5月(ごがつ)は、グレゴリオ暦で年の第5の月に当たり、31日間ある。
呼称
日本では、旧暦5月を皐月(さつき)と呼び、現在では新暦5月の別名としても用いる。「さつき」は、この月は田植えをする月であることから「早苗月(さなへつき)」と言っていたのが短くなったものである。また、「サ」という言葉自体に田植えの意味があるので、「さつき」だけで「田植の月」になるとする説もある。また、皐には神にささげる稲穂の意味もある。
『日本書紀』などでは「五月」と書いて「さつき」と読ませており、「さつき」を皐月と書くようになったのは後のことである。「皐月」という表記は元来、漢籍に現れる陰暦五月の別名である。『爾雅』によると古代中国では12か月をそれぞれ「陬如寎余皋且相壯玄陽辜涂」と呼んでいた(皋は皐の本字)。
また「皐月」は花の名前となっている。「菖蒲月(あやめづき)」の別名もある。
なお、旧暦の五月は新暦では6月から7月に当たり、梅雨の季節である。五月雨(さみだれ)は梅雨の別名であり、五月晴れ(さつきばれ)は本来梅雨の晴れ間のことである。
北海道アイヌ語旭川方言では、5月を「草を伸ばす月」を意味するムントゥッカチュㇷ゚(アイヌ語: mun tukka cup)と呼ぶ[1]。
英語名などの May はローマ神話で豊穣を司る女神マイア (羅: Maia) の名に因むといわれている。12か月で唯一英語名に略称が存在しない[注 1]。
日本における5月
春の後半にあたる。5月3日・4日・5日は祝日が3連続し、同じく祝日である4月29日や、その周辺の土・日曜日とともにゴールデンウィークと呼ばれる時期となる。
沖縄県や奄美群島では例年5月上旬より梅雨となる。九州では早ければ5月末から梅雨となることがある。
異名
- いななえづき(稲苗月)
- いろいろづき(五色月)
- うげつ(雨月)
- けんごげつ(建午月)
- つきみずづき(月不見月)
- さつき(皐月)
- さなえづき(早苗月)
- さみだれづき(五月雨月)
- しゃげつ(写月)
- たちばなづき(橘月)
- ちゅうか(仲夏)
- ばいげつ(梅月)
- よくらんげつ(浴蘭月)
5月の年中行事
5月に行われるスポーツ
5月がテーマの楽曲
その他
- 星座 - 牡牛座(5月20日頃まで)、双子座(5月21日頃から)
脚注
出典
注釈
- ^ 英語名の略称は3文字で表すため、もともと3文字の5月は略称が無い。
関連項目
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