国道324号
国道324号(こくどう324ごう)は、長崎県長崎市から熊本県宇城市に至る一般国道である。 概要長崎県長崎市の旧長崎県庁があった長崎市江戸町交差点が起点である。 県庁坂を下り、中央橋・浜町地区に差し掛かったところで、長崎随一の繁華街である浜町アーケード商店街を通過する[1][2]。長崎市の茂木港から天草灘の海を高速船で渡る海上国道区間を経て、熊本県天草下島の天草郡苓北町にある富岡港から再び陸上区間となり、天草下島と天草上島の天草灘・島原湾沿いを通る海岸道路として宇城市へ向かい、同市内の国道57号交点で終わる。 路線データ一般国道の路線を指定する政令[3][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
歴史
路線状況長崎市の浜町アーケードは、商店街のアーケードでありながら国道324号として指定されており、日本国内で2例しかない珍しいアーケードの国道に指定されている[2]。浜町アーケード内およびその手前に掛かる銕橋は、日中の10時から翌朝5時まで歩行者専用の通行規制となることから、自動車・原動機付自転車では5時から10時までの1日5時間だけ通行できる[1]。同じくアーケード国道がある東大阪市の国道170号と異なる点は、浜町アーケードの東西入口には、国道324号の国道標識も設置されているところである[1]。該当区間の西に、中央橋を起点とし、長崎電気軌道を挟む片側2車線の市道浜町油屋町1号線が並走しており、終日通行ができない国道に代わり「本通り」として機能している。従って規制時間帯の迂回は容易である。 長崎県長崎市の茂木港から熊本県天草郡苓北町の富岡港までの有明海は海上区間である[6]。茂木港 - 富岡港間には、かつて安田産業汽船が1日4便のフェリーで[6]2013年(平成25年)10月まで就航していたが、現在この航路のフェリーは就航していない。安田産業汽船に代わり、苓北観光汽船が1日4便の高速船でこの航路を就航する。 天草郡苓北町から天草市の鬼池港までは国道389号と重複。天草下島と天草上島に挟まれた海峡に架かる天草瀬戸大橋は国道266号との重複区間で、天草上島上陸後は国道266号と分かれて北岸を周回し、島の北端にある天草松島に到達する。上島の天草市から上天草市にかけて、有料バイパスで熊本天草幹線道路の一部路線である松島有明道路が並行する。上天草市松島町合津からは国道266号と再び合流して天草五橋の起点である天門橋付近に到達する。 別名
バイパス道路重複区間
海上区間
有料道路道路施設橋梁起点から
トンネル起点から
道の駅
地理長崎市の浜町アーケードを過ぎると傾斜の厳しい坂道になりヘアピンカーブにも住宅が立ち並ぶ[7]。峠を越えると一転して住宅街が皆無となり、長崎自動車道との分岐点である連絡路と合流する。さらに峠を下ると長崎半島の付け根に位置する茂木港に到達する。 天草下島から天草上島にかけて、天草灘や島原湾を臨む眺望のいい道路が続く。国道266号重複区間であり、天草松島から九州本土に架かる天草五橋および天草パールラインは、九州屈指の観光道路で知られる[7]。天草下島から天草上島、前島、池島、大池島、永浦島、大矢野島を経て九州本土の宇城市に至るルートは、離島を渡る国道として国道317号に次いで国道中2番目に多くの離島を渡る[8]。 通過する自治体交差する道路
沿線
脚注脚注
出典
参考文献
関連項目 |
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