辞令は突然に…秘密のケンミンSHOW > 辞令は突然に… 辞令は突然に…(じれいはとつぜんに)は、読売テレビ(ytv)が制作し、日本テレビ系列で放映されたテレビ番組「秘密のケンミンSHOW」のコーナー。 概要番組内のコーナー「県の中心で愛を叫ぶ」の続編。「ラブ・ストーリーは突然に」のパロディ。 ファーストシーズンは全国を旅し失恋を重ね東京に戻ってきた東 京一郎(あずま きょういちろう)(演:水沢駿(大阪府))が、幼馴染の数寄屋橋 はるみ(すきやばし はるみ)(演:黛英里佳(埼玉県))と再会して結婚し、はるみは東 はるみ(あずま はるみ)となった。東京に新居を構えるも、突然の辞令で全国各地を行ったり来たりしながら転勤するストーリー。 セカンドシーズンは専業主婦のはるみが結婚前に仕事としていたアナウンサーに復帰するも、京一郎の転勤に合わせて全国各地の日本テレビ系列(日本テレビ系列のない県は、この番組を放送している放送局)の地方局の女子アナウンサーとして全国を渡り歩くストーリー。 サードシーズンははるみがアナウンサーからフリーライターへ転職するも、京一郎のマーケティング部への異動と転勤に合わせて全国各地のタウン誌やフリーペーパーにフリーライターとして取材しながら全国を渡り歩くストーリー。 2019年7月25日を最後に放送されておらず、みのもんたから田中裕二(爆笑問題)に司会が交代して以降も放送再開に至っていない。 連続転勤ドラマ 辞令は突然に…2009年2月5日からスタート。オープニングには小田和正の『ラブ・ストーリーは突然に』が流れる。 京一郎の方が年上のため呼ぶ時は「はるみ」と呼び、はるみは「京一郎さん」とさん付けで呼ぶ。みのもんたが「夫にある日突然の辞令。そのとき奥さん、ご主人をとりますか?それとも…自由をとります(か)?」などのセリフで前振りした後、CMに入り、それからドラマVTRが始まる。 京一郎の会社は「株式会社ベアブラザーズ」という外資系の企業である(京一郎役の水沢駿のブログより。また、セカンドシーズンで長野編第3話において書類に社判を押すシーンで社名が明らかになっている)。 ドラマVTR冒頭には、道府県庁所在地[1] の玄関口となるJRの駅や空港に降りたち、転勤先の出身歌手(グループ)の曲がBGMとして流されている。 2週に渡って[2] その県の住宅事情や食や風習、その県でだけ行われている、言われていることなどの特徴を紹介する。まず、京一郎が勤める会社の部長夫妻の家へはるみと一緒にあいさつに行き、その後は部長夫妻と行動を共にすることが多い。あいさつ時は、部長夫人がその県でお馴染みのお茶うけを出すのが定番になっている。なお、部長夫妻役については、現地の芸能プロダクション等に依頼し、極力地元タレントを起用するようにしている(例:熊本編=ばってん城次など)。 番組がスペシャルでの放送回の時には、上司としてその県出身の芸能人が登場している。北海道編[3] では専務として伊吹吾郎が、長野編(前編)[4] では課長として田中要次が、沖縄編[5] では支社長として具志堅用高、課長として肥後克広(ダチョウ倶楽部)が、福岡編(後編)[6] では福岡支店製造部の社員として博多華丸・大吉がコンビで、そして、久留米支店営業部長として鮎川誠が妻のシーナと共に登場した。ただ番組がスペシャルでの放送回ではなく通常の放送回だが、山形編の後編(2011年6月9日放送)で部長夫妻の叔母(あきおばさん)としてあき竹城が、大阪編の前編(2011年6月16日放送)では会長として桂三枝(現・六代桂文枝)[7]、中編(2011年6月23日放送分)では大阪支店製造部の星田課長としてほっしゃん。(現・星田英利)、北新地のホステス役として山田花子、後編では2人組のオバちゃんとして中川家、通りすがりのオジさんとして坂田利夫が出演した。 特徴紹介時は、「京一郎(または、はるみ。2人一緒の場合もあり)は驚愕(状況によって色々変わる)した」とナレーションされることが多い。前編は京一郎、はるみと部長夫妻で地元の百貨店や大きなショッピングセンターを訪ね、夜はその土地の郷土料理をご馳走になる。後編は京一郎と部長は地元でだけ非常に売れている製品、全国区の商品を作っている会社やその工場を訪ね、部長が工場長等(本人が演じている)に京一郎を紹介することが多い。また、はるみは部長夫人と地元で有名なスーパーマーケットや小売店に行くことが多い。たまに名所や史跡なども訪ねる。 前編の最後は、はるみが転勤先の暮らしに前向きなセリフを言うと、京一郎が「僕ははるみと一緒ならどこでも平気だよ」などと言ってはるみをうっとりさせてキスしようとするが、はるみは聞いておらず玄関に置いたままのその県の名物を取りに行く。お預けを喰らった京一郎は肩を落とし、その回で紹介された物を絡めたセリフで締められる。 後編の最後は、はるみが夕食に地元料理を出すなど、転勤先の生活にも慣れたころに帰宅した京一郎から突然辞令を出され、はるみは「また転勤!?」とショックからいじけて部屋に閉じこもり、京一郎がドアを叩きながら「はるみー、出てきてくれよー、○○(次の赴任先)もきっといい所だよー」などと呼び掛け、最後にその回で紹介された物を絡めたダジャレで締められる。辞令に書かれている転勤の期日は、コーナーの次回の放送日になっている。 長野編(後編)[8] では、京一郎が「係長」に昇進し長野編は3週に渡って放送された。 また大阪編(中編)[9] では、京一郎が「課長」に昇進し同じく3週にわたって放送された。 2010年3月には、主婦の友社がこのコーナーのパーフェクトガイドブックを発行した。2010年10月7日放送のスペシャルでは、千葉から大分へ転勤する前に休暇を取り、二人の出身地である東京へ里帰りした。転勤前の行きつけだったとあるバーに立ち寄るが、実はそこのバーはケンミンの見抜き方に登場する「Urban Bar 東京人」だった。当然、バーのマスター(演:志水正義(熊本県))とは顔なじみであり、二人が各地で食べてきた名物をずばり言い当てていた。マスターも日本各地を転々としていたらしく、感慨深い思い出があるようだが、詳しくは語られていない。ちなみにこの回は、これまでの転勤で口にしてきた名物を1位から5位までジャンル別ランキング形式で発表し、各ジャンルで1位の名物はスタジオで試食していた。また、2011年1月13日放送のスペシャルでは福岡から京都へ転勤する前の正月休みにも立ち寄った。内容は前述と同じ。 神奈川県は、首都圏扱いのためか、現在まで放送されていない。千葉県には転勤しているが、千葉市だと東京に近くなる[10] ためか、そこより離れた館山市を舞台にしている。 後に埼玉県の転勤もあったが、大宮駅前で東京から通勤できるとあって、初回はフリだけで終わった。しかし後日の放送にて、さいたま市(部長が住んでいる旧浦和市)に住居を構え、埼玉県の県民性や名所を巡っている。 2011年6月30日の放送で京一郎が辞令を見せると、これまで我慢してきた転勤生活に嫌気が差したはるみが、離婚も辞さない覚悟で初めて愚痴を言う。しかし、それは東京本社に戻る辞令だった。これにより、約2年半(放送では約2年)に及ぶ転勤生活にピリオドが打たれた。だが、これから起こる驚愕の事態を、京一郎とはるみは知るよしもなかった…。これで「辞令は突然に…」は大阪府で一旦終了。 一覧(1st Season)
「辞令は突然に…」second season 〜奥様はさすらいの女子アナ編〜久々の東京生活を満喫する京一郎とはるみであったが、ある日レストランでディナーを楽しんでいると、はるみが「アナウンサーに復帰します」と京一郎に宣言する(2011年7月14日放送分)。実は、はるみは結婚前に「大江戸テレビ」というテレビ局のアナウンサーをしていたが、京一郎との結婚を機に寿退社、専業主婦として転勤生活を支えていた(2011年7月21日)。だが東京に戻って来たのを機に、さらに転勤生活でできなかった貯金をするためにアナウンサー復帰を決め、先輩アナウンサーの大神いずみ(福岡県)と魚住りえ(大阪府→広島県)に相談し準備を進めていた。数日後、3人は京一郎に今後のことを話すため「Urban Bar 東京人」で飲んでいた。だが、やって来た京一郎が転勤辞令を見せ、はるみは「また転勤!?」と失神してしまう。これにより、はるみが日本テレビ系列(日本テレビ系列のない県は、この番組を放送している放送局)の地方局の女子アナウンサーとして全国を渡り歩く「辞令は突然に…」second season 〜奥様はさすらいの女子アナ編〜が7月28日から放送されることになった。 みのはコーナー冒頭で、アナウンサーとしての心得をはるみに教え、VTR振りのセリフが「妻が職場に復帰した途端、夫に突然の辞令。そのとき奥さん、夫に賭けますか?それとも自分に賭けますか?」と変わった。 『連続転勤ドラマ 辞令は突然に…』(以下:前シリーズ)同様にドラマVTRの冒頭は道府県庁所在地の玄関口となるJRの駅や空港に降りたち、転勤先の出身歌手(グループ)の曲がBGMとして流されている。 話数は「第○話」で、前シリーズで紹介された転勤先の都道府県の特徴をおさらいした後、前回よりもさらに掘り下げた転勤先の都道府県の特徴を紹介。広島編からは、県庁所在地以外の地域を舞台にしている。 2011年8月11日放送の愛媛編で書いていた履歴書より、はるみの年齢が28歳であることが明らかになった。 2011年10月20日放送は総集編が放送され、「Urban Bar 東京人」に二人が飲んでいると、店の常連である御法川法男が来店。御法川は、はるみにとってアナウンサーの大先輩であり、2人の結婚式の司会も務めたという間柄である。内容は、二人が転勤先で衝撃を受けたランキングをジャンル別に紹介した。 広島編からは前シリーズ同様、転勤先出身の有名人や芸能人がゲスト出演することがある。下記の「ゲスト有名人」の欄を参照。 2012年3月15日は総集編が放送され、「Urban Bar 東京人」に久本雅美が来店。内容は、過去に「ヒミツのOSAKA」で取り上げられたリアクションを紹介した。 話の流れがほぼ固定されている前シリーズに対して、締め方に若干の変化があり、上司がいい感じになっている京一郎夫妻に辞令を見せることがある。また、京一郎の同期社員(ゲスト)に転勤の話を持ち出したものの断られ、京一郎が割を食う形で転勤となるケースもある。 宮崎編と広島編の間で1カ月以上の休止があったように、過去の京一郎のシリーズ同様に番組構成の都合上、1週間から1カ月の休止が入ることがある。 はるみがリポーターとして加入する番組は「当番組をネットしている放送局の情報番組」となっており、その大半がNNN系列のネット局である。秘密のケンミンSHOW#ネット局・ネット配信も参照。 このためか、東京、大阪を除く広域放送圏に属する都府県や、県外民放受信の上、独立局も存在しない佐賀県には長く転勤していなかった。埼玉県が転勤先になったことがあるが、埼玉編は「東京から通えるから埼玉には住まなくていい」という扱いで、埼玉の独立局であるテレビ埼玉も取り上げられなかった(その後2014年11月13日の放送で取り上げられている。)。2013年3月14日に茨城編が実現したが、広域放送圏で民放テレビ局が1つもない県であることで、はるみが悩む姿が描かれ、翌週3月21日放送分ではテレビ局でなく地元の食品メーカーにはるみがパート勤めをする設定となり、以降NNN系列のネット局の無い府県ではテレビ局以外の地元の企業にパート勤めをする設定が採られている。 本シリーズでは滋賀県・奈良県・和歌山県には転勤しなかった。 2012年11月22日に放送された香川編は1週のみで、翌週の29日は岡山編となった。これははるみが香川で採用された放送局・西日本放送の本社ならびに演奏所は香川県にあるが、放送エリアは岡山県も属しているため香川・岡山をそれぞれ1週ずつ紹介する形をとった。京一郎の転勤先はあくまで香川だが、岡山へは出張という形がとられた。同様に2013年2月14日の鳥取編もはるみが採用された放送局・日本海テレビの本社ならびに演奏所は鳥取県にあるが、放送エリアは島根県にも属しているため、翌週2月21日は京一郎が島根へ出張という形で島根編が作られた。 2015年11月5日放送分の大阪編第3話で京一郎が大阪支社営業部副部長に昇進という形でsecond seasonは終了。これで「辞令は突然に…」は終了かと思われたがテロップで「つづく」と出ており、またエピローグでのナレーションも次のthird seasonを匂わせる内容となっていた。 一覧(2nd season)
「辞令は突然に…」third season ~奥様はフリーライター編~大阪の生活も慣れ久々に東京へ帰京した京一郎とはるみは「Urban Bar 東京人」へ向かい、そこではるみが「相談に乗ってほしい」とマスターと持ちかける(2016年3月17日放送分)。大阪へ戻った数日後、はるみは京一郎にアナウンサーを辞めてフリーライターになることを告げ、さらにゆくゆくは作家になりたいことも告げる(5月19日)。京一郎はこれに快諾し、それを見たはるみも大阪のフリーペーパーやタウン誌を見せる。それを聞いた京一郎は「大阪以外でもできるかな?」と言い、おもむろに転勤とマーケティング部への配置転換の辞令を見せ、はるみは「また転勤!?」と泣き崩れてしまう。これにより、はるみはフリーライターとして全国を渡り歩く「辞令は突然に…」third season 〜奥様はフリーライター編〜が5月26日から放送されることになった[139]。 一覧(3rd season)
その他2013年にはサントリーが「辞令は突然に…」とコラボして、各地方に転勤している東夫妻が出演するCMが作られた。2015年3月5日に、北陸新幹線開業を記念し石川県バージョンのCMが復活した。 脚注・出典
関連書籍
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