ゲームズワークショップ
ゲームズワークショップ(Games Workshop)は、イギリスのゲームと関連製品の制作・小売会社である。ミニチュアを用いたウォー・シミュレーションゲームのシェアは世界トップクラス。 ロンドン証券取引所にはGAWのシンボルで登録されている[1]。 ミニチュアを用いたゲームゲームズワークショップ はかつてw:Citadel Miniaturesという独立した企業を通してミニフィギュアを製造していた一方、ゲームズワークショップ自体は小売業を中心に活動していた。 ゲームズワークショップが他社製品の小売りを始めてから、Citadelとゲームズワークショップの違いは小さくなり、最終的にCitadelはゲームズワークショップと合併した。 現在『ウォーハンマー:ファンタジーバトル』・『ウォーハンマー40,000』・『ロード・オブ・ザ・リング ミニチュアバトルゲーム』の3つが流通している。 これらのゲームシステムには、Warhammer Realms: Lustria(ウォーハンマー:ファンタジーバトル用)やCities of Deathとアポカリプス(ウォーハンマー40,000用)といった、追加ルールやサプリメントがある。 特別版これらのゲームは長くゲームズワークショップの主力作で遊んできた人を対象にしている。そのため、主力作よりルールが複雑で奥が深い。 ウォーハンマー・ユニバース
ウォーハンマー40,000・ユニバース
The Lord Of The Rings Strategy Battle Game universe
Forge Worldw:Forge Worldは自身初のfirst in-house gameをリリースしてきた。
Warhammer Historical Wargames
塗料ミニチュア用の塗料や各種工具を「シタデルカラー」のブランドで販売している。詳細は項目参照。 絶版作ウォーハンマー
ウォーハンマー40,000
他者によるライセンス作これらのゲームはゲームズワークショップが作ったものではなく、似たようなスタイルのコンセプトおよび美術などを用いているものである。 これらのゲームは、大きなおもちゃ会社が作ったものであり、ゲームズワークショップやゲーム専門店のほか、一般のおもちゃ屋やデパートでも売り出された。
ロールプレイング・ゲームInquisitorといった作品にはロールプレイングゲームの要素があるが、過去にウォーハンマーの世界観を用いてロールプレイング要素の作品をリリースしたことがある。その第一作は、1986年にリリースされたウォーハンマーRPG で、2005年3月29日に新しい版が出た。のちにサードパーティーの販売会社にわたり、ワークショップの出版社である BL Publishingの子会社であるBlack Industries[1]が販売しだすまでこの状態が続いた。 Warhammer 40,000: Dark Heresyは、 w:Warhammer 40,000 を題材としたロールプレイングゲーム3部作で、2008年1月末に発売された後、すぐに売り切れた。発売直後に当たる2008年9月、Black Industriesは、ウォーハンマー (ミニチュアゲーム)やWarhammer 40,000の小説のほうが利益が上がるとみられるため、ロールプレイングゲームのサプリメント本の出版を取りやめると発表した。 その後ゲーム制作は続くという発表があったが、制作者はワークショップから、サードパーティーのメーカーであるFantasy Flight Gamesに移ってしまった[2]。
絶版
ボードゲームゲームズワークショップは、ミニチュアを用いたRPGボードゲームに関して長い歴史を持っている。この会社のボードゲームもRPGの要素があり、ゲームの進行にミニチュアを用いる。 ファンタジー・フライト・ゲームズとの取引の結果、ブラック・ライブラリー社のロールプレイングゲームを含むゲームズワークショップの過去のボードゲームカタログに掲載されていなかった商品のライセンスはファンタジー・フライト・ゲームズにうつった。ファンタジー・フライト社はすでにこれらのゲームの改訂版を再発行している。移籍が発表された際、ブラック・ライブラリー社のボードゲームはタリスマンの第4版だけだった。ファンタジー・フライト社はその第4版の再発行したが、現在のところ他社のゲームの発売はない。 絶版
コンピュータゲームゲームズワークショップは、ZX Spectrum用ゲームのライセンス取得・製作を行ってきた。いずれも通常のウォーハンマーの設定にのっとっていない。
ウォーハンマーの世界を基にした、多くのコンピュータゲームがサードパーティー企業から出された。 (もとになったミニチュアゲームはゲーム名の後に続くかっこの中にある。
イベントゲームズワークショップによって毎年Games Dayというイベントが開かれており、ミニチュアのペイントコンテストGolden Demonや最新モデルの発表・販売が行われているほか、ゲームで遊ぶ場所も用意されている。 キャンペーンGames Workshopは3つのcore game のWorldwide Campaigns を行っている。 いずれのキャンペーンでも、プレイヤーは特定の時期にプレイしたゲームの記録を提出することが推奨されている[3]。 プレイヤーから提供されたゲームの記録を基に、キャンペーンのシナリオをショップ側は作っていき、 Warhammerにいたってはそのゲームの記録しだいで世界観などが変化していく。 かつてプレイヤーはゲーム記録を郵送でイギリスまで送る必要があったが、現在ではインターネットで記録を送ることが可能である。 いずれのウォーハンマーのキャンペーンも、プレイヤーに、特殊なキャラクターに関するルールや"不完全"な勢力(武器?)リストを期した最新版の写本が送られてくる。次に示すリストは、Games Workshop Worldwide のキャンペーンである。なお、カッコ内は、そのキャンペーンが開催されているときのゲームの世界の設定である:
これらのキャンペーンは、ゲームの宣伝やおもちゃへの関心を高めることで行われており、後者に関してはゲーム・クラブ、ホビーセンター、独立系の小売店などもターゲットにしていた[3]。 コミュニティ用のフォーラムは、『作戦を協議したり、記録の提出の準備をしたり、ただキャンペーンの進行状況について話し合う』ための場としてこれらのキャンペーンのために作られた[3]。 期間限定のミニチュアがキャンペーンに合わせて出たこともある。たとえば、"Gimli on Dead Uruk-hai" というミニチュアはキャンペーンを行っている地域の店舗か、インターネット上でしか手に入れることができなかった[11]。 いずれのイベントは成功し、たとえばあるイベントは何千人もの登録された参加者が来たうえ、ファンタスティックなジェットコースターみたいだと評された[12]。 雑誌ゲームズワークショップの代表的な雑誌『ホワイトドワーフ』は、イギリス本国では345号以上発行されている。また五つの言語による9種類の外国版もリリースされている。 当初はロールプレイングゲーム全般に重きを置いた内容だったが、100号を越えたあたりからゲームズワークショップの商品を中心とした雑誌になった このほかにも、Specialist Gamesの援助を受けてFanatic Magazineを発行していたが、第10号で刊行をストップした。 この雑誌は特定のゲームに向いたニュースレターを掲載していた。打ち切り後、ゲームズワークショップの公式サイトから"Fanatic Online" というメールマガジンが発行された。 アメリカのゲームズワークショップのウェブサイトが改装され、2008年に全世界向けのオンラインショップもリニューアルしたのに合わせ、Specialist Gamesのウェブサイトは更新をやめ、Specialist Games のラインナップにあった商品はゲームズワークショップのウェブサイトで販売されることとなり、Fanatic Onlineも廃止された。 また、モデル製作者や熟練のゲーマー向けの雑誌Citadel Journalもかつて存在した。この雑誌には通常とは違うルールや軍隊が用いられており、新ルール採用のテストの場にもなった。また、複数の編集者の元、読者は二次創作物を投稿することができた。 1980年代半ばの一時期には、Puffin Booksからファイティング・ファンタジーの雑誌『ウォーロック』 の出版権を取得していた。この雑誌はのちに一般的な入門誌となったが、13号で廃刊となった。 かつては隔週誌"Battle Games in Middle Earth"もあり、ロード・オブ・ザ・リングのミニチュアフィギュアが付録で付いていた。 ミニチュア製作はゲームズワークショップが行ったが、雑誌自体はゲームズワークショップの子会社であるSGCが執筆・編集し、デアゴスティーニからアイルランド、イギリス、オランダ、フランス、ドイツ、スペイン、オーストラリア、オーストリア、ニュージーランド、ポーランドへ出版された。この雑誌は出版元の予想以上に人気が出たために、シリーズの完結はたびたび延長され、パック91まで続いた。 Battle Games in Middle Earthはデアゴスティーニ史上最高の売り上げを記録している。 その他メディアウォーハンマーを基にした小説や漫画がBlack Libraryから出版されている。 また、エイドリアン・スミスといったゲームズワークショップに在籍するイラストレーターも画集を出している。 出典
外部リンク |
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