ウィットブレッド
ウィットブレッド(英: Whitbread plc、ホイットブレッド)は、イギリス・ベッドフォードシャーのダンスタブルに本拠を置くホスピタリティ関連企業。現在はホテルチェーン「Premier Inn」とレストランチェーンの運営が中心となっている。創業は18世紀で、長くビール醸造業者として事業を行っていた。ロンドン証券取引所上場企業(LSE: WTB)。 沿革1742年12月11日、ベッドフォードシャー生まれの国会議員であるサミュエル・ウィットブレッド(Samuel Whitbread)が、Thomas Shewellと共同で、イーストエンド・オブ・ロンドンのブルワリーを買収し事業を始めたことがルーツとなる[3]。1750年にイギリスで最初となるポータービールの大量生産を開始、サミュエルのブルワリーは当時の世界最大となり、1784年にはジェームズ・ワットの改良した蒸気機関をブルワリーに導入、その先進技術は1787年に当時の国王ジョージ3世の視察訪問するところとなった[3]。 第二次世界大戦後の1948年にロンドン証券取引所に上場、ラガービールを中心にイギリス有数のビールメーカーとして生産を続けたが、国際競争の強まる中で経営の多角化を進め、1974年にパブレストランのBeefeater(ビーフィーター)を開業し外食事業に進出、1979年にパブレストランBrewers Fayreを開業しチェーン展開、1987年にTravel Innのブランドを立ち上げホテル事業に進出、1995年にイギリス最大のコーヒーチェーンであるコスタ(Costa Limited、1971年創業)を買収した[4]。他方、250年以上の歴史を持ったビール事業は、価格圧力と業界再編の波を受けて2000年5月、ベルギーのインターブリュー(Interbrew S.A.、現在のアンハイザー・ブッシュ・インベブ)への売却を発表した[5]。 2004年、ホテルチェーンのPremier Lodgeを買収の上、Travel Innと統合し新たにPremier Inn(プレミアイン)のブランドを創設し、同ブランドはイギリスを代表するエコノミーホテルブランドに成長[6]、2008年に新たなレストランチェーンとしてTable Tableを開業した[7]。2018年4月、コスタ・コーヒーの経営分離を発表[8]、同年8月、同チェーンのコカ・コーラへの売却を発表した[9]。 なお日本のビジネスホテルチェーン「プレミアイン」(ホスピタリティパートナーズグループによる運営)は、ウィットブレッド運営のPremier Innとは無関係である。 関連項目
脚注出典
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