2024年エミリア・ロマーニャグランプリ(英: 2024 Emilia Romagna Grand Prix、正式名称: Formula 1 MSC Cruises Gran Premio Del Made in Italy E Dell'Emilia-Romagna 2024[1])は、2024年のF1世界選手権第7戦として、2024年5月19日にイモラ・サーキットで開催された。
背景
- タイヤ
- ピレリが持ち込んだドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C3、ミディアム(黄):C4、ソフト(赤):C5のソフト寄りの組み合わせ[2][3]。
ピレリタイヤの組み合わせ
ドライ用
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ウェット用
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C3
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C4
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C5
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インターミディエイト
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フルウェット
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(ハード)
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(ミディアム)
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(ソフト)
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(小雨用)
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(大雨用)
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- DRS:1箇所[4]
※( )内は検知ポイント
- DRS1:ターン19の40m先から(ターン17から385m手前)
- 2年ぶりの開催
- 前年はエミリア・ロマーニャ州を襲った集中豪雨により中止となったため[5]、2年ぶりの開催となる。
- コースの改修
- トラックリミットを減少させる対策として、ターン9のピラテッラ、ターン12-13のアックエ・ミネラーリ、ターン15のヴァリアンテ・アルタのランオフエリアに対し、アスファルトを大幅に減らしてグラベルを敷き詰める改修を施した[6]。
- 「イモラの悲劇」から30年
- イモラで行われた1994年サンマリノグランプリの予選でローランド・ラッツェンバーガーが、決勝でアイルトン・セナが事故死してから30年を迎え、元F1ドライバーで4度のドライバーズチャンピオンを獲得したセバスチャン・ベッテルがセナとラッツェンバーガーの追悼イベントを主催した[7]。ベッテルは決勝レース前にセナが1993年に乗ったマクラーレン・MP4/8でデモランを行った[8][9]。
エントリー
レギュラードライバーは前戦マイアミGPから変更なし。第2戦サウジアラビアGPでカルロス・サインツの代走を務めたオリバー・ベアマンがハースからFP1に参加する[10]。
エントリーリスト
- 追記
- ^1 - ベアマンはFP1のみ、マグヌッセンに代わって走行
フリー走行
- FP1
- 2024年5月17日 13:30 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [12])
- 気温: 23 °C (73 °F) 路面温度: 43 °C (109 °F) 天候: 晴 路面状況: ドライ
- FP2
- 2024年5月17日 17:00 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [13])
- 気温: 25 °C (77 °F) 路面温度: 39 °C (102 °F) 天候: 晴 路面状況: ドライ
- FP3
- 2024年5月18日 12:30 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [13])
- 気温: 23 °C (73 °F) 路面温度: 44 °C (111 °F) 天候: 晴 路面状況: ドライ
各セッションの順位
予選
2024年5月18日 16:00 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [17])
- 気温: 24 °C (75 °F) 路面温度: 42 °C (108 °F) 天候: 晴 路面状況: ドライ
マックス・フェルスタッペンが開幕から7戦連続、アイルトン・セナに並ぶF1史上最多となる8戦連続[18][19]のポールポジションを獲得した。オスカー・ピアストリとランド・ノリスのマクラーレン勢がフェルスタッペンに肉薄するタイムで2-3番手に続いた。ただし、ピアストリはQ1でケビン・マグヌッセンのアタックを妨害したため3グリッド降格のペナルティが科せられ、5番手からのスタートとなる[20]。ホームグランプリを迎えるフェラーリ勢が4-5番手、RB勢は角田裕毅が7番手、ダニエル・リカルドが9番手と2台ともQ3進出を果たした。ローガン・サージェントはトラックリミット違反によりタイムを抹消され、最後尾グリッドからスタートする。
予選結果
- 追記
- ^1 - ピアストリはQ1でマグヌッセンのアタックを妨害したため3グリッド降格[20][24]
- ^2 - アロンソはパルクフェルメ下でサスペンションのセッティング変更を行ったためピットレーンスタート[25][26]
- ^3 - サージェントは107%ルールに抵触したが、スチュワードの裁定により決勝出走を許可された
決勝
2024年5月19日 15:00 CEST(UTC+2)(特記のない出典: [27])
- 気温: 25 °C (77 °F) 路面温度: 44 °C (111 °F) 天候: 晴 路面状況: ドライ
マックス・フェルスタッペンがランド・ノリスの猛追を0.725秒差で振り切り、今季5勝目を挙げた。ホームグランプリとなるフェラーリはシャルル・ルクレールが3位表彰台を獲得した。
角田裕毅はスタートで出遅れたが、アンダーカットを狙ったピット戦略や、その後のハードタイヤで51周のロングランを辛抱強く走り切ったことで10位入賞を果たした[28]。
レース結果
- 追記
- ファステストラップ[32]
- ラップリーダー[33]
- 太字は最多ラップリーダー
- 達成された主な記録[34]
第7戦終了時点のランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
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- コンストラクターズ・チャンピオンシップ
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脚注
注釈
出典