上興部駅
上興部駅(かみおこっぺえき)は、北海道(網走支庁)紋別郡西興部村字上興部にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)名寄本線の駅(廃駅)である。事務管理コードは▲122108[2]。 歴史
駅名の由来当駅の所在する地名より。地名は、興部川の上流に位置したため[7]、「興部」に「上」を冠する。 駅構造廃止時点で、単式ホーム・島式ホーム複合型2面3線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった[8]。互いのホームは駅舎側ホーム中央部分と島式ホーム東側を結んだ構内踏切で連絡した。駅舎側単式ホーム(南側)が上りの1番線、待合所が設置された[9]島式ホーム駅舎側が下り及び当駅折り返し用の2番線、島式ホームの外側が下り貨物列車専用の副本線である3番線となっていた[8]。そのほか1983年(昭和58年)時点では、1番線の名寄方から分岐し駅舎西側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線、3番線の外側に貨物用であった側線を2線、及びそこから分岐する行き止まりの側線を多数有していた[8]。駅舎は木造駅舎だった。 職員配置駅となっており、駅舎は構内の南側に位置し上り線ホーム中央部分に接していた[8]。 「わたしの旅スタンプ」が設置されていた[8]。 利用状況乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
駅周辺
駅跡旧駅構内は1994年(平成6年)5月1日から西興部村により「上興部鉄道記念館」として整備されている[12]。開業当時からの木造駅舎を現役当時のままに保存すると共に自由に見学出来る[13]鉄道資料館とし、駅舎内には備品、蒸気機関車の動輪、軌道自転車、駅銘板、制服などが保存・展示され[12]、専用鉄道の歴史も伝えられている[13]。レールとホームも保存され(但し2面3線から2面2線になっている)、旧2番線上に横付けする形でキハ27形気動車キハ27 109とDD14形除雪車DD14 302号機のロータリー式除雪機構部が連結された状態で静態保存・展示されている[12]。また腕木式信号機[12]、踏切警報機[13]も設置されている。2010年(平成22年)時点[14]、2011年(平成23年)時点でも同様で、ホームには本物の駅名標も保存されていた[15]。
脚注
隣の駅関連項目 |