2024年アゼルバイジャングランプリ(英: 2024 Azerbaijan Grand Prix、正式名称: Formula 1 Qatar Airways Azerbaijan Grand Prix 2024[1])は、2024年のF1世界選手権第17戦として、2024年9月15日にバクー市街地コースで開催された。
背景
- タイヤ
- ピレリが持ち込んだドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C3、ミディアム(黄):C4、ソフト(赤):C5のソフト寄りの組み合わせ[2][3]。
ピレリタイヤの組み合わせ
ドライ用
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ウェット用
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C3
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C4
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C5
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インターミディエイト
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フルウェット
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(ハード)
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(ミディアム)
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(ソフト)
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(小雨用)
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(大雨用)
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- DRS:2箇所[4]
- ※( )内は検知ポイント
- DRS1:ターン2より54m先から(ターン2より手前のSC2)
- DRS2:ターン20より347m先から(ターン20)
- 開催スケジュールとレースフォーマットの変更
- 前年は4月に開催されていたが、日本GPと入れ替わる形で9月に移動した。また、前年はスプリントレースが開催されたが、本年は通常のレースフォーマットに戻された[2]。
エントリー
- レギュラードライバー
-
フリー走行
FP1
2024年9月13日 13:30 AZT (UTC+4)
FP2
2024年9月13日 17:00 AZT (UTC+4)
FP3
2024年9月14日 12:30 AZT (UTC+4)
各セッションの順位
予選
2024年9月14日 16:00 AZT (UTC+4)
予選結果
- 追記
- ^1 - ハミルトンはパルクフェルメ下でパワーユニットのコンポーネント交換(5基目のエンジン(ICE) / ターボチャージャー(TC)/ MGU-H / MGU-K)とサスペンションのセッティングを変更したためピットレーンスタート[15][16][注 1]
- ^2 - 周はFP3で年間最大使用数を超えるパワーユニットのコンポーネント交換(3基目のエナジーストア(ES) / コントロールエレクトロニクス(CE))を行ったため20グリッド降格(グリッド降格数が15を超えたため最後尾からのスタート[注 2])[17][18]
- ^3 - オコンはパルクフェルメ下でパワーユニットのコンポーネント交換(5基目のエンジン(ICE)/ ターボチャージャー(TC) / MGU-H)を行ったためピットレーンスタート[15][19][注 1]
- ^4 - ガスリーは予選後に燃料流量違反が判明したため失格[20][21]
決勝
2024年9月15日 15:00 AZT (UTC+4)
(特記のない出典:[22])
- 気温:27 °C (81 °F) 路面温度:46 °C (115 °F) 天候:晴 路面状況:ドライ
2番手グリッドからスタートしたオスカー・ピアストリが今季2勝目を挙げた。4年連続でポールポジション獲得したシャルル・ルクレールはスタートを成功させたが、20周目にピアストリがルクレールをオーバーテイクして首位に浮上した。ルクレールはピアストリに対し首位奪還のチャンスを伺ったが、最後までピアストリが首位の座を守り抜いた。
セルジオ・ペレスはこの2台の後ろに付き、レース終盤にはカルロス・サインツもペレスの背後に迫ったが、残り2周でペレスとサインツが接触してしまう。この接触によりバーチャルセーフティカー(VSC)が出されてそのままレースは終了し、ジョージ・ラッセルが3位表彰台を獲得した。15番手からスタートしたランド・ノリスはレース終盤にマックス・フェルスタッペンを抜いて4位でフィニッシュし、ファステストラップも記録した。フェルスタッペンは、ファステストラップを狙うためソフトタイヤに交換したが、VSCが出されたためアタックできなかった。これでドライバーズタイトル争いは2位のノリスが首位フェルスタッペンとの差を59点に縮め、コンストラクターズタイトルは争いはマクラーレンがレッドブルをついに逆転し、20点の差を付けて首位に躍り出た。
フランコ・コラピントは8位でフィニッシュし、F1デビュー2戦目で初ポイントを獲得した。同じくF1デビュー2戦目のオリバー・ベアマンも10位でフィニッシュし、デビュー2戦で異なるチーム(フェラーリ(第2戦サウジアラビアGP)とハース)から出走してポイントを獲得した史上初のドライバーとなった。角田裕毅はスタート直後にランス・ストロールと接触。マシンダメージが大きく、前戦イタリアGPに続いてレース序盤でリタイアした。
レース結果
- 追記
- ^FL - ファステストラップの1点を含む
- ^† - リタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い
- 勝者オスカー・ピアストリの平均速度[24][25]
- ファステストラップ[26][24]
- ラップリーダー[27]
- 太字は最多ラップリーダー
達成された主な記録
(特記のない出典:[28])
- ドライバー
- コンストラクター
第17戦終了時点のランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
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- コンストラクターズ・チャンピオンシップ
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脚注
注釈
- ^ a b 交換対象のコンポーネント全てにおいて年間最大使用数(エンジン(ICE)/ ターボチャージャー(TC)/ MGU-K / MGU-Hは4基、エナジーストア(ES)/ コントロールエレクトロニクス(CE)は2基、エキゾースト(EX)は8基)を超えておりグリッド降格の対象となるが、パルクフェルメ下の交換であるためピットレーンスタートとなる。
- ^ だだし、他車の失格やピットレーンスタートによって予選順位を上回るグリッド順位となった。
出典