![曖昧さ回避](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/5f/Disambig_gray.svg/25px-Disambig_gray.svg.png) |
この項目では、俳優について説明しています。体育学者については「中山仁 (体育学者)」をご覧ください。 |
中山 仁(なかやま じん、1942年9月25日[1] - 2019年10月12日[3])は、日本の俳優。本名:中山 仁平[4][5]。
中華民国・北京生まれ[4]、東京都出身[1]。東京都立雪谷高等学校卒業[4]、早稲田大学第一政治経済学部政治学科中退[4][5]。オフィスのいり所属。
来歴・人物
早稲田大学を2年で中退後、1964年、文学座付属演劇研究所に第4期生として入る[4]。翌年(1965年)、「劇団NLT」に入団。同年、テレビドラマ『乱れる』(フジテレビ系)に南田洋子の相手役に抜擢され、梶原 仁の芸名でデビュー[4]。1966年に同番組が終了と同時に、芸名を「中山 仁」に改め、化粧品会社のポスターに起用され、売り出しのきっかけをつかむ[4]。同年4月には『ひき逃げ』で映画初出演し、『リュイ・ブラス』で舞台にもデビューを果たす[4]。
1967年、五所平之助により松竹映画『宴』の主役に抜擢されたことで注目を集め、以降は重要な役が増えていく[4]。同年には『囁きのジョー』、『花の宴』などの映画で活躍し、日本映画製作者協会(エランドール賞)新人賞を受賞する[4]。1968年、三島由紀夫主宰の劇団「浪曼劇場」創立に参加し、1972年の解散まで所属[4]。
1970年代以降は、主な活躍の場をテレビに移し、テレビドラマ『サインはV』(1969年、TBS)でお茶の間でもおなじみの顔となる[4]。翌年(1970年)に同作は映画化もされ、中山は鬼コーチの代名詞となった[4]。『サインはV』の撮影は体育館ばかりだったため、大ヒットドラマという実感を味わうことはなかったが、1973年に続編が制作され、前作と同じ牧コーチ役で出演した時、初めて1作目の熱量に気づいたという[6]。
そのほか、『七人の刑事』『ウルトラマン80』『付き馬屋おえん事件帳』といった、さまざまなジャンルのドラマに出演した。『80』にはUGMのオオヤマ一樹キャップ役で出演し、オファーを承諾した理由について、『サインはV』でメディアの力の凄さを知ったことが大きかったと語っている。
コンタックのCMではコミカルな役柄で注目され[5]、2000年以降もバイプレーヤーとして単発ドラマや舞台を主な活動の場としている。
1968年に映画『激流』で共演した女優・寺田史(俳優・寺田農の実妹[2])と結婚し、二子あり[4]。娘の中山玲は女優として活動しており[4][5]、もう一人の娘はピアニスト・歌手のari[8]。
趣味は釣り[4]。特技は歌唱で、テイチクと専属契約を結び数枚のシングルレコードをリリースしていた[9]。
2019年10月12日午後5時25分に肺腺癌によって東京都内の自宅で死去していたことが、同年11月11日に発表された。享年77[3]。
出演
テレビドラマ
映画
オリジナルビデオ
- ジャック パチスロ闇の帝王4(1994年、ケイエスエス) - 土田圭吾
- 真説 タイガーマスク(2004年、GPミュージアム)
- 実録・大日本平和会 極道・平田勝市 抗争激流編(2005年、GPミュージアム)
舞台
- リュイ・ブラス(1966年、劇団NLT)
- 鹿鳴館(1967年、劇団NLT)
- 朱雀家の滅亡(1967年、劇団NLT)
- 黒蜥蜴(1968年、松竹)
- 双頭の鷲(1968年、松竹)
- クレオパトラ(1970年、浪曼劇場)
- 薔薇と海賊(1970年、浪曼劇場)
- 闇夜のエトランゼ(1984年、五月舎)
- 生きて行く私(1984年)
- 雰囲気のある死体(1985年、木山事務所)
- スージーウォンの世界(1985年、シアターアプル)
- 奇跡の人(1986年、日生劇場)
- ホワイト・クリスマス(1986年、博品館劇場)
- 夢千代日記(1987年、名鉄ホール)
- 時代屋の女房(1989年、名鉄ホール)
- 奇妙な果実(1991年、地人会)
- 日本橋(1991年、松竹)
- 飾り火(1991年、名鉄ホール)
- 河の向こうで人が呼ぶ(1995年、地人会)
- 源氏物語夜話 - 女三の宮(1997年、帝国劇場)
- サロメの純情(1998年、地人会)
- 付き馬屋おえん(1999年、明治座)
- スピーキング・イン・タングス〜異言(2001年、シアター・J・innプロデュース)
- 授業(2002年、下北沢OFF・OFF)
- ソフィストリー〜詭弁〜(2003年、シアター1010)
- 日本橋物語III 最愛のひと(2006年、明治座)
- 山椒大夫(2006年、演劇倶楽部 座)
- 狐狸狐狸ばなし(2008年、松竹)
- 赤い城 黒い砂(2009年、日生劇場)
- 女の一生(2009年・2011年、劇団新派)
- 善人なおもて往生をとぐ -親鸞わが心のアジャセ-(2010年、親鸞聖人750回大遠忌中国ブロック記念事業実行委員会)
- 丹下左膳 -左膳の恋歌-(2010年、劇団若獅子)
- 俺は君のためにこそ死ににいく(2011年、劇団夜想会)
テレビアニメ
CM
音楽
- シングル
- 亜矢子 / 愛の絆(1966年、テイチク)
- 星の中のあいつ / 愛のさすらい(1966年、テイチク)
- 宴(うたげ) / 維新の歌(1967年、テイチク)
- 愛は別れか / 君を抱きたい(1967年、テイチク)
- 小さな魔女 / 愛、恋、キス(1967年、テイチク)
- 渚の恋人 / 愛の誓い(1967年、テイチク)
出典
参考文献
外部リンク