平岩康佑
平岩 康佑(ひらいわ こうすけ、1987年9月2日 - )は、日本のフリーアナウンサー、実業家。株式会社ODYSSEY代表取締役。 東京都品川区出身。2018年6月15日まで在籍していた朝日放送テレビ(ABCテレビ)のアナウンサー時代から、「eスポーツキャスター」(eスポーツイベントの実況アナウンサー)として活動している。また、ワタナベエンターテインメントにも籍を置いている[1]。 来歴・人物法政大学第二高等学校から法政大学法学部へ進学。大学時代には、アナウンサーを多数輩出している同大学の自主マスコミ講座に参加していた[2]。 その一方で、在学中にアメリカ合衆国ワシントン州の大学へ編入。経営学を専攻し1年間学んだ後に、バックパッカーとして世界一周を経験した[3]。現在は日本に在住しているが編入した海外大学に学籍があり在学中。 法政大学卒業後の2011年に、古川昌希とともに、朝日放送(当時)へアナウンサーとして入社。同年7月5日放送の『おはよう朝日です』(朝日放送テレビ)と『おはようパーソナリティ道上洋三です』(朝日放送ラジオ、以下『おはパソ』と略記)[4] で、古川とともに番組デビューを果たした。 2011年10月からは、『おはよう朝日です土曜日です』(前述『おはよう朝日です』の土曜版)で、古川などとともにリポーターを務めた。また、同年度のナイターオフ期間(同年11月 - 2012年3月)には、ラジオで期間限定放送の生ワイド番組『おっちゃんラジオ 小縣裕介のガッチ・ザ・グレイト』にも古川と交互にコーナー出演。「今週のヒライワン!」というコーナーで、自ら取材したトレンド情報を紹介したり、就職活動での経験談を語ったりしていた。 2012年からはスポーツアナウンサーとしての修業を開始。プロ野球中継や、朝日放送テレビが関連会社のスカイ・エーやスカチャン・J SPORTS向けに放送するJリーグ中継でリポーターを務めていた。同年の全国高校野球選手権大会中継では、「燃えろ!ねったまアルプス」(テレビ中継に挿入される阪神甲子園球場アルプススタンドからの応援リポート)のリポーターと、試合終了後の選手インタビュアーを兼務した。朝日放送の関連会社・スカイ・エーでは、同年11月に第43回全国高等学校アメリカンフットボール選手権大会・関東地区決勝の中継、同年12月に第43回全国高等学校アメリカンフットボール選手権大会決勝戦「クリスマスボウル」の中継で実況デビュー。2013年1月1日にテレビ朝日系列で放送された『志村&所の戦うお正月』(朝日放送・テレビ朝日共同制作の新春特別番組)では、名物コーナー「豪邸お宝目利き対決」のロケ進行MCとして、地上波での全国放送に初めて登場した。 朝日放送ラジオでは2012年から、『F.C.オフサイドトーク』(サッカー情報番組)や『スポーツにぴたっと。』(ナイターオフ期間限定のスポーツ情報番組)にも、不定期でリポーターとして出演。同年11月5日から2013年3月25日までは、『これぞ!Bs魂 〜気になるオリックス・バファローズ〜』で、朝日放送への入社後初めてのレギュラーパーソナリティを務めた。その一方で、同局の主催によるザ・シンフォニーホールでのクラシックコンサートでは、入社1年目から年に数回司会を担当していた。 特技は、英会話・バック宙・ヒップホップ系の洋楽鑑賞など。陸上競技部に所属していた中学・高校時代には、走り幅跳びの選手として、50m走で5秒89を記録したこともあるという[5]。『おはパソ』でラジオ番組へのデビューを果たした際には、TOEICで900点を記録したことや、スーツを着たままのバック宙もこなせることを語っていた[6]。スポーツアナウンサーとしての活動を始めてからは、英語を話せる阪神やオリックスの外国人選手に英語で直々に取材したうえで、その内容をプロ野球中継や関連番組で披露することが多い。また、2015年の時点でスノーボードを17年間経験しているほか、2014年秋からはスキューバダイビングに取り組んでいる。 パソコンを自分で組み立てたり、プロ野球の中継に必要なデータをクラウドコンピューティングで管理したりするなど、公私にわたってITを積極的に活用。「将来は人工知能に実況資料を作成させたい」と話していた。その一方で、ジョージ・ルーカスへの憧れから映画監督を志したり、学生時代に1年間で300本以上の作品を鑑賞したりしたほどの映画好き。eスポーツ・オンラインゲーム・カードゲームなど、大のゲーム好きになったことも公言している。テレビゲームについては、中学生時代から海外のテレビゲーム(ファーストパーソン・シューティングゲームなど)にのめりこんでいるという[3]。ちなみに、大学卒業後の就職活動では、朝日放送に加えて任天堂からも採用の内々定を得ていた[7]。 2017年からは、朝日放送アナウンサーとして活動するかたわら、サイバーエージェントが運営するOpenRec.TVやAbemaTVなどでゲームの実況を担当。「ゲームの実況に携われることはとても幸せ」と語っていた。その一方で、8月の第99回全国高等学校野球選手権本大会では、ラジオ中継で開会式を初めて実況。テレビ中継では、8月9日の1回戦(作新学院対盛岡大学附属高校)で実況を担当したところ、この年のANNアナウンサー賞スポーツ実況部門で優秀賞を受賞した[8]。 2018年には、「パワプロチャンピオンシップ2017」(幕張メッセ)で実況を担当すると、3月から「eスポーツキャスター」という名義でTwitter上に個人アカウントを開設した。4月までは、朝日放送グループ(朝日放送テレビ・朝日放送ラジオ)制作のスポーツ中継や『おはようコールABC』(朝日放送テレビ平日早朝の生放送番組)の月曜日に出演していた。スポーツアナウンサーとしては、同月までのテレビ・ラジオ中継で実況を担当したNPB一軍公式戦84試合のうち、43試合が阪神タイガース戦であった[9]。しかし、同月25日に『ABCフレッシュアップベースボール』(朝日放送ラジオ)で放送された東京ヤクルトスワローズ対阪神戦(松山坊っちゃんスタジアム)中継での実況を最後にスポーツ中継への出演を終了。『おはようコールABC』を4月30日放送分で降板すると、翌5月1日付で、朝日放送グループが運営する公式サイトのアナウンサー関連ページからプロフィールが削除された。その後は、活動の軸足を、スポーツ中継からeスポーツ関連のイベントに移行[10]。また、自身のマネジメント、「eスポーツキャスター」の育成、eスポーツイベントの制作・興行・コンサルティング、イベント関連番組の配信・制作を目的に、株式会社ODYSSEYを設立[9]。 2018年6月15日付で、朝日放送テレビを退社。これを機に、eスポーツキャスターへ本格的に転身した。朝日放送テレビの発足時点(同年4月1日付)で同社に在籍していたアナウンサーの退社や、日本の放送局に勤務していたアナウンサーによる「eスポーツキャスター」への転身は、いずれも初めて。自身は転身に際して、「小学生時代からテレビゲームで遊ぶのが大好きだったので、『eスポーツが(日本以外の国での競技人口が1億人を超えたり、国際オリンピック委員会が2024年パリオリンピックから正式競技へ採用することを検討したりするなど)盛り上がっているのに、関わることができなければ後悔する』と思った。今後は、スポーツ中継で培った実況の技術を生かしながら、(eスポーツ専門の実況アナウンサーとしてeスポーツの)大会を盛り上げたい」と述べている[9]。以上の経歴と活動は、2019年1月12日に、『朝日新聞』朝刊2面の「ひと」欄でも取り上げられた[11]。 2019年11月からは、Yahoo!ニュースの公式オーサーとして、eスポーツやゲームに関する記事を執筆。2020年10月からは、テレビ朝日のeスポーツ情報番組『ReAL eSports News』にレギュラー出演が決まった[12]。また『いわかける! - Sport Climbing Girls -』(古巣の朝日放送テレビで放送されるアニメ版)にMC役で出演していた。 現在(フリーアナウンサー転向後)の出演作品テレビCM
朝日放送テレビアナウンサー時代の出演番組朝日放送テレビへの配属後に出演した番組を含む。
テレビ
ラジオ
eスポーツキャスター転向後の主な出演番組テレビ
以下はいずれも、MBSテレビ制作の番組。
ラジオテレビドラマ
テレビアニメ
ゲーム
イベント
著書
脚注
関連項目
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia