みなとオアシスとは、国土交通省の各地方整備局により登録された、港に関する交流施設・旅客ターミナル・緑地・マリーナなどを活用した交流拠点・地区の愛称のことである。なお、申請・登録後の運営主体は各市町村・港湾関係者・NPOに委ねられる。
概要
みなとは古くから人や物が行き交う地域交流の拠点として賑わってきたが、近年に至っては経済活動拠点の色合いが濃くなり、人々が近寄り難い空間となっていることが少なくない。
そこで、市町村や港湾管理者・特定非営利活動法人などによってみなとづくりとまちづくりを連携させて、みなとまちづくりを目指すために、国土交通省中国地方整備局・四国地方整備局が2003年(平成15年)11月20日付けで「みなとオアシス」制度を創設した。2009年(平成21年)1月までに、他の地方整備局や北海道開発局、内閣府沖縄総合事務局においてもみなとオアシス制度が創設された。
2017年(平成29年)9月17日新規登録の「みなとオアシス下関」(山口県 下関市 下関港/唐戸周辺地区)をもって登録数が100カ所に到達した[1]。
みなとオアシスになる条件
市町村・港湾管理者・NPO法人などの団体が申請・運営を行う[2]。
ただし、以下の条件を満たさなければならない[2]。
- 地域住民や観光客が交流できる空間を有していること。
- 地域住民や観光客に対し地域情報や観光情報を発信する機能を有していること。
- 適切な管理運営が行われていること。
- イベントの実施等みなとの賑わいを作り出す活動が地域住民参加の下で継続的に行われていること。
支援内容
国土交通省が行う支援は以下の通り[2]。
- みなとオアシスのシンボルマークの使用
- 国土交通省・地方整備局等のホームページ等による広報
- 道路地図への掲載や道路標識の設置の支援
- その他みなとの振興に関する各種支援
全国の「みなとオアシス」
出典:[3]
北海道
東北地方
- 青森県
- 岩手県
- 宮城県
- 秋田県
- 山形県
- 福島県
関東地方
- 茨城県
- 栃木県
- 千葉県
- 神奈川県
北陸地方
- 新潟県
- 富山県
- 石川県
- 福井県
東海地方
- 静岡県
- 愛知県
- 三重県
近畿地方
- 京都府
- 大阪府
- 兵庫県
- 和歌山県
中国地方
- 鳥取県
- 島根県
- 岡山県
- 広島県
- 山口県
四国地方
- 徳島県
- 香川県
- 愛媛県
- 高知県
九州地方
- 山口県
- 福岡県
- 大分県
- 佐賀県
- 長崎県
- 熊本県
- 宮崎県
- 鹿児島県
沖縄
出典
- ^ 『「みなとオアシス」が100箇所に到達! ~歴史と海峡のまち“しものせき”で「みなとオアシス下関」が誕生 ~』(プレスリリース)国土交通省港湾局 産業港湾課、2017年9月8日。https://www.mlit.go.jp/report/press/port04_hh_000181.html。2017年9月14日閲覧。
- ^ a b c “「みなとオアシス」の概要” (PDF). 国土交通省 (2015年3月1日). 2015年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月18日閲覧。
- ^ “みなとオアシス 令和6年10月20日現在 登録数165箇所”. 国土交通省港湾局. 2024年10月20日閲覧。
- ^ “「みなとオアシス小樽」を登録します 〜北海道小樽市における小樽港を核とした地域振興に向けて〜” (PDF). 国土交通省港湾局産業港湾課 (2024年4月5日). 2024年7月13日閲覧。
- ^ “「みなとオアシス気仙沼」を登録します 〜人と自然が輝き、活力に満ちたまち、海と生きる“気仙沼”〜” (PDF). 国土交通省東北地方整備局 港湾空港部 (2021年7月15日). 2021年7月22日閲覧。
- ^ “「みなとオアシスそうま港」を新規登録します 〜 福島県浜通りの新たな観光復興拠点!〜” (PDF). 国土交通省港湾局産業港湾課 (2024年10月4日). 2024年10月20日閲覧。
- ^ “「みなとオアシス富山」を登録します 〜物流・人流の歴史を体験できる水辺空間〜” (PDF). 国土交通省北陸地方整備局 港湾空港部・伏木富山港湾事務所 (2022年7月8日). 2022年7月14日閲覧。
- ^ “「みなとオアシス金沢港」を登録します 〜クルーズターミナルと港町の歴史文化を活かした賑わいづくり〜” (PDF). 国土交通省北陸地方整備局 港湾空港部・金沢港湾・空港整備事務所 (2022年3月7日). 2022年3月9日閲覧。
- ^ “「みなとオアシス和倉温泉」を新規登録します 〜9月9日 みなとオアシス登録証交付式〜” (PDF). 国土交通省北陸地方整備局 港湾空港部・金沢港湾・空港整備事務所 (2023年8月25日). 2023年9月9日閲覧。
- ^ “<登録証交付式の開催> 「みなとオアシス浜名湖」が新たに登録されます 〜 みなとを活用した交流拠点を創出し、浜名湖観光圏を推進します 〜” (PDF). 国土交通省中部地方整備局 港湾空港部・清水港湾事務所 (2021年7月2日). 2021年7月10日閲覧。
- ^ “<登録証交付式の開催> 「みなとオアシス下田」が新たに登録されます 〜 陸と海のネットワークを活かして賑わいのエリアを創出 〜” (PDF). 国土交通省中部地方整備局 港湾空港部・清水港湾事務所 (2022年1月7日). 2022年1月16日閲覧。
- ^ “「みなとオアシス土肥」を新規登録します 〜伊豆土肥エリアに賑わいと防災性を兼ね備えた一大拠点が誕生!!〜” (PDF). 国土交通省港湾局産業港湾課 (2024年6月26日). 2024年7月13日閲覧。
- ^ “お伊勢参りの海の玄関口「みなとオアシス伊勢」が誕生!! 〜 豊かな歴史と文化、あまねく人々を癒すみなとまち 〜” (PDF). 国土交通省中部地方整備局 港湾空港部・四日市港湾事務所 (2023年9月27日). 2023年10月12日閲覧。
- ^ “「みなとオアシス京都舞鶴うみとびら」が新規登録されます 〜10月15日 みなとオアシス登録証交付式〜” (PDF). 国土交通省近畿地方整備局 港湾空港部 (2022年9月15日). 2022年10月16日閲覧。
- ^ “「みなとオアシス#湧くで温泉津」を新規登録します 〜歴史と伝統文化が楽しめるコンパクトポートタウン〜” (PDF). 国土交通省港湾局産業港湾課 (2024年7月12日). 2024年7月13日閲覧。
- ^ “みなとオアシスひなせ - みなとオアシス制度|国土交通省 中国地方整備局 港湾空港部”. www.pa.cgr.mlit.go.jp. 2022年4月10日閲覧。
- ^ “多島美や美食、温泉をエコに楽しむ島への玄関口 〜「みなと」を核とした賑わい創出!〜 「みなとオアシス大崎上島」登録証交付式のお知らせ” (PDF). 国土交通省中国地方整備局 港湾空港部 (2022年3月10日). 2022年3月17日閲覧。
- ^ “「みなとオアシス 海のまち須崎」を登録します 〜地域の結び目となり、新たな繋がりが生まれる!〜” (PDF). 国土交通省港湾局 産業港湾課 (2023年4月21日). 2023年4月29日閲覧。
- ^ “九州のおへそで「ビッグくまモン」がお出迎え 〜国際交流拠点「みなとオアシス八代」誕生〜” (PDF). 国土交通省港湾局 (2021年7月26日). 2021年9月19日閲覧。
- ^ “「みなとオアシスくまもと」を新規登録します 〜新たな交流拠点、熊本港の賑わいづくり〜” (PDF). 国土交通省港湾局産業港湾課 (2024年6月25日). 2024年7月13日閲覧。
- ^ 『クルーズ旅客と地域住民の交流拠点へ! ~ 「みなと」を核とした賑わい創出! 「みなとオアシスひらら」 ~』(プレスリリース)国土交通省、2018年7月12日。https://www.mlit.go.jp/report/press/port04_hh_000214.html。
- ^ 『みなとで天体観測!84の星座とともに ~ 「みなと」を核とした賑わい創出! 「みなとオアシスいしがき」 ~』(プレスリリース)国土交通省、2018年7月12日。https://www.mlit.go.jp/report/press/port04_hh_000215.html。
関連項目
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外部リンク