鬼部
概要「鬼」字は人の死後の霊魂を指す。霊的存在は天上界の存在を「神」、人のものを「鬼」といい、「天神人鬼」、併せて「鬼神」という。また「鬼」字は広く万物に宿る精霊を表すこともある。 その字形は肥大化した頭を持った人の形であり、その奇怪さから、様々な解釈を引き起こしている。亡霊そのものを描いたという説もあれば、『説文解字』のように人が亡霊に襲われている様子とする説もあり、また動物の仮面をかぶったシャーマンといった説もある。 なお和訓の「おに」は頭に牛の角をもち、裂けた口に虎の牙を生やした怪物を指すが、これは日本独自のものであり、鬼門(『論衡』や『山海経』に出典がある)が東北、すなわち艮(うしとら)の方角にあることからできたと言われる。 偏旁の意符としては霊魂や精霊などに関することを示す。 鬼部はこのような意符を構成要素に持つ漢字を収める。「魅」「魁」のような繞、「魂」「魏」のような旁、または「魔」のような脚の形を取る。 字体のデザイン差中華人民共和国の新字形(簡体字)では「鬼」のように「田」の中央の縦画と左下の払いをつなげて1画としている。このため総画は9画となり、日本と異なる。
また、宋代までは上部を田と作る、いわゆる角のない字体(東京都の鬼子母神真源寺などでも用いられている)も多く用いられた。これも総画は9画である。 部首の通称
部首字
例字→詳細は「wikt:Wiktionary:漢字索引 部首 鬼」を参照
最大画数24:䰱 |