父部(ふぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。
康熙字典214部首では88番目に置かれる(4画の28番目、巳集の4番目)。
概要
「父」の字は父や血族のうち世代が上のもの、成年男性への尊称などを意味する。
『説文解字』では手で杖を掲げる様子とするが、甲骨文の研究からは手に石斧を持つ様子に象っていると言われる。『説文解字』では父部はまだ存在していなかった。
偏旁の意符として年輩の男性に関することを示す。
父部は上記のような意符を構成要素とする漢字を収める。ただし、この部に収録される漢字数は多くない。
書体によっては4画目に筆押さえが付く場合がある。これは普通はデザイン差とされるが、漢和辞典で筆押さえがあるものが旧字体であるとされていたり、大規模文字セット等では区別されている場合もある。
部首の通称
- 日本:ちち
- 中国:父字頭
- 韓国:아비부부(abi bu bu、ちちの父部)
- 英米:Radical father
部首字
父
例字