株式会社資生堂 (しせいどう、英語 : Shiseido Company, Limited )は、化粧品 の製造 ・販売 を主な事業とする日本の企業 である。化粧品の国内シェア 第1位であり、世界シェアでは第5位となっている。日経平均株価 およびTOPIX Large70 、JPX日経インデックス400 の構成銘柄の一つ[ 3] [ 4] [ 5] 。
世界の約120か国・地域で事業展開しており、海外売上比率は6割を超える。
概要
1872年 (明治 5年)9月17日 、福原有信 が東京・銀座 に「資生堂薬局」創業 。商号 の由来は、中国 の古典『易経 』の一節「至哉坤元 萬物資生(至れるかな、坤元。万物資(と)りて生ず。)」から。「資生」は中国清代 の文献に良く見られ、近代の中国や日本で「economy 」の訳語として用いられた時期もあった。
「新しく深みのある価値を発見し、美しい生活文化を創造する」という企業理念のもと、化粧品事業を中心に、トイレタリー 事業やヘルスケア 事業(美容 ・健康食品 や一般用医薬品 )、フロンティアサイエンス事業(医療用医薬品 や美容医療 、クロマトグラフィー 、原材料 事業)などを展開している。過去には生理用品 や洗濯用洗剤 、歯磨剤 も発売されていた(資生堂本体が手がけたケースと子会社が手がけたケースとがある)が、売上不振によりいずれも撤退している。
シンボルマーク は「花椿 」と呼ばれ、資生堂に関連する活動にも「椿 」の名称が多用される。このシンボルは1987年 (昭和 62年)に広告での使用を中止し、1989年 (昭和64年/平成 元年 )以降は製品からも外すなど対外的な使用を取りやめ、使用範囲は株券などに限定されていた。2004年 (平成16年)から方針転換し、復活している。資生堂のCMは基本的に「SHISEIDO」の欧文ロゴが冒頭の数秒間、画面下部に表示される。これは1970年 (昭和45年)前期から始まったものである。ロゴのSの文字は積分記号 のように上下を伸ばしている。
同社のコーポレートスローガンは「一瞬も 一生も 美しく 」である。またかつてのスローガンには「ヒトを彩るサイエンス 」などもあった。また、テレビ・ラジオ番組での提供クレジットでは長らく「東京 銀座 資生堂 」というフレーズが用いられてきた。
第一勧銀グループ の一員である。
沿革
関東大震災後に建てられた仮設店舗
資生堂銀座ビル
東京銀座資生堂ビル 。資生堂パーラーなどがはいっている。
資生堂香港店
歴代経営者
主なブランド
アルファベット順。
SHISEIDO Collagen 3タイプ
Actea heart (アクテアハート)
ANESSA (アネッサ):サンケア商品
AUSLESE (アウスレーゼ):男性用
AQUALABEL (アクアレーベル):メガ ブランド 第3弾
BEAUTY VOLTAGE (ビューティーボルテージ):略称はBTV
BENEFIQUE (ベネフィーク):専門店 専用。略称はBQ
BRAVAS (ブラバス):男性用
clé de peau BEAUTÉ (クレ・ド・ポー ボーテ):最高級ライン。略称はCPB
clé de peau BEAUTÉ synergique (クレ・ド・ポー ボーテ シネルジック):CPBよりさらに高級なスキンケアライン
d Program (ディー・プログラム):敏感肌向け基礎化粧品。略称はDP
de Luxe (ドルックス):初代は1932年発売の超ロングセラー
ELIXIR (エリクシール、略称はEI)/UV WHITE(ユーヴィーホワイト、略称はUVW)
ELIXIR PRIOR (エリクシール プリオール):シニア向けのスキンケアブランド
ELIXIR SUPERIEUR (エリクシール シュペリエル):メガブランド第6弾 略称はEIS
ELIXIR WHITE (エリクシール ホワイト):2010年2月21日発売のエリクシールの美白ライン
EUDERMIN (オイデルミン):初代は1897年発売。発売100周年記念として、1997年に新しいデザインの製品発売
HAKU (ハク):美白 化粧品。略称はHK
IN&ON (インアンドオン):美容食品(サプリメント)とスキンケア化粧品を配置した、内外美容ブランド
INOUI (インウイ):高級メーキャップブランド。アイライナーが人気
INTEGRATE/INTEGRATE GRACY (インテグレート/インテグレート グレイシィ):メガブランド第5弾
KIRYO (キリョウ)
LORDES (ロードス):男性用
MAJOLICA MAJORCA (マジョリカ マジョルカ):若年層向けメーキャップブランド
MAQuillAGE (マキアージュ):メガブランド第1弾 トータルメーキャップブランド。略称はMQ
Naturals (ナチュラルズ):無添加 自然素材使用
MG5 (エムジーファイブ):男性用
Paradigm (パラディム):男性用
PRIOR (プリオール):シニア女性向け総合ブランド
qiora (キオラ):専門店専用。略称はQR
REVITAL (リバイタル ):略称はRE
REVITAL GRANAS (リバイタル グラナス):2008年10月21日に誕生した新ブランド
SHISEIDO (シセイドウ):グローバルブランド。メーキャップやスキンケアなど複数のラインがあり、日本を含む世界約80か国で販売されている。日本では百貨店専用
SHISEIDO MEN (シセイドウ メン):男性用。グローバルSHISEIDOブランドのひとつ
SINOADORE (シノアドア):基礎化粧品。略称はSND
SUPER MILD (スーパーマイルド):1988年 から発売されているヘアケアブランド
TACTICS (タクティクス):男性用
The Makeup (ザ・メーキャップ):百貨店専用。略称はSTM
VINTAGE (ヴィンテージ):男性用
ZEN (禅)
&FACE (アンドフェイス)
2000年代 に入り、100以上に増えすぎてしまったブランド を整理・統合し、新ブランドなどに集約・特化する「メガブランド構想」を打ち出し大再編に踏み切ったが、一時的な混乱が生じた。低価格品や普及品分野においては「SHISEIDO」を冠さない方針により、エフティ資生堂 の商品は「資生堂」の文字が外され「FT」としたが、すぐに復活した。コスメニティ事業では「FITIT」と名乗ったがどちらも浸透せず、ブランド価値が分散する結果になった。組織をブランド単位に分割する施策は縦割りの弊害を招き、元に戻された。
なお、子会社であった大阪資生堂は、製品表記を「資生堂」のみに一本化させる目的で会社が消滅、現在は同社の大阪工場となっている。
TSUBAKI 、uno などの一部製品は、2021年7月1日付でファイントゥデイ資生堂(→ファイントゥデイ)へ譲渡された。
以前あったブランド
女性用化粧品
EVENESE DR(イブニーズDR)
資生堂インターナショナルのd programの前身となる敏感肌向けスキンケアブランド。縮小が進んでいる。
TAPHY(タフィ、略称はTA)
BEAUTY VOLTAGEの前身となるスキンケアブランド。
TAPHY MILD(タフィマイルド、略称はTAM)
TAPHY と同時に展開する敏感肌向けライン。EVENESE DRとコンセプトが似ている。
OPTUNE(オプチューン)
TAPHYの前身となるスキンケアブランド。
プルミエ
OPTUNEの前身となるスキンケアブランド。CMキャラクターはWink で、自身の曲も使用された。
PORCELIA(ポーセリア)
CMキャラクターは薬師丸ひろ子 で、自身の曲も使用された。
TISS(ティス)
CMキャラクターはPUFFY で、自身の曲も使用された。
ff(フフ)
SELFIT
INTEGRATE およびINTEGRATE GRACY の前身となるセルフメーキャップブランド。
ffのCMキャラクターは観月ありさ 。
INOUI ID (インウイ アイディー)
一部の百貨店 で専用カウンターを設けて発売していた。
PN (ピエヌ、略称もPN)/PROUDIA (プラウディア)
いずれも2005年にMAQuillAGE (マキアージュ)へ統合。
RECIENTE(レシェンテ)
ピエヌ の前身となるメーキャップブランド。
PARKY JEAN(パーキー・ジーン)
メーキャップ・ブランド。パーキージーン ラピス、FSP を経てMAJORICA MAJORCAへ至る。
WHITIA (ホワイティア)
アクアレーベル の「青の美白ライン」の前身となるセルフスキンケアブランド。
ASPLIR(アスプリール)
アクアレーベル の「赤の保湿ライン」の前身となるセルフスキンケアブランド。
nouve(ヌーヴ)
若年層向けポイントメーキャップブランド。コンビニ展開もなされたが末期はC/O、化粧惑星の発売によりネイルカラーのみの展開となった。
S(エス)
資生堂初の百貨店専用ブランド。百貨店専用ブランドだが、資生堂インターナショナルではなく資生堂からの発売だった。
ナツコ
夏用メーキャップブランド。CMキャラクターは小野みゆき 。CMソングはツイスト の「燃えろいい女 」。
サンフレア
夏用メーキャップブランド。CMソングはラッツ&スター の「め組のひと 」。
サファイアンクール
夏用スキンケアブランド。
NOMBRE NOIR(ノンブルノアール)
資生堂の高級香水の1つ。原料(特に天然動物性香料)の調達難航のため、製造が中止された。
SUN OIL(サンオイル)
CMキャラクターは、前田美波里と団次郎、他。
Neue(ノイエ)
ヘアケアブランド。CMキャラクターは第1期は江角マキコ 、第2期はGackt 。
バスボン ヘアコロン
シャンプー、リンス。パッケージ上の商品名は「恋コロン髪にもコロンヘアコロンシャンプー(リンス)」。
しなやか恋コロン
ヘアコロンコンディショニング。シャンプー&リンス。パッケージ上の商品名は「恋コロン しなやかコロン ヘアコロン シャンプー」。CMキャラクターは山瀬まみ 。他にも若い女性6人がコーラス隊として、白のブラウスに黒のスカート着用のまま、シャンプーをして髪全体を白く泡立てながら「しなやか 恋コロン」と歌っていた。
TESSERA (ティセラ)
バスボン ヘアコロンの後継商品。
ekubo(エクボ)
ニキビケア用薬用化粧品。(製造販売元:資生堂ホネケーキ工業 )
枝毛コート
BX(ビーエックス)
それまで無かった日中用(デー)と夜用(ナイト)というコンセプトが受け入れられてヒットした。
サイモンピュア
スキンケアブランド。
沙棗(SASO)
パルファムなどのフレグランス製品が主だが、ヘアケア製品やソープもあった。
NATURALS(ナチュラルズ)
男性用化粧品
GERAID(ジェレイド)
1996年 発売。ワックス などの整髪料 が中心。2005年にuno に統合され、ラインナップ縮小が進んでいる(一部商品は存続)。最盛期には男性用ファンデーションやアイブロー、接着剤のボンド [要曖昧さ回避 ] そっくりの形をしたヘアワックスなどを販売しており、当時無香料・シンプル・モノクロカラーを押し出していたunoとは正反対の奇抜な製品が多かった。CMキャラクターは、堂本剛 やウルフルズ など。
LORDOS NEUES(ロードスノイエス)
1992年 発売。パッケージデザインはジョルジェット・ジウジアーロ が手がけ、資生堂の男性用化粧品の中では最高価格のバブル景気 末期らしい商品であった。3種類の香りのパヒュームコロンと10種類の無香料基礎化粧品(スキンケア・ヘアケア)からなるラインナップであり、現行のSHISEIDO MEN よりも更に高い価格設定(3000円 - 15000円)であった。2008年3月をもってSHISEIDO MENに移行する形で全商品生産終了。事実上のブランド閉鎖となった。同じく男性用のLORDOSとブランド名が類似するが、こちらは全種類に香料が含まれていることや、パッケージのデザイン、ラインナップの差異、容器の形状などが異なることから完全に別のブランドである。そのLORDOSは、1972年 に資生堂創業100周年を記念して発売された。現在も生産されているロングセラー商品である。
TECH21 (テック21)
1985年 発売。資生堂商事(現在:エフティ資生堂)からの発売。平忠彦 を起用したCMで大きな話題に(後述)。
wing(ウィング)
1989年 発売。コンビニエンスストア 専用ブランド。初期のCMキャラクターは柳葉敏郎 。現在コンビニ向け販売は、uno が引き継いでいる。
GEAR(ギア)
1986年 発売。若者向け男性化粧品。特徴的な製品としては男性用では珍しい剥がすパックやムースを体に塗布するとパチパチと弾けるソーダコロンなどをラインナップしていた。CMキャラクターに陣内孝則 を起用し話題になった。サウンドロゴは「ガッガッガッとギア」。「男のギア」との表示もある。
Rupo (ルポ)
1988年 発売。若者向け男性化粧品。上條淳士 のイラストレーションが広告に使われた。
ZEPHYR(ゼファ)
1989年 発売。CMキャラクターは時任三郎 。
Aleph (アレフ)
1995年 発売。若者向け男性化粧品。後継商品はuno 。
TRENDY(トレンディ)
1988年 発売。資生堂商事からの発売。CMキャラクターはBARBEE BOYS 。
MG5 GALAC(エムジーファイブ・ギャラック)
MG5 からの派生ブランド。容器のデザインがMG5の円筒状に対し、角柱 状のボトルであった。1980年代に廃止。
BECAUSE(ビコーズ)
1984年 発売。当時の新しい乳化技術である「非水ゲル乳化」をスキンケアラインに使用し、CMでも謳っていた。アロマコロジーを応用したオーデコロンの「サイキーコロン」は、落ち着いた香りの「静」(クール)・セクシーな香りの「誘」(エスコート)、スパイシーな香りの「喝」(リフレッシュ)の3種類があった。CMキャラクターは石原裕次郎 や小林薫 。
neue MEN'S(ノイエメンズ)
CMキャラクターはGackt で、自身の曲も使用された。
薬用育毛エッセンス
ミニササニシキエキスを配合したエッセンスタイプの育毛剤。薬用不老林(初期)と併用する。
薬用育毛トニック
スプレータイプの育毛剤。フロンガス規制により販売終了。
BOLTY(ボルティ)
ヘアワックスやムース等の男性用整髪剤ブランド。2000年代初期に販売終了。
その他
BASALA(バサラ)
1993年にフランス資生堂(資生堂インターナショナルフランス)から発売され、スキンケアとヘアケア、バスライン、オードトワレ(香水)をラインナップしていた。TACTICS (タクティクス)同様に世界展開したブランドだが、BASALAは日本未発売のまま販売が終了した。
洗濯用洗剤
ミラクル
1960年代 に発売されていた。ザ・ピーナッツ によるCMソングも作成されていた。
ホワイトアップ
塩素系漂白剤。
イェス
1980年代 に発売されていた、柔軟剤 入り液体洗剤。
現在は洗濯 用洗剤 事業から撤退。
歯磨
パール歯磨
エコー歯磨
MEDIC(メディック)
1980年代 に展開していた歯磨剤ブランド。ヒノキチオール 配合。
On-air&On-wave(オンエアー・オンウェーブ)
1980年代 に展開していた歯ブラシ・歯磨剤・洗口液ブランド。仲村トオル を起用したCMも話題になった。
現在は歯磨事業から撤退。
清涼飲料水
DRINK PORT
1980年代 - 1990年代 初期に展開していた清涼飲料水 ブランド。化粧品店等の店頭に自動販売機 が設置してあった。
現在は清涼飲料水部門から撤退。
生理用品
ナプロン
資生堂が最初に発売した生理用品(ナプキン )。
センターイン
ミュウ/メッシュ
センターイン の前身。
ランジェリーシート
おりもの専用シート。後にセンターインにブランド編入。
現在は生理用品事業から撤退。ユニ・チャーム に譲渡。
育児用品
ピンポンパンツ
赤ちゃんの成長に合わせた設計の紙おむつ。
資生堂グループ
資生堂ジャパン :日本国内における化粧品事業を行う。
資生堂パーラー :銀座を本店とする洋食・喫茶・高級洋菓子の老舗(1902年から)。
資生堂薬品:資生堂の一般用医薬品や医薬部外品を製造する部門。医薬部外品は掛川工場で製造しているが、飲み薬はゼリア新薬 に製造を委託。
資生堂美容室
資生堂フィティット:コスメニティ部門。旧 資生堂コスメニティ。セルフ化粧品など一部の商品の発売元。
資生堂ビューティーフーズ:資生堂の美容食品や健康食品、美容飲料を製造販売する部門。
資生堂アメニティグッズ:主に旅館やスポーツクラブなどで利用される業務用化粧品を製造販売すると共に、ノベルティなども製造。
資生堂プロフェッショナル :主に美容室やエステティックなど、プロ専用の化粧品を製造販売すると共に、経営者向けのセミナーなどを実施。
資生堂情報ネットワーク:主に店頭で使われるスキンビジオムやフォーカス、コーナーポスの保守を行う。
資生堂アステック:主に資生堂の従業員の福利厚生を管理。資生堂内では「管理部」とも呼ばれる。
資生堂ランニングクラブ
資生堂ホネケーキ工業 :主にせっけんを製造。
資生堂医理科テクノロジー
学校法人 資生堂学園:資生堂美容技術専門学校
公益財団法人 資生堂社会福祉事業財団
株式会社イプサ :別会社化した化粧品会社。アウト・オブ・シセイドーとよばれる。
株式会社ディシラ :同上
株式会社エテュセ :同上
株式会社アクス:同上。発売ブランドはフリーソウルピカデリー 、キリョウ。
過去のグループ企業
資生堂開発:2008年に日本管財株式会社 への株式譲渡を行いNSコーポレーション に社名を変更。現在の出資比率は10%。資生堂の不動産機能を請け負っている。
資生堂リース:2008年1月に東京リース(現在:東京センチュリーリース )へ譲渡。現在は「エス・ディー・エル株式会社」に社名を変更。現在の出資比率は10%。
資生堂物流サービス:2007年4月1日付けで日立物流(現在:ロジスティード )へ譲渡。日立物流コラボネクスト株式会社(現在:ロジスティードコラボネクスト)に社名を変更し、ロジスティードの子会社 として資生堂の物流機能を請け負っている。
オービット:コンビニ 専用ブランドの化粧惑星 などを販売していた。2012年4月、資生堂フィティットに吸収合併され消滅。
株式会社アユーラ ラボラトリーズ :2015年8月31日付でアインファーマシーズ (現在:アインホールディングス )へ譲渡。
エフティ資生堂 :トイレタリー 事業。資生堂ファイントイレタリー(旧資生堂商事)を吸収合併し、トイレタリー製品専門会社となった。のち2021年7月に「ファイントゥデイ資生堂」に移管。2023年1月1日付を以って法人名が「ファイントゥデイ 」に改称され、資生堂グループとの資本関係が事実上解消された。
テレビ番組
販売推進・広告活動
コラボレーション
2016年に、ももいろクローバーZ のアルバム『AMARANTHUS 』・『白金の夜明け 』のジャケットにおいて、資生堂unoチームがヘア&メークディレクションを行った[ 28] 。
ポータルサイト
2014年ににおいの悩みを解決するための『デオ研(デオドラント研究所)』を開設した(2019年現在閉鎖)。
提供クレジット
一社提供 の場合、提供クレジット に「提供 」と付かず、単に「SHISEIDO」もしくはCI マークのみ表示する場合が多い(複数社提供の場合でも用いられた)。2016年ごろから「CI→SHISEIDOロゴ」のアニメーションが流れ、"SHISEIDO GINZA TOKYO"と英語の音声が付くようになった。
かつてのクレジットの文言は「東京 銀座 資生堂」だった。90年代初期には「ヒトを彩るサイエンス SHISEIDO」というクレジットも存在した。
特別番組
2006年8月28日21:00にTBS (毎日放送 制作)でCMづくりにかける製作者たちの2時間ドラマ「メッセージ〜伝説のCMディレクター・杉山登志〜 」が放送されたが、資生堂の単独提供 で、内容も資生堂のCM作りにかけた男たちの物語だった。CMのCMキャンペーン の一環でもあり(放送直前にCMの60秒バージョンが放送されている)資生堂とCMの関係の強さを表していた。この放送でのクレジットは「一瞬も、一生も、美しく SHISEIDO」で、これはこの番組を制作した毎日放送が同様に制作している「皇室アルバム 」におけるスポンサースローガンと同じである(資生堂は現在の「皇室アルバム」のスポンサーでもある。東京のTBSでも資生堂一社提供であったが、2009年4月時点では提供を降りている)。
スポンサー番組
※印は子会社のエフティ資生堂(旧資生堂ファイントイレタリー)の提供番組。
太字はベネフィークの提供番組。
テレビ
ラジオ
かつて提供した番組
テレビ
BSデジタル で民放 5局の土曜23時台の番組のスポンサーになって話題を呼んだことがある。
ラジオ
現在のCMイメージキャラクター
代表的なCMソング
資生堂は1972年 夏の竹越ひろ子 「サマーブルー」以後、レコード会社とのタイアップ でCMソングを売り出してきた[ 30] 。
2003年には、資生堂CMソング集『音椿〜the greatest hits of SHISEIDO〜白・紅盤』というCDが発売された[ 31] 。
CM集DVD
1961年から1999年まで放映された資生堂のテレビCMを収録したDVD が、エイベックス から発売された。
資生堂のCM vol.1 1961-1979 - 2009年11月25日発売、79本収録
資生堂のCM vol.2 1978-1999 - 2009年12月16日発売、88本収録
1985年から1996年にかけて、後楽園球場 →東京ドーム にフェンス広告を出していたことでも有名[ 注釈 14] 。「MG5」「ギア」「アウスレーゼ」「不老林」「メンズムース」「ZEPHAR」等主に男性向け製品の広告が多かった。また、ジュニアオールスターゲーム (現在:フレッシュオールスターゲーム)を資生堂がスポンサーを務めていた時代は、フェンスに「SHISEIDOジュニアオールスターゲーム 」の広告が表示されていた。
モータースポーツへの参入(TECH21広告へのレーシングライダー起用)
TECH21カラー 1985年型 FZR750 鈴鹿8時間耐久レース仕様
世界2輪選手権GP500 日本グランプリ 1989年型 YZR500 TECH21特別カラー
TECH21カラー 1990年型 YZF750 鈴鹿8時間耐久レース仕様
1985年 に資生堂は、新しい男性用化粧品としてTECH21 を発売した。主たる販売ターゲット である若年層に訴求する為、イメージ キャラクター としてヤマハ ファクトリーチーム所属のレーシング ライダー 平忠彦 を起用した。平は1982年 公開の映画『汚れた英雄 』で、主演の草刈正雄 の代わりにレースシーンのスタント を担当したことでも知られる。1983年 - 1985年にかけて全日本ロードレース選手権 500ccクラスの年間チャンピオンを3連覇した事で一般にも名前が認知されていたものの、モータースポーツ関係者を化粧品のキャラクターとして起用すること自体が、当時として異例の扱いであった。
資生堂は、TECH21のプロモーション活動を活発化し、新聞や雑誌等の媒体、テレビCMに及んだ。1985年より鈴鹿8時間耐久ロードレース (以下、鈴鹿8耐)に出走するヤマハ ワークス・チーム のメインスポンサー となり、TECH21のロゴ をFZR750 (1985年 )・YZF750(1986年 - 1990年 )の車体及びライディングスーツやスタッフウェアに展開した。1980年代半ばの日本のレースシーンにおいて、モータースポーツに全く関係のない異業種がレーシングチームをフルスポンサーすることが珍しく、原色 ばかりの当時のレーシングマシンのカラーリングの中にあってこれまた異色の紫 色のマシン、そしてイメージキャラクターである平の知名度も相まって、TECH21チームはレース関係者やレースファンのみならず、レースに関心の薄い一般の人々の注目をも集めることとなった。また、鈴鹿8耐において、サーキットにレースクイーン を擁したのも、TECH21が初めて行った。
サーキットを疾走する印象的な紫色を纏ったマシンとライダーである平が織り成すドラマティックとも悲劇的とも形容されるレース展開と内容は観る者を惹きつけ、その注目の度合いは参戦を重ねるとともに高まることとなった。そして資生堂のスポンサー開始から6年目の1990年 、平とTECH21チームは遂に悲願の鈴鹿8耐優勝を達成し、この年をもって鈴鹿8耐における資生堂のスポンサーも終了した(TECH21チームとしては1987年 にも優勝しているが、このとき平は怪我のために出走していない)。
資生堂の撤退以降もヤマハのワークス・チームは鈴鹿8耐においてゼッケン21を継続して使用しており、ゼッケン21は鈴鹿8耐におけるヤマハのエースナンバーとしてレースファンの間に定着している。また2019年 、ヤマハはYZF-R1 の販売開始から21周年となることと令和元年 (R1)を記念して、資生堂の協力でTECH21カラーを復刻して鈴鹿8耐に臨むことを発表している[ 32] 。尚、TECH21の各製品の復刻は、されていない。
資生堂TECH21限定車
薄紫に塗装された車輌の両サイドに黒文字で、資生堂・TECH21 ロゴ を配置したカラーリングである。ヤマハ発動機 ワークス・チーム のスポンサーカラーであるTECH21カラーは、1980年代 後半に人気を博した為、排気量毎に幾種類かのモーターサイクル が、ヤマハ発動機から限定販売された。以下は、公式に発売されたモデルである。
鈴鹿8時間耐久ロードレースのプロモーション活動
1985年 - 1990年 に亘り、鈴鹿8時間耐久ロードレース (鈴鹿8耐)に参戦するヤマハ発動機 にスポンサードしていたチーム体制と決勝結果は、以下の通り。
2019年 (令和元年)R1誕生21周年に「ヤマハTECH21チーム」復刻カラーで、限定スポンサードを開始した。なお、資生堂から「TECH21」の関連商品の復刻発売は、今回見送られた。
1985年
1986年
チーム:SHISEIDO TECH21 レーシングチーム・ヤマハ 決勝 リタイア
ライダー:平忠彦/クリスチャン・サロン
使用車両:TT-F1/YZF750
1987年
チーム:SHISEIDO TECH21 レーシングチーム・ヤマハ 決勝優勝
ライダー:マーチン・ウイマー/ケビン・マギー
使用車両:TT-F1/YZF750(片持ちスイングアーム仕様)
1988年
チーム:SHISEIDO TECH21 レーシングチーム・ヤマハ 決勝 リタイア
ライダー:平忠彦/マイケル・ドゥーハン
使用車両:TT-F1/YZF750
1989年
チーム:SHISEIDO TECH21 レーシングチーム・ヤマハ 決勝 リタイア
ライダー:平忠彦/ジョン・コシンスキー
使用車両:TT-F1/YZF750
1990年
チーム:SHISEIDO TECH21 レーシングチーム・ヤマハ 決勝 優勝
ライダー:平忠彦/エディー・ローソン
使用車両:TT-F1/YZF750
2019年
資生堂ランニングクラブ
資生堂は女子陸上競技部を持っており、「資生堂ランニングクラブ」(以下、資生堂RC)と称している。全日本実業団対抗女子駅伝 (クイーンズ駅伝 )は2006年・2022年に優勝。以下、2024年1月現在の主な選手・スタッフ等を記載。「Category:資生堂ランニングクラブの人物 」も参照。詳細については 公式HP 参照。
主な指導者
主な所属選手
主な元所属部員・指導者
移籍選手
下記選手は2007年4月1日をもってセカンドウィンドAC(現在:SWAC) へ移籍(なお加納由理も下記3名と共に移籍したが、上述のように現役中に資生堂に復帰)。
嶋原清子 :2007年世界陸上大阪大会 女子マラソン6位入賞、2009年北海道マラソン では自己ベスト・大会新記録の2:25:10で優勝。2012年1月引退、現在:SWACリーダー 。
尾崎朱美 :2006年東京国際女子マラソン では高橋尚子 を抑え2位。2009年北海道マラソンで自己新記録の2:27:23で2位。2010年2月引退、現在:SWACスタッフ。
吉田香織 :初マラソンの2006年北海道マラソンで初優勝。2009年3月にSWACを退部し、チームランナーズパルスを経て現在はTEAM R×L所属。マラソン自己記録は2:28:24。
1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代
不祥事・裁判
侮辱的CM
2005年 、新しい発毛促進剤「薬用アデノゲン」の発売に向け、2004年 12月 に30歳 - 59歳の男性1550人に対してネット上で意識調査を実施し、集まったデータをもとに『薄毛はあなた一人の問題ではありません、子孫も迷惑です。』といった内容をホームページ上に掲載した。「薄毛の人は部長どまり?」、「偉くなるのは薄毛じゃない人」など、薄毛 で悩んでいる人を侮辱するかの内容に対し、抗議が殺到した。同商品をめぐっては発売直後の4月に、テレビCMが横尾忠則 の作品と類似しているとの指摘を受け、放送を中止したトラブルもあった[ 34] 。
女性蔑視的CM
2016年10月の「インテグレート」のCMで、仕事をがんばって疲れた顔の女性に対して、男性上司が「顔に出ているうちはプロじゃない」と窘める表現があったが、それが女性蔑視 に当たるとして批判されたことを受け、謝罪、公式サイトからの即時公開停止、テレビCMの順次中止の措置をとった[ 35] 。
裁判
店頭で商品の説明をする「対面販売」を守らなかったことを理由に特約店契約を解除され、資生堂化粧品の出荷を停止された小売業「冨士喜本店」(東京都 台東区 )が「対面販売の義務付けは値引き販売の防止が狙いであり、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律 (独占禁止法)に違反している」などとして、訴訟を起こした。
1991年 :「対面販売」をしないのは契約違反として契約を解除された東京の冨士喜本店が「(対面販売を義務付けるのは)価格拘束をするためのもので違法。」とし、資生堂東京販売を提訴した。
1993年 :東京地裁 の判決は冨士喜本店勝訴。さらに同年、今度は千葉 の河内屋もほぼ同様な理由で契約を解除されたため資生堂を公正取引委員会 に申告した。
1994年 :冨士喜訴訟の控訴審判決は資生堂勝訴となった。訴訟で敗訴した冨士喜本店は上告 した。
1995年 :公正取引委員会は価格拘束の疑いがあるとして資生堂に排除勧告を行った。資生堂は排除勧告を受けいれた。その流れで価格の乱れを防ぐため、化粧品専門店だけの限定ブランド(ベネフィーク)を発売した。
1996年 4月1日 :化粧品の再販撤廃。
1998年 12月18日 :最高裁 は同訴訟でのメーカー側勝訴を確定した。判決で金谷利広裁判長は「対面販売は顧客の信頼保持など合理的な理由があり、独占禁止法に反しない。」との初判断を示して、冨士喜本店の逆転敗訴とした二審判決を支持、同社の上告を棄却した。
裁判では「価格拘束をするのは違法だが、カウンセリング契約は合法。」という判断になり、その結果、2006年 から発売された「マキアージュ」や「エリクシールシュペリエル」などのメガブランド戦略を実施するにあたって、大前提の価格拘束(維持)につながっている。
アトリエマサ
マサ大竹(まさおおたけ) 本名:大竹 政義(おおたけまさよし)MASA代表他、資生堂ビューティークリエーション研究所長、資生堂美容室(株)取締役副社長、SABFA校長、日本ヘアデザイン協会副理事長、I.C.D.JAPAN理事。
資生堂全ブランドメーキャップのイメージやソフト情報を統括すると同時に、自らも各種メディア、ファッションコレクションショーなどの幅広い分野でヘア・メーキャップのクリエーション活動を行っている。
ニューヨーク カーネギーホール でのビューティークリエイティブショーをはじめとし、美容セミナー等のトータルビューティープレゼンテーション活動を国内外で意欲的に行っている。
1987年 :国際的に多くの功績があったとしてイタリア 美容協会より「ランボー賞」を受賞
1996年 :世界美容家協会(I.C.D)世界大会において、I.C.Dシュバリエ(ナイト)賞を受賞
2008年 :黄綬褒章 を受章
国内では毎年、資生堂ZOTOSゾートスヘアコングレスを大規模なショーとして開催している。
その他
動物実験
EU では既に化粧品の動物実験 は全面禁止 となっているが、EU域外で動物実験した化粧品の販売の禁止は2013年 3月からである。そのために資生堂では長年にわたって化粧品の原料 の動物実験をおこなってきた。しかし、先ずは2011年 3月までに自社での動物実験をやめ、禁止となる2013年 3月までには外注を含めて動物実験の全廃を目指すこととなった。これにより、動物実験をした化粧品の販売が規制されている欧州マーケットや、動物愛護運動の強い欧米マーケットでの企業イメージの向上を狙う。
化粧品の場合、大手化粧品会社ではウサギ などを利用して目 や皮膚 の刺激性試験などが行われている[ 36] 。
役員報酬の個別開示
2010年 6月3日 、「年1億円以上の報酬 を受ける役員 」の報酬額を開示した。開示が義務 化されて以降、株主総会 の前に個別開示した企業は資生堂が初めて。
1億円を超えるのはカーステン・フィッシャー専務(1億4,100万円)、前田新造 社長(1億2,100万円)のみであったが、「代表取締役という職務の重要性から」(1億円を下回るが)岩田喜美枝 副社長(6,600万円)も開示された。また、3氏を含む全役員15人の総額は6億2,100万円であり、残りの役員13人は総額で2億9,300円となる。資生堂では役員報酬は、固定 部分が40%程度、業績連動部分(業績目標 の達成度や株価 により変動)が60%程度からなる[ 37] [ 38] [ 39] 。
基本報酬
賞与
ストックオプション
合計
代表取締役 前田新造
4,900万円
3,500万円
3,600万円
1億2,100万円
代表取締役 岩田喜美枝
3,700万円
1,800万円
1,000万円
6,600万円
取締役 カーステン・フィッシャー<略歴>
7,700万円
5,000万円
1,300万円
1億4,100万円
ゲーム
『資生堂ビューティソリューション開発センター監修 プロジェクトビューティ 』は2008年 11月27日 にセガ から発売された、ニンテンドーDS 用ゲームソフト。
ギャラリー
銀座資生堂ビル(2008年5月撮影)
東京銀座資生堂ビル(2008年5月撮影)
資料文献
『創ってきたもの伝えてゆくもの 資生堂文化の一二〇年』資生堂企業文化部編、資生堂、1993年2月
『資生堂百五十年史』「通史」「アーカイブ編」の2分冊、資生堂(非売品)、2023年9月
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
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