2021年モナコグランプリ
2021年モナコグランプリ (2021 Monaco Grand Prix) は、2021年のF1世界選手権第5戦として、2021年5月23日にモンテカルロ市街地コースで開催された。 正式名称は「Formula 1 Grand Prix De Monaco 2021」[1]。 背景
エントリー前戦スペインGPから変更なし。 エントリーリスト
フリー走行
予選2021年5月22日 15:00 CEST(UTC+2)(出典を参照「[17]」) 結果的に最速タイムを記録したシャルル・ルクレールがポールポジション(PP)を獲得。フェラーリとしては2019年メキシコグランプリ以来のPP獲得となった[注 1]。しかし、予選Q3は各車1回目のアタックが終了し、多くのドライバーが2回目のアタックを敢行する中、ルクレールがセクター3でクラッシュ。同時に赤旗が振られたうえ、セッション終了間際でもあったため、そのまま予選は終了。これにより、1回目のアタックで計測されたタイムで順位が決まる結果となった。だが、これによって2回目のアタックを中止させる結果となったため、どこか不完全燃焼に終わった。実際、マックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツは、2回目のアタックにてセクター2までのタイムに関して改善することに成功しており、理論上PPを取っていた可能性もあったため、ルクレールのクラッシュには理解を示しつつも複雑な心境を吐露した[18]。また赤旗の原因を作ったルクレールはこのクラッシュによる「ツケ」が回ってくる事となる。 予選結果出典を参照([19]) 決勝
2番手スタートのマックス・フェルスタッペンがスタート直後から首位を独走しそのままチェッカーを受けた。 展開レースとしての展開は、派手なものはなく、アンダーカットとオーバーカットというピット戦略[21]によって生じた順位変動のみで、コース上のオーバーテイクはオープニングラップで起きた1回のみであった。 タイトル争いで言えば、ルイス・ハミルトンがアンダーカットを仕掛けて順位を上げようとしたが失敗し7位入賞[22][23]に終わったうえ、メルセデスとしてもバルテリ・ボッタスのピットインにて、タイヤ交換のトラブルが発生し、タイヤ交換ができない事態となってしまったためリタイアを強いられる結果[24][25]となり、直近のライバル、フェルスタッペンとレッドブルが大量得点となったため、両タイトルのポイントリーダーの座から陥落する結果となった。 また、予選でクラッシュしたシャルル・ルクレールだが、ギアボックスの損傷が疑われたものの、出走に問題なし[26]として交換せずに決勝に挑んだが、レース開始前のレコノサンスラップ中に問題が発生。チームはスタートまでに修復することが不可能と判断し、ルクレールはレース欠場となった[27]。ただし、当初は左のドライブシャフトに問題が発生したためであり、少なくともギアボックスの故障ではないことが発表[28]されていたが、チームの拠点でマシン全体を再調査した結果、左リアのホイールハブにクラックがあったことも判明し、最終的な結論としては予選クラッシュの影響でドライブシャフトやハブの故障が起きたことがリタイアの原因と発表した[29]。ただし、該当箇所についてはこの種の衝撃があった際のチェック対象リストに含まれないものであったうえ、この手の事故によってハブが破損した事例はこれまでになかったとコメントしている[30]。
ルクレールはレコノサンスラップより前にグリッド降格の事態にはならなかったため、規定上はルクレールがポールポジション(PP)を獲得したという扱いとなる。ただし、レコノサンスラップ開始後に「DNS=スタートせずリタイア」となったため、グリッドの位置が変更されると思われがちだが、「スターティンググリッドからレースをスタートできないマシンがいる場合(ピットスタートやリタイアなど)は、その位置を空けて各車が並ぶ決まりになっている。繰り上がりは行われない」という規定上、記録において急遽フェルスタッペンがPP獲得者になるわけではない。そのため、記録上では2番手スタートのフェルスタッペンが優勝したという扱いとなる。 レース結果
追記
第5戦終了時点のランキング
脚注注釈
出典
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