室蘭駅(むろらんえき)は、北海道室蘭市中央町4丁目[JR北 1]にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線(支線)の駅で、室蘭支線の終着駅。駅番号はM36。電報略号はムロ[2]。事務管理コードは▲130354[3]。
歴史
駅名の由来
駅構造
頭端式ホーム1面2線の地上駅である。
無人駅である[19][新聞 3]。話せる券売機が設置されている[JR北 3][JR北 2]。夜間滞泊は設定されていない。当駅から東室蘭駅間に回送列車がある。
のりば
番線 |
路線 |
行先
|
1・2
|
■室蘭本線
|
東室蘭・札幌方面
|
-
-
母恋方面を望む(2007年10月)
-
-
ホーム(2017年9月)
-
改札口(2017年9月)
-
駅舎内(2007年7月)
-
駅舎外観と駅前広場(2007年6月)
利用状況
『室蘭市統計書』によると、近年の年度別乗車人員の推移は以下のとおりである。
年度
|
乗車人員 (千人)
|
乗車人員 (一日平均)
|
出典
|
2011年(平成23年)
|
225
|
615
|
[20]
|
2012年(平成24年)
|
220
|
603
|
2013年(平成25年)
|
215
|
589
|
2014年(平成26年)
|
212
|
581
|
2015年(平成27年)
|
211
|
577
|
2016年(平成28年)
|
223
|
611
|
[21]
|
2017年(平成29年)
|
226
|
619
|
2018年(平成30年)
|
228
|
625
|
[22]
|
2019年(令和元年)
|
231
|
631
|
駅弁
2017年(平成29年)ごろまでは、主な駅弁として下記を販売していた[23]。
駅周辺
室蘭市の行政機関や文化施設が集積している。むろらん広域センタービル(胆振総合振興局、室蘭市役所広域センタービル庁舎、室蘭信用金庫本店、北洋銀行室蘭中央支店など)は徒歩約4分、室蘭市役所本庁舎、入江運動公園(陸上競技場、温水プール、総合体育館など)、北斗文化学園インターナショナル調理技術専門学校は徒歩約5分、室蘭地方合同庁舎、室蘭八幡宮、室蘭市文化センター(室蘭市民美術館併設)、NHK室蘭放送局は徒歩約10分、北海道立総合研究機構栽培水産試験場、室蘭港フェリーターミナルは車で約5分、測量山は車で約10分、絵鞆岬は車で約15分に位置している。また、北海道室蘭清水丘高等学校、市立室蘭水族館や道の駅みたら室蘭への最寄駅になっている。最寄りのバス停は道南バス、北海道中央バス(高速むろらん号)「室蘭駅前」「市役所北」停留所[24][25][26]。なお、札幌市などの道央圏、函館市など道南との鉄道アクセスにおいて室蘭市の玄関となるのは、特急列車が停車する東室蘭駅である[27]。
旧駅舎
現駅から北西に約600メートル離れた3代目駅舎は、観光案内所があるほか、鉄道関連の備品が展示されている。前は高速バス停留所となっているほか、隣接地の公園には2019年(令和元年)に蒸気機関車が設置された[新聞 1]。
3代目駅舎は1912年(明治45年)に建設された木造2階建ての寄棟造りの建物で、1997年(平成9年)まで使用された[28]。屋根や白壁の外観は明治期の洋風建築を残しており、外回りは入母屋風で雁木造になっている[28]。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■室蘭本線(支線)
- 室蘭駅 (M36) - 母恋駅 (M35)
脚注
注釈
- ^ 『北海南門之鎖鑰』(明治27年)、『室蘭大観』(明治42年)などでは「イトツケレップ」としているが、ここでは『北海道炭礦汽船70年史』『北海道鉄道百年史』の記述に従う。
- ^ 当時「室蘭」は「モロラン」と読んだ(『日本法令索引(明治前期編)ヨミガナ辞書』2007年 国立国会図書館出版(国立国会図書館デジタルコレクション)。
- ^ a b 逓信省鉄道局出版『大日本鐡道線路全圖』の1899年版 国会図書館DCではまだ「モロラン」だが、1904年版 国会図書館DCから「ムロラン」になっている。
- ^ 海軍省から鎮守府予定地指定や軍港指定を受ける以前の1889年(明治22年)に、北海道庁から派遣されたイギリス人の港湾技師C.S.メークにより、①要求されている年間最低60万トンの石炭搬出のためには非常に大規模な設備を要するため、市街地ではその土地を求めるのが困難であること。②市街にまっすぐ向かうには2つのトンネルが必要となり、その費用が節約できること。以上から、「エトスケレップとして知られている岬の近くで鉄道を終点とするのが鉄道技師の意向であるように思われます。」と上申している。加えて、北海道炭礦鉄道は運炭が主業務であり旅客扱いは「副次的」(『北海道炭礦汽船70年史』)であったことから、エトスケレップに室蘭駅を設けたのは、軍港指定により変更したのではなく当初からの計画であった。
- ^ 一応、船車連帯輸送ではあったが、連絡船用の艀桟橋は海岸町にあったので、輪西の初代・室蘭駅までは徒歩や馬車での移動で時間や手間がかかり不便であった。
- ^ なお、これまでの初代・室蘭駅は輪西駅(現在の東室蘭駅の事であり、のちにほぼ同位置に現在の輪西駅開設)と改称[4]。
- ^ 『北海道炭礦鉄道会社 第十八回営業報告』。流用に関しては外部リンク:「明治30年5月15日 北海道炭鉱鉄道株式会社室蘭延長線の内室蘭停車場等を仮に建設し運輸営業開始の件」P9 文中但し書き参照。のちに輪西駅の機関車庫1棟は白老駅へ移設。
- ^ 輪西駅 - 室蘭駅間 2M45Cから2M71Cへマイル改程(約+0.52キロメートル)。『鉄道局年報』明治36年度および明治37年度より。
- ^ 駅付属の船車連絡待合所は後に民間に売却され、1928年(昭和3年)に道路を隔てた向かい側に移転した。また、鉄道院は自前の青函航路の連帯輸送を優先させ、青蘭航路の連帯輸送に制限を加えた[10]
- ^ 以前は輪西駅付近に所在した旧輪西支店であったが、室蘭支店旧所在地にブランチインブランチで移転し、その後室蘭支店が中島町に移転して単独店舗となったため、現店舗名に変更した。
出典
JR北海道
新聞記事
参考資料
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
室蘭駅に関連するカテゴリがあります。
ウィキメディア・コモンズには、
旧室蘭駅舎に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
室蘭本線(室蘭 - 東室蘭 - 苫小牧) |
---|
|
貨物支線(廃線) | |
---|