清水町(しみずちょう)は、北海道上川郡にある町。
町名の由来
町名の「清水」は、当地がアイヌ語で「水が・清澄な・川」を意味する「ペペケㇾペッ(pe-peker-pet)」を略した「ペケㇾペッ(peker-pet)」と呼ばれており[1]、これを意訳したものに由来している[1][2]。
なお、前身の自治体名「人舞(ひとまい)」については、「寄木・ある・もの(川)」を意味する「ニトゥオマㇷ゚(nitu-oma-p)」に字を当てたものとされ[3]、現在も町内の字名として使われている[3]。
地理
清水町は十勝管内の内陸西部に位置しており、東は鹿追町、南は芽室町、北は新得町、西は日高山脈を隔てて日高町に接している[4]。町の西部の日高山脈に由来する山岳地帯は日高山脈襟裳十勝国立公園の北端となっている。
- 山:剣山 (1,205 m)、久山岳 (1,411 m)、芽室岳 (1,754 m)、ペケレベツ岳 (1,532 m)、熊見山 (1,175 m)
- 河川:十勝川、佐幌川、久山川、芽室川、小林川、ペケレベツ川
気候
清水町の気候は大陸性気候であり、夏季は高温で冬季は低温となる[4]。年間を通して晴天日数が多く、湿度も比較的低い[4]。降水量は年間平均1,130 mm程となっている[4]。
人口
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清水町と全国の年齢別人口分布(2005年)
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清水町の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 清水町 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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清水町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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16,162人
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1975年(昭和50年)
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14,026人
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1980年(昭和55年)
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13,352人
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1985年(昭和60年)
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13,281人
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1990年(平成2年)
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12,033人
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1995年(平成7年)
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11,325人
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2000年(平成12年)
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10,988人
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2005年(平成17年)
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10,464人
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2010年(平成22年)
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9,967人
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2015年(平成27年)
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9,599人
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2020年(令和2年)
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9,094人
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総務省統計局 国勢調査より
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歴史
「まちの情報 歴史」参照[5]。
行政
議会
- 議員定数:13人
- 議会
- 委員会
- 常任委員会
- 総務産業常任委員会
- 厚生文教常任委員会
- 広報広聴常任委員会
- 議会運営委員会
- 特別委員会
官公署
国の機関
道の機関
公共施設
- 清水町文化センター
- 清水町図書館・郷土史料館
- 清水町保健福祉センター
- 清水町老人福祉センター
- 清水町農業研修会館
- 清水町農村環境改善センター
- 清水町畜産研修センター
- 清水町剣の郷創造館
- 清水町少年自然の家
- きたくま文化蔵
- 清水町世代間交流センター
- 清水町体育館
- 清水町柔道場
- 清水町民野球場
- 有明公園多目的広場
- 御影公園多目的広場
- 清水町アイスアリーナ
- 川東ゲートボール場
- 清水公園展望パークゴルフ場
- 下佐幌パークゴルフ場
- 清水町葬斎場
- 清水町清掃センター
- 清水町公衆浴場[13]
公的機関
警察
消防
医療機関
教育・保育機関
高等学校
中学校
小学校
認定こども園
(存立していた町立第一保育所と第二保育所を統合し「町立しみず保育所」として2020年4月に開所。その後2023年4月に「町立しみず保育所」と「町立清水幼稚園」を統合し『町立しみず認定こども園』として開園[19])
- 清水町立御影こども園(種類:保育所型認定こども園[18])
(存立していた町立御影保育所を「認定こども園」に転換し2019年4月に開園[20])
経済・産業
立地企業
- あすなろファーミング
- えびすや菓子舗
- 田村製麺工業
- 十勝スロウフード
- 鳥せい商事
- 中村製麺所
- 日本甜菜製糖
- プリマハム
- 丸合清水醸造(大平原ファーム)
組合
スーパーマーケット
ホームセンター
金融機関
郵便局
- 清水郵便局(集配局)
- 御影郵便局(集配局)
- 熊牛郵便局
- 人舞郵便局
宅配便
電力
交通
鉄道
バス
コミュニティバス
- 清水町コミュニティバス(2024年9月30日廃止[27])
路線バス
都市間バス
タクシー
道路
町内を通る幹線道路は、シーニックバイウェイの「十勝平野・山麓ルート」[29]、大雪—富良野—十勝を結ぶ「北海道ガーデン街道」になっている[30]。
観光・レジャー
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美蔓パノラマパークからの景色(2009年11月)
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日勝峠展望台(2012年9月)
祭事・催事
1980年(昭和55年)に完成した清水町文化センターのこけら落しに町の人達が集まってベートーヴェンの「交響曲第九番」を歌ったことが日本国内における「第九ブーム」のきっかけと言われており[31]、以後、清水町では5年ごとに2015年(平成27年)まで『清水町第九交響曲演奏会』を開催していた[32]。
- 十勝若牛アスパラまつり(6月)
- 清流まつり(7月)
- 清流まつり納涼盆踊り大会(8月)
- しみず秋まつり(9月)
- 清水「食」の元気まつり(10月)
文化史跡
町では、町の発祥や開拓・開墾等に関わる文化史跡のうち以下の6ヶ所を選定し、各史跡に紹介看板を設置・更新したり[33]
パンフレットを作成・配布[34]、さらにはバスツアーを行なうなどして[35]郷土史を発信している。
1. 十勝開墾株式会社(十勝開墾合資会社)農場畜舎(現:渋谷農場、町字熊牛)
2. 青淵山寿光寺(浄土真宗本願寺派寺院、町字熊牛)
3. 大勝神社(町字熊牛)
4. コッホの住宅(ドイツ人模範農家フリードリッヒ・コッホ)(町字下佐幌基線)
5. 松浦武四郎 宿泊の地(町字人舞)
6. ペケレベツ駅逓跡(清水町発祥の地)(町字清水第4線)
なお上記の内、1・2・4・5の史跡は私有地のため見学には各所有者の許可を得なければならず、町の教育委員会に問い合わせる必要がある[36]。
名産・特産
清水町では、町内で生産・製造した農産物や食品について独自の認証基準によって審査・認証しており、「清水産農産品」として町民をはじめとした多くの消費者にアピールするため、「ふるさとブランドとかちしみず認証制度」を制定した[37]。ご当地グルメは「十勝清水牛玉ステーキ丼」がある。
ご当地キャラクター
- うっちゃん - 1990年(平成2年)選定。町の鳥「うぐいす」をキャラクター化しており、「ノーマルヴァージョン」のほか、「アイスホッケーヴァージョン」や「お祭りヴァージョン」、「スキーヴァージョン」などがある。また、清水町は「第九のまち」として知られているため、「交響曲第九番の指揮者ヴァージョン」もある[38]。
- はたらく君 - 2010年度(平成22年度)に町が募集した「まちづくり予算町民提案事業」に清水中学校の生徒が応募して採択した「新キャラクターづくり事業」によって、中学生・事業者・農業者などが構成する制作委員会が選定した。ネーミングは、町名の由来であるアイヌ語の「ペケレベツ」(明るく清らかな川)をイメージした水、「畑作」「酪農」の頭文字を取ったものである[38]。
スポーツチーム
清水町が舞台(ロケ地)となった作品
漫画
アニメ
映画
ドラマ
人物
50音順
出身人物
ゆかりのある人物
町民憲章・宣言・町歌
町民憲章
- 前章
- わたくしたちは、日高の山なみが連なり、十勝川の流れがよく野をうるおすところ、酪農と農産工業の町、その名も清い清水の町民です。
- わたくしたちは、父祖の偉業と、強くたくましい開拓者精神をうけつぎ、ゆたかで明るい町をつくるために、この憲章をさだめます。
- 1章 元気ではたらき、あかるく、楽しい家庭をつくりましよう。
- 寒さにも、暑さにも、まけないからだと、心をきたえましよう。
- 仕事にほこりと、希望をもつて、はりきつてはたらきましよう。
- 家中のものが話し合い、生活のくふうをしましよう。
- としよりをいたわり、うやまい、その労をねぎらいましよう。
- 2章 たがいにいたわりあい、きまりや、公衆道徳をよく守り、住みよい町にしましよう。
- 集会の時刻は、きちんと守りましよう。
- 交通規則を守り、歩行や、運転に気をつけましよう。
- 公衆衛生に心をくばり、美しい環境をつくりましよう。
- 3章 自然を愛し、文化をそだて、ゆたかな町をつくりましよう。
- 自然の美しさや、ゆかりのところは、大切に保存しましよう。
- 北ぐにのくらしにあつた衣食住のくふうをしましよう。
- 読書、音楽、スポーツなどにしたしみ、ゆたかな教養を身につけましよう。
- 家のまわりや道路をきれいにし、花いつぱい運動をひろげましよう。
- 4章 未来をつくる子どものしあわせな町にしましよう。
- だいじなしつけは、子どもの時からしつかり身につけさせましよう。
- あかるい家庭で、自覚と責任をもつ強い子を育てましよう。
- 家庭と、学校と、社会がいつしよになつてゆきとどいた教育をしましよう。
- どの子もみんな社会の子、力をあわせて良い環境をつくり、よい子を育てましよう。
— 昭和41年11月1日公布[40]
宣言
町歌
脚注・出典
関連項目
外部リンク
行政
観光