ズームイン!!サタデー
『ズームイン!!サタデー』(英称:Zoom in!! Saturday、略称:ズムサタ)は、日本テレビ系列で1996年4月6日から2025年3月29日まで生放送されていた朝の情報番組である。『ズームイン!!朝!』→『ズームイン!!SUPER』→『ZIP!』の週末版として、毎週土曜日に放送されていた。 概要時間としては過去に放送していた『NNN朝のニュース』と『うるとら7:00』の後枠で、在京キー局としては当該時間帯初の情報番組である。平日放送の『ズームイン!!朝!』のアレンジ版として放送はしていたが、中継の企画やお天気リレーは原則制作に携わっている基幹局(札幌テレビ、中京テレビ、読売テレビ、福岡放送)のある地域+日本テレビの計5局で行っていた[注 4]。しかしそのネット局からの中継も、2009年4月からは地方からの中継が「今日の天キャメラマン」があるだけとなり、事実上不定期となったあと、2011年3月を以て廃止された。『ジパングあさ6』『朝!』『SUPER』や『ZIP!』でみられるような自社枠差し替えも原則ローカル枠にとどめられているため、番組のほとんどを東京から放送しているのも特徴である(ただし途中飛び降りなどはあった。後述。)。そのため「ズームイン」のタイトルがある『ズームイン!!朝!」とは全くの別物番組で、全国中継の少ない『ジパングあさ6』『ズームイン!!SUPER』『ZIP!』の土曜日版の位置づけとして放送していた。 ハイビジョン制作ではあるが、基幹局の中継は中継車からの映像が標準画質である場合が多い(放送回線はハイビジョン対応のため一部お天気カメラなどの映像はハイビジョン映像で放送されている)。 2009年3月28日まで、本番組は前述通り天気予報など一部を除き差し替えはなく、原則全ネット局5時59分(JST)開始で放送されていた(ただし、中京テレビでは編成の都合上、放送開始の1996年4月から半年間のみは7時30分で終了していた[注 5])。テレビ大分は最初の1年間は放送されていなかったが、後にフジテレビが『めざましテレビ週末号』開始と同時にそれまでのネット番組の代替番組として1997年4月5日に本番組のネットを開始した。TOSでは1993年10月より『NNN朝のニュース』をネット受けしていたが、その後継ぎとなるネットワークニュースが当番組に内包されることとなり、ネット番組との兼ね合いから放送できなかったこの1年間のみ土曜朝の全国ニュースの放送がなかった。また、単発の例として1997年7月5日に静岡第一テレビで放送された『第一テレビの日』の一環で当時『朝!』の司会であった福留功男による静岡県内各地からの中継をメインにした独自制作に差し替えられている[2]。 2009年4月4日からは、本番組の前に放送していた『あさ天サタデー』[注 6]を統合する形で5時30分からの2部制の放送に移行する。また、同時に、これまでの開始時間である5時59分に飛び乗り点が設けられ、さらに一部地域での編成見直しのため6時28分(第2部開始時刻)にも飛び乗り点が設けられることになった。詳しくは#ネット局参照。 2011年4月1日からは、同年3月26日まで本番組のスポーツコーナーを担当していた桝太一が初代総合司会を務めた『ZIP!』がスタートした。『ZIP!』の最後のCM明けに本番組の「ジャスト!!日本」の予告をしている(2011年6月以降、ただし金曜日のみ)。 2011年4月2日より放送開始15周年を記念して、ロゴデザインなどが変更された。また、同年10月8日から編成上の音声がステレオに変更され、スタジオ音声はBGM・効果音含めてモノラル音源の状態であったが(ただしオープニングBGMのみステレオ音源で流れていた)、2022年4月2日からフルステレオ音源に切り替わった。 2016年3月26日から番組放送開始20周年を迎えるに合わせて、『ズームイン!!SUPER』時代から使われていたスタジオセットが一新された。2017年4月1日からマイスタジオの改装のためスタジオが一時的に変更されていた[注 7]。同時にリアルタイム字幕放送、連動データ放送を開始。 なお、『ズームイン!!朝!』では番組開始当初は提供スポンサー紹介はコメント入りでしていたが、本番組は番組開始当初から一貫してコメント無しのテロップのみである(『ジパングあさ6』、『ズームイン!!朝!』は本番組が開始した頃からコメント無しのテロップのみに移行し、『ズームイン!!SUPER』、『ZIP!』でも継続)。 2022年4月2日、女性総合司会が変わるタイミングで大幅リニューアルを施行。正式名称はそのままに番組ロゴ表記を『ズムサタ ZOOM IN SATURDAY』に改め、略称の『ズムサタ』を大きく前面に出したもの(濁点はZを模ったもの、正式名称は"ZOOM IN SATURDAY"と併せて表記)へ11年ぶりに変わった(このロゴ表記変更に伴い、番組開始から26年間[注 8]に亘り使用してきた『ズームイン!!』のカタカナ表記が放送から姿を消したが、新聞・雑誌・EPG各番組表や、日テレ系列局のウェブサイトなどでは引き続き従来の表記を使用)。さらに「ズーム」及び「ズームイン!!」の文言も封印された。また、コーナーの放送時間を大幅に見直し、6時台はスポーツ中心、7時台はエンタメ・トレンド中心のコーナー配分となっている。また、6時28分の飛び乗りポイントは行使する局がなくなったことから再び廃止され、時刻表示にも一部ネット局を除きオリジナルの座布団がつくようになった。 なお、2022年の大幅リニューアル以後でも、6時台から7時台をまたぐニュースコーナーのアタック音やVTR中のBGMと番組終盤の報道フロアからの最新ニュースコーナーのBGMなど、一部の音響は前代から引き継いている。ただしコーナー配分については2023年1月7日放送分より従前の形に戻されるなど、改編期ごとに小規模ながらリニューアルを行っている。 番組の終焉とその後2024年12月28日放送分にて2025年3月29日に番組を終了することを発表した。これにより、1979年3月放送開始の『ズームイン!!朝!』から46年間続いてきた『ズームイン!!』を冠する番組は、頭文字として含む『ZIP!』のみを残して姿を消すこととなる[3]。 後続番組として、日曜日に放送されている情報番組『シューイチ』が2025年4月5日から土曜日に進出し、放送時間は5時55分から9時25分となった[4]。なお、当番組で放送されていた「プロ野球熱ケツ情報」は、『シューイチ』で「アスリート熱ケツ情報」と改題して継続されており、当番組で内包されていた『NNNニュースサタデー』はローカルセールス枠に移行し、NNNの冠が付かない『ニュースサタデー』として5:45-5:55に独立した上で継続されている。 当番組で2024年4月からお天気キャスターとして出演していた田﨑さくらは、当番組終了後の2025年4月2日から『Oha!4 NEWS LIVE』の水曜~金曜のカルチャーキャスターに就任し、当番組の7代目総合司会の梅澤は2025年4月5日から当番組の気象予報士の杉江が当番組と兼任で出演している『news every.サタデー』に異動した。 番組テーマソング
出演者
総合司会・スポーツ・ニュース・お天気・その他コーナー
スポーツコメンテーター
月替わりお天気キャスター2021年4月から同年12月末まで、お天気キャスターは月替わりで登場することとなった[16]。ただし諸事情等で欠席した場合は当時の女性総合司会であった望月が代行していた。
週替わりゲストMC2019年、宮本が巨人投手総合コーチに就任のため、1月から同年3月までゲストMCが毎週登場した。
番組内容
(2024年4月現在)
以前放送されていたコーナー
マスコットキャラクター「ズムサタ」ではかつて土曜日の「土」の字をモチーフにした「サタッピ」と「サタミ」というキャラクターを2005年1月から設けていた。しかし『ズームイン!!SUPER』の「ズーミン」よりマイナーな印象があったせいか、2006年3月いっぱいで姿を消した。 その後「サタッピ」「サタミ」に代わるキャラクターが2006年4月29日から登場。『ズームイン!!SUPER』同様、鳥をモチーフにしたキャラクターで「ズーミン」「チャーミン」(以下、略称「ズーチャー」[注 18]と表記)のいとこという設定。体毛は2006年4月からのタイトルロゴと同じ緑色でサングラスを着用(着ぐるみは両端に「Z」と表記されているゴーグルを着用)し、ズーチャーより脚が長く、お腹に「ZS[注 19]」と書かれている。当時の総合司会である藤井の左利きをイメージしているため、「ズームイン!!」のポーズもズーチャーと違って左羽で行っており(藤井も左手でポーズしていた)、顔立ちは着ぐるみやCGでは常時、目の所をにっこり(^^)とさせている。なお総合司会の代替わり毎に容姿を変えるということはしていない。 このキャラクターの名称募集が2006年6月3日から行われていたが、同年7月8日の放送でキャラクター名が「サタボー」に決定した(ドラマ『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』の宣伝に来ていたTOKIOの長瀬智也が応募数の多かった上位5つの中から選んで決定)。グッズは2006年12月23日に発売された。 2011年3月31日を以って『ズームイン!!SUPER』が終了することになったため、ズーチャーのキャラクター消滅も考えられたが、多くの視聴者からの要望に応え、同年4月以降は本番組に移動し、サタボーと3羽揃って登場することになった。 2016年3月26日を以ってズーチャーは番組を卒業。その際、辻岡から「ふるさとの「鳥の島(とりのしま)」に帰ることになった」と説明され、お別れの挨拶[注 20]をした後、赤いカーテンの「とりのしまの入り口」に入って飛び立ち、絵本[注 21]の中に入るアニメーションが挿入される演出で締めくくられた[23]。ズーミンは『ズームイン!!SUPER』から約13年、チャーミンは約10年活躍し続けた[24][23][25][26]。サタボーは番組終了まで続投。 サタボーは2018年のドラマ『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』で、共亜火災保険のイメージキャラクター『きょうあ君』として第1話[27]、第5話[28]、第6話[29]に出演している。 2023年3月4日放送からサタボーが喋るようになり、初回の”声”は、お笑いコンビ・インディアンスの田渕章裕が務めた。 キャラクター一覧
熱ケツ情報の地位熱ケツ情報に頻繁に登場する巨人軍の選手やコーチ・監督は、番組内で「ズムサタレギュラー」と呼ばれており、その中ではさらにズムサタ○○の地位を持つ者がいる(退団選手含む)。
しかし、上記のメンバーの多くは移籍や退団などで巨人軍を去ってしまい、この地位表現が使われる機会は激減している。 2000年代後半からは大道典嘉(現・福岡ソフトバンクホークス2軍打撃コーチ)を筆頭に、鶴岡一成(現・横浜DeNAベイスターズ一軍バッテリーコーチ)、古城茂幸(引退)、亀井義行などで結成されたウーウー隊(柳沢慎吾の持ちネタでパトカーのサイレンを真似した「ウーウー」を頻繁に行う集団)のメンバーや、坂本勇人、松本哲也、鈴木尚広(2019年より一軍外野守備走塁コーチ→同年退団)、内海哲也(現・埼玉西武ライオンズ投手)、村田修一といった選手の他、コーチの篠塚和典(2010年に退団)や川相昌弘、巨人軍球団職員のジョン・チョンヨン(イ・スンヨプ(現・三星ライオンズ)の専属通訳)などが多く登場し、上記の巨人を去った地位所有者の後を継ぐような形で活躍している。特に大道はこのコーナーで選手を仕切る事が多く、司会の宮本から「(番組)プロデューサーみたいだ」などと言われたことがある。 さらに、2017年シーズンからは日ハムから移籍してきた石川慎吾が独特な価値観の持ち主であることと、話術が優れていることもあって、新レギュラーになりつつある。 また、2010年4月7日に急逝したコーチの木村拓也も、巨人での現役時代はこのコーナーの常連、ズムサタレギュラーであり、2009年のオフには広島の自宅に、このコーナーで宮本が取材に行くほどであった。そのため、同年4月10日の放送回では「プロ野球熱ケツ情報」と「ジャスト!!日本」分の時間を使い、追悼特集をCMを挟まずに放送した(この日の「ジャスト!!日本」は2週連続放送の特集『外国人インタビュー』の後編を放送する予定であったが、コーナーを休止し、後編はその翌週放送となった)。 その他に、木田優夫(引退、現・北海道日本ハムファイターズ二軍監督)が描いた絵を、毎年オフシーズンに紹介する『木田画伯展』などの企画は、該当する選手が巨人を去った後も継続して行われており、そういった選手もズムサタレギュラーと呼ばれている。 ネット局
変則放送2021年8月7日放送分は北海道札幌市から『東京オリンピック・女子マラソン』を放送するため、当初は6時30分までの短縮放送を予定していた[33]。しかし、放送前日夜に急遽マラソンの開始時間を1時間前倒しすることを大会組織委員会などが発表したため、本番組についてもさらに31分短縮し、5時59分までの放送となった[注 24][35][36]。番組のほとんどをオリンピック関連で費やし、『ぐっ!とモーニングスポーツ』『天気予報』『札幌から安村の生中継』で対応。お天気キャスターも同日から登場予定だったなえなのの出演を翌週(8月14日)に延期した[注 25]ため、望月が担当した(総合司会と兼任)[38]。このため5時59分飛び乗りの局はネットを返上する形となった。なお、通常時飛び乗り局のうち札幌テレビでは、マラソン開催地であることやスタート前のアイヌ舞踊を中継するため、臨時に5時30分からのフルネットとなった(札幌テレビの他にも臨時フルネットの対応をとったところがある)。 放送時間の変遷
スタッフ
過去のスタッフ
兄弟番組
脚注注釈
出典
外部リンク
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