冖部(べきぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。
康熙字典214部首では14番目に置かれる(2画の8番目)。
概要
冖の字は布で物を覆うことを象り、偏旁では意符として「覆う」ことに関する事柄を表す。
冖部は「冖」を構成要素とする漢字を収めるとともに、「冖」の形を筆画として持つ漢字も分類している。そのほか宀部の縦線(点画)が省略化された異体字が存在し、冦(寇)、冨(富)がそれに該当するほか、写も元の字は寫と宀部の縦線(点画)が省略化された字である。
部首の通称
- 日本:わかんむり(カタカナのワの字に似るところから)、ひらかんむり、べきかんむり
- 中国:禿宝蓋
- 韓国:민갓머리부(mingat meori bu、飾りのない宀の冠の部)
- 英米:Radical Cover
部首字
冖 - 「冪」に通ずる
例字