一部(いちぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。
概要
「一」は、数字の1、始まり、単位の基準を意味する字である。「一」を意符とする字の他、「一」を筆画としてもつ漢字が多く収録されている。特に『龍龕手鑑』『四声篇海』ではこの傾向が顕著である。なお筆画の「横」は永字八法では「勒(ロク)」と呼ばれる。
『康熙字典』の「一部」には『説文解字』では「上部」「三部」「不部」等に含まれていた字も収録されている。「上」や「下」という漢字の横棒は基準線の意味を持ち、それより上か下かということで意味を表している。詳細については指事文字を参照のこと。
主な字書での配列
- 説文解字540部:1番目(巻一上、1番目)
- 五経文字160部:134番目(巻下、40番目)
- 龍龕手鑑242部:212番目(入声、29番目)
- 四声篇海444部:381番目(巻十三、54番目)
- 康熙字典214部:1番目(1画、1番目)
通称
- 日: いち
- 中: 横 (héng)
- 朝: 한일부(han il bu、ひとつの一部)
- 越: Bộ Nhất(部一)、nét Hoành
- 英: Radical One
部首字
- 一
字音
字義・字体
横棒一つを書き、数字の「1」を表す。
例字
ウィキメディア・コモンズには、
一部 (部首)に関連するカテゴリがあります。
- 常用漢字
- その他
最大画数