中富良野町(なかふらのちょう)は、北海道のほぼ中央・富良野地区にある町。「ラベンダーのまち」として有名とされる。
概要
町名は、アイヌ語の「フーラヌイ」がフラヌイ(臭くにおう泥土、腐れ泥)となり、泥炭地帯を表現した地名(振縫)の中心が本町であることに由来している。2001年(平成13年)には「ふらののラベンダー」として環境省から「かおり風景100選」に選定されている[2]。中富良野町を含む6市町村で「富良野・美瑛観光圏」を形成している[3][4]。
地理
北海道のほぼ中央に位置している。町の東北から南西に向かって緩やかな傾斜が続き、丘陵部は畑地帯で平坦部は水田地帯になっている。
- 山:北星山(308.5 m)、高峰(626 m)
- 河川:空知川、富良野川
気候
内陸性気候に属して夏期は30 ℃、冬期はマイナス25 ℃前後前後となり。年平均気温は6 ℃で、寒暖差は10.9 ℃と北海道内で最も差が大きい方であり、年間降水量は900 mm前後、積雪量は平野部で1 m程度、山間部では2〜3 mに達する。内陸部の町であるが、日本海沿岸の多雪の影響を受ける。
人口
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中富良野町と全国の年齢別人口分布(2005年)
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中富良野町の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 中富良野町 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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中富良野町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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8,352人
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1975年(昭和50年)
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7,421人
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1980年(昭和55年)
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7,039人
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1985年(昭和60年)
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6,723人
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1990年(平成2年)
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6,331人
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1995年(平成7年)
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5,931人
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2000年(平成12年)
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5,833人
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2005年(平成17年)
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5,707人
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2010年(平成22年)
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5,476人
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2015年(平成27年)
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5,069人
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2020年(令和2年)
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4,733人
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総務省統計局 国勢調査より
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歴史
フラワー都市交流連絡協議会
フラワー都市交流連絡協議会は、花をまちづくりのシンボルにして活力と安らぎのある住みよいまちづくりを目指すため、全国9都市の花のまちが集まったもの[9]。
町議会
「議会の概要」参照[10]
- 議員定数11人
- 本会議
- 委員会
- 常任委員会
- 特別委員会
- 議会運営委員会(定数5人)
官公署
道の機関
公共施設
- 中富良野町郷土館
- 中富良野町ふれあいセンターなかまーる
- 中富良野町総合スポーツセンター
- 北星スキー場
- 中富良野町農村環境改善センター
- 中富良野クリーンセンター
- 西山火葬場
公的機関
警察
消防
病院
フリーペーパー
その他
教育機関
中学校
小学校
認定こども園
閉校
小学校
- 中富良野町立奈江小学校(1981年)
- 中富良野町立新田中小学校(1990年)
- 中富良野町立南中小学校(2016年、中富良野町立中富良野小学校へ統合)
- 中富良野町立本幸小学校(2019年、中富良野小学校へ統合)
経済・産業
基幹産業は農業。稲作主体の地域であったが昭和60年代に米余り時代を迎え、良質な米比率の向上と安全性を重視した米づくりを議論し、1988年(昭和63年)に地区の集団による減農薬・有機栽培モデル稲作集団を結成した。その後、他の地区集団に対しても参加を呼びかけてクリーン米の生産に取り組んでいる。
立地企業
組合
商業施設
金融機関
郵便局
交通
鉄道
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
バス
路線バス
都市間バス
タクシー
道路
町内を通る幹線道路は、シーニックバイウェイの「大雪・富良野ルート」、大雪—富良野—十勝を結ぶ「北海道ガーデン街道」になっている[13][14]。
高速道路
- 地域高規格道路
観光地・祭事・催事
観光地
- ファーム富田
- 北星山ラベンダー園
- 彩香の里「佐々木ファーム」
- 森のガーデン美術館
- 北海道風景画館
- ラベンダー園ひつじの丘
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北星山ラベンダー園(2007年8月)
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ファーム富田(2014年7月)
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ファーム富田(2015年8月)
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北星山から望む雲海(2021年10月)
祭事・催事
- ウィンターフェスティバル(2月)
- 地酒まつり(2月)
- なかふらのラベンダーまつり&花火大会(7月)
- ふれあい広場(8月)
- 納涼まつり(8月)
- お米まつり(10月)
特産・名産
著名な出身者
町民憲章・宣言
中富良野町民憲章
わたくしたちは、秀麗な十勝岳の山なみを仰ぎ、豊かにひろがる緑の大地と清流に恵まれた中富良野の町民です。
わたくしたちは、きびしい風雪に耐えて原始の樹林をきり開いた先人のたくましい進取の気性を受けつぎ、輝く未来を築く人間性ゆたかな町民となるために、この憲章を守りましよう。
- ●勤労を尊び、生産を高め、報恩感謝の心をもちます。
- ●きまりを守り、道義心をたかめます。
- ●祖先を敬い、すこやかな家庭をきづきます。
- ●自然を愛し、心のやすらぐ町をつくります。
- ●文化を創造し、健康で明るい社会をつくります。
— 昭和54年1月1日制定[16]
宣言
- 「クリーン農業推進の町」宣言(平成11年3月9日)
脚注
参考資料
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
中富良野町に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
行政
産業
観光