今津 (福岡市)
今津(いまづ)は、福岡県福岡市西区の町名。現行の行政地名は今津である[1]。面積は628.65ヘクタール[2]。2022年12月末現在の人口は 3,129人[3]。郵便番号は819-0165[4]。 地理福岡市西区のやや西より、海に面する地域に位置する。北及び東で博多湾(今津湾)に面し、南東で瑞梅寺川(ずいばいじがわ)の河口部を介して横浜及び田尻と、南西で太郎丸及び桑原(くわばら)と、西で草場(くさば)及び小田(こた)と隣接する。 通称地名正式町名である今津のほかに、濱崎(はまさき)、本町(ほんまち)、岡(おか)、緑町(みどりまち)、大原(おおばる)の通称町名が慣用的に用いられており、それぞれに町内会が組織されている。 河川今津の南側に瑞梅寺川(二級河川)及びその支流である水崎川(みずさきがわ、二級河川)が面しており、北部で大原川(おおばるがわ、準用河川)及び津舟川(つふねがわ、普通河川)が横断している[5]。 都市計画都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[6]において、農地が広がり農漁村集落が分布する「農業・集落ゾーン」及び緑豊かな山並みや海岸線からなる「山地・丘陵地」等に位置付けられている。区域区分は、市街化調整区域に指定されており、原則として新たな開発行為や建築行為が認められない。ただし、都市計画法で限定的に列挙されている一定の開発行為及び建築行為は認められる。今津において特に指定がなされている区域等については以下のようなものがある。 地区計画一部の区域において、地区計画として「今津地区地区計画」(約4.9ヘクタール)[7]が定められている。この区域では、周辺の自然環境、営農環境と調和を図りつつ、低層住宅地としての良好な住環境の形成・保全を図ることが目標とされており、一定の開発行為や建築行為が認められる。 沿道サービス施設今津においては、市街化調整区域内であっても許可の対象となる沿道サービス施設の許可条件の一つである沿道サービス指定路線[8]が次の路線について指定されている。 既存集落今津の一部の区域においては、市街化調整区域内であっても、日用品販売店舗や分家住宅などの建築物を建築することができる「指定既存集落」の区域[9]が指定されている。 都市計画法第34条第11号及び第12号に基づく区域指定型の制度都市計画法第34条第11号及び第12号に基づき、住宅や小規模な店舗などを建築することができる「区域指定型制度」[10]の区域が複数箇所で指定されている。高齢化や人口減少などの課題を抱える既存集落における地域の活性化が期待されており、制度の創設(第11号:2004年4月1日、第12号:2015年9月24日)以来、人口や児童数などで市街化区域への編入と同様の効果が表れ始めている[11]。指定区域は次のとおりである。
都市計画法第34条第14号に基づく新基準今津は「福岡市開発審査会附議基準」の2016年(平成28年)6月8日改訂によりできた新基準である「地域産業振興施設」[12]の対象となる区域の一つである今津小学校区に含まれている。この制度では、地域住民の合意のもと、農林水産業や観光業など、地域産業の振興に寄与する建築物の立地が可能となり、例えば既存集落以外の地域におけるレストラン、カフェ、直売所、宿泊施設(ホテル)、体験・交流施設、観光案内所、土産物屋などが許可の対象とされている。 語源地名は、古代に博多津(古津)に対して新しく開かれた湊であることによる[13]。 歴史
人口今津の人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[3]に基づき示す。単位は人、集計時点は各年9月末現在である。人口の減少が2018年以降には増加に転じている。
交通交通に関しては、公共交通機関としてはバスのみである。 鉄道鉄道は通っていない。最寄りの駅は九州旅客鉄道(JR九州)筑肥線の九大学研都市駅であり、距離は道程で約3~9キロメートルである。 バス昭和自動車株式会社(通称:「昭和バス」)のバスが運行している[注釈 1]。町内のバス停は次の通り。
道路主な幹線道路は次の通り。 施設公共公益施設
学校町内の学校は次の通り。
町内に中学校は存在しないが、校区については、次の学校の校区に属する[22]。 医療施設主な医療施設については、以下のとおりであり、周辺の福祉施設との距離が近い。 福祉施設今津には福祉施設が多く集積している。[注釈 3]
名所・旧跡外部リンク
脚注注釈出典
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