地方自治体に関する日本一の一覧(ちほうじちたいにかんするにほんいちのいちらん)は、日本の地方公共団体(地方自治体。cf. 対象範囲)とその関連事象における一番や一位の一覧。
はじめに
本項で用いる語の、本項が定義するところを明示しておく。特記する場合を除けば、以下に示す定義で用いている。
規模
面積
海に面した地域には、埋め立てによる土地の増加や、地盤沈下による海岸線の変化、地球規模の気候変動に伴う海面上昇がもたらす海進などといった、人為および自然による面積の増減が、常に可能性として存在する。近年の実例を挙げるなら、下記にもある北海道や東京都、浜松市などは、埋立地の増加によって年々面積が拡大しているし、東北地方太平洋沖地震の地殻変動による地盤沈下があった沿岸部を含む地域では面積の事実上の減少が衛星画像によって認められる。
面積の大きい地方自治体
- 都道府県では北海道に次いで第2位。
- 日本一面積の大きな市町村 :高山市(岐阜県) 2,177.61km2 (2024年)[1]
- 島嶼部(東京都島嶼部)を含む東京都の総面積(2011年(平成23年)、総面積2187.65km2、島嶼部面積405.78km2 [2])にこそわずかに及ばないが、大阪府(2011年(平成23年)時 1,897.86km2)や香川県(2011年(平成23年)時 1,876.52km2)、島嶼部を除いた東京都(2011年(平成23年)時 1,781.87km2)より広い。
- 2007年(平成19年)3月31日までは静岡市(静岡県)であったが、浜松市の政令指定都市移行によって第2位となった。
- ただし、択捉島(行政区画:北海道根室振興局択捉郡)にあり、日本の実効支配地域には含まれない。
- 全体の中の順位では、留別村、紗那村、留夜別村、蘂取村に次いで5位。
- 参考: 日本一面積の大きな市町村の変遷
面積の小さい地方自治体
- 1994年(平成6年)までは大阪府であったが、面積を再計算したのと埋め立て地を拡張した結果、香川県の方が小さいことが判明し、大阪府は第2位となった。
- 日本一面積の小さな市町村 :舟橋村(富山県) 3.47km2 [1]
- 参考: 日本一面積の小さな市町村の変遷
- 日本一面積の小さな政令指定都市 :川崎市(神奈川県) 142.96km2 [1]
- 日本一面積の小さな区 :大阪市浪速区(大阪府)(政令指定都市の行政区) 4.39km2 [1]
- 日本一面積の小さな市 :蕨市(埼玉県) 5.11km2 [1]
- 日本一面積の小さな町 :忠岡町(大阪府) 3.97km2 [1]
人口
特記ない限り、この項の数値は2005年(平成17年)国勢調査を基にする(その後に市町村合併があった場合はそれによる人口の変動の加減を計算したもの。人口密度の数値は除く)。ただし、区域全体が日本国の実効支配外の市町村(北方領土に属する市町村など)と、2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故に被災した福島県の町村を除く。
人口の多い地方自治体
- 日本一人口の多い普通地方公共団体 :東京都 13,911,902人 [6]
- 日本一人口の多い都道府県 :東京都 13,911,902人
- 日本一人口の多い県 :神奈川県 9,208,688人[6]
- 日本一人口の多い郡 :糟屋郡(福岡県) 232,911人[7]
- 日本一人口の多い市町村 :横浜市(神奈川県) 3,752,969人[6]
- 日本一人口の多い都道府県庁所在地ではない市 :川崎市(神奈川県)1,529,136人[6]
- 日本一人口の多い政令指定都市ではない市 :船橋市(千葉県)639,598人[7]
- 過去のデータ
- 政令指定都市・中核市・特例市のいずれでもない市の人口日本一は市川市(千葉県)(2019年(平成31年)1月時点の推定値で487,536人)[7]。
- 日本一人口の多い町 :安芸郡府中町(広島県) 52,642人[6]
- 日本一人口の多い村 :中頭郡読谷村(沖縄県) 42,060人[6]
- 日本一人口の多い区:世田谷区 (東京都)918,141人[6]
- 政令指定都市の行政区では浜松市中央区(静岡県) 600,605人[8](2023年10月推計)
- 日本一人口の多い過疎市町村 :函館市(北海道) 258,948人[7]
人口の少ない地方自治体
- 浜松市内で過疎地域に指定されている地域が同区の区域である[9]。
人口密度の高い地方自治体
- 日本一人口密度の高い基礎自治体(市町村及び特別区) :中野区(東京都) 20,180人/km2
- 特別区以外の市町村では蕨市(埼玉県)13,970人/km2
- 日本一人口密度の高い町 :志免町(福岡県)5,210人/km2
- 2006年(平成18年)3月20日までは師勝町(愛知県)であったが、市町村合併によって北名古屋市となり、消滅した。
- 日本一人口密度の高い村 :北中城村(沖縄県)1,370人/km2
- 2006年(平成18年)1月10日までは鵜殿村(三重県)であったが、市町村合併によって紀宝町となり、消滅した。
人口密度の低い地方自治体
- 日本一人口密度の低い市町村 :檜枝岐村(福島県)1.73人/km2
- 日本一人口密度の低い市 :夕張市(北海道)15人/km2
- 日本一人口密度の低い町 :幌加内町(北海道)2.34人/km2
- 日本一人口密度の低い区 :浜松市天竜区(静岡県)(政令指定都市の行政区)29.9人/km2
昼間人口・夜間人口
- 昼間人口と夜間人口の差が日本一大きい市町村 :大阪市(大阪府) 986,989人(2005年(平成17年)国勢調査。cf.)
- 日本一昼間人口の多い市町村 :大阪市(大阪府)3,581,675人
- 日本一昼間人口比率の高い市町村(特別区を含む) :東京都千代田区 2,047.3%
- 日本一昼間人口比率の高い、特別区以外の市町村 :飛島村(愛知県) 313.8%
- 日本一昼間人口比率の高い市 :成田市(千葉県) 141.2%
- 日本一昼間人口比率の高い町 :久御山町(京都府) 173.6%
- 日本一昼間人口密度の高い市町村 :大阪市(大阪府)
自治体数
日本一○○の数が多い自治体
日本一○○の数が少ない自治体
自然
地形
- 日本国が実効支配出来ていない地域を除けば長崎県が日本一。
高さ
- 日本一高低差の大きい市 :富士宮市(静岡県) 高低差3,741m(最高所は3,776m、最低所は35m)。
- 日本一標高の高い所に役所がある市町村 :川上村(長野県) 村役場の標高1,185.4m。
- 日本一標高の高い所にある町役場 :草津町役場(群馬県) 標高1,181.0m[15]。
- 日本一標高の高い所にある市役所 :茅野市役所(長野県) 標高801.6m[15]。
- 日本一標高の高いところにある都道府県庁 :長野県庁 標高361.5m[16]。
- 日本一標高の低い所に役所がある市区町村:江東区(東京都)標高マイナス1.7m[17]。
産業
工業
工業全般
食品関連
生活・娯楽・芸術関連
服飾・装飾関連
紙製品
エネルギー関連
薬品等
機具・機械関連
その他の工業関連
農業
農業全般
穀物
野菜
果樹
その他の農業関連
水産業
水産業全般
節足動物関連
貝・軟体動物関連
魚類関連
- 2004年(平成16年)に霞ヶ浦で鯉ヘルペスが発生したため、茨城県の出荷量が激減した。
畜産業
林業
歴史的文化財・名所
歴史的遺跡・遺物
- 遺跡
- 遺物
国宝
宗教施設
観光地
温泉
- 温泉の湧出量が日本一多い都道府県 :大分県 296キロリットル/分[74]
- 温泉の湧出量が日本一多い市町村 :別府市(別府温泉) 137,040キロリットル/日
- 温泉地の数が日本一多い都道府県 :北海道 [74]
- 温泉地の数が日本一多い市町村 :≪未編集≫
- 源泉数が日本一多い都道府県 :大分県 4,788本 [74]
- 源泉数が日本一多い市町村 :別府市(別府温泉) 2,847本
海水浴場
字数
文字数の多い自治体名
- 日本一読み仮名の長い市町村名 :南九州市(みなみきゅうしゅう)(鹿児島県)9文字
- 日本一読み仮名の長い町名 :大崎上島町(おおさきかみじま)(広島県)・ 神石高原町(じんせきこうげん)(広島県) 8文字
- 日本一読み仮名の長い村名 :野沢温泉村(のざわおんせん)(長野県)・ 東白川村(ひがししらかわ)(岐阜県)・ 南山城村(みなみやましろ)(京都府)・ 千早赤阪村(ちはやあかさか)(大阪府)・北中城村(きたなかぐすく)(沖縄県)・南大東村(みなみだいとう)(沖縄県) 7文字
- 日本一読み仮名の長い、政令指定都市の行政区 :大阪市東淀川区(ひがしよどがわ)(大阪府) 7文字
文字数の少ない自治体名
その他の要素で文字数の多い自治体
- 日本一文字数の多い自動車ナンバープレートの地名表示 :尾張小牧(愛知県・愛知運輸支局)・伊勢志摩(三重県・三重運輸支局) 4文字
- 日本一文字数の少ない自動車ナンバープレートの地名表示 :柏(千葉県・千葉運輸支局)・堺(大阪府・大阪運輸支局) 1文字
- ※1988年以降の新しい地名表記法に基づいての1文字表示は上記2つのみであるが、1987年までに登録された自動車については、地域により地域名の頭文字1文字のみのナンバープレートもある
- 日本一短い市民憲章 :「和」(大阪府交野市)[78]
生活
経済性
流通・消費
その他
- 人数
- 日本一議員定数の多い地方公共団体:東京都 127人[82]
- 日本一議員定数の多い市町村 :横浜市(神奈川県) 86人[83]
- ※平成の大合併においては合併に関係する市町村議会議員に在任特例が設けられていたため、一時的に議員定数が多かった例がある。大仙市(秋田県)ではこの在任特例により上記の東京都・横浜市を上回る146人が在任したことがある。
- 日本一議員定数の少ない市町村 :北大東村(沖縄県)・北山村(和歌山県) 5人[84][リンク切れ]
- 保有数
- 日本一自動車保有台数の多い都道府県 :愛知県(2009年(平成21年)9月時点)[85][リンク切れ]
- 一世帯あたりの自動車保有台数が日本一多い都道府県 :福井県 2.43台(2005年(平成17年)度末)
- 一世帯あたりの自家用車保有台数が日本一多い都道府県 :福井県 1.76台(〃)
- 一世帯あたりの自動車保有台数が日本一少ない都道府県 :東京都 0.78台(〃)
- 一世帯あたりの自家用車保有台数が日本一少ない都道府県 :東京都 0.53台(〃)
五十音順
- 五十音順で最も遅い市町村:蕨(わらび)市
- 参考: 五十音順で最も遅い市町村の変遷
脚注・出典
注釈
出典
関連項目
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