国道40号(こくどう40ごう)は、北海道旭川市から稚内市に至る一般国道である。
概要
士別市から名寄市までは、国道239号との重複区間、美深町から音威子府村までは、国道275号との重複区間、天塩町から稚内市までは、国道232号との重複区間である。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
歴史
路線状況
1952年(昭和27年)から1965年(昭和40年)までの間、幌延町雄信内から天塩郡天塩町サクカヘシ間は現在とは異なる経路をとっており、「ロクシナイ峠」を経て、天塩町の中心部を経由し稚内方面に方角を変えていた。現在、北海道道256号豊富遠別線の一部、北海道道855号六志内西雄信内線、北海道道551号円山天塩停車場線の一部、および天塩町内の国道232号が、かつての国道40号の旧道となっている。
該当区間は人口希薄かつ泥炭地であり、建設も容易でなかったため、遠回りであるが人口密集地であった天塩町の中心部を経由していた。なお、1958年(昭和33年)には新道が開削され、約7年間新旧2つの経路が存在していた。
また、雪の多い北海道特有の気候に対して、安全性を確保するため、2005年(平成17年)度に天塩郡豊富町字開源から稚内市朝日1丁目までの18.7 kmの現道を整備する更喜苫内防雪(さらきとまないぼうせつ[注釈 3])事業に着手し、2014年(平成26年)度に完成した[6][7]。更喜苫内防雪は、豊富バイパス豊富北ICに直接繋がり[8]、両側に防雪林があり、ゆずり車線が多く、夜間や冬期には車道外側線をハイパワーLEDが照らすといった特徴がある[6]。起点から少し北へ進むと、開源パーキングシェルター(後述)がある[7]。
バイパス
通称
- 昭和通(旭川市内 都市計画道路)この区間には、旭川常盤ロータリー及び旭橋がある。
- 4条東鷹栖通(旭川市内 都市計画道路)
- 名寄国道(上川管内)
- 天塩国道(留萌管内)
- 稚内国道(宗谷管内)
重複区間
- 国道239号(士別市大通東6丁目・大通東6丁目交点 - 名寄市西4条北1丁目・西4条北1丁目交点)
- 国道275号(中川郡美深町大通北3丁目・大通北3丁目交点 - 中川郡音威子府村音威子府)
- 国道232号(天塩郡天塩町サクカヘシ - 稚内市中央・中央2丁目(終点))
道路施設
橋梁
- 旭橋
- 用水橋
- 比布橋
- 宇津別橋
- 蘭留小橋
- 藤橋
- 和寒橋
- 士別橋
- 風連橋
- 名寄大橋
- 恵深橋
- 美深大橋
- 恩根内大橋
- 音威子府橋
- 栄橋
- 天塩大橋
- 現在の天塩大橋は2020年(令和2年)10月31日に先代の天塩大橋の東側に架け替えられたもので、先代の橋は同日に供用廃止されている[5]。
- 雁橋
- 薫橋
トンネル
- 比布トンネル(481 m)
- 初代のトンネルは1965年(昭和40年)7月開通。この初代トンネルは幅員が狭く老朽化も目立ってきたため、南側に新たなトンネルが開削され2001年(平成13年)10月に開通、歩行者や自転車も安全に通行できるようになった。旧トンネルは閉鎖済み。
- 富和トンネル(955 m)
- 雄信内トンネル(750 m)
- 開源パーキングシェルター
- 2012年5月から改良工事が行われ、2013年1月18日に完了している。この工事により、以前は車道の両脇に駐車帯があり全体を屋根で覆っていたものが、駐車帯が車道と分離されて連絡路を通って出入りする形となり、車道に屋根はなくなった。
ロータリー交差点
道の駅
地理
通過する自治体
交差する道路
上川総合振興局
- 旭川市
- 上川郡比布町
- 上川郡和寒町
- 上川郡剣淵町
- 士別市
- 名寄市
- 中川郡美深町
- 中川郡音威子府村
- 中川郡中川町
留萌振興局
- 天塩郡天塩町
宗谷総合振興局
- 天塩郡幌延町
- 天塩郡豊富町
- 稚内市
主な峠
- 塩狩峠(標高260 m):上川支庁上川郡比布町 - 上川支庁上川郡和寒町
その他
脚注
注釈
- ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
- ^ a b c d e f 2022年3月31日現在
- ^ 更喜苫内は、声問村(現・稚内市)の地名。
出典
参考文献
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
国道40号に関連するカテゴリがあります。
- 北海道開発局
- 旭川開発建設部
- 旭川道路事務所:旭川市 - 比布町の区間を管理
- 士別道路事務所第1維持課:和寒町 - 名寄市の区間を管理
- 士別道路事務所第2維持課:美深町 - 中川町の区間を管理
- 留萌開発建設部
- 羽幌道路事務所:天塩町界 - 幌延町字幌延319番1(幌延除雪ステーション)の区間を管理
- 稚内開発建設部
- 稚内開発事務所:幌延町字幌延319番1(幌延除雪ステーション) - 稚内市の区間を管理
|
---|
名寄国道・天塩国道・稚内国道 |
通過市町村 |
|
---|
道路改良 |
|
---|
道路名・名称 | |
---|
構造物 |
旭川常盤ロータリー - 旭橋 - 比布トンネル - 士別橋 - 名寄大橋 - 恵深橋 - 美深大橋 - 恩根内大橋 - 音威子府橋 - 富和トンネル - 雄信内トンネル - 天塩大橋 - 開源パーキングシェルター(スノーシェルター)
|
---|
道の駅 | |
---|
自然要衝 | |
---|
関連項目 | |
---|
|
---|
1 - 100 (1 - 57号は旧一級国道。59 - 100号は欠番) |
---|
|
|
101 - 200 (旧二級国道、109 - 111号は廃止・欠番) |
---|
|
|
201 - 300 (201 - 271号は旧二級国道、214 - 216号は廃止・欠番) |
---|
|
|
|
|
|
|
|