スナム (イタリアの企業)

スナム
Snam S.p.A.
種類 公開会社
市場情報 BITSRG
本社所在地 イタリアの旗 イタリア
20097
Piazza Santa Barbara 7, サン・ドナート・ミラネーゼ
設立 1941年 (83年前) (1941)
事業内容 天然ガス輸送および貯蔵施設の運営
代表者 Marco Alverà(CEO
外部リンク コーポレートサイト(英語)(イタリア語)
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スナム: Snam S.p.A.Società Nazionale Metanodotti)は、イタリアミラノ近郊のサン・ドナート・ミラネーゼに本拠を置き、天然ガスの輸送や貯蔵を行う株式会社イタリア証券取引所上場企業(BITSRG)。

沿革

1941年10月、石油会社のアジップ(現在のEniの前身)から分離する形で、Societá Nazionale MetanodottiNational Methane Societyの意、Snamは頭文字の略)の名称で設立された[1]1955年、プラント建設を行うグループ会社としてSnam Montaggiが設立され、同社は1957年サイペムとして分離・独立した。1960年代以降、イタリア国内の天然ガスパイプライン建設が進められる中、天然ガスパイプライン事業を事実上独占して行ってきたが、2001年6月、欧州連合のガス事業自由化政策の実施に伴い、天然ガス関連以外の事業を分離の上、社名をSnam Rete GasSnam Gas Networkの意)に変更、同年12月イタリア証券取引所に上場、2012年1月、現在の社名に変更した[1]2009年2月、天然ガス貯蔵会社のStogit S.p.Aと、天然ガス販売会社のイタルガス(Italgas S.p.A.)を、Eniから買収するが[2]、イタルガスは2016年6月に分離・独立した[3]

現在のスナムの事業は、主に以下3つの部門に分かれている[4]

  • Snam Rete Gas S.p.A. - 天然ガス輸送やガスコンプレッサの運用。イタリア国内に32,000km以上の天然ガス輸送網を持つ。
  • Stogit S.p.A - 天然ガスの貯蔵。
  • GNL Italia S.p.A - 液化天然ガス(LNG)の再ガス化。

欧州連合のガス事業自由化以降、イタリア国外の欧州天然ガス事業にも進出しており、2013年7月、フランス南部の天然ガス輸送事業者のTransport et Infrastructures Gaz France (TIGF)を買収[5]2014年3月、オーストリアの天然ガス輸送事業者のTrans Austria Gasleitung GmbH (TAG)の買収を発表し[6]、いずれも傘下企業としている。

長年Eniがスナムの大株主となっていたが、2012年10月に同社が株式を売却して以降、スナムの株式の約3割は、イタリア政府の政策投資銀行であるCassa Depositi e Prestitiと中国の国家電網のジョイント事業であるCDP Reti S.p.A.が保有している[7]

出典

  1. ^ a b History” (英語). スナム. 2017年6月18日閲覧。
  2. ^ ITALGAS: Mobilità - Incentivi e parametri di produttività 2009” (イタリア語). Rassegna Online (2009年10月17日). 2017年6月18日閲覧。
  3. ^ Italgas si separa da Snam e debutta a Piazza Affari” (イタリア語). La Repubblica (2016年11月6日). 2017年6月18日閲覧。
  4. ^ Company Structure” (英語). スナム. 2017年6月18日閲覧。
  5. ^ EDF : Snam, et GIC finalisent l'acquisition de TIGF” (フランス語). La Repubblica (2013年7月30日). 2017年6月18日閲覧。
  6. ^ Italy’s Snam to buy stake in TAG gas pipeline” (英語). フィナンシャル・タイムズ (2014年3月19日). 2017年6月18日閲覧。
  7. ^ Cdp completa l'acquisto di Snam” (イタリア語). Il Sole 24 Ore (2012年10月16日). 2017年6月18日閲覧。

外部リンク