宮古テレビ

宮古テレビ株式会社
Miyako Television co.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 MTV
本社所在地 日本の旗 日本
906-0007
沖縄県宮古島市平良東仲宗根968-9
設立 1977年6月13日
業種 情報・通信業
法人番号 6360001013810
事業内容 ケーブルテレビ放送事業 他
代表者 上地 克幸(代表取締役)
資本金 4,660万円
外部リンク 宮古テレビ株式会社
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宮古テレビ株式会社(みやこテレビ、Miyako Television co.)は、沖縄県宮古島市多良間村をサービスエリアとし、テレビ放送、インターネットサービス、モバイル事業を手掛けるケーブルテレビ放送局。略称「MTV」。

概要

1977年宮古島有線テレビ(みやこじまゆうせんテレビ、Miyako Cable TeleVision・略称:MCTV)として設立、翌1978年開局、サービス開始。

通常の地上波、衛星波(BS・CS)の放送、自主放送に加え、沖縄県に系列局を持たない日本テレビ[1] と、読売テレビの番組を時差配信しているチャンネルを持っている。

宮古島市、多良間村(以下、宮古地区)のニュースを扱った報道番組などを自主制作する他、行政等の情報配信を一手に引き受けるケーブルテレビ局である。

1993年12月16日琉球放送(RBC)と沖縄テレビ放送(OTV)がアナログ波で、2009年10月21日琉球朝日放送(QAB)がデジタル波で、それぞれ中継局を開設するまでは、各局のニュース番組及びそれぞれの系列キー局であるTBSテレビフジテレビジョン並びにテレビ朝日の番組も一部時差放送していた[2]

QABについてはデジタル契約で再送信を開始したほか、中継局開局に先立ち2009年10月1日から、中継局がないアナログ放送についても、試験放送段階だったデジタル放送(信号)をアナログ放送(信号)に変換する形で、VHF6chにより再送信サービスを開始(この当時はQAB以外のアナログチャンネルも配信していたが、QABは当初からデジアナ変換による放送のためレターボックス16:9サイズで放送していた)。

このため、宮古テレビにおけるテレビ朝日の番組の時差配信は、一部再放送扱いで継続している番組を除き、2010年3月31日放送分をもって終了した。

なお、多チャンネル放送については、ジャパンケーブルキャスト(JC-HITS)の衛星配信ネットワークを使用していたが、2011年3月でJC-HITSのネットワークが光配信に移行したため、4月より日本デジタル配信の衛星配信ネットワーク(i-HITS)に変更された。

2022年10月1日より、生放送の報道番組情報番組を中心とした一部番組限定で、鹿児島読売テレビ区域外再放送を開始した[3]

住所

資本金
4,660万円
設立年月日
1977年6月13日
加入世帯
約11,500世帯(2009年3月末)

参考

宮古島市世帯数 23,289世帯(2009年度)
多良間村世帯数 541世帯(2009年度)
サービスエリア
宮古島市(大神島を除く)、多良間村(水納島を除く)[4]
事業内容

沿革

  • 1977年(昭和52年)6月13日 - 宮古島有線テレビ株式会社設立(資本金3,000万円)。
  • 1978年(昭和53年)
  • 1979年(昭和54年)10月 - 自主制作報道番組「MCTVアワー」開始(ニュース30分間他、平日放送)。
  • 1982年(昭和57年)
    • 洋画番組放送開始(サントリー提供)。
    • 4月 - 自主制作の生放送情報番組「週刊テレビ あがんにゃ」放送開始(1時間、毎週土曜夕方)。
  • 1984年(昭和59年)10月 - 文字放送開始。
  • 1985年(昭和60年)10月25日 - 国内ケーブルテレビ局では初の23GHz固定無線伝送設備を設置。
  • 1986年(昭和61年)
  • 1987年(昭和62年)7月25日 - BS放送を開始、チャンネルが合計7波となる。
  • 1988年(昭和63年)11月 - 宮古テレビ株式会社へ社名変更。
  • 1990年(平成2年)
    • 5月1日 - CS放送開始、CSN(現:ムービープラス)など4局を加えチャンネルが合計11波となる。
    • 7月 - BS放送によるNHKとの共同制作番組(宮古島の紹介番組)を全国生中継。
  • 1991年(平成3年)4月 - 「第7回全日本トライアスロン宮古島大会」をNHKとの共同制作で全国生中継。
  • 1992年(平成4年)2月 - 宮古島で初のプロ野球オープン戦(中日×大洋戦)を中部日本放送(CBC)との共同制作で生中継。
  • 1993年(平成5年)
    • JC-SATパラボラアンテナ設置、ベーシックチャンネル13波・有料チャンネル5波の計18波となる。
    • 12月16日 - 先島中継局開設に伴い、RBC・OTVの同時放送を開始、チャンネルが合計20波に。これによりTBS系列とフジテレビ系列の番組が無くなる。
  • 1996年(平成8年)8月 - 日本テレビCS放送「CS★日テレ」放送開始( - 2000年9月)、チャンネルが合計21波となる。
  • 1998年(平成10年)5月1日 - 開局20周年、20年間のVTRをまとめた「宮古島20年の歴史」を放送。
  • 2002年(平成14年)4月3日 - ケーブルインターネットサービスを開始。
  • 2006年(平成18年)2月 - IP電話サービスを開始(現在は事業終了)。
  • 2007年(平成19年)4月 - デジタル放送サービスを開始、アナログコースの新規加入受け付けを停止。
  • 2008年(平成20年)11月 - NHK沖縄放送局の地デジ再送信を開始。
  • 2009年(平成21年)
    • 10月1日 - 琉球朝日放送(QAB)のアナログ放送サービス開始(デジタル放送(信号)をアナログ放送(信号)に変換して再送信)。
    • 10月21日 - QABを含む県内民放の地デジ再送信を開始。
  • 2010年(平成22年)4月1日 - 宮古テレビからテレビ朝日系列の番組がなくなる。空いた枠は日本テレビ系列の番組に差し替え。
  • 2022年(令和4年)10月1日 - 鹿児島読売テレビ(KYT)の区域外再放送を一部特定番組の限定で開始[3]

放送チャンネル

テレビ局

宮古島市と多良間村で一部配信チャンネル・内容が異なる。(→は宮古島市と同一チャンネル)

「D」は地上波、「B」はBS、チャンネルと局名を桃色掛けしている局は、成人向けのチャンネルとなっており、未成年者は加入できないほか、成人に対しても、未成年者が視聴できない様対策を取ることが求められている。

宮古島市 多良間村 放送局
D011-012 NHK総合1・2 沖縄
D021-023 NHKEテレ1・2 沖縄
D031-032 琉球放送
D051-053 琉球朝日放送
D081-082 沖縄テレビ放送
D091 D013 宮古テレビ
D092 D014 宮古テレビ2
D111 行政チャンネル
D112 気象情報チャンネル
B101 NHK BS
B141 BS日テレ
B151 BS朝日
B161 BS-TBS
B171 BSテレ東
B181 BSフジ
B191 WOWOWプライム(有料オプション)
B192 WOWOWライブ(有料オプション)
B193 WOWOWシネマ(有料オプション)
B200 スターチャンネル(有料オプション)
B211 BS11
B222 BS12 トゥエルビ
B231 BSキャンパスex
B232 BSキャンパスon
010 014 コミュニティチャンネル
015 行政チャンネル
016 ウェザーニューズ
215 J SPORTS4(有料オプション)
217 ゴルフネットワーク
218 日テレG+
222 チャンネルNECO
223 V☆パラダイス(有料オプション)
225 東映チャンネル
226 衛星劇場(有料オプション)
230 ファミリー劇場
233 Dlife
236 アニマルプラネット
237 ミステリーチャンネル
238 TBSチャンネル1
239 ディズニーチャンネル
242 キッズステーション
574 304 ディズニージュニアHD
245 テレ朝チャンネル1
252 日テレNEWS24
255 ヒストリーチャンネル
208 テレ朝チャンネル2
259 ナショナルジオグラフィック
263 MTV
264 歌謡ポップスチャンネル
270 囲碁将棋チャンネル
271 ショップチャンネル
272 QVC
276 釣りビジョン
281 フジテレビTWO
282 フジテレビONE
283 ザ・シネマ
284 日テレプラス
285 グリーンチャンネル(有料オプション)
286 グリーンチャンネル2(有料オプション)
301 KBS ワールド
302 Mnet(有料オプション)
502 256 ディスカバリーチャンネルHD
503 235 LaLaTV HD
504 220 ムービープラスHD
513 262 スペースシャワーTVHD
514 231 スーパー!ドラマTVHD
292 レインボーチャンネル(有料オプション)
293 ミッドナイトブルー(有料オプション)

主な放送番組

  • 宮古テレビ(091ch)では、自主制作番組のほか、RBC・OTV・QABで放送されていない日本テレビ系列(日本テレビ・読売テレビ)や他のケーブルテレビ局(沖縄県内ケーブルテレビ2局を含む)の番組を放送している[5]。前述の通り、2022年10月から鹿児島讀賣テレビからの区域外再放送により、一部の日本テレビ系列のニュース・情報番組の放送も開始した[3]
  • 092chでは、全日本トライアスロン宮古島大会の完全生中継、宮古島市議会・多良間村議会の一般質問を放送している他、地元の首長選挙、議会議員選挙においては、独自取材に基づく開票速報を放送している。
  • 行政チャンネル(111ch)は、宮古島市より委託を受け運営するチャンネル。文字放送による行政関連のお知らせ等を放送。

自主制作番組

宮古テレビチャンネルで現在放送されているもの。時刻は日本標準時

  • MTVおひるまえ(平日11:00 - 11:45)
  • MTVニュースライナー(平日 19:30 - 20:00 / 24:50 - 25:20)
  • MTVニュースライナー字幕放送(平日 23:00 - 23:25)
  • MTVニュース(毎日)
  • ウィークリー宮古(土曜 19:30 - 20:00 / 23:35 - 24:05)
  • ウィークリー宮古字幕放送(日曜 8:00 - 8:30)
  • サンデートピック(日曜 19:30 - 20:00 / 24:10 - 24:40)
  • 週刊テレビ あがんにゃ(土曜 18:00 - 19:00 / 24:05 - 25:05)

*石垣ケーブルが制作する「ウィークリー八重山」は宮古テレビ、沖縄ケーブルネットワーク(1週遅れ)で放送されている。

以前放送されていた番組

前身の宮古島有線テレビ時代を含め、コミュニティチャンネルで放送されていた在京キー局制作の番組。太字の番組については、現在も番組自体は継続中のもの。

先島地区の地上波アナログテレビ中継局が完成する以前は、全国ネット番組以外にOTV・RBC制作の夕方のローカルニュースを翌日の昼間に時差放送していた。

など

備考

ニュース映像
沖縄や東京のテレビ局[6]との間で映像提供に関しての契約を結んでおり、宮古テレビ報道部・制作部が取材した映像素材が、沖縄並びに全国放送のニュース番組で使用されることがある[7][8][9]。台風時には「宮古テレビ」のクレジット表示の上、同局アナウンサー・記者によるレポートが、テレビ朝日(ANN)やフジテレビ(FNN)の番組で放送されることがある。

コマーシャル

  • 地元企業のCM制作も行なっており、同局アナウンサーがCM出演・ナレーションも行ない自主チャンネルで放送される。
  • 同チャンネルで在京キー局制作番組を放送する際は、主に自社制作及び、公共広告機構(ACジャパン)が流れるが、キー局の対象地域で流れているCMがそのまま放送されることもある。

関連会社

宮古テレビのグループ会社

  • 光商事(元宮古クレジット)
  • 株式会社パック
  • 株式会社沖縄ビジネスセンター

脚注

  1. ^ なお、日テレ系の番組はBS日テレ日テレプラス日テレG+日テレNEWS24で視聴できるが、リアルタイムでの視聴は前者3チャンネルで行われるスポーツ中継と日テレNEWS24(BS・CSの同時配信)など限られたものになる。またドラマやバラエティーなどは前者2つを主として放送しているが、地上波の初回放送からは一定の年月が過ぎたものが放送される
  2. ^ テレ朝系の番組についても、一部はBS朝日テレ朝チャンネル1・2(2は旧朝日ニュースター)・スカイ・エーで放送されているが、こちらも一定期間過ぎたものが主で、地上波のリアルタイム放送はスポーツ中継や一部の報道系などに限られている(朝日放送製作は主にスカイ・エーを通して放送。名古屋テレビ放送製作の一部はエンタメ〜テレ☆シネドラバラエティでも放送されているが、当局では配信されていない)。
  3. ^ a b c 10月1日 START | 宮古テレビ9chが楽しくなる! | 日テレ系始まるよ” (PDF). 2022年10月5日閲覧。
  4. ^ サービスエリア”. 宮古テレビ株式会社. 2019年3月10日閲覧。
  5. ^ 3月・宮古テレビの番組ラインナップ”. 宮古テレビ (2020年2月20日). 2022年12月9日閲覧。
  6. ^ 沖縄テレビ琉球朝日放送日本テレビNNN)、テレビ東京TXN)。
  7. ^ 日本テレビ (2024年4月3日). “台湾東部でM7.2の地震 津波警報も”. 日テレNEWS NNN. 2024年4月3日閲覧。
  8. ^ 昼サテ (2024年4月3日). “沖縄で津波、注意報に切り替え”. テレ東BIZ(テレビ東京ビジネスオンデマンド). テレビ東京. 2024年4月3日閲覧。
  9. ^ 津波30cm観測の宮古島 住民らは高台に避難 沖縄で最大震度4”. テレビ朝日 (2024年4月3日). 2024年4月3日閲覧。

関連項目

外部リンク