オダギリ ジョー (1976年 2月16日 [ 2] - )は、日本 の俳優 、ミュージシャン 。本名は小田切 譲 (読み同じ)[ 3] 。岡山県 津山市 出身[ 1] 。鈍牛倶楽部 所属[ 2] 。オダジョー 、オダギリ と略されることもある[ 4] 。デビューから『仮面ライダークウガ』の開始前までは、漢字表記の「小田切譲」を使用していた。妻は女優 の香椎由宇 。映画監督 としても活動している。
来歴
生い立ち
母子家庭であり、母が仕事に出かける時はいつも映画館に預けられていたという[ 5] 。このことが映画監督を目指すきっかけとなる[ 6] 。
小学校6年生の頃に、津山市立東小学校に転入[ 7] 。
津山市立東小学校[ 8] [ 9] 、津山市立北陵中学校[ 10] 、岡山県作陽高等学校 [ 11] 卒業。
20歳の時にカリフォルニア州立大学フレズノ校 へ留学[ 3] 。当初演出コースを専攻する予定だったが、願書が英語で記載されていたため、誤読による記入ミスによって演劇学を専攻[ 3] 。その後休学[ 3] 。
デビュー
1999年に舞台『DREAM OF PASSION』で俳優デビュー。
2000年代
2000年 より、『仮面ライダークウガ 』の主人公・五代雄介(ごだい ゆうすけ)役でテレビドラマ初主演を務めた。幼少期より特撮番組とは馴染みが薄く、「リアルな芝居がやりたくて俳優になったから、特撮はやりたくない」と発言していたが、彼自身の個性を髙寺成紀 に認められ、高寺の説得に応じ、抜擢された[ 12] 。
2003年 公開の映画『アカルイミライ 』は初主演を果たし、カンヌ国際映画祭 に正式出品された。この作品は、日本映画プロフェッショナル大賞 で作品賞を受賞し、自身も主演男優賞を受賞。
2004年 公開の映画『血と骨 』ではビートたけし 演じる金俊平の息子、朴武を演じた。この映画における出演の時間は極めて短かったが、ビートたけしとの過激な喧嘩シーンを中心に演じ、同年度の国内の映画賞 の助演男優賞を多数獲得した。
2005年 公開の映画『オペレッタ狸御殿 』ではチャン・ツィイー と共演。『メゾン・ド・ヒミコ 』ではゲイ の青年を演じ、前年度に続き主演での男優賞を複数獲得した。
2007年 には自らの脚本・監督による『さくらな人たち』を撮影。第38回ロッテルダム国際映画祭 に出品された(2009年にDVDが発売)同年12月27日 、女優の香椎由宇 との結婚を発表し2人で結婚会見を行った。映画『パビリオン山椒魚 』での共演が交際のきっかけとなった[ 13] 。翌2008年 、2人の誕生日である2月16日 に婚姻届を提出した[ 14] 。
2010年代
2010年 9月5日 に第1子の妊娠が報道され、2011年 2月 に長男が誕生[ 15] 。
2014年 4月 、次男が誕生。しかし、次男は1歳の誕生日を迎えた直後の2015年 4月20日 に絞扼性イレウス によって死去[ 16] [ 17] 。
2015年 、洋画家 の藤田嗣治 を演じた主演作品『FOUJITA 』が、第28回東京国際映画祭 コンペティション部門に出品される[ 18] 。
2016年 8月 三男が誕生[ 19] 。
2018年 、主演映画『エルネスト 』のために約半年間かけスペイン語 とボリビア の方言を習得し、日系ボリビア人 の革命家フレディ前村ウルタード を演じた[ 20] 。
2019年 、自身のオリジナル脚本による初の長編映画監督作品[ 21] 『ある船頭の話 』が第76回ベネチア国際映画祭 のベニス・デイズ部門に選出[ 22] 。同映画祭では出演作品『サタデー・フィクション 』がコンペティション部門に選出された[ 23] 。『ある船頭の話』は第56回アンタルヤ映画祭(トルコ)の国際コンペティション部門で最優秀作品賞を受賞した[ 24] 。第34回高崎映画祭 でホリゾント賞を受賞した[ 25] 。
2020年代
2021年 1月30日 、「津山国際環境映画祭」でオダギリが監督を務めた『ある船頭の話 』が上映された。上映後には、小学校の同級生河本準一 とリモート でトークショーを行った[ 9] 。地元津山市 で仕事をするのは今回が初めてである[ 26] 。
9月、NHKドラマ『オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ 』では連続ドラマの脚本・演出・出演・編集を担当(翌2022年にはシリーズ2が放送)[ 27] 。11月、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ 』で、朝ドラに初出演[ 28] 。
2022年 、東京ドラマアウォード にて、自身が手掛けたドラマ『オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ』が高く評価され、単発ドラマ部門作品賞のグランプリを受賞し、さらに『カムカムエヴリバディ』での演技が評価され、助演男優賞を受賞した[ 29] 。
人物
趣味・特技
嗜好
交友関係
エピソード
雑誌などの簡易プロフィールに『仮面ライダークウガ 』を掲載していない理由として、「厳密にはデビュー作ではないので、そういう特別扱いができないから。『クウガ』を載せるとなると、他にも載せなければならない作品がでてきてしまう」[ 12] と述べている。プロフィールの件もあり、『クウガ』がオダギリの中で「なかったこと」になっていると噂されていたが、2015年 10月30日 に出演したラジオでそのことを否定している[ 38] 。なお、所属事務所のプロフィールには当初よりクウガが記載されている。
映画『マイウェイ 12,000キロの真実 』では、役作りのためにマラソンランナーの谷川真理 にフォームの矯正をしてもらい、猫ひろし と一緒に練習していた[ 39] 。
『クウガ』に出演する一年前に『救急戦隊ゴーゴーファイブ 』のオーディションも受けており、スタッフから変身ポーズをするように求められオダギリが拒否したことがもとで揉めてしまい退場させられたことがある[ 40] 。
出演
主演は太字 で示す。
映画
テレビドラマ
オリジナルビデオ
TERRORS 闇夜〜DARKNESS〜(2001年1月フジテレビ映像企画部、DVD作品) - 後藤慎一
Webドラマ
ドキュメンタリー
いま裸にしたい男たち〜オダギリジョー 27歳 アートするココロ〜(2003年11月12日、デジタルBS Hi )
情熱大陸 (2005年9月18日、毎日放送)
世界遺産 第3代ナレーター(2005年10月 - 2006年3月、TBS ) - ナレーション
星野道夫 アラスカ 星のような物語(感受編・思索編・希望編)(2006年、デジタルBS Hi) - ナレーション
神様のビリヤード~フィリピン・運命を変えた1本のキュー~(2011年11月11日、NHK) - ナレーション
映画『世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶』(2012年3月3日、スターサンズ、ビターズ・エンド) - ナレーション
目撃!日本列島 それでも私は投げる〜ソフトボール・上野由岐子投手〜(2012年12月1日、NHK) - ナレーション
旅する音楽 BSフジ - ナビゲーター
第一回(2013年3月30日)
第二回(2013年9月28日)
第三回(2014年3月29日)
第四回(2014年9月27日)
キューバ編(2015年8月22日)
ペルー編(2016年8月28日)
ラストデイズ「勝新太郎×オダギリジョー」(2014年5月1日、NHK) - ナビゲーター
生誕130年記念 藤田嗣治展 -東と西を結ぶ絵画-(2016年4月29日 - 9月22日) - 音声ガイド
いきものがかり吉岡聖恵 ポートレイト(2016年12月2日、NHK) - 語り
NHKスペシャル ボブ・ディラン ノーベル賞詩人 魔法の言葉(2016年12月10日、NHK) - 朗読
国宝源氏物語絵巻(8Kスーパーハイビジョン制作)(2017年3月12日、NHK) - 語り
NHKスペシャル 半グレ 反社会勢力の実像 (2019年7月29日、NHK) - 語り
NHKスペシャル 「香港 激動の記録~市民と“自由”の行方~」(2020年10月18日、NHK) - 語り
中村哲の声がきこえる(2020年12月27日、NHK) - 語り
NHKスペシャル 「追跡“コロナ犯罪”」(2021年4月3日、NHK) - 語り
天才が育つ教室(2023年2月26日、BS-TBS) - 語り
NHKスペシャル 「追跡"ルフィ"事件」(2023年10月28日、NHK) - 語り
フロンティア(2023年12月6日 - 、NHK-BS) - 語り
5秒の壁を超えろ スポーツクライミング スピード 大政涼(2024年6月14日、NHK松山放送局) - 語り
バラエティ
週刊BSデジタルマガジン (2000年12月 - 2003年12月26日、BSフジ)
第8回スポーツマンNo.1決定戦 (2001年3月23日、TBS)
号外!!爆笑大問題 (2001年4月2日 - 2002年9月23日、日本テレビ系列局 )
オダギリジョーの大東京旅行舎(2001年8月4日 - 2002年4月27日、トラベラーズTV)
ナミダメ(2001年10月3日 - 2002年3月27日、テレビ東京)
オダギリジョー誕生日スペシャル「舌」(2002年2月16日、トラベラーズTV)
オダギリジョー第2の故郷フレズノに帰る(2002年3月17日 - 24日、トラベラーズTV)
WINNER'S BOOTH(2002年5月3日 - 2002年9月27日、トラベラーズTV)
オダギリジョーの韓国絵日記(2002年5月31日 - 6月7日、トラベラーズTV)
オダギリジョー思い出のニューヨーク(2003年1月6日 - 20日、トラベラーズTV)
笑福亭鶴瓶のすわるテレビ(2015年12月21日、毎日放送)- ナレーション
全力!脱力タイムズ (2016年11月4日、2017年11月24日、2018年7月6日、フジテレビ)
クリエイターズ・ファイルGOLD (2021年6月3日、Netflix)- 第7話「童謡詩人・石丸ツワノ」[ 74]
教養番組
ムジカ・ピッコリーノ (4期)(2016年4月8日 - 8月19日、NHK) - ドクトル・ジョー[ 75]
ムジカ・ピッコリーノ(特別編 〜アリーナの旅立ち〜)(2017年10月6日 - 10月27日、NHK) - ドクトル・ジョー
テイクテック2.0 (2024年3月30日 - 、NHK) - ナレーション
ラジオ
CM
舞台
DREAM OF PASSION(1999年)
Runner(1999年)
SLAPSTICKS(2003年)
リセット3・2・1…(2010年2月)
劇場アニメ
Webアニメ
ゲーム
ミュージック・ビデオ
オダギリジョー「i don't know」(2006年10月4日「WHITE」)
井上陽水 「傘がない」(2008年7月16日「弾き語りパッション」)
ANA「WEST」(メゾン・ド・ヒミコDVD収録オリジナル・ショートムービー「懲戒免職」より)
大橋トリオ 「1人でもトリオ」のはずが… 「本物の大橋トリオを探せ」(2014年2月)
勝手にしやがれ 「タクシー・ソング」(2014年9月10日「パンドーラー」)
never young beach 「なんかさ」(2017年11月23日「緑色音楽」スピンオフムービー)
監督作品
音楽
シングル
アルバム
曲提供
「ゼチェ・プラジナイズド」 - 勝手にしやがれアルバム「パンドーラー」(2014年9月10日、UK.PROJECT )
「JellyfishSyndrome」 - 映画「宵闇真珠」(2018年12月15日、キノフィルムズ)
ゲスト参加
「GET OFF STAND UP」久永直行アルバム「黒猫殺人事件(上)」(2008年10月22日、CITY RECORDS-indiesmusic)
その他
「悲しくてやりきれない 」 - 『パッチギ! サウンドトラック』(2005年1月19日、Sony Music Direct )
「恋する炭酸水」「古今和歌」「霊峰・快羅須山のララバイ」 - 『オペレッタ狸御殿 オリジナル・サウンドトラック』(2005年5月11日、Toho Music)
「母の教え給いし歌」 - 『メゾン・ド・ヒミコ The Original Soundtrack of “La Maison de Himiko”』(2005年8月24日、ワーナーミュージック・ジャパン )
書籍
オダギリジョー セーターブック(2000年、日本ヴォーグ社)
実写 オダギリジョー写真集(2000年、ビブロス )
オダギリズム(2001年、美術出版社 )
four years ago(2006年、リトルモア)
受賞歴
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
キネマ旬報ベストテン 主演男優賞 (『メゾン・ド・ヒミコ』、『オペレッタ狸御殿』、『SHINOBI』)
日本映画プロフェッショナル大賞 主演男優賞 (『メゾン・ド・ヒミコ』、『スクラップ・ヘブン』)
ACC CM FESTIVAL 演技賞 (ライフカード 『カードの切り方が人生だ/海外出張/a Xmas night/フレッシュマン来たる/マドンナ』)
2007年
高崎映画祭 最優秀主演男優賞 (『ゆれる 』)
日本アカデミー賞 優秀主演男優賞 (『ゆれる』)
2008年
2010年
2014年
2015年
ソウルドラマアワード2015 アジアスター大賞 [ 89]
2016年
2017年
2019年
第56回アンタルヤ映画祭 国際コンペティション部門 最優秀作品賞 (『ある船頭の話 』)[ 24]
第24回ケララ国際映画祭 最優秀作品賞 (『ある船頭の話』)[ 92]
2020年
高崎映画祭 ホリゾント賞 (『ある船頭の話』)[ 93]
2022年
脚注
関連項目
外部リンク
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括弧内は作品年度を示す、授賞式の年は翌年(2月)
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