鉄道少年団鉄道少年団(てつどうしょうねんだん、略称・RCA、英語: Railway Children Association)は、公益財団法人交通道徳協会とJR各社が中心に運営する少年少女の鉄道を愛し、学びを通して公徳心を高め、健全な心身を育成する青少年団体である。本部団長は、江藤尚志(交通道徳協会会長と兼任)。 2017年(平成29年)4月現在、全国に48団があり、団員数はおよそ900人が所属している。 歴史鉄道少年団は、1960年(昭和35年)10月22日に東京都の日本国有鉄道(国鉄)本社で結成された「鉄道少年の会」が始まりである。交通道徳協会副会長の加賀山之雄(元国鉄総裁)が提唱し、国鉄、交通博物館、交通協力会、鉄道弘済会、日本交通公社等の協力を得て誕生したもので、初代会長には加賀山が就任した。当時、東京都の明石、御徒町、伊藤、戸越台、青山、大森、天沼と北海道の浦河に鉄道を愛する少年グループがあり、それぞれ「鉄道少年の会」の分団として中央区明石分団・台東区御徒町分団・品川区伊藤分団・品川区戸越台分団・大田区大森分団・杉並区天沼分団・北海道浦河分団が結成された。 1962年(昭和37年)12月1日に「鉄道少年団」と改称され、加賀山が初代団長となった。同時に当時東京都内にあった9分団が統合し、東京支部(現在の東京鉄道少年団)として発足した。これを機に札幌支部(現在の札幌鉄道少年団)が結成されたのをはじめ、各地に鉄道少年団が相次いで誕生した。1963年(昭和38年)11月2日には東京オリンピック前年祭のパレードとして鉄道少年団150名が入場行進を行った。 1965年(昭和40年)3月に代々木で開かれた「若人の森建設推進大会」では常陸宮の警衛に東京支部団員が選ばれ、記念植樹の際の介添え役を務めることになった。 1987年(昭和62年)4月、国鉄分割民営化に伴い全国代表者会議が開催され、引き続き各地現行体制で運営されることが決定。1989年(平成元年)4月に西日本旅客鉄道(JR西日本)管内の鉄道少年団と支部を統括する西日本総支部が誕生した。 綱領目的
誓い
約束
団員資格鉄道少年団の主旨に賛同する者で原則10歳から18歳の者(小学校4年生以上)が入団可能である。[1] 入団希望の者は交通道徳協会もしくは最寄りの鉄道少年団に入団希望の申し出を行い、入団の手続きを完了し、許可された者を団員とする。 活動内容団ごとに活動内容は異なっている。
公徳キャンプ全国大会毎年7月末~8月頃に全国の団が集まり開催する。おおよそリーダー研修を含め4日~5日にかけて開催され、キャンプ生活やハイキング、野外炊飯などを行い交流を深める。 本大会の前日にリーダー研修があり、団体行動訓練や講習などを行い各団の班長・リーダーを育成する。 始まりは鉄道少年団が発足する7年前の1953年(昭和28年)に交通道徳協会主催の「第1回公徳少年キャンプ」が長野県軽井沢町の浅間山山麓で開催され、その後「公徳少年キャンプ」、「公徳教育キャンプ」、「公徳キャンプ」、「全国公徳キャンプ」とキャンプ名称が度々変わった[2]が1993年(平成5年)に「公徳キャンプ全国大会」と改称し続いている。第52回大会まではJR東日本・東海・西日本管内で行われていたが、第53回大会ではJR九州、第64回大会ではJR四国、第66回大会ではJR北海道で実施されるようになった。
広報「明るい旅」交通道徳協会により季刊する広報。1953年(昭和28年)1月から発行された交通道徳協会機関誌「交通道徳」が前身となり、改称やリニューアルを経て続いている。発行部数は、約15,000部(推定)。2015年(平成27年)よりリニューアルされ16~24ページ・A4判・オールカラーの広報となる。主に、鉄道少年団員、交通道徳協会会員(企業・個人)、学校、JR等の交通関係企業などに配布される。全国の鉄道少年団の活動や社会貢献活動を紹介するとともに、鉄道沿線の歴史や文化を掲載している。 全国の団一覧2017年(平成27年)4月現在、48団が存在している。各団は各支部に所属しているがJR西日本管内の支部は西日本総支部に所属している。
解団・廃止・統合・休団した団
脚注
関連項目外部リンク
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