本部町

もとぶちょう ウィキデータを編集
本部町
本部町旗 本部町章
本部町旗 本部町章
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 沖縄県
国頭郡
市町村コード 47308-1
法人番号 3000020473081 ウィキデータを編集
面積 54.37km2
総人口 12,277[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 226人/km2
隣接自治体 名護市国頭郡今帰仁村
以下、海上を隔てて隣接
国頭郡伊江村
町の木 フクギ
町の花 ラン
他のシンボル 町の花木:サクラ
町の鳥:リュウキュウコノハズク
町の魚:カツオ
町の蝶:コノハチョウフタオチョウ
本部町役場
町長 平良武康
所在地 905-0211
沖縄県国頭郡本部町字東5番地
北緯26度39分27秒 東経127度53分52秒 / 北緯26.6575度 東経127.8978度 / 26.6575; 127.8978座標: 北緯26度39分27秒 東経127度53分52秒 / 北緯26.6575度 東経127.8978度 / 26.6575; 127.8978
外部リンク 公式ウェブサイト

本部町位置図

― 市 / ― 町・村

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本部町(もとぶちょう)は、沖縄県国頭郡に属する。

概要

沖縄本島北部の本部半島西部に位置し、名護市から約20km離れている。また沖縄国際海洋博覧会が行われた海洋博公園を有する。

かつては近隣の離島を結ぶ本部港を中心に栄えていたが、現在では伊江島への連絡船が町の繁華街から離れた本部新港へ、伊是名島伊平屋島への連絡船は隣の今帰仁村運天港へ移っている。

地理

  • 山 - 八重岳
  • 河川
    • 満名川(二級河川) - 満名川水系内には笹川、佐伊土間川、伊野波川、尻無川、ウナジャラ川(普通河川)[1]
    • 大井川(二級河川)[2]
    • 塩川(国の天然記念物

隣接する自治体

人口

本部町と全国の年齢別人口分布(2005年) 本部町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 本部町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
本部町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 17,152人
1975年(昭和50年) 17,823人
1980年(昭和55年) 15,307人
1985年(昭和60年) 15,116人
1990年(平成2年) 15,043人
1995年(平成7年) 14,718人
2000年(平成12年) 14,522人
2005年(平成17年) 14,383人
2010年(平成22年) 13,870人
2015年(平成27年) 13,536人
2020年(令和2年) 12,530人
総務省統計局 国勢調査より

気候

本部 (標高25m)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
降水量 mm (inch) 111.2
(4.378)
121.4
(4.78)
159.3
(6.272)
168.2
(6.622)
235.9
(9.287)
294.9
(11.61)
185.4
(7.299)
252.5
(9.941)
236.1
(9.295)
179.8
(7.079)
128.6
(5.063)
113.6
(4.472)
2,186.8
(86.094)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 11.7 11.1 12.3 11.3 12.5 11.9 9.3 11.8 11.7 9.8 8.9 11.1 133.2
出典1:理科年表
出典2:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1981年-現在)[3][4]


歴史

産業

もとぶ牛
町内のもとぶ牧場で生産される黒毛和牛[5]

農業漁業商工業観光業などがあり、特に1984年(昭和59年)以来「観光文化のまち」を掲げ、観光業を核としたまちづくりを進めている[6]第二次世界大戦以前は第一次産業従事者が就業人口の半数を占めていたが、2010年代には観光業を含むサービス業が3割に達している[7]

農業ではアセロラタンカンなどの柑橘類マンゴーパイナップルキャベツゴーヤなどの野菜類、輪ギクなどの花卉園芸サトウキビ畜産業肉牛養鶏養豚)など多種多様な産品がある[7]。漁業ではカツオソデイカ(セーイカ)を中心とした沿岸漁業が盛んである[7]リュウキュウアイ藍染、むんじゅる笠・木工芸・ガラス工芸陶芸など工芸品作りも行われる[7]。ただし、むんじゅる笠の唯一の製作者は2021年に死去した[8]

行政

本部町役場旧庁舎(2014年まで使用)
  • 町長:平良武康(2018年9月21日就任、2期目)
  • 本部町役場
    • 1959年(昭和34年)とその約10年後に建設した庁舎で業務を行ってきたが、手狭になってきたことから2013年(平成25年)から新しく庁舎を建設し、2015年(平成27年)1月5日から新庁舎での業務を開始した[9]

警察

地域

海洋博公園(石川)。北西には伊江島(伊江村)を望む
水納ビーチ (水納島

元は村制前の13村を引き継いだ13字が置かれた。

1947年、このうちの3字が独立し上本部村となっている。このとき、同時に字の再編が行われており、9字となった。

その後、1952年に、本部町域でも字の再編が行われた。同時に上本部村の一部を本部町に再編入し、字古島とした。この時点で、10字から18字に増えた。

1971年、上本部村を再度編入し、以後、現行の27字となった。

  • 伊豆味(いずみ)
  • 伊野波(いのは)
  • 浦崎(うらさき)
  • 健堅(けんけん)
  • 崎本部(さきもとぶ)
  • 瀬底(せそこ):番地が1~5000番台は瀬底島、6000番台は水納島
  • 渡久地(とぐち)
  • 並里(なみざと)
  • 浜元(はまもと)
  • 辺名地(へなち)

以下は1952年に新設された。

  • 大浜(おおはま):辺名地より独立
  • 谷茶(たんちゃ):辺名地より独立
  • 大嘉陽(おおかよう):渡久地より独立
  • 野原(のばる):渡久地より独立
  • 東(ひがし):渡久地より独立
  • 大堂(うふどう):伊野波より独立
  • 山里(やまざと):伊野波より独立
  • 古島(ふるじま):上本部村謝花の一部を編入。
旧上本部村
  • 具志堅(ぐしけん)
  • 謝花(じゃはな)
  • 備瀬(びせ)
  • 石川(いしかわ):村独立前は謝花・備瀬の各一部。
  • 嘉津宇(かつう):村独立前は具志堅の各一部。
  • 北里(きたざと):村独立前は具志堅・謝花の各一部。
  • 新里(しんざと):村独立前は具志堅・備瀬の各一部。
  • 豊原(とよはら):村独立前は浜元・浦崎の各一部。
  • 山川(やまかわ):村独立前は浜元・浦崎の各一部。

教育

高等学校

小・中学校

交通

バス

  • ローカル路線 - 名護市の名護バスターミナルを拠点に琉球バス交通沖縄バスの2社で共同運行する北部支線4路線がある。
  • 沖縄自動車道経由路線 - 那覇空港那覇市中心部と本部町を沖縄自動車道経由で結ぶ。琉球バス交通・沖縄バス・那覇バスの3社で共同運行する高速バス117番系統、やんばる急行バス、沖縄エアポートシャトル有限責任事業組合を運行主体とする沖縄エアポートシャトル、カリー観光が運行する美ら海ライナーの4路線がある。それぞれ経路・運賃が若干異なる。
  • やんばる急行バスはその他、那覇空港発着便と接続するローカル線、四島線を運行している。
  • 那覇空港リムジンバス(Eルート・DEルート) - 沖縄バスが運行。那覇空港と本部町内の観光地・リゾートホテルを結ぶ。空港リムジンバスを称するが任意の停車地相互間で利用可能。ただし運賃制度が高速バスと異なり専用の乗車券が必要。

※BT=バスターミナル

番号 路線名 起点 終点 市町村 本部町内の主な経由地
北部支線
65 本部半島(渡久地)線 名護BT 名護BT(循環) 名護市 → 本部町今帰仁村 → 名護市 本部港、渡久地、新里入口(全便)
瀬底、記念公園前、謝花(一部)
66 本部半島(今帰仁)線 名護市 → 今帰仁村 → 本部町 → 名護市
70 備瀬線 名護市 → 本部町 → 名護市 伊豆味、渡久地、記念公園前、新里入口、謝花
76 瀬底線 瀬底 名護市 - 本部町 伊豆味、渡久地、瀬底
那覇市 - (沖縄自動車道) - 本部町
888 やんばる急行バス 空港線 那覇空港 運天港 那覇市 - 浦添市 - 宜野湾市 - 中城村 - 北中城村 - 名護市 - 本部町 - 今帰仁村 本部港、本部博物館前、記念公園前、ホテルオリオンモトブ
117 高速バス(美ら海直行) ホテルオリオンモトブ 那覇市 - 南風原町 - 西原町 - 宜野湾市 - 中城村 - 北中城村 - 沖縄市 - うるま市 - 名護市 - 本部町 本部港、記念公園前、ホテルオリオンモトブ
沖縄エアポートシャトル 那覇市 - 恩納村 - 名護市 - 本部町 本部港、記念公園前、備瀬フクギ並木入口
美ら海ライナー 那覇市 - 北谷町 - 名護市 - 本部町 記念公園前、ホテルオリオンモトブ
その他路線バス
路線名 運行会社 起点→終点 市町村 本部町内の主な経由地
四島線 やんばる急行バス 瀬底島→古宇利島 本部町 → 今帰仁村 → 名護市 → 今帰仁村 ヒルトン瀬底リゾート、本部博物館前、渡久地港

船舶

本部港・本港地区
本部港・渡久地地区
(渡久地港)

道路

港湾

  • 水納港
  • 浜崎港
  • 瀬底港
  • 本部港
    • 渡久地港

医療

著名な出身者

本部町を舞台とした作品

名所・旧跡・観光

備瀬のフクギ並木
備瀬のフクギ並木

脚注

  1. ^ 満名川水系河川整備基本方針” (PDF). 沖縄県. p. 1 (2010年10月). 2018年5月17日閲覧。
  2. ^ 二級河川指定一覧表” (PDF). 沖縄の河川資料室. 沖縄県. p. 3 (2013年10月25日). 2018年5月17日閲覧。
  3. ^ 平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2023年9月17日閲覧。
  4. ^ 観測史上1~10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2023年9月17日閲覧。
  5. ^ 本部町で生まれた黒毛和牛「もとぶ牛」”. ちゅらとく. パムローカルメディア. 2022年5月23日閲覧。
  6. ^ 沖縄県本部町/太陽と海と緑―観光文化のまち”. 全国町村会 (2004年7月26日). 2022年5月23日閲覧。
  7. ^ a b c d 若林良和「沖縄県本部町におけるカツオの産業と文化-「ぎょしょく」をもとにした地域モノグラフ(2)-」『愛媛大学社会共創学部紀要』第3巻第2号、愛媛大学社会共創学部、2019年、1-14頁、NAID 120006733998 
  8. ^ 瀬底島唯一の「むんじゅる笠」作り手 大城善雄さん死去 93歳”. 琉球新報 (2021年10月5日). 2022年5月23日閲覧。
  9. ^ 本部町 (2014年12月1日). “『広報もとぶ 2014年12月』”. 2015年3月25日閲覧。 p. 2
  10. ^ 本部・今帰仁消防管内 Archived 2013年3月13日, at the Wayback Machine. NPO法人MESHサポート2011年9月27日現在

外部リンク