さんまのお笑い向上委員会
『さんまのお笑い向上委員会』(さんまのおわらいこうじょういいんかい、英称:IMPROVEMENT COMMITTEE)は、フジテレビ系列で2015年(平成27年)4月18日から毎週土曜23時10分から23時40分(JST)に放送されているトークバラエティ番組であり、司会を務める明石家さんまの冠番組。ステレオ放送、字幕放送を実施。 概要司会の明石家さんまが「工場長」ならぬ「向上長」と称し、若手[注釈 1] お笑い向上委員会メンバーと共に、日本のお笑い界の傾向と対策を探り出す、というのが一応のテーマ。 委員会メンバーが、ゲスト向上芸人の欠点を指摘し、向上するためのアイディアを話し合うというのが進行の基本である。 話が先に進まないためオープニングトークも長引く傾向があり[注釈 2]、ゲスト向上芸人はなかなか呼び込んでもらえないままセット裏に待機させられ、時には登場が2週目に延びることもある。 番組の大半を占めるのが先述のアドリブ合戦であり、中に入れず呆然と見ているだけのゲスト向上芸人を尻目に、主役がどんどん入れ替わっていく。番組ではこれを「誰が(芸人として)殺るか殺られるかのサスペンスドラマ」と称している。1週分をドラマ風に「第〇話」とカウントし(サブタイトルも付される)、1回の収録分で原則3話(3週分)が費やされる。 セット内の司会中央部やゲスト席、ひな壇等の通常のカメラでは映らないセット外にある出演者がカメラ確認のためのモニター横で芸人が見学者として収録を見学している珍しい番組である。時々さんまがネタを振りそれに応えて笑いを生んでいるが、見学者扱いのため「ノーギャラ」とされる。しかし笑いを取り続けたりオンエア率が高まると、同番組内でのひな壇(通称ドリームシート)へ格上げされ出演者扱いの委員会メンバーとなったり、愛のクレーマー芸人としてゲスト席へ出演したり、他の局や他の番組でも出演が増えたりなど芸人として売れるチャンスが高まるため、見学者扱いであっても必死にネタを披露したりオンエア競争率も激しく「モニター横芸人」として番組の要素の一つとなっている。 開始当初はドラマ風の演出がなされ、番組冒頭に出演者によるミニドラマが挿入されていた[注釈 3]。番組内で使われる状況説明のテロップは第85話までタイプライターで打ち出されるような表示となっていた[注釈 4] が、第86話から雰囲気を変え、テロップにスタジオ意匠同様、海の家をイメージした、派手な演出がなされるようになっている。 開始当初から出演者の発言をなぞるテロップは使用されていない(ただし向上ゲストの出番前、出番後の会話および総集編では使われる。) 2016年から番組内で『FNS27時間テレビ』の放送決定と当番組の参加が発表される[注釈 5]。 『明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー』の不幸話募集も2016年以降、当番組で行なわれている[注釈 6]。2017年以降は当番組で「芸人不幸話GP」を開催し、優勝した芸人には「明石家サンタ」に電話出演し、賞品パネルを1枚選択できる権利が与えられる。 本番組も新型コロナウイルスの影響を受け、2020年5月2日、16日放送分(9日放送分は休止)はさんま向上長一人の新録パートを加えた総集編(収録は2020年4月25日)を放送。 そして、2020年5月23日放送分よりソーシャルディスタンスを十分に取った上で向上委員会メンバーを通常回より抑え、モニター横芸人は"モニター中芸人"としてリモート出演して収録(収録は2020年5月8日)が再開された[1]。その後、モニター中はモニター横に戻っている。 構成(2024年6月現在)
出演者
放送リスト
エピソード当番組は、毎年夏恒例の『FNS27時間テレビ』で、2008年7月26日 - 7月27日に放送された、『FNS27時間テレビ みんな笑顔のひょうきん夢列島!!』内のコーナー「向上委員会」と、2013年8月3日 - 8月4日に放送された『FNS27時間テレビ 女子力全開2013 乙女の笑顔が明日をつくる!!』内のコーナー「明石家さんまの大反省会」を混ぜ合わせ進化させレギュラー化した[注釈 81]。 毎週金曜日の夜に収録されていることが第1話放送で明らかにされた。 2015年10月3日に、初の1時間の拡大版を放送。以後も不定期で拡大版を放送。 「モニター横見学芸人」から、後に売れっ子となるタレントを多く輩出している(平野ノラ、サンシャイン池崎、バッドナイス常田、あかつ、ひょっこりはんなど)。 当番組スポンサーの提供クレジットは、開始当初ほとんどの企業がカラー表示となっていたが、2021年4月現在、カラー表示の企業は1社のみとなっている[注釈 82]。 2016年以降はFNS27時間テレビ内で特別版を放送(2019年現在、2016年・2019年は生放送)[注釈 83]、2017年以降は出演する芸人たちがその年の放送テーマに合わせた仮装で出演。2017年以降は、以前『さんま・中居の今夜も眠れない』内で放送していたビートたけし出演の『火薬田ドン中継』を引き継いでいる。このコーナーのみ、三宅恵介が演出を担う[10]。2020年は、放送が中止となったが、当番組では独自に「ステイホーム中の恩人」というテーマで仮装をし、特別版の替わりとなる放送が第二百五十一話(2020年8月29日放送)から第二百五十三話(2020年9月12日放送)で行なわれた。 特別番組
スタッフ
過去のスタッフ
ネット局
過去のネット局脚注注釈
出典
関連項目
外部リンク
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