市・長岡市のみ(ただし一部に翌日配達エリアあり[5])で、その他の地域は翌日の朝刊と同時配達となっていた。当日配達区域と翌日配達区域の紙面は、同内容であってもそれぞれの配達日当日の朝刊に合わせた日付や紙齢(発行号数)で印刷し、発行していた。 Otona+の休刊上記[3]の通り、2024年2月5日発表のリリースで「おとなプラス」を同年2月29日(朝刊配達地域は3月1日)をもって事実上廃刊とし、そのエッセンスを本紙朝刊や、インターネットの「デジタルプラス」に引き継ぎ、朝刊購読者に対しては2024年4月から、ニュースサイトの有料記事と電子版紙面ビュアーを無料で利用できるようにする。 「おとなプラス」を含む夕刊の完全休止については「混迷する国際情勢により、インク代や新聞の用紙代など、新聞製作にかかわる原材料費の高騰があり、戸別配達を担っている新聞販売店「NIC」も人材不足や経費の増加により厳しい環境にあり、これまで経費削減に努めてきたが、安定した新聞発行や宅配の維持のためには購読料の改正が必要と判断した」としている。 4コママンガ
※いずれも朝刊 番組表朝刊掲載分について記載。 最終面
中面
なお、夕刊も基本的に朝刊の配列に準じて掲載していたが、2016年11月1日付の紙面刷新による紙面の見直しで中面に移すとともに、BSに特化した内容の番組表を収録する。これにより県内各放送局の番組欄は朝刊のみの収録となっていた[9]が、2017年1月16日付から、新潟県内の地デジについて、発行日夕方から翌朝の番組表の収録を再開した。 脚注
関連項目
外部リンク
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