カンパリグループ
カンパリグループ(Campari Group)は、イタリア・ミラノ近郊のセスト・サン・ジョヴァンニに本拠を置き(法人登記はオランダで行われ、正式社名はダヴィデ・カンパリ・ミラノ(Davide Campari-Milano N.V.))、リキュール、ワイン、ノンアルコール飲料などのブランドを保有する酒造メーカー。日本では日本法人のCAMPARI JAPAN株式会社(カンパリジャパン)が事業を行っている。イタリア証券取引所上場企業(BIT: CPR)。 沿革カンパリグループの始まりは1860年、農家の息子であったガスパーレ・カンパリがミラノのドゥオーモ近くで自らのバーを開店したことに遡り、1867年にヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアに移転、1904年にセスト・サン・ジョヴァンニに自社工場を開設[1]、1915年にガスパーレの次男のダヴィデがショッピングアーケードの入口にスタイリッシュな店舗を開業させ、以後レオネット・カッピエロなどのアーティストやオペラスターを招待し、ブランドの地位を高めた[2]。1932年にカクテルのカンパリ・ソーダを発売、フォルトゥナート・デペーロによるデザインのボトルと共に好評を博し、ダヴィデ没後10年の1946年に社名をDavide Campari-Milano S.p.Aとし、売上は1960年代に大きく伸び、カンパリは世界の多くの国で販売されるようになった[3]。 1990年代に入り世界の酒造メーカーの経営統合が進むと、カンパリも1995年に買収による規模の拡大に着手、チナールなどのブランドをグループ傘下とし、1998年からアメリカのスカイウォッカの買収を進めた[4]。2001年に株式を上場し公開企業となった[5]。2009年にアメリカのワイルドターキーをペルノ・リカールから買収した[6]。2024年5月、サントリーグローバルスピリッツからクルボアジェを買収した。 ブランド別の売上ではアペロール、カンパリ、ワイルドターキーの上位3種で約4割、地域別の売上では南北アメリカが4割以上を占める[7]。 日本における事業
2008年に日本法人のCAMPARI JAPAN株式会社(初代)をカンパリグループの完全子会社として設立。2020年1月に商号変更が行われ、日伊合弁企業のCT Spirits Japan株式会社(CTスピリッツジャパン)となり、カンパリグループ商品の輸入販売を行っている[8]。 2024年4月に再びカンパリグループの完全子会社となり、商号をCAMPARI JAPAN株式会社(2代)に戻すと共に、本社を渋谷区神宮前から現在地に移転した[9]。
出典
外部リンク
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